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53 あれ?またやっちゃったか?
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ぐっすり寝た。ここはどこだ。
「ケビン、起きたのね」
ふわりとしたお花の香りが鼻腔をくすぐる。
「クラウディア姉様、おはようございます」
抱きしめられたまま、朝の挨拶をした。ぎゅーっと抱きしめられている。
「ケビン、本当にありがとう。あなたにきちんと感謝を言っていなかったわ。ゼーファン様が生きているはあなたのおかげ。本当にありがとう」
「姉様、泣いていると化粧が落ちますよ。泣かないでください」
「ふふふっ、そうね。でもあなたのおかげよ。ありがとう、愛しているわ、ケビン。さぁご飯にしましょう。お祖父様のマジックにはお酒とおつまみしかないんだけど、笑えたわ。イーサンがたくさんの料理を出してくれたのよ。領民達も喜んでいたわ」
あちゃー、だいぶ日が昇っている。おはようじゃないな。
「姉様、すみません。ずっと寝ていたみたいですね。お腹空きました。姉様。ここで食べた方がいいですか?」
「みんなが下で待っているわよ。整えたら行きましょう」
それから姉様とメイドさん達が俺を着替えさせてくれた。俺は着せ替え人形のようにされるがまま。
ん?このフリフリ洋服はなんだ?
「姉様、あの、このフリフリ感はなんでしょうか?」
「ふふふっ、あなたが可愛いからこういうのを着せたかったのよ。だってここは辺境で体格がいい男性ばかりなんですもの!」
メイドさん達も頷いている。いやー、これキラキラ王子様だよ。ジュリが似合うよ、こういうのは。
「姉様、これはジュリの方が合う洋服だと思いますが、僕にはちょっと、恥ずかしいです」
「大丈夫よ、お義母様やお祖母様は喜ぶわよ。本当に周りは体格がいい男性ばかりなんだから。それにイーサンは父様寄りでしょ、ロナウドも父様寄り、だけどあなたとジュリは母様寄りだから可愛いじゃないの。もう可愛いわ」
また抱っこされてしまった。可愛いは正義だな。それにしても姉様、俺を抱っこできるなんて、お強いですね。
みんながいる談話室に来た。兄様達は俺の出立に大笑いしていた。似合うぞと笑いながら言うんだよ。本当にこの服で1日いないといけないのか?場違いな洋服だよ。
ここで辺境伯メンバーの紹介だ。
お祖父様の友人であり先代辺境伯当主レオン様、奥様カーラ様。現当主トーマス様、現辺境伯夫人アグネス様、辺境伯嫡男であり姉様の旦那様ゼーファン義兄様だ。
俺はご飯が食べたい。みんながいる前で俺は黙々と食べている。これはイーサン兄様のマジックバッグに入れた朝食だ。ふわふわパンがうまい。
「ケビン君、食べながら聞いて欲しい」
俺は食べながら顔をあげ、縦に振った。
「本当にありがとう。こうして3人が無事生きているのはケビン君のポーションのおかげだ。これからまた領民のためにポーションをお願いすることになってしまう。魔力量は大丈夫なのだろうか?」
俺はイーサン兄様が頷いたので、答えた。
「魔力量は多い方なので大丈夫です」
「そうだよな、欠損ポーションが作れるほどだ。相当な魔力量を持っているのだろうなぁ。昨日来て早々欠損ポーションを作ってもらった。今日はゆっくりして欲しい」
「ありがとうございます。今日はゆっくりしたいと思います」
「ケビン大丈夫か?本当にゆっくりできるか?やらかさないようにな?」
「ロナウド兄様、何を言っているのですか!僕はやらかしたことはないですよ。みんなが大事にするだけですよ」
みんながやれやれと首を振っている。姉様は温かい眼差しで見ているよ。
「ケビンちゃん、今日は私にテーブルクロスやベッドカバーのことを教えてちょうだい。あの模様をどのように編んだのか教えて欲しいの。そしてあのベッドカバー。瀕死だったこの人にロナウド君がやってきてベッドカバーをかけたのよ。そしたらこの人が、回復したのよ。そして、その後ポーションを飲ませてくれたのよ。あの時のことは忘れないわ。だからこの模様を見ると嬉しくなるの。この人が生きているのはこのベッドカバーのおかげでもあると」
先代辺境伯夫人のカーラ様と辺境伯夫人のアグネス様だ。その時のことを思い出してしまったのだろうか。それほどひどい状況だったのだ。ロナウド兄様が間に合ってよかった。
少しでも明るい気分にしないと参ってしまうよな。
「ベッドカバーやテーブルクロスや刺繍など色々デザインがあるので一緒に作りましょう」
「ありがとう、楽しみだわ」
姉様達女性陣と俺は今日、刺繍や鍵編みなどをすることにした。メイドさん達も一緒にすればいいのではと進言したところ、女性陣みんなですることが決まった。ふふふっ、色々作ろうかな。
「ポーションで一命はとりとめているが全体の状況が把握できていないので我々は今日、領地の状況確認確認しに行く。その後ポーションを作ってほしい。ケビン君お願いできるだろうか」
「はい、大丈夫です。それから、ここに来るときに城壁が壊れていたのを見たのですが、土魔法士達で城壁を強化したほうがいいのではないですか?やり方は兄様達が分かっているので教えたほうがいいのではないですか?」
イーサン兄様やロナウド兄様ががっくりうなだれていた。あれ?間違った?
その後兄様達は魔力操作方法、魔力増幅方法、そして土魔法の有用性を教えていた。きっと強固な城壁と広大な畑ができる事だろう。頑張れ、土魔法士達。
「ケビン、起きたのね」
ふわりとしたお花の香りが鼻腔をくすぐる。
「クラウディア姉様、おはようございます」
抱きしめられたまま、朝の挨拶をした。ぎゅーっと抱きしめられている。
「ケビン、本当にありがとう。あなたにきちんと感謝を言っていなかったわ。ゼーファン様が生きているはあなたのおかげ。本当にありがとう」
「姉様、泣いていると化粧が落ちますよ。泣かないでください」
「ふふふっ、そうね。でもあなたのおかげよ。ありがとう、愛しているわ、ケビン。さぁご飯にしましょう。お祖父様のマジックにはお酒とおつまみしかないんだけど、笑えたわ。イーサンがたくさんの料理を出してくれたのよ。領民達も喜んでいたわ」
あちゃー、だいぶ日が昇っている。おはようじゃないな。
「姉様、すみません。ずっと寝ていたみたいですね。お腹空きました。姉様。ここで食べた方がいいですか?」
「みんなが下で待っているわよ。整えたら行きましょう」
それから姉様とメイドさん達が俺を着替えさせてくれた。俺は着せ替え人形のようにされるがまま。
ん?このフリフリ洋服はなんだ?
「姉様、あの、このフリフリ感はなんでしょうか?」
「ふふふっ、あなたが可愛いからこういうのを着せたかったのよ。だってここは辺境で体格がいい男性ばかりなんですもの!」
メイドさん達も頷いている。いやー、これキラキラ王子様だよ。ジュリが似合うよ、こういうのは。
「姉様、これはジュリの方が合う洋服だと思いますが、僕にはちょっと、恥ずかしいです」
「大丈夫よ、お義母様やお祖母様は喜ぶわよ。本当に周りは体格がいい男性ばかりなんだから。それにイーサンは父様寄りでしょ、ロナウドも父様寄り、だけどあなたとジュリは母様寄りだから可愛いじゃないの。もう可愛いわ」
また抱っこされてしまった。可愛いは正義だな。それにしても姉様、俺を抱っこできるなんて、お強いですね。
みんながいる談話室に来た。兄様達は俺の出立に大笑いしていた。似合うぞと笑いながら言うんだよ。本当にこの服で1日いないといけないのか?場違いな洋服だよ。
ここで辺境伯メンバーの紹介だ。
お祖父様の友人であり先代辺境伯当主レオン様、奥様カーラ様。現当主トーマス様、現辺境伯夫人アグネス様、辺境伯嫡男であり姉様の旦那様ゼーファン義兄様だ。
俺はご飯が食べたい。みんながいる前で俺は黙々と食べている。これはイーサン兄様のマジックバッグに入れた朝食だ。ふわふわパンがうまい。
「ケビン君、食べながら聞いて欲しい」
俺は食べながら顔をあげ、縦に振った。
「本当にありがとう。こうして3人が無事生きているのはケビン君のポーションのおかげだ。これからまた領民のためにポーションをお願いすることになってしまう。魔力量は大丈夫なのだろうか?」
俺はイーサン兄様が頷いたので、答えた。
「魔力量は多い方なので大丈夫です」
「そうだよな、欠損ポーションが作れるほどだ。相当な魔力量を持っているのだろうなぁ。昨日来て早々欠損ポーションを作ってもらった。今日はゆっくりして欲しい」
「ありがとうございます。今日はゆっくりしたいと思います」
「ケビン大丈夫か?本当にゆっくりできるか?やらかさないようにな?」
「ロナウド兄様、何を言っているのですか!僕はやらかしたことはないですよ。みんなが大事にするだけですよ」
みんながやれやれと首を振っている。姉様は温かい眼差しで見ているよ。
「ケビンちゃん、今日は私にテーブルクロスやベッドカバーのことを教えてちょうだい。あの模様をどのように編んだのか教えて欲しいの。そしてあのベッドカバー。瀕死だったこの人にロナウド君がやってきてベッドカバーをかけたのよ。そしたらこの人が、回復したのよ。そして、その後ポーションを飲ませてくれたのよ。あの時のことは忘れないわ。だからこの模様を見ると嬉しくなるの。この人が生きているのはこのベッドカバーのおかげでもあると」
先代辺境伯夫人のカーラ様と辺境伯夫人のアグネス様だ。その時のことを思い出してしまったのだろうか。それほどひどい状況だったのだ。ロナウド兄様が間に合ってよかった。
少しでも明るい気分にしないと参ってしまうよな。
「ベッドカバーやテーブルクロスや刺繍など色々デザインがあるので一緒に作りましょう」
「ありがとう、楽しみだわ」
姉様達女性陣と俺は今日、刺繍や鍵編みなどをすることにした。メイドさん達も一緒にすればいいのではと進言したところ、女性陣みんなですることが決まった。ふふふっ、色々作ろうかな。
「ポーションで一命はとりとめているが全体の状況が把握できていないので我々は今日、領地の状況確認確認しに行く。その後ポーションを作ってほしい。ケビン君お願いできるだろうか」
「はい、大丈夫です。それから、ここに来るときに城壁が壊れていたのを見たのですが、土魔法士達で城壁を強化したほうがいいのではないですか?やり方は兄様達が分かっているので教えたほうがいいのではないですか?」
イーサン兄様やロナウド兄様ががっくりうなだれていた。あれ?間違った?
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