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79 妹の面倒をみることになった
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着々と、馬車のサスペンションとソファー、そしてタイヤを装着した馬車が完成した。そして姉様たち辺境伯の馬車を改造した。帰る前に間に合ってよかったよ。イーサン兄様、ロナウド兄様、ドルトンさん、アーロンさんが一丸となり頑張ってくれたのだ。気迫がすごかった。試運転をし、馬車全体に劣化防止の付与を施し完成。俺はいつも通り言うだけ言って、あとはお任せし、最後に劣化防止の付与をしただけ。
快適な馬車のお披露目の場は父様、母様、お祖父様、お祖母様そして辺境伯代表でレオン様、カーラ様が寄り親の公爵領へあいさつ回りに行く時ににした。うちの馬車は外装は普通にし華美な装飾はせず、内装を心地いいものにした。ただ、タイヤをこの世界の人はどう思うか、ということだ。
勿論、公爵様へ馬車の献上する。そちらは豪華にした。その他にお酒類。
隣地に接すボールドウェッジ公爵。母様が降嫁する際も尽力を尽くしてくれ、不作の時も助けてくれる寄親ということだ。その寄親に恩返しすべく、今回、新馬車とお酒を献上に行くということだ。
「クラウディア、イーサン、ロナウド、ケビン、あなた達にお願いがあるの。これからボールドウェッジ公爵様のところへあいさつに伺うの。今まで税収などの特措を行ってもらっていたので、今後の話し合いと挨拶に伺うことになったの。その間、ジュリとルーナの面倒をお願いしたいの。ルーナはまだ産まれて3か月たっているけどまだまだぐずる時が多いわ。連れていくことが出来ないの。2人をあなた達にお願いしたいの、どうかしら?」
「お母様、大丈夫ですわ。私達がジュリとルーナの面倒をみますわ」
女性は姉様、その他はイーサン兄様、ロナウド兄様、ゼーファン義兄様、そして俺。どう考えてもボンクラ4人衆のように思うけど。姉様大丈夫か?乳母がいるとはいえ、ずっと任せっきりにはできない。ジュリは男たちで見られるけど、赤ちゃんは姉様に負担がいってしまうような。ゼーファン義兄様と姉様2人で予行練習でいいのではないか?
「姉様、ゼーファン義兄様と予行練習でいいですね。ゼーファン兄様も今後生まれてくる赤ちゃんのために慣れたほうがいいですよ」
と言ったところで兄様たちにデコピンされた。姉様とゼーファン義兄様は真っ赤になっていた。夫婦なんだから恥ずかしがらなくてもと思ったがデリケートな部分のため、これ以上はやめておこう。
「そ、そうね、ゼーファン様、慣れることは大事ですね」
2人真っ赤になって俯いてしまった。話が進まない。
「はいはい、イチャコラは2人の時にお願いします。それで、ブフッ、ハッ」
口を父様に塞がれ抱え込まれ強制退去。
部屋の外でお小言だ。
「お前は全く、オブラートに包め。二人は討伐とかが多かったため2人になることが少なかったのかもしれない。今回の亡くなっていたかもしれない討伐で、生きている喜びと2人でいる喜びをここで確認し合っているのだ。あまり大袈裟なことはしないで自然にだ、わかったか?」
「でも、多分すぐ妊娠するのではないのですか?だからいっぱい赤ちゃんに慣れたほうがいいのですよ」
「ケビン、お前、なんでそう言うことを知っているのだ?夫婦間のことを知っているのか?」
「えっ?仲がいいとコウノトリか神様?精霊様?が運んできてくれるのではないのですか?もしくはキャベツから生まれるのかなぁ」
「コウノトリとはなんだ?はこんでくる?キャベツ?そうか、ケビンはまだまだ子供だな。そうだな、仲がいいと神様か精霊様が運んできてくれるのだ」
うん、嘘だね。今度は頭を撫でられた。はぁー、この答えでよかったのか。誤魔化せたかな。あぶないあぶない。
「そうだな、二人は仲睦まじいから、精霊様が運んできてくれるかもしれないなぁ、ふふふ」
父様、自分で言って照れて笑っているよ。
ニコニコしながら部屋に入ったら、不審がられてしまった。
「ゼーファンもこの機会に慣れるべきだ。男も子育てをしなければいけないぞ。女性だけに任せないで協力して育てれば、我が子のようにいい子に育つよ」
子供自慢の父様。照れるな。
「もう、お父様ったら。ふふふっ、そうですね、うちの弟たちのようにいい子に育ちますわね」
「おいおい、クラウディア。私だって良い兄だよ」
「ふふっ、そうかしら?お母さま、ルーナを練習がわりにして申し訳ないのですが、ゼーファン様との子供ができた時のために精一杯、ルーナをお世話したいです」
ゼーファンお義兄様と手を取り、顔を見合わせ、お互い頷き合い宣言していた。
姉様を見ると愛し合っていることがわかる。政略結婚で冷めた関係ではなくて本当によかった。幸せそうな顔だ。姉様たちが帰る前に産着でも用意しておこうかな。でも、それはプレッシャーか、密かに侍女さんに渡しておけばいいだろう。
そして、父様たちは公爵様のところへ出発した。留守番組がルーナとジュリの面倒を見ることになった。
快適な馬車のお披露目の場は父様、母様、お祖父様、お祖母様そして辺境伯代表でレオン様、カーラ様が寄り親の公爵領へあいさつ回りに行く時ににした。うちの馬車は外装は普通にし華美な装飾はせず、内装を心地いいものにした。ただ、タイヤをこの世界の人はどう思うか、ということだ。
勿論、公爵様へ馬車の献上する。そちらは豪華にした。その他にお酒類。
隣地に接すボールドウェッジ公爵。母様が降嫁する際も尽力を尽くしてくれ、不作の時も助けてくれる寄親ということだ。その寄親に恩返しすべく、今回、新馬車とお酒を献上に行くということだ。
「クラウディア、イーサン、ロナウド、ケビン、あなた達にお願いがあるの。これからボールドウェッジ公爵様のところへあいさつに伺うの。今まで税収などの特措を行ってもらっていたので、今後の話し合いと挨拶に伺うことになったの。その間、ジュリとルーナの面倒をお願いしたいの。ルーナはまだ産まれて3か月たっているけどまだまだぐずる時が多いわ。連れていくことが出来ないの。2人をあなた達にお願いしたいの、どうかしら?」
「お母様、大丈夫ですわ。私達がジュリとルーナの面倒をみますわ」
女性は姉様、その他はイーサン兄様、ロナウド兄様、ゼーファン義兄様、そして俺。どう考えてもボンクラ4人衆のように思うけど。姉様大丈夫か?乳母がいるとはいえ、ずっと任せっきりにはできない。ジュリは男たちで見られるけど、赤ちゃんは姉様に負担がいってしまうような。ゼーファン義兄様と姉様2人で予行練習でいいのではないか?
「姉様、ゼーファン義兄様と予行練習でいいですね。ゼーファン兄様も今後生まれてくる赤ちゃんのために慣れたほうがいいですよ」
と言ったところで兄様たちにデコピンされた。姉様とゼーファン義兄様は真っ赤になっていた。夫婦なんだから恥ずかしがらなくてもと思ったがデリケートな部分のため、これ以上はやめておこう。
「そ、そうね、ゼーファン様、慣れることは大事ですね」
2人真っ赤になって俯いてしまった。話が進まない。
「はいはい、イチャコラは2人の時にお願いします。それで、ブフッ、ハッ」
口を父様に塞がれ抱え込まれ強制退去。
部屋の外でお小言だ。
「お前は全く、オブラートに包め。二人は討伐とかが多かったため2人になることが少なかったのかもしれない。今回の亡くなっていたかもしれない討伐で、生きている喜びと2人でいる喜びをここで確認し合っているのだ。あまり大袈裟なことはしないで自然にだ、わかったか?」
「でも、多分すぐ妊娠するのではないのですか?だからいっぱい赤ちゃんに慣れたほうがいいのですよ」
「ケビン、お前、なんでそう言うことを知っているのだ?夫婦間のことを知っているのか?」
「えっ?仲がいいとコウノトリか神様?精霊様?が運んできてくれるのではないのですか?もしくはキャベツから生まれるのかなぁ」
「コウノトリとはなんだ?はこんでくる?キャベツ?そうか、ケビンはまだまだ子供だな。そうだな、仲がいいと神様か精霊様が運んできてくれるのだ」
うん、嘘だね。今度は頭を撫でられた。はぁー、この答えでよかったのか。誤魔化せたかな。あぶないあぶない。
「そうだな、二人は仲睦まじいから、精霊様が運んできてくれるかもしれないなぁ、ふふふ」
父様、自分で言って照れて笑っているよ。
ニコニコしながら部屋に入ったら、不審がられてしまった。
「ゼーファンもこの機会に慣れるべきだ。男も子育てをしなければいけないぞ。女性だけに任せないで協力して育てれば、我が子のようにいい子に育つよ」
子供自慢の父様。照れるな。
「もう、お父様ったら。ふふふっ、そうですね、うちの弟たちのようにいい子に育ちますわね」
「おいおい、クラウディア。私だって良い兄だよ」
「ふふっ、そうかしら?お母さま、ルーナを練習がわりにして申し訳ないのですが、ゼーファン様との子供ができた時のために精一杯、ルーナをお世話したいです」
ゼーファンお義兄様と手を取り、顔を見合わせ、お互い頷き合い宣言していた。
姉様を見ると愛し合っていることがわかる。政略結婚で冷めた関係ではなくて本当によかった。幸せそうな顔だ。姉様たちが帰る前に産着でも用意しておこうかな。でも、それはプレッシャーか、密かに侍女さんに渡しておけばいいだろう。
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