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80 ルーナの面倒を見る
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赤ん坊の世話はそう簡単ではない。母様がいないことがわかるのだろう。不安で泣いている。乳母も泣き止まぬルーナに手を焼いていた。
「奥様がいないことをルーナ様は感じ取って不安で泣いていらっしゃるのです。大変申し訳ございません、私もどうして良いか途方に暮れております」
お腹は空いていないみたいだ。まだ首が据わっていないからおんぶはできない。
まだオルゴールはできていないから、ピアノか?赤ちゃんが寝てくれるピアノ集。
ノクターンかアラベスクか。やれるだけやってみよう。
「皆さん、ピアノがある部屋に移動しましょう。音楽を聴かせれば泣かないかもしれないのでやってみましょう」
ピアノがある部屋に移り、ベビーベッドがないことに気づいた。
「赤ちゃん用のベッドを作りますね」
スキルでサクサクと前世にあるベビーベッドを作った。
「ケビン、これが赤ちゃん用?確かに落ちないように工夫がされている。見た目檻みたいだけど」
ロナウド兄様、檻と言わない、檻って。そう見えるけど安全性を考慮した作りなんだよ。ベビーベッドは。ロナウド兄様はベッドをよく観察して才能を確かめていた。さすがは商人。
「ケビン、どうするの?ピアノを弾くの?弾けるの?私はそんなにうまくはないわよ」
「僕が弾いてみます。スキルで弾けるかなぁ?」
スキルで押し通す。アラベスク、そのあとノクターンだ。まずアラベスクを弾くことにしよう。赤ちゃん用はゆっくり優しく弾くこと。
「みんなくつろいで聴いていて」
俺の手、小さい手だな。ハノンか?指慣らしたあと、さてと弾きますか。
弾いている途中、兄様達が寝袋を取り出して寝ている。ルガリオ達もやってきて、兄様達といっしょに自分の布団で寝ている。
ルーナも寝たようだ。静かにベビーベッドに寝かせている。抱っこからベッドに移すときに起きなければいい。そのまま寝て欲しい。乳母と目配せして、ゆっくりゆっくりピアノに合わせて下ろしていく。あー、寝たよ。周りを見ると、姉様とゼーファンお義兄様はソファーで寄り添いながら、兄様たちは寝袋で寝ていた。乳母にソファーでゆっくりするよう言った。目を瞑っていていいと指示した。
さぁ、今度はノクターンだ。そうだ、ルーナの曲、月の光はどうだろう。胃薬のCMの曲も弾いた。どんどん曲が思い浮かんでくる。しかし俺はいつまで弾いていればいいのだろう。みんなが寝ているよ。俺はどーすればいいのだぁ!
ピアノを弾きまくった。全部静かな曲だけど。久しぶりは楽しい。激しい曲も弾きたい。カンパネラや革命など弾きたい。この小さな指では無理かもしれないけど。
今はみんなの安眠のために弾きつづけた。
念の為、弾くのを止めるとルーナはすやすや寝ているので終わりにした。何曲引いたことだろう。
執事、侍従、侍女、メイドたちがみんないたことにびっくりした。みんなルーナを起こさないよう細心の注意を払い行動していたようだ。気配が全く感じなかったよ。エア拍手をされてしまった。恥ずかしい。
兄様たちが起き出してきた。乳母にルーナを見てもらい、そっと部屋を出た。
今度はピアノではなく遊びの方で何か作ってあげよう。甥や姪が見上げるとおもちゃがあって、それを触ろうとしている姿を思い出す。
「ケビン、ピアノが上手いな、というか聴いたことがない曲だよ。でも、これを録音機?で聴ければいいな」
「そうです、録音機を作ればずっと聞けるのです。そしてこの曲をオルゴールにしようと考えたのです。どうでしょうか?」
「ケビン、オルゴールを作っているのだが漠然とどういうものなのかわかっていないんだよ。これをあの装置から聞こえてくるのか?大体はできているから、あとはケビンが指示して欲しい」
「えっ、イーサン兄様、もうできているのですか?早く見たいです」
「まだルーナは寝ているから工房に行こう」
姉様はルーナが心配だからと残り、ボンクラ男4人衆が魔道具工房にやってきた。
施設を作ってから始めてくるけど、色々な魔道具を作っているんだな。ランプ、ドライヤー、アイロンは通常稼働。まだまだ奥の方にいろんな魔道具が製作されているようだ。彫刻工房で は印鑑、オルゴールの箱、組子細工、馬車などを木工技師アーロンさんを中心に活動。そして研究部門にゴム製品、今はタイヤをお願いしている。
数人程度かと思っていたら、20人以上いるのか?
「イーサン兄様、かなり人が増えましたね」
「ああ、生まれや環境で魔道具研究を諦めざるおえなかった仲間を募ったらこれだけ集まった。身分を捨てて、母親と移り住んできた友人もいるんだ」
身分を捨ててってどんな状況なんだ?
「ランドルフ、ルーティー、セドリック、みんな、こっちに来られるか?家族を紹介したい」
ぞろぞろと魔道具と木工、研究で30人ぐらいいるよ?なぜ辺境伯領のギダンさんもなぜか並んでいる。ゼーファン義兄様が苦笑いをしていた。ゼーファン義兄様は興味津々で工房を見ていた。まだ売り出しをしていない魔道具があるので、帰り持っていってくださいね。
「これがうちの弟達ロナウド、ロナウドは商会を立ち上げて売る方が専門だ。そして、これがいつも俺たちを忙しくさせる弟のケビンだ。ケビンと話せば色々と創作意欲を掻き立てられるぞ。相談してもいいと思うよ」
みんな一斉に俺を見るのですが、怖いよ。
「みんな、契約魔法をしている。ここでの開発は秘匿だ。ランドルフは西地域の伯爵の第二夫人の息子だが、縁を切って第二夫人だった母親とこちらには移り住んできた変わり者だ。セドリックも貴族の三男で同じようなものだ。ルーティーは平民だが優秀なんだ。みんな優秀だけど魔道具は狭き門なのだよ。だからうちで研究施設を立ち上げる時、すぐ来てくれた奴らだ」
「イーサン兄様?この人たちはどこに住んでいるのですか?家族は?」
イーサン兄様、大丈夫か?この人たちはまさか寝ずに作成と研究しているのか?
「ケビン様、初めまして、ランドルフと申します。この施設に寝泊まりするところがあるので、そこにいます。母は街に家を借りたのでそこにいます。母はこの街で仕事を探そうとしています」
なんですと!だめじゃないか!家族は一緒がいい。そして寝泊まりがこの施設。それは簡易寝床ではないか!
「イーサン兄様、なぜ言ってくれなかったのですか?社員寮作ります。家族は家族寮を作ります。ゆくゆく結婚したら、家族寮に移り住めるようにというか、雇用契約書はどうしたのですか?イーサン兄様、ブラック企業の悪徳上司ですか?働かすだけ働かして、少ない賃金なんてダメですよ。今からでは時間が遅いですね。紙を貸してください。家族構成、学歴、今まで仕事を何をしていたかなど、履歴書の提出をお願いします。それから明日、住む家を作ります。家族がいる方は一緒に来てください」
捲し立てる俺。そして明日、家を建てる?みんな戸惑った顔をしている。イーサン兄様達は大笑いをしている。
「だから言っただろう?ケビンは突拍子もないやつなんだって。常識を捨てろと言っただろう?」
兄様、俺の紹介がひどいんですが。そんなひどいことを言っていたの?
それから履歴書を作り配った。
そしてオルゴールだよ。
イーサン兄様とドルトンがオルゴールを完成させた。それも魔石で自動演奏、箱のふたを閉めると止まる、まさに思い描いていたものだ。音楽と箱は俺のクラフトスキルで見本を作りアーロンに任せた。装飾は木彫り。ただし彫刻はアーロンに任せず、その弟子に任せた。弟子の方が彫刻は上手かったので。箱を開くと円筒が回るようになっている。円筒が着脱できるようになり、違う円筒を装着できるようだ。
「今からクラフトスキルでこの円筒に曲を入れますね」
音符を思い浮かべ突起に移した。オルゴールの優しい音色が工房に広がった。
「これがオルゴールか」
みんなびっくりしていた。
「イーサン、これがあの筒の正体か。これはすごいな。それにこの曲、聴いたことがないけど、美しい曲だな。私の母親はピアノが得意なんだ。母に弾かせてあげたい」
「それならケビンに言って欲しい。ケビンが考えた曲だ。沢山曲があるよ。今日たくさん曲を聴いたんだよ。明日、母上も来るのだろう?紹介するよ」
そしてロナウド兄様の商会の構想にオルゴールが追加された。
「奥様がいないことをルーナ様は感じ取って不安で泣いていらっしゃるのです。大変申し訳ございません、私もどうして良いか途方に暮れております」
お腹は空いていないみたいだ。まだ首が据わっていないからおんぶはできない。
まだオルゴールはできていないから、ピアノか?赤ちゃんが寝てくれるピアノ集。
ノクターンかアラベスクか。やれるだけやってみよう。
「皆さん、ピアノがある部屋に移動しましょう。音楽を聴かせれば泣かないかもしれないのでやってみましょう」
ピアノがある部屋に移り、ベビーベッドがないことに気づいた。
「赤ちゃん用のベッドを作りますね」
スキルでサクサクと前世にあるベビーベッドを作った。
「ケビン、これが赤ちゃん用?確かに落ちないように工夫がされている。見た目檻みたいだけど」
ロナウド兄様、檻と言わない、檻って。そう見えるけど安全性を考慮した作りなんだよ。ベビーベッドは。ロナウド兄様はベッドをよく観察して才能を確かめていた。さすがは商人。
「ケビン、どうするの?ピアノを弾くの?弾けるの?私はそんなにうまくはないわよ」
「僕が弾いてみます。スキルで弾けるかなぁ?」
スキルで押し通す。アラベスク、そのあとノクターンだ。まずアラベスクを弾くことにしよう。赤ちゃん用はゆっくり優しく弾くこと。
「みんなくつろいで聴いていて」
俺の手、小さい手だな。ハノンか?指慣らしたあと、さてと弾きますか。
弾いている途中、兄様達が寝袋を取り出して寝ている。ルガリオ達もやってきて、兄様達といっしょに自分の布団で寝ている。
ルーナも寝たようだ。静かにベビーベッドに寝かせている。抱っこからベッドに移すときに起きなければいい。そのまま寝て欲しい。乳母と目配せして、ゆっくりゆっくりピアノに合わせて下ろしていく。あー、寝たよ。周りを見ると、姉様とゼーファンお義兄様はソファーで寄り添いながら、兄様たちは寝袋で寝ていた。乳母にソファーでゆっくりするよう言った。目を瞑っていていいと指示した。
さぁ、今度はノクターンだ。そうだ、ルーナの曲、月の光はどうだろう。胃薬のCMの曲も弾いた。どんどん曲が思い浮かんでくる。しかし俺はいつまで弾いていればいいのだろう。みんなが寝ているよ。俺はどーすればいいのだぁ!
ピアノを弾きまくった。全部静かな曲だけど。久しぶりは楽しい。激しい曲も弾きたい。カンパネラや革命など弾きたい。この小さな指では無理かもしれないけど。
今はみんなの安眠のために弾きつづけた。
念の為、弾くのを止めるとルーナはすやすや寝ているので終わりにした。何曲引いたことだろう。
執事、侍従、侍女、メイドたちがみんないたことにびっくりした。みんなルーナを起こさないよう細心の注意を払い行動していたようだ。気配が全く感じなかったよ。エア拍手をされてしまった。恥ずかしい。
兄様たちが起き出してきた。乳母にルーナを見てもらい、そっと部屋を出た。
今度はピアノではなく遊びの方で何か作ってあげよう。甥や姪が見上げるとおもちゃがあって、それを触ろうとしている姿を思い出す。
「ケビン、ピアノが上手いな、というか聴いたことがない曲だよ。でも、これを録音機?で聴ければいいな」
「そうです、録音機を作ればずっと聞けるのです。そしてこの曲をオルゴールにしようと考えたのです。どうでしょうか?」
「ケビン、オルゴールを作っているのだが漠然とどういうものなのかわかっていないんだよ。これをあの装置から聞こえてくるのか?大体はできているから、あとはケビンが指示して欲しい」
「えっ、イーサン兄様、もうできているのですか?早く見たいです」
「まだルーナは寝ているから工房に行こう」
姉様はルーナが心配だからと残り、ボンクラ男4人衆が魔道具工房にやってきた。
施設を作ってから始めてくるけど、色々な魔道具を作っているんだな。ランプ、ドライヤー、アイロンは通常稼働。まだまだ奥の方にいろんな魔道具が製作されているようだ。彫刻工房で は印鑑、オルゴールの箱、組子細工、馬車などを木工技師アーロンさんを中心に活動。そして研究部門にゴム製品、今はタイヤをお願いしている。
数人程度かと思っていたら、20人以上いるのか?
「イーサン兄様、かなり人が増えましたね」
「ああ、生まれや環境で魔道具研究を諦めざるおえなかった仲間を募ったらこれだけ集まった。身分を捨てて、母親と移り住んできた友人もいるんだ」
身分を捨ててってどんな状況なんだ?
「ランドルフ、ルーティー、セドリック、みんな、こっちに来られるか?家族を紹介したい」
ぞろぞろと魔道具と木工、研究で30人ぐらいいるよ?なぜ辺境伯領のギダンさんもなぜか並んでいる。ゼーファン義兄様が苦笑いをしていた。ゼーファン義兄様は興味津々で工房を見ていた。まだ売り出しをしていない魔道具があるので、帰り持っていってくださいね。
「これがうちの弟達ロナウド、ロナウドは商会を立ち上げて売る方が専門だ。そして、これがいつも俺たちを忙しくさせる弟のケビンだ。ケビンと話せば色々と創作意欲を掻き立てられるぞ。相談してもいいと思うよ」
みんな一斉に俺を見るのですが、怖いよ。
「みんな、契約魔法をしている。ここでの開発は秘匿だ。ランドルフは西地域の伯爵の第二夫人の息子だが、縁を切って第二夫人だった母親とこちらには移り住んできた変わり者だ。セドリックも貴族の三男で同じようなものだ。ルーティーは平民だが優秀なんだ。みんな優秀だけど魔道具は狭き門なのだよ。だからうちで研究施設を立ち上げる時、すぐ来てくれた奴らだ」
「イーサン兄様?この人たちはどこに住んでいるのですか?家族は?」
イーサン兄様、大丈夫か?この人たちはまさか寝ずに作成と研究しているのか?
「ケビン様、初めまして、ランドルフと申します。この施設に寝泊まりするところがあるので、そこにいます。母は街に家を借りたのでそこにいます。母はこの街で仕事を探そうとしています」
なんですと!だめじゃないか!家族は一緒がいい。そして寝泊まりがこの施設。それは簡易寝床ではないか!
「イーサン兄様、なぜ言ってくれなかったのですか?社員寮作ります。家族は家族寮を作ります。ゆくゆく結婚したら、家族寮に移り住めるようにというか、雇用契約書はどうしたのですか?イーサン兄様、ブラック企業の悪徳上司ですか?働かすだけ働かして、少ない賃金なんてダメですよ。今からでは時間が遅いですね。紙を貸してください。家族構成、学歴、今まで仕事を何をしていたかなど、履歴書の提出をお願いします。それから明日、住む家を作ります。家族がいる方は一緒に来てください」
捲し立てる俺。そして明日、家を建てる?みんな戸惑った顔をしている。イーサン兄様達は大笑いをしている。
「だから言っただろう?ケビンは突拍子もないやつなんだって。常識を捨てろと言っただろう?」
兄様、俺の紹介がひどいんですが。そんなひどいことを言っていたの?
それから履歴書を作り配った。
そしてオルゴールだよ。
イーサン兄様とドルトンがオルゴールを完成させた。それも魔石で自動演奏、箱のふたを閉めると止まる、まさに思い描いていたものだ。音楽と箱は俺のクラフトスキルで見本を作りアーロンに任せた。装飾は木彫り。ただし彫刻はアーロンに任せず、その弟子に任せた。弟子の方が彫刻は上手かったので。箱を開くと円筒が回るようになっている。円筒が着脱できるようになり、違う円筒を装着できるようだ。
「今からクラフトスキルでこの円筒に曲を入れますね」
音符を思い浮かべ突起に移した。オルゴールの優しい音色が工房に広がった。
「これがオルゴールか」
みんなびっくりしていた。
「イーサン、これがあの筒の正体か。これはすごいな。それにこの曲、聴いたことがないけど、美しい曲だな。私の母親はピアノが得意なんだ。母に弾かせてあげたい」
「それならケビンに言って欲しい。ケビンが考えた曲だ。沢山曲があるよ。今日たくさん曲を聴いたんだよ。明日、母上も来るのだろう?紹介するよ」
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