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182 商会王都支店のコンセプト1
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王都支店オープンに向けて着々と準備を進めていた。領地の商会と同じように薬品部門、美容部門、玩具部門、魔道具部門、衣類部門、酒部門をつくる。魔道具専門は中古品買取販売店、修理店が一つになった店、美容関連の店、その隣にはレンタルドレスとドレスアップができる店(髪のセットアップだけでも可)とエステ店が領地と違うところだ。ちなみに魔道具施設と美容施設は土壁で見えないようにしている。
美容といえばセドリックとお付き合いをしているエリンくんが頑張ってくれたのだ。美顔器、エステマシーンを急ピッチで完成させたのだった。母様やアンジュ様達の圧に屈してしまったのだ。
本人曰く、面談でただ体をほぐす魔道具をと言っただけなのに、こんなに大変なことになるなんて、今度は体のマッサージ機を作れとケビン様に言われているのよ、とセドリックに嘆いていたとかいないとか。まだ俺は若いので肩こりはないが、歳を重ねるとともに肩こりがひどくなる可能性もあるので、その時までにはリクライニングできるマッサージ機をお願いしたいと考えている。部分部分にマッサージするハンディタイプのは早急にお願いした。がんばりたまえ、エリンくん!
父様達が新型馬車をどうするか考えているみたいだ。それは父様にお任せだ。
さて俺の趣味の雑貨店プラス喫茶店。どんなコンセプトがいいか考えていた。
「ケビン、ケビンが考えている店ってどんな感じなんだ?」
ロナウド兄様とフレッド様が興味津々で聞いてきた。
「僕の趣味であるレースや編み物、髪飾りなど小物類、ぬいぐるみや編みぐるみなどを作って置くスペースと飲食が中でできる店とホットドッグやハンバーガーなど王都のおっちゃんの店のように軽食をテイクアウトできるコーナーを作り、テーブル、椅子を用意してそこでも食べてもいいようにしようとしています」
「なるほど、色々見て回り、決めあぐねたところで休憩を取らせ、買うか買わないか決める空間を作るわけだな!やはり策士だな、ケビンは」
え?フレッド様、全く違いますけどー。なぜそうなる?
「フレッド様、ケビンの言うとおり、もう一度見て決めたいと思う人などもいると思うのです。椅子で一息ついて考えるのもありだと思います。ケビン、そのていくあうとこーなー?を広くできないのか?軽く食べにくるだけでもいいじゃないか。そうして目に留まったものを見たい、買いたいというショーウィンドウにすればいいのだから。良い誘導作戦だな!」
ロナウド兄様、フレッド様、2人で頷き合っている。何言っているのですか?俺の計画はそんな大それた計画ではないのだよ。ただ、美味しいものを食べて休めればいいのだよ。購買欲を高めようと考えてないからね。
「ケビン、テイクアウトコーナーでどんな料理を出そうとしているのだ?あとケビンが出すきっさてん?だったよな?そこで何を出すのだ」
「テイクアウトはハンバーガー数種類、サンドイッチ、ホットドッグ、ポテト、ドーナツ、ナゲット、ピザと飲み物です。テイクアウトコーナーはおっちゃんのお店を1号店にして、こちらは分店の2号店にします。おっちゃんのところがメインと思われたいです。そして喫茶店はコーヒーや紅茶でゆっくり味わい、お腹が空いたら、スパゲティ、サンドイッチ、ハンバーグセット、グラタンそしてプリンやパンケーキを出します。ピアノを弾いてのんびりした空間を作りたいです」
そこへアニーベル様とアンジュ様が話に入ってきた。
「ねぇ、ケビンくん。女性はおしゃべりしたい店が欲しいと思うのよ。パンケーキやプリンなんて女性が絶対ハマると思うの。ケビンくんのことだからケーキなども出すわよね!女性が気軽に入れておしゃべりができるお店も作って欲しいわ」
ど、どうすればいいの?フレッド様に目をやると目を逸らされた。まただ、フォローをしてくれないよ。
「あ、あの、イーサン兄様がデザートを保管するガラス張りの保冷ショーケースを作って貰えば可能かと思います」
イーサン兄様にお任せだ。保冷ショーケースができなければカフェができない。兄様、作れないと言って欲しい。頼むよ!
アニーベル様やアンジュ様がイーサン兄様のところへ突進していった。イーサン兄様だって何言っているのだろうと思うはず。頼む、できないかと断ってくれ。
イーサン兄様がドバイン様とルーティーを引き連れてやってきた。その後ろにアニーベル様達がいた。
「ケビン、どう言うことなんだ?保冷ショーケースとは何だ?これが作れたらとはどう言うことなんだ?」
「えーとですね。イーサン兄様がケーキなどを入れる保冷ショーケースを作っていただければ女性がおしゃべりしたり一息つけるカフェを作ろうかと思いました」
「ケービーン!兄様に丸投げしただろう!今どれだけ忙しいかわかっているよなぁ。お前は全く」
兄様は甘党だから作ってくれるかもしれない。作れなくてもいいのだけど。
「まぁ、良いではないか、イーサン。だいぶ魔道具士が増えてきた。取り組んでみようではないか。すでに冷蔵庫は作れている。それを応用できないか検討しよう。デザートを陳列するケースなのだろ。楽しいではないか。ケビンくん、楽しいよ!」
なんですと!ドバイン様がやる気だ。酒好きであり甘党だ。イーサン兄様も甘党だ。
「そうですね、ドバイン先生。頑張りましょう。ケビン楽しみにしていてくれ。成功させるよ。ケビンは女性が喜ぶカフェを考えておきなさい」
兄様待っておくんなまし!待っておくんなまし。どうしてにこやかに二つ返事をするのかしら?耳が難聴になってしまったかしら?あら?女性言葉になってしまったわ?
両肩に手を置かれた。振り返ると満面の笑みのアニーベル様とアンジュ様。
「「期待しているわ」」
広がりゆく施設。イートスペースの再構築。俺の、俺のサングラス渋オジ喫茶店計画が遠ざかる。どうしよう。
美容といえばセドリックとお付き合いをしているエリンくんが頑張ってくれたのだ。美顔器、エステマシーンを急ピッチで完成させたのだった。母様やアンジュ様達の圧に屈してしまったのだ。
本人曰く、面談でただ体をほぐす魔道具をと言っただけなのに、こんなに大変なことになるなんて、今度は体のマッサージ機を作れとケビン様に言われているのよ、とセドリックに嘆いていたとかいないとか。まだ俺は若いので肩こりはないが、歳を重ねるとともに肩こりがひどくなる可能性もあるので、その時までにはリクライニングできるマッサージ機をお願いしたいと考えている。部分部分にマッサージするハンディタイプのは早急にお願いした。がんばりたまえ、エリンくん!
父様達が新型馬車をどうするか考えているみたいだ。それは父様にお任せだ。
さて俺の趣味の雑貨店プラス喫茶店。どんなコンセプトがいいか考えていた。
「ケビン、ケビンが考えている店ってどんな感じなんだ?」
ロナウド兄様とフレッド様が興味津々で聞いてきた。
「僕の趣味であるレースや編み物、髪飾りなど小物類、ぬいぐるみや編みぐるみなどを作って置くスペースと飲食が中でできる店とホットドッグやハンバーガーなど王都のおっちゃんの店のように軽食をテイクアウトできるコーナーを作り、テーブル、椅子を用意してそこでも食べてもいいようにしようとしています」
「なるほど、色々見て回り、決めあぐねたところで休憩を取らせ、買うか買わないか決める空間を作るわけだな!やはり策士だな、ケビンは」
え?フレッド様、全く違いますけどー。なぜそうなる?
「フレッド様、ケビンの言うとおり、もう一度見て決めたいと思う人などもいると思うのです。椅子で一息ついて考えるのもありだと思います。ケビン、そのていくあうとこーなー?を広くできないのか?軽く食べにくるだけでもいいじゃないか。そうして目に留まったものを見たい、買いたいというショーウィンドウにすればいいのだから。良い誘導作戦だな!」
ロナウド兄様、フレッド様、2人で頷き合っている。何言っているのですか?俺の計画はそんな大それた計画ではないのだよ。ただ、美味しいものを食べて休めればいいのだよ。購買欲を高めようと考えてないからね。
「ケビン、テイクアウトコーナーでどんな料理を出そうとしているのだ?あとケビンが出すきっさてん?だったよな?そこで何を出すのだ」
「テイクアウトはハンバーガー数種類、サンドイッチ、ホットドッグ、ポテト、ドーナツ、ナゲット、ピザと飲み物です。テイクアウトコーナーはおっちゃんのお店を1号店にして、こちらは分店の2号店にします。おっちゃんのところがメインと思われたいです。そして喫茶店はコーヒーや紅茶でゆっくり味わい、お腹が空いたら、スパゲティ、サンドイッチ、ハンバーグセット、グラタンそしてプリンやパンケーキを出します。ピアノを弾いてのんびりした空間を作りたいです」
そこへアニーベル様とアンジュ様が話に入ってきた。
「ねぇ、ケビンくん。女性はおしゃべりしたい店が欲しいと思うのよ。パンケーキやプリンなんて女性が絶対ハマると思うの。ケビンくんのことだからケーキなども出すわよね!女性が気軽に入れておしゃべりができるお店も作って欲しいわ」
ど、どうすればいいの?フレッド様に目をやると目を逸らされた。まただ、フォローをしてくれないよ。
「あ、あの、イーサン兄様がデザートを保管するガラス張りの保冷ショーケースを作って貰えば可能かと思います」
イーサン兄様にお任せだ。保冷ショーケースができなければカフェができない。兄様、作れないと言って欲しい。頼むよ!
アニーベル様やアンジュ様がイーサン兄様のところへ突進していった。イーサン兄様だって何言っているのだろうと思うはず。頼む、できないかと断ってくれ。
イーサン兄様がドバイン様とルーティーを引き連れてやってきた。その後ろにアニーベル様達がいた。
「ケビン、どう言うことなんだ?保冷ショーケースとは何だ?これが作れたらとはどう言うことなんだ?」
「えーとですね。イーサン兄様がケーキなどを入れる保冷ショーケースを作っていただければ女性がおしゃべりしたり一息つけるカフェを作ろうかと思いました」
「ケービーン!兄様に丸投げしただろう!今どれだけ忙しいかわかっているよなぁ。お前は全く」
兄様は甘党だから作ってくれるかもしれない。作れなくてもいいのだけど。
「まぁ、良いではないか、イーサン。だいぶ魔道具士が増えてきた。取り組んでみようではないか。すでに冷蔵庫は作れている。それを応用できないか検討しよう。デザートを陳列するケースなのだろ。楽しいではないか。ケビンくん、楽しいよ!」
なんですと!ドバイン様がやる気だ。酒好きであり甘党だ。イーサン兄様も甘党だ。
「そうですね、ドバイン先生。頑張りましょう。ケビン楽しみにしていてくれ。成功させるよ。ケビンは女性が喜ぶカフェを考えておきなさい」
兄様待っておくんなまし!待っておくんなまし。どうしてにこやかに二つ返事をするのかしら?耳が難聴になってしまったかしら?あら?女性言葉になってしまったわ?
両肩に手を置かれた。振り返ると満面の笑みのアニーベル様とアンジュ様。
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