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砂漠の国
13話 森での出会い
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グラヴェンを出て三日目の夕暮れ、森の外れを歩いていたノエルとアリアは、妙な静けさに足を止めた。
鳥の声が消え、森全体が息をひそめたように感じる。
「……いやな感じ。」
アリアが耳を澄ました瞬間、地面がかすかに震えた。
次の瞬間、土の中から無数の脚音が響く。
黒光りする甲殻を持つ巨大な虫——森地に巣食う魔物「クロムバグ」が、地面を割って現れた。
節だらけの脚がカチカチと音を立て、複眼がぎらりと光る。
「来る!」
ノエルは短剣を抜き、アリアは風を集める。
一匹が跳ねかかり、ノエルは地面を転がって避けた。
だが次々と地面から湧き出してくる。
「多すぎる!」
アリアが腕を振り、風で一匹を吹き飛ばすが、二匹目が彼女の足元に迫る。
「アリア!」
ノエルは短剣で甲殻の隙間を狙い、突き刺す。
しかし硬い手応えが腕をしびれさせ、あと一歩で押し返されそうになる。
まずい……囲まれる……!
その時、森の奥から蹄の音が響いた。
「よっと——!」
低い声とともに、馬に乗った大柄な男が現れた。
手にした大斧が宙を描き、一撃でクロムバグの一匹を真っ二つにする。
「おいおい、こんなところで虫狩りか? 元気がいいな!」
男は豪快に笑いながら馬を降り、残った魔物に突っ込んだ。
斧が唸り、もう一匹の頭部を叩き割る。
辺りは再び静まり返った。
⸻
「ふぅ……助かった……。」
ノエルは短剣を下ろし、深呼吸した。
男は肩で斧を担ぎ、豪快に笑う。
「気にすんな。こいつら、放っとくと森じゅう荒らすからな。」
アリアが息を整えながら問いかける。
「あなたは……?」
「俺か? ガルドってんだ。傭兵みたいなもんさ。
お前ら、旅人だろ? この先まで行くなら一緒に行こうぜ。」
ノエルは少し驚き、そして笑った。
「……助かるよ。僕たち、次の町を目指してるんだ。」
「よし、決まりだ。」
ガルドはにやりと笑った。
「その細腕じゃ、また虫に食われちまうからな!」
ノエルは苦笑し、アリアも肩をすくめる。
三人は夕暮れの森を抜け、次の旅路へと歩き出した。
鳥の声が消え、森全体が息をひそめたように感じる。
「……いやな感じ。」
アリアが耳を澄ました瞬間、地面がかすかに震えた。
次の瞬間、土の中から無数の脚音が響く。
黒光りする甲殻を持つ巨大な虫——森地に巣食う魔物「クロムバグ」が、地面を割って現れた。
節だらけの脚がカチカチと音を立て、複眼がぎらりと光る。
「来る!」
ノエルは短剣を抜き、アリアは風を集める。
一匹が跳ねかかり、ノエルは地面を転がって避けた。
だが次々と地面から湧き出してくる。
「多すぎる!」
アリアが腕を振り、風で一匹を吹き飛ばすが、二匹目が彼女の足元に迫る。
「アリア!」
ノエルは短剣で甲殻の隙間を狙い、突き刺す。
しかし硬い手応えが腕をしびれさせ、あと一歩で押し返されそうになる。
まずい……囲まれる……!
その時、森の奥から蹄の音が響いた。
「よっと——!」
低い声とともに、馬に乗った大柄な男が現れた。
手にした大斧が宙を描き、一撃でクロムバグの一匹を真っ二つにする。
「おいおい、こんなところで虫狩りか? 元気がいいな!」
男は豪快に笑いながら馬を降り、残った魔物に突っ込んだ。
斧が唸り、もう一匹の頭部を叩き割る。
辺りは再び静まり返った。
⸻
「ふぅ……助かった……。」
ノエルは短剣を下ろし、深呼吸した。
男は肩で斧を担ぎ、豪快に笑う。
「気にすんな。こいつら、放っとくと森じゅう荒らすからな。」
アリアが息を整えながら問いかける。
「あなたは……?」
「俺か? ガルドってんだ。傭兵みたいなもんさ。
お前ら、旅人だろ? この先まで行くなら一緒に行こうぜ。」
ノエルは少し驚き、そして笑った。
「……助かるよ。僕たち、次の町を目指してるんだ。」
「よし、決まりだ。」
ガルドはにやりと笑った。
「その細腕じゃ、また虫に食われちまうからな!」
ノエルは苦笑し、アリアも肩をすくめる。
三人は夕暮れの森を抜け、次の旅路へと歩き出した。
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