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砂漠の国
23話 王都オアザール
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砂漠の旅を続けて十日。
焼けつく陽射しをくぐり抜けたその先に、ようやくそれは見えた。
遠くの地平線に、白い断崖と、
その上にそびえる無数の塔と城壁。
海に面した巨大な都市──王都オアザール。
「……あれが、王都か。」
ガルドが呟く。
近づくにつれ、風に潮の香りが混じる。
けれど、それは決して穏やかな海風じゃなかった。
港の方角からは黒い煙が上がっていた。
「燃えてる……?」
アリアが目を見開いた。
港沿いに並ぶ船のいくつかが、炎に包まれていた。
兵士たちが慌ただしく水を運び、鐘の音が絶えず鳴り響いている。
僕たちは荷車を止め、無言のまま門へ向かった。
巨大な石造りの門には、避難民や商人たちが長い列を作っている。
子どもを抱いた母親、傷ついた兵士、疲れきった顔の旅人。
みんな同じ方向──オアザールを目指していた。
「門の検問が厳しくなってるな。」
ガルドが眉をひそめる。
「帝国の間者が紛れ込んでるって話もあるらしい。」
僕は列の先に見える街の影を見つめた。
遠くの塔には、星と月の旗が掲げられている。
風に揺れるその旗の端が、少し焦げて黒くなっていた。
「……戦、もう始まってるんだね。」
アリアはゆっくりと頷く。
「でも、まだ終わってない。守る人たちがいる限り。」
列が少しずつ前に進む。
砂漠の旅で焼けた足を引きずりながら、僕たちは王都の門をくぐった。
オアザールの街は、思っていた以上に大きかった。
白い石の家々が階段状に並び、上へ行くほど建物は立派になる。
けれど、通りには兵の姿が溢れ、
市場の店は半分以上が閉ざされていた。
「静かだな……。」
「みんな、港の方へ行ってるのね。」
街の中央広場には臨時の詰所が設けられ、義勇兵の募集が行われていた。
「王都防衛のための志願兵を求む!」
「補給班、治療班、急募!」
ガルドがその掲示を見上げ、腕を組む。
「……戦うしかねぇ、って雰囲気だな。」
「どうする?」
僕が問うと、彼は短く答えた。
「決まってんだろ。ここまで来たんだ。
見て、確かめるって言ったのはお前だ、ノエル。」
僕はゆっくりと頷いた。
胸の奥で何かが小さく灯る。
恐怖でも、後悔でもない。
それは──覚悟の火だった。
海から吹く風が、焦げた匂いを運んできた。
それでも空の上では、星が静かに瞬いている。
まるで見守るように、僕たちの進む先を照らしていた。
王都の中央広場は、昼でも薄暗かった。
空に煙が漂い、太陽が霞んでいる。
その広場の一角に、簡素な天幕と木の机が並べられた義勇兵登録所があった。
「名前、出身地、戦闘経験……って、随分形式ばってんな。」
ガルドが腕を組んで苦笑する。
机の向こうで帳簿をつけている若い兵士は、
目の下に濃い隈を作っていて、明らかに寝不足そうだった。
「……次、どうぞ。」
僕は一歩前に出る。
兵士は僕の顔をちらりと見て、淡々と質問を始めた。
「名前。」
「ノエル。」
「出身。」
「ルーナリア王国、ルミナ村です。」
「年齢。」
「……十八。」
兵士の手が止まり、顔が少しだけ柔らかくなった。
「若いな……。無理はするなよ。」
僕は一瞬だけ息を飲んで、それでも小さく頷いた。
「はい。でも、見届けたいんです。戦が……どうしてこうなったのかを。」
兵士は何も言わず、登録票に印を押した。
「配属は仮で補給班だ。戦場には近づくな。」
「わかりました。」
後ろからガルドが笑いながら肩を叩いた。
「補給班でも十分だ。どうせすぐ戦う羽目になる。」
アリアはその隣で、微笑みながら手帳を受け取っていた。
「私は治療補助ね。……少しでも助けになりたいから。」
広場の天幕は、戦の空気に包まれていた。
列をなす人々の顔には疲労と、それでも消えない決意が滲んでいる。
「次の方、どうぞ。」
兵士の呼びかけに促され、僕は前へ出た。
「名前。」
「ノエル。」
「出身地。」
「ルーナリア王国、ルミナ村です。」
兵士は淡々と書き留め、僕を一瞥した。
「戦闘経験は?」
「……ほとんどありません。でも、逃げません。」
その言葉に兵士が少しだけ口元を緩め、
「気持ちはありがたい。だが無理はするな。」とだけ言った。
登録証を受け取ると、僕はアリアとガルドの元へ戻った。
「補給班だってさ。」
「上等だ。戦場じゃ、どの役目も同じだ。」
ガルドが軽く笑って僕の背を叩く。
アリアも「よかったわね」と微笑んだ。
その時、隣の列から声がした。
「おい、あんたらも志願か?」
振り向くと、背の高い青年が立っていた。
砂で汚れたマント、腰には使い込まれた剣。
見るからに場数を踏んでる雰囲気だった。
「そうだ。あんたもか?」
ガルドが答えると、青年は静かに頷いた。
「ヴァルンって言う。……この国は、もう長くもたないかもしれない。
それでも、守るために剣を振るう奴が必要だろ?」
その目は真っ直ぐだった。
戦の中で生きてきた者の眼差し──だけど、どこかに哀しさも宿していた。
「頼りにしてるわ、ヴァルンさん。」
アリアが手を差し出すと、彼は少し戸惑いながらも握り返した。
「……よろしく。」
登録を終えた僕たちは、広場の片隅に腰を下ろして休んでいた。
空が赤く染まり、鐘の音が街に響いている。
「これで、俺たちも正式な義勇兵か。」
「なんだか、夢みたいだな。」
「夢で済めばいいがな。」
ヴァルンの低い声が風に混ざった。
「戦は、人を変える。……だから、忘れんな。お前たちが誰なのかを。」
その言葉に、僕の胸が少し締めつけられた。
ヴァルンが何を見てきたのか──その時の僕たちは、まだ知らなかった。
焼けつく陽射しをくぐり抜けたその先に、ようやくそれは見えた。
遠くの地平線に、白い断崖と、
その上にそびえる無数の塔と城壁。
海に面した巨大な都市──王都オアザール。
「……あれが、王都か。」
ガルドが呟く。
近づくにつれ、風に潮の香りが混じる。
けれど、それは決して穏やかな海風じゃなかった。
港の方角からは黒い煙が上がっていた。
「燃えてる……?」
アリアが目を見開いた。
港沿いに並ぶ船のいくつかが、炎に包まれていた。
兵士たちが慌ただしく水を運び、鐘の音が絶えず鳴り響いている。
僕たちは荷車を止め、無言のまま門へ向かった。
巨大な石造りの門には、避難民や商人たちが長い列を作っている。
子どもを抱いた母親、傷ついた兵士、疲れきった顔の旅人。
みんな同じ方向──オアザールを目指していた。
「門の検問が厳しくなってるな。」
ガルドが眉をひそめる。
「帝国の間者が紛れ込んでるって話もあるらしい。」
僕は列の先に見える街の影を見つめた。
遠くの塔には、星と月の旗が掲げられている。
風に揺れるその旗の端が、少し焦げて黒くなっていた。
「……戦、もう始まってるんだね。」
アリアはゆっくりと頷く。
「でも、まだ終わってない。守る人たちがいる限り。」
列が少しずつ前に進む。
砂漠の旅で焼けた足を引きずりながら、僕たちは王都の門をくぐった。
オアザールの街は、思っていた以上に大きかった。
白い石の家々が階段状に並び、上へ行くほど建物は立派になる。
けれど、通りには兵の姿が溢れ、
市場の店は半分以上が閉ざされていた。
「静かだな……。」
「みんな、港の方へ行ってるのね。」
街の中央広場には臨時の詰所が設けられ、義勇兵の募集が行われていた。
「王都防衛のための志願兵を求む!」
「補給班、治療班、急募!」
ガルドがその掲示を見上げ、腕を組む。
「……戦うしかねぇ、って雰囲気だな。」
「どうする?」
僕が問うと、彼は短く答えた。
「決まってんだろ。ここまで来たんだ。
見て、確かめるって言ったのはお前だ、ノエル。」
僕はゆっくりと頷いた。
胸の奥で何かが小さく灯る。
恐怖でも、後悔でもない。
それは──覚悟の火だった。
海から吹く風が、焦げた匂いを運んできた。
それでも空の上では、星が静かに瞬いている。
まるで見守るように、僕たちの進む先を照らしていた。
王都の中央広場は、昼でも薄暗かった。
空に煙が漂い、太陽が霞んでいる。
その広場の一角に、簡素な天幕と木の机が並べられた義勇兵登録所があった。
「名前、出身地、戦闘経験……って、随分形式ばってんな。」
ガルドが腕を組んで苦笑する。
机の向こうで帳簿をつけている若い兵士は、
目の下に濃い隈を作っていて、明らかに寝不足そうだった。
「……次、どうぞ。」
僕は一歩前に出る。
兵士は僕の顔をちらりと見て、淡々と質問を始めた。
「名前。」
「ノエル。」
「出身。」
「ルーナリア王国、ルミナ村です。」
「年齢。」
「……十八。」
兵士の手が止まり、顔が少しだけ柔らかくなった。
「若いな……。無理はするなよ。」
僕は一瞬だけ息を飲んで、それでも小さく頷いた。
「はい。でも、見届けたいんです。戦が……どうしてこうなったのかを。」
兵士は何も言わず、登録票に印を押した。
「配属は仮で補給班だ。戦場には近づくな。」
「わかりました。」
後ろからガルドが笑いながら肩を叩いた。
「補給班でも十分だ。どうせすぐ戦う羽目になる。」
アリアはその隣で、微笑みながら手帳を受け取っていた。
「私は治療補助ね。……少しでも助けになりたいから。」
広場の天幕は、戦の空気に包まれていた。
列をなす人々の顔には疲労と、それでも消えない決意が滲んでいる。
「次の方、どうぞ。」
兵士の呼びかけに促され、僕は前へ出た。
「名前。」
「ノエル。」
「出身地。」
「ルーナリア王国、ルミナ村です。」
兵士は淡々と書き留め、僕を一瞥した。
「戦闘経験は?」
「……ほとんどありません。でも、逃げません。」
その言葉に兵士が少しだけ口元を緩め、
「気持ちはありがたい。だが無理はするな。」とだけ言った。
登録証を受け取ると、僕はアリアとガルドの元へ戻った。
「補給班だってさ。」
「上等だ。戦場じゃ、どの役目も同じだ。」
ガルドが軽く笑って僕の背を叩く。
アリアも「よかったわね」と微笑んだ。
その時、隣の列から声がした。
「おい、あんたらも志願か?」
振り向くと、背の高い青年が立っていた。
砂で汚れたマント、腰には使い込まれた剣。
見るからに場数を踏んでる雰囲気だった。
「そうだ。あんたもか?」
ガルドが答えると、青年は静かに頷いた。
「ヴァルンって言う。……この国は、もう長くもたないかもしれない。
それでも、守るために剣を振るう奴が必要だろ?」
その目は真っ直ぐだった。
戦の中で生きてきた者の眼差し──だけど、どこかに哀しさも宿していた。
「頼りにしてるわ、ヴァルンさん。」
アリアが手を差し出すと、彼は少し戸惑いながらも握り返した。
「……よろしく。」
登録を終えた僕たちは、広場の片隅に腰を下ろして休んでいた。
空が赤く染まり、鐘の音が街に響いている。
「これで、俺たちも正式な義勇兵か。」
「なんだか、夢みたいだな。」
「夢で済めばいいがな。」
ヴァルンの低い声が風に混ざった。
「戦は、人を変える。……だから、忘れんな。お前たちが誰なのかを。」
その言葉に、僕の胸が少し締めつけられた。
ヴァルンが何を見てきたのか──その時の僕たちは、まだ知らなかった。
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