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教授からの享受
しおりを挟むどうも、お久しぶりです。
皆さん元気そうでなによりです。
私も至って普通……まぁ、多少周りで騒がしくされる事がありますがこれも犯罪心理学の研究に役立つと思い直してから気にならなくなりました。
皆さんも、どうか彼らに協力してあげてくださいねぇ……ま、犯人でなければの話ですけどね。
………あ、もちろん今のは冗談です。
では私の授業を始めましょうか。
前にも話しましたがサイコパスにも様々な種類があって完全に犯罪者とわかる人や社会に適合して逆に優等生に見える人もいるわけです。
その種類を大きくわけると「暴力型」「寄生型」「支配型」に分けられると考えられています。
では身近な例で考えて見ましょう。
身近と言っても隣の人の顔を見ないでくださいよ。
去年話題になった、脱走した囚人の中で本当にサイコパスの見本の様な人がいましたねぇ。
脱走したあと、自転車で旅をする好青年を演じながら会う人毎《ひとごと》に急速に親密な関係を築いたかと思うとすぐさま、物を奪うなどを繰り返していましたねぇ。
サイコパス特有のひとたらしの部分、自分をよく見せる所、そしてどんなに親しくなっても自分の為に躊躇《ちゅうちょ》なく利用する処などが正にサイコパスのお手本……いや、失礼、サイコパスにお手本はおかしいですね(笑)
でも、彼こそ正に寄生型と呼ばれるサイコパスの典型の様な行動でしたね。
寄生型は自分の利益の為に息を吸って吐く様に嘘を並べます。
彼にとって騙すことや利用する事は普通であり、寧《むし》ろカッコイイ事なのかもしれません。
そして、暴力型は一番皆さんの思い描くサイコパス像に近いタイプと言えるでしょう。
自らの欲求の為に暴力や殺人を繰り返しても罪悪感を持たない。
最近では煽り運転の末に人を死なせる痛ましい事件がありましたね。
犯人に殺人の意図があったかどうかが争点となっていましたけど、ドライブレコーダーに残っていた「はい、おしまい」という犯人の肉声が決め手となって過失運転致死ではなく危険運転致死という判決に至りました。
よくハンドルを持つと人格が変わる人が居ますが、より大きな力を持ってしまうと万能感からその人の本質が出てきてしまうという事なのかもしれません。
煽り運転を繰り返す人はサイコパス予備軍と言えるかもしれませんね。
ほらね、サイコパスというのは意外と近くにいそうな気がして来たでしょう?
大量殺人を犯す人間だけがサイコパスという訳ではないんですよ。
で、まぁ一番見分けるのが難しく社会的にも良きにつけ悪しきにつけ影響力のあるサイコパスが支配型です。
かのヒットラーやスターリンなどもサイコパスではなかったのかという説がありますねぇ。
ただ単に人を大量に殺したからというだけではなく、そこまで人心を掌握していったという面も考慮されていると思われます。
現代で言うとどうでしょう?
最近では自称キングと名乗るミュージシャンなのか宗教家なのか投資家なのかわかりませんがネズミ講の様な事をして金を騙しとっていたという事件がまさにあてはまる気がします。
彼ほどではないにしても、YouTuberというんですかね?ネットで再生回数を増やす目的で危険な行動や反社会的な行動を得意げに行う人が増えています。
彼らも人気という力で周りを支配しようとする感情や再生回数をあげて金を稼ぎたいという欲求の為になら危険を省みない人間という意味ではサイコパス予備軍と言える気がします。
いづれにしても、もしサイコパスだと疑われる様な行動を頻繁に繰り返す人に出会ってしまったとしたらどうします?
正義感から叱責しますか?
しかし、それは一番やってはいけない行動なんですよ。
なにせ、サイコパスにとって正しいか間違っているかという事には意味などなく、あるのは目の前の人間が敵なのかどうかと言う事だけなんですから……。
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