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光の園
しおりを挟む次に目が覚めた時には光の中に居た。
俺はすぐに起きようとしたが、半身を起こしたところで頭の芯に痛みを感じた。
誰かに殴られたのかと思って頭を触るがどこにも異常はなさそうだ。
ふと横を見るとあの女の子が居た。
「あ、あれ?俺は……」
「おじさん……誰?」
え?あの女の子じゃないのか?
「良かった気がついた様ですね」
その隣にあの赤の導師がいた。
「あ、俺は……何を…」
気を失ってる間に何かしてしまったかと思い焦った。
いや、何かしたなら彼女がこんなに笑顔で話しかける訳がない。
もしこの女の子が……いや、さっき変な事を言っていたような…。
「あの、この子は……導師の?」
「えぇ、子供です。女の子なのにやんちゃで困ってるんです」
「そうなんですね、ダメじゃないか」
俺はなんの気なく女の子の頭に手を置いた。
なんの気なく……。
おかしい、なぜか自然と女の子と接している事ができる。
あれ?なぜだ?
「あの……俺が寝てる間になにかありました?」
「え?さぁ……ただここは神聖な力で満ちているパワースポットでもあるのでその影響があるのかもしれませんね」
そう言って導師は手を合わせた。
私も自然と導師に手を合わせた。
少女も同じように手を合わせた。
その仕草をとても愛おしく感じて自然と笑みが溢れる。
もう私の目はなんの邪心もなく少女を見つめていた。
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