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異変
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山村みすずは、いつもと変わらない朝を迎えていた。
相変わらず母に起こされて食卓へ向かうと父は既に出勤した後で一人分の朝食がテーブルの上に「いつまで待たせるんだ!」と、言いたげに置かれていた。
「早く食べないと、また遅刻よ!高校に入っても全然変わらないんだから」
食卓に着いたとたんに、頭の上から母の声が飛んできた。
「わかってる」
他にも言いたい言葉がなくはなかったが他の言葉で反論しようとすると全部返されてしまうので最近は「わかってる」が、みすずの常套句になりつつあった。
そう、すべてわかってるのだ。
しかし、わかってる事と、出来る事とは違うのだよ母上。
みすずは心の中で母に反駁《はんばく》した。
勿論、声には出さない。
声に出せばまたクドクドと正論という名の小言を聞かなければならないからだ。
朝食という貴重な時間を少しでも有意義なものにするには、それは、やってはならない愚策である事をより一層わかっていたのである。
みすずがおもむろにテレビをつけると母は何かしら言いたげな素振りを見せたが、ひとつため息を付くとそのまま洗い場の方へ消えていった。
テレビからは、双子の芸人が朝からいつものギャグをやっては司会者の苦笑いを誘っていた。
「幽体離脱うう!」
「おまえら、いつまでそれやるつもりだよ!」
司会のツッコミで会場はドッと笑いに包まれた。
みすずも釣られて笑った。
「アハハハ・・・は・・・」
笑いながらみすずは昨夜の不思議な光景を思い出していた。
いったいなんだったんだアレは。
空一面の紫の光.......いや、光だったかどうかも怪しい不思議な光景。
アレを見たせいで、変に昂奮して眠れなかったのだ、その事を母に言うべきかどうか、まだ決めかねている。
今のタイミングで言えば必ず、くだらない言い訳かなにかと誤解されかねない。
アレコレ考えながら朝食を食べていたので、母が真後ろに立っているの事に気がつかなかった。
パシン!いい音がして、次の瞬間、頭を叩かれたのだと、みすずは気がついた。
「あんたなにノンビリ食べてるのよ!」
母の声が後ろから聞こえてきて、ようやく何があったのか、理解したみすずは、クルンと後ろを向いた。
「叩くことないでしょ!」
そう言ったつもりだったが、何故か声になってない。
しかも、なぜか母親は口をパクパクさせてこちらを見ている、まるで...
まるで怪物でも目撃したような目で.......。
山村ゆり子は驚愕していた。
え?なに?どうしたの?この子は本当に私のみすずなの?
ものすごい数の疑問が頭の中に広がったが、とりあえず、もっともわかりやすく、衝撃的な矛盾を解決すべきだとおもった。
みすずの身体は相変わらず椅子に座っているのに、なぜみすずはこちらを向いていられるんだろう?
首が180度回転しないかぎり無理ではないか?いや首だけではない、体もこちらを向いている、まるでこれは、そう...幽体離脱のようだ。
そんな事を漠然と考えていると、それ(たぶんみすず)は、こちらに向かってきた。
「いや!近寄らないで!」
しかし、それは(たぶんみすずは)心配そうにこちらに近づいてくるのをやめなかった。
「ちょっと!止まりなさい!」
パニックになればなるほど、逆効果らしいことをゆり子は理解できないまま、現実の光景と決別する最終手段にでるようにと、脳が決定を下した。
これ以上のパニックは精神に重大な損傷を与えかねないと脳が判断し、ゆり子の意識は徐々に現実と引き剥がされていった...。
要は気を失ったのである。
「い.......いたたた」
痛い!みすずは、一瞬気を失っていた。
気がつくと同時に後頭部に激痛が走って思わず手を頭の後ろに回した。
血は出ていないようなので、打撲らしいが、なぜ痛いのかという理由を知る必要があった。
そうだ、先ほど、母にしたたか頭を叩かれたのだ。まさか、気絶するほどの力で娘を叩くとは、なんて凶暴な母であろうか。父が返ってきたら報告せねば...。
いや...それもあまり意味がないか、父はほとんどの事に無関心なのだから...ん?
みすずは、そこまで考えをめぐらせてから、何かがおかしい事に気がついた。
なんで、後頭部が痛いんだろう?
母に叩かれたのは確か、頭頂部のあたりではなかったか?...そうだ、すわってる人間の頭を叩くとだいたいそのあたりになるよね...後頭部を叩くのは逆にテクニックがいるような?
そして、もう一つの疑問...さきほどから、私の目の前で食卓に座っている、セーラー服の女の子は誰なんだ?
食卓に突っ伏して寝ている様なので、背中しか見えないが...私に家に上がり込んで一緒に朝ごはんを食べるような友達はいただろうか?
・・・・・・思い出した!
そうだ!思い出した!気を失う前に私は母がパニックになっているのを止めようとして身体を抑えようとしたら...
すりぬけたのだ!
なぜかパニックになった母は幽霊のように触れないものになってしまっていた!
そして次の瞬間に激痛が走って...。
目が覚めた。そうだ...ここまでは間違いない...はずだ...しかし、この状況...すべて夢であれば、1番つじつまが合うのだが...。そういえば、こころなしか、意識もはっきりしない...夢なのか?
そんな事を考えていると、目の前のセーラー服が動いた。
どうやら、この夢にはまだ続きがあるようだ...。
「うっ...」
そのセーラー服の子はゆっくりと起きあがろうとした。
「...みすず」
みすずは名前を呼ばれて返事をしたほうが良いかどうか迷ったが、一応、返事をする事にした。
「は...はい?」
緊張してイントネーションがめちゃくちゃになってしまった、いや、そんなことより...なんだ今の声は?私の声なのか?まるで...母の声にそっくり...。
突っ伏した女の子はゆっくりとこちらを振り返ると、驚いたように目を見開いた...。
私の顔がそこにあった。
え?...双子なんていたっけ?
あーそういう設定の夢なのか...はいはい、夢の中決定だなこりゃ...しかし、妙にリアルだし、なかなか覚めない夢だな...なんていうか......悪夢だ。
夢の中のもうひとりの私はなおも何か言いたげにこちらを見て口をパクパクと開けたり閉じたりしている。
まるで魚みたい......。
魚は喋った。
「なんで私がいるの?」
それはこっちが聞きたいよ?
「みすずは?」
いや、みすずですけど
「あなた......だれ?」
え?みすずに見えないっての?え?
そう言われて初めて自分の身なりがすこしおかしい事に気がついた。
え?この、地味な服装は、母の普段着てる服にそっくり...
まさか・・・まさか・・・
食卓にあるはずの鏡を探しまくった。
「あっ...」
鏡の中に映っている姿は、悪い予感を的中させていた...。
そこには、驚いた母の顔が映っていた。
「なんなんだよ!」
いい加減腹がたってきたみすずは言葉が乱暴になっていた。
「なんなんだよこれは!」
「ちょっと」
「なんだよ!ちょっとちょっととか言うのかよ!双子かよ!いや双子のほうがよかったよ!ふざけるなよ!」
あまりの剣幕にゆり子は黙るしかなかった。
「なんだよその顔は?キョトンかよ!キョトンとしてれば良いのかよ!飲み込み悪すぎだろ!」
尚も状況が掴めないらしい母の前に壁に掛かってる鏡を外してドンとテーブルの上に置いた。
「な...。」
声にならない母
「な?」
嘲笑するかの様に繰り返す娘
「これは...みすずよね?」
じゃなかったらなんだというんだ...
いや、ある意味本来のみすずではないから、みすずとは言えないか......
「夢...よね?」
「夢に決まってるだろ!」
みすずは大声で言ったが...
どんどん自信がなくなっていく自分をどうしようもなかった。
なんで、覚めないんだ...この夢は。
だんだん怒りで誤魔化していた不安が心に忍び寄ってくる...。
なんだよ...このままなのか?
まさか...このまま覚めない気なのか?
この悪夢は!
「あなた...みすずなのね?大丈夫!大丈夫だから!」
「なにが?」
答えながらみすずは泣いていた...。
「なにが...どう...大丈夫なのか...」
ゆり子は駆け寄って崩れそうなわが子を抱きとめた...。
「大丈夫だから!」
母も泣いていた...。
なにがなにやらわからない状況でパニックに陥らなかったのは、やはり、母性の強さだったのかも知れない。
「大丈夫。」
もしも見知らぬ人がたまたまこの様子を見ていたら
朝の日差しの中で
セーラー服の女の子の胸に頭を埋めて泣いている母親らしき女性という光景を
どう自分の中で解釈するのだろうか。
相変わらず母に起こされて食卓へ向かうと父は既に出勤した後で一人分の朝食がテーブルの上に「いつまで待たせるんだ!」と、言いたげに置かれていた。
「早く食べないと、また遅刻よ!高校に入っても全然変わらないんだから」
食卓に着いたとたんに、頭の上から母の声が飛んできた。
「わかってる」
他にも言いたい言葉がなくはなかったが他の言葉で反論しようとすると全部返されてしまうので最近は「わかってる」が、みすずの常套句になりつつあった。
そう、すべてわかってるのだ。
しかし、わかってる事と、出来る事とは違うのだよ母上。
みすずは心の中で母に反駁《はんばく》した。
勿論、声には出さない。
声に出せばまたクドクドと正論という名の小言を聞かなければならないからだ。
朝食という貴重な時間を少しでも有意義なものにするには、それは、やってはならない愚策である事をより一層わかっていたのである。
みすずがおもむろにテレビをつけると母は何かしら言いたげな素振りを見せたが、ひとつため息を付くとそのまま洗い場の方へ消えていった。
テレビからは、双子の芸人が朝からいつものギャグをやっては司会者の苦笑いを誘っていた。
「幽体離脱うう!」
「おまえら、いつまでそれやるつもりだよ!」
司会のツッコミで会場はドッと笑いに包まれた。
みすずも釣られて笑った。
「アハハハ・・・は・・・」
笑いながらみすずは昨夜の不思議な光景を思い出していた。
いったいなんだったんだアレは。
空一面の紫の光.......いや、光だったかどうかも怪しい不思議な光景。
アレを見たせいで、変に昂奮して眠れなかったのだ、その事を母に言うべきかどうか、まだ決めかねている。
今のタイミングで言えば必ず、くだらない言い訳かなにかと誤解されかねない。
アレコレ考えながら朝食を食べていたので、母が真後ろに立っているの事に気がつかなかった。
パシン!いい音がして、次の瞬間、頭を叩かれたのだと、みすずは気がついた。
「あんたなにノンビリ食べてるのよ!」
母の声が後ろから聞こえてきて、ようやく何があったのか、理解したみすずは、クルンと後ろを向いた。
「叩くことないでしょ!」
そう言ったつもりだったが、何故か声になってない。
しかも、なぜか母親は口をパクパクさせてこちらを見ている、まるで...
まるで怪物でも目撃したような目で.......。
山村ゆり子は驚愕していた。
え?なに?どうしたの?この子は本当に私のみすずなの?
ものすごい数の疑問が頭の中に広がったが、とりあえず、もっともわかりやすく、衝撃的な矛盾を解決すべきだとおもった。
みすずの身体は相変わらず椅子に座っているのに、なぜみすずはこちらを向いていられるんだろう?
首が180度回転しないかぎり無理ではないか?いや首だけではない、体もこちらを向いている、まるでこれは、そう...幽体離脱のようだ。
そんな事を漠然と考えていると、それ(たぶんみすず)は、こちらに向かってきた。
「いや!近寄らないで!」
しかし、それは(たぶんみすずは)心配そうにこちらに近づいてくるのをやめなかった。
「ちょっと!止まりなさい!」
パニックになればなるほど、逆効果らしいことをゆり子は理解できないまま、現実の光景と決別する最終手段にでるようにと、脳が決定を下した。
これ以上のパニックは精神に重大な損傷を与えかねないと脳が判断し、ゆり子の意識は徐々に現実と引き剥がされていった...。
要は気を失ったのである。
「い.......いたたた」
痛い!みすずは、一瞬気を失っていた。
気がつくと同時に後頭部に激痛が走って思わず手を頭の後ろに回した。
血は出ていないようなので、打撲らしいが、なぜ痛いのかという理由を知る必要があった。
そうだ、先ほど、母にしたたか頭を叩かれたのだ。まさか、気絶するほどの力で娘を叩くとは、なんて凶暴な母であろうか。父が返ってきたら報告せねば...。
いや...それもあまり意味がないか、父はほとんどの事に無関心なのだから...ん?
みすずは、そこまで考えをめぐらせてから、何かがおかしい事に気がついた。
なんで、後頭部が痛いんだろう?
母に叩かれたのは確か、頭頂部のあたりではなかったか?...そうだ、すわってる人間の頭を叩くとだいたいそのあたりになるよね...後頭部を叩くのは逆にテクニックがいるような?
そして、もう一つの疑問...さきほどから、私の目の前で食卓に座っている、セーラー服の女の子は誰なんだ?
食卓に突っ伏して寝ている様なので、背中しか見えないが...私に家に上がり込んで一緒に朝ごはんを食べるような友達はいただろうか?
・・・・・・思い出した!
そうだ!思い出した!気を失う前に私は母がパニックになっているのを止めようとして身体を抑えようとしたら...
すりぬけたのだ!
なぜかパニックになった母は幽霊のように触れないものになってしまっていた!
そして次の瞬間に激痛が走って...。
目が覚めた。そうだ...ここまでは間違いない...はずだ...しかし、この状況...すべて夢であれば、1番つじつまが合うのだが...。そういえば、こころなしか、意識もはっきりしない...夢なのか?
そんな事を考えていると、目の前のセーラー服が動いた。
どうやら、この夢にはまだ続きがあるようだ...。
「うっ...」
そのセーラー服の子はゆっくりと起きあがろうとした。
「...みすず」
みすずは名前を呼ばれて返事をしたほうが良いかどうか迷ったが、一応、返事をする事にした。
「は...はい?」
緊張してイントネーションがめちゃくちゃになってしまった、いや、そんなことより...なんだ今の声は?私の声なのか?まるで...母の声にそっくり...。
突っ伏した女の子はゆっくりとこちらを振り返ると、驚いたように目を見開いた...。
私の顔がそこにあった。
え?...双子なんていたっけ?
あーそういう設定の夢なのか...はいはい、夢の中決定だなこりゃ...しかし、妙にリアルだし、なかなか覚めない夢だな...なんていうか......悪夢だ。
夢の中のもうひとりの私はなおも何か言いたげにこちらを見て口をパクパクと開けたり閉じたりしている。
まるで魚みたい......。
魚は喋った。
「なんで私がいるの?」
それはこっちが聞きたいよ?
「みすずは?」
いや、みすずですけど
「あなた......だれ?」
え?みすずに見えないっての?え?
そう言われて初めて自分の身なりがすこしおかしい事に気がついた。
え?この、地味な服装は、母の普段着てる服にそっくり...
まさか・・・まさか・・・
食卓にあるはずの鏡を探しまくった。
「あっ...」
鏡の中に映っている姿は、悪い予感を的中させていた...。
そこには、驚いた母の顔が映っていた。
「なんなんだよ!」
いい加減腹がたってきたみすずは言葉が乱暴になっていた。
「なんなんだよこれは!」
「ちょっと」
「なんだよ!ちょっとちょっととか言うのかよ!双子かよ!いや双子のほうがよかったよ!ふざけるなよ!」
あまりの剣幕にゆり子は黙るしかなかった。
「なんだよその顔は?キョトンかよ!キョトンとしてれば良いのかよ!飲み込み悪すぎだろ!」
尚も状況が掴めないらしい母の前に壁に掛かってる鏡を外してドンとテーブルの上に置いた。
「な...。」
声にならない母
「な?」
嘲笑するかの様に繰り返す娘
「これは...みすずよね?」
じゃなかったらなんだというんだ...
いや、ある意味本来のみすずではないから、みすずとは言えないか......
「夢...よね?」
「夢に決まってるだろ!」
みすずは大声で言ったが...
どんどん自信がなくなっていく自分をどうしようもなかった。
なんで、覚めないんだ...この夢は。
だんだん怒りで誤魔化していた不安が心に忍び寄ってくる...。
なんだよ...このままなのか?
まさか...このまま覚めない気なのか?
この悪夢は!
「あなた...みすずなのね?大丈夫!大丈夫だから!」
「なにが?」
答えながらみすずは泣いていた...。
「なにが...どう...大丈夫なのか...」
ゆり子は駆け寄って崩れそうなわが子を抱きとめた...。
「大丈夫だから!」
母も泣いていた...。
なにがなにやらわからない状況でパニックに陥らなかったのは、やはり、母性の強さだったのかも知れない。
「大丈夫。」
もしも見知らぬ人がたまたまこの様子を見ていたら
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