CHANGE syndrome

ハイブリッジ万生

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変な関西弁の高次元思念体

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(なんやなんや!変ちゃうわ!本場や本場のやつから教えてもろたやつやさかい間違いあらへんやろ?)

未有「あの...先程はありがとうございます」

(かまへんかまへん、あんなことくらい、ちょちょいのちょいやで...まぁ、本人の意志が強くないと無理やけども)

順次「あの...はじめまして順次といいます...高次元思念体さんですか?」

(あたりまえやないか、でも高次元思念体は概念やから、さん付けはおかしいで。後あんたらの名前なんか全部わかってるで、自己紹介不要や!高次元思念体やからな!)

未知子「そ、そうなんですか?さきほどはありがとうございます、未有の母です」

(せやからそういう事も含めてわかっとるっちゅうねんほんまに察しがわるいわー、それに痛めつけられてありがとうはおかしいやろ)

未知子「そ、そういわれれば(笑)」

(でもそういう気持ちがあるから痛みが通常よりやわらいで伝わってるんやけどな...。)

未知子「そういう気持ち?」

(せや、つまり心の受け入れ態勢が出来てるっちゅうこっちゃ、あの長谷川っちゅうお医者さんがあんたらより余計に苦しんでたやろ?)

順次「た、たしかにそんな気はしました。」

(せやろ、あれはな、全然受け入れ態勢が出来てないっていう証拠や)

順次「はぁ」

(察しが悪いなぁ、つまり全然この子のことを心配もなーんもしとらんってこっちゃ)

順次「なるほど!なんとなくわかりました!本気で心配してるから痛みが和らいでたんですね?」

(そういっとるやないかい!まあ難しくいうとシンパシーシンクロウェイブの反発率が少なかったからっちゅう訳やけど、そないゆうてもわからんやろ?)

順次「は...はぁ」

(まあ医者なんて大概そういうもんや、逆にそうでないと身が持たないっちゅう職業やから、あんまり責めんといてあげてちょうよ)

未知子「で、でも」

(まぁたしかにあいつはちょっと冷たすぎるかもしれへんけどな、その代わり飛び上がるほどの激痛やったとおもうで)

そう言われて確かに尋常ではない痛がりかたをしてた事を思い出した。

(なんにしても、人の痛みを知るってことは生半可な気持ちでは無理ってこっちゃなぁ)









未知子「そういえば先程チェンジシンドロームに頼るのは良くないって事を仰ってたようですけどあれは?」

(あれはその通りの意味や...頼ってはイケナイっていうより頼ってもしゃーないって事やけども)

未知子「しゃーない?」

(せや!しゃーないんや、どうせ元にもどるんやから)

順次「もとに?もどる?なにがです?」

(そやから入れ替わってた精神と肉体がや!入れ替わりを経験してないあんたらに説明するのはしんどいけど、要するに元に戻る、戻れなければアウトや)

順次「アウト?」

(アウトっていうのはつまりご臨終ちゅう意味や、もともと仮の宿やさかいな、最大で49日や)

未有「そんな...。」

未有は沢山の患者が集められている光景を思い出していた。

(この前の巨大な重力波の影響で普通は死ぬまで気が付かないはずの精神と肉体のシンクロが不安定になってるだけやねん、そんなものに頼ってもなんの解決にもならへん)

未知子「じ、じゃあさっきみたいに痛みだけを入れ替えてくれる事はできませんか?高次元思念体さんのお力で」

(せやな...まぁ、ええけど、あんたら寿命縮める事になるんやで?)


未有「う、うそ!そんな事言ってなかったじゃない!」

(まぁ、緊急だったから言い忘れていたわ)

未有「ひどい!」

未知子「大丈夫よ未有!問題ないわ」

順次「俺だって何の問題もないぞ」

(まぁ、あとは3人で答えを出すこっちゃな、縮むゆうても、2人なら縮む寿命も
2等分になるし)

未有「だめよ、絶対にだめ!」

順次「未有、大丈夫だよ高次元思念体さんにお願いしよう!」

未知子「そうよ、高次元思念体さんもいつまで居られるかわからないんだから」

(いやいや...だから高次元思念体は概念やっちちゅうねん、名前は他にあるっちゆうねん!)

順次「これは失礼しました!なんとお呼びすれば?」

(それは、あんまり明かしたくないねん、高次元思念体にとっては名前を明かすことは命取りになりかねないねん、まぁ、とりあえずジャックとでも)

順次「え?」

未知子「ジャックさん?」

未有「トランプの?」

(トランプのジャック...か...まぁたしかに剣を持って姫を守るんやからそれも当てはまるかも知れんな?)

なんとなく見えないジャックがドヤ顔をしている気がした。










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