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神様の条件
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ジャック(ふぅ...今のはやばかったで...)
「グゥううう」
未有「そうね」
「ぁぁぁぁぁぁあ」
ジャック(それにしてもお嬢ちゃん...)
未有「なに?」
ジャック(周りの声とか気にならないんやね?)
周りでは相変わらず阿鼻叫喚の声が聞こえてくる。
未有「そうね、自分にされてた事を返してるだけだから...」
石川「あ、あがががが、お、俺が...な、何したって言うんだよ!ぁががが」
未有「何もしてないわ、そして...私も今は何もしてないから......おあいこ」
ジャック(一つだけ質問してええ?)
未有「なに?」
ジャック(これは...一応聞くルールになってるんやけど...)
未有「なによ?」
ジャック(神様になりたい?)
未有「......なに、それ?」
ジャック(だから、一応聞くだけや、素養のありそうな人には聞くルールになっとんねん)
未有「私に?...神様の?...素養があるの?」
「ううううううぅ」
未有「どこが?」
ジャック(まぁ、当然ちゃあ当然の質問やな...神様の条件は大まかに分けると三つあってな...第一は精神力)
未有「はぁ...」
「うぐぐぐぐ」
ジャック(第二に公平さ)
未有「そう?私公平かしら?」
ジャック(まぁ、そこそこ公平ならええねん、それより第三の条件...これが結構重要なんやけど...無慈悲)
未有「え?なんて?無慈悲って聞こえたけど?」
ジャック(せや、そう言うたんや、神様たるもの、ある種、冷徹なところがないと務まらないんやで?)
未有「へぇ、意外」
「ぃぃいいいいぃ」
ジャック(さよか?考えてもみい?情に流されて可愛そうな人から全部願いを叶えていったら世の中めちゃくちゃになるで?)
未有「そうかな?」
ジャック(そうなんや、それで、何人も神様交代させられてるねん…だから、願 いを叶える時はルールがあってな)
未有「ルール?」
ジャック(そう、どんな場合でも1番思いの強いひとのを叶えるんや...)
未有「ふーん...あ、てことは...」
ジャック(せや、せやから、お嬢ちゃんの願いが最優先になるんや...これは重要なルールやから覚えててな)
未有「覚えてて言われても...神様なんて無理だよ...私、普通の女の子だし..」
「ぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ」
ジャック(さよか?これだけの人間の苦痛の声を聴いて眉一つ動かさへんのは...結構、普通ちゃう気がするんやけどなぁ...)
未有の右の眉がピクリと動いた。
ジャック(で?どうなん?)
未有「神様...か...いいかもね、人間には少し失望してるし...」
ジャック(え?ほんまに?ほんまにええの?まじかぁ..1番なさそうやと思うてたけど...わしの長旅もここで終わるんか?)
未有「でも、一つだけ気がかりがあるんだけど...」
ジャック(両親のことやな?)
未有「うん」
ジャック(それは...大丈夫や)
未有「なんで?」
ジャック(さっきも言ったやろ?神様は交代するんや...)
未有「交代?」
ジャック(せや、交代や、チェンジや、嬢ちゃんの人生はワシが引き受けるよってになんにも心配はいらん)
未有「え?...ジャックが私に?ほんとうに?」
ジャック(せや、ずぅーと探してたんや...神様の器を...)
未有「ふふ...急に自分の娘が変な関西弁話したら驚くわよ?」
ジャック(それは...気をつける)
雫「だめ!」
未有「だめって言われても...何も感じないわ...心が宝石みたいに研ぎ澄まされていく様な...不思議な感覚」
ジャック(神格化が始まったみたいやな)
雫「やめて!神もどきさん!」
ジャック(そういわれても...こうなった以上、この子の意思やで...それに神格化が始まったら、いくら高次元思念体でも止めるのは不可能や)
雫「そんな...」
ジャック(意思は祈りになって、祈りが叶う時...叶える側と叶えられる側がひっくり返る...オセロみたいにな)
雫「鏡(そうやって貴方も神もどきになったのね?)」
ジャック(せや、ワシは中途半端やさかい、モドキになったけど、この嬢ちゃんならあるいは...)
雫「だめよ、そんなの...絶対にだめだよ!」
統(どうする?鏡)
鏡(論理的ではないけど...最後の手段なら...)
凶(おい、うそだろ?)
護(むぅ...しかし雫を危険な目に合わせるわけには...)
雫(みんな......)
「うううううう」
「あががががぁ」
「ひぃぃいあ」
相変わらず阿鼻叫喚の声が止むことはない。
雫「お願い」
統(......そういうと思いました。)
「グゥううう」
未有「そうね」
「ぁぁぁぁぁぁあ」
ジャック(それにしてもお嬢ちゃん...)
未有「なに?」
ジャック(周りの声とか気にならないんやね?)
周りでは相変わらず阿鼻叫喚の声が聞こえてくる。
未有「そうね、自分にされてた事を返してるだけだから...」
石川「あ、あがががが、お、俺が...な、何したって言うんだよ!ぁががが」
未有「何もしてないわ、そして...私も今は何もしてないから......おあいこ」
ジャック(一つだけ質問してええ?)
未有「なに?」
ジャック(これは...一応聞くルールになってるんやけど...)
未有「なによ?」
ジャック(神様になりたい?)
未有「......なに、それ?」
ジャック(だから、一応聞くだけや、素養のありそうな人には聞くルールになっとんねん)
未有「私に?...神様の?...素養があるの?」
「ううううううぅ」
未有「どこが?」
ジャック(まぁ、当然ちゃあ当然の質問やな...神様の条件は大まかに分けると三つあってな...第一は精神力)
未有「はぁ...」
「うぐぐぐぐ」
ジャック(第二に公平さ)
未有「そう?私公平かしら?」
ジャック(まぁ、そこそこ公平ならええねん、それより第三の条件...これが結構重要なんやけど...無慈悲)
未有「え?なんて?無慈悲って聞こえたけど?」
ジャック(せや、そう言うたんや、神様たるもの、ある種、冷徹なところがないと務まらないんやで?)
未有「へぇ、意外」
「ぃぃいいいいぃ」
ジャック(さよか?考えてもみい?情に流されて可愛そうな人から全部願いを叶えていったら世の中めちゃくちゃになるで?)
未有「そうかな?」
ジャック(そうなんや、それで、何人も神様交代させられてるねん…だから、願 いを叶える時はルールがあってな)
未有「ルール?」
ジャック(そう、どんな場合でも1番思いの強いひとのを叶えるんや...)
未有「ふーん...あ、てことは...」
ジャック(せや、せやから、お嬢ちゃんの願いが最優先になるんや...これは重要なルールやから覚えててな)
未有「覚えてて言われても...神様なんて無理だよ...私、普通の女の子だし..」
「ぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ」
ジャック(さよか?これだけの人間の苦痛の声を聴いて眉一つ動かさへんのは...結構、普通ちゃう気がするんやけどなぁ...)
未有の右の眉がピクリと動いた。
ジャック(で?どうなん?)
未有「神様...か...いいかもね、人間には少し失望してるし...」
ジャック(え?ほんまに?ほんまにええの?まじかぁ..1番なさそうやと思うてたけど...わしの長旅もここで終わるんか?)
未有「でも、一つだけ気がかりがあるんだけど...」
ジャック(両親のことやな?)
未有「うん」
ジャック(それは...大丈夫や)
未有「なんで?」
ジャック(さっきも言ったやろ?神様は交代するんや...)
未有「交代?」
ジャック(せや、交代や、チェンジや、嬢ちゃんの人生はワシが引き受けるよってになんにも心配はいらん)
未有「え?...ジャックが私に?ほんとうに?」
ジャック(せや、ずぅーと探してたんや...神様の器を...)
未有「ふふ...急に自分の娘が変な関西弁話したら驚くわよ?」
ジャック(それは...気をつける)
雫「だめ!」
未有「だめって言われても...何も感じないわ...心が宝石みたいに研ぎ澄まされていく様な...不思議な感覚」
ジャック(神格化が始まったみたいやな)
雫「やめて!神もどきさん!」
ジャック(そういわれても...こうなった以上、この子の意思やで...それに神格化が始まったら、いくら高次元思念体でも止めるのは不可能や)
雫「そんな...」
ジャック(意思は祈りになって、祈りが叶う時...叶える側と叶えられる側がひっくり返る...オセロみたいにな)
雫「鏡(そうやって貴方も神もどきになったのね?)」
ジャック(せや、ワシは中途半端やさかい、モドキになったけど、この嬢ちゃんならあるいは...)
雫「だめよ、そんなの...絶対にだめだよ!」
統(どうする?鏡)
鏡(論理的ではないけど...最後の手段なら...)
凶(おい、うそだろ?)
護(むぅ...しかし雫を危険な目に合わせるわけには...)
雫(みんな......)
「うううううう」
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雫「お願い」
統(......そういうと思いました。)
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