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番外編
『一匹狼』対策マニュアル㊙︎
しおりを挟む◆ギルド内部資料:『一匹狼』対策マニュアル
—ギルド職員用 極秘資料—
※表紙に「当事者の二人に知られるな」とある。
⸻
◆1. 基本理念
『一匹狼』は悪人ではない。
むしろ善良で誠実で、ギルドへの協力度も高い。
表面上は笑顔を絶やさず、人当たりも良い。
問題は“善良さの方向性が極端”である点である。
彼の行動原理はある一点に収束する:
「アビゲイル第一」
これを理解していないと、不要なトラブルを招く。
⸻
◆2. 話しかけるタイミング
安全:アビゲイル不在時・雑務依頼
危険:アビゲイルが近くにいる時
即死:
※即死=現在は事例がなく、予想不可の為空欄とす
⸻
◆3. 絶対に言ってはいけない言葉
『一匹狼』にアビゲイルの個人的な事を聞いてはならない。
業務に関連する事なら可。
⸻
◆4. 『一匹狼』が黙る時の意味
• 長い沈黙
→「言葉を選んでいる」のではない。
“怒っている”
• 短い沈黙
→「考えている」
• 超短い沈黙
→「即決」
※だいたいアビゲイル関連である。
⸻
◆5. 対応例
Q:アビゲイルはどこにいるかな?
A:場所を答えるとダッシュで向かうので
「休憩中です」で統一すること。
Q:アビゲイルの予定は?
A:全て把握しているので、質問の意味を持たない。
「本人にお聞きください」でOK。
⸻
◆6. 最重要:『一匹狼』への依頼の仕方
「アビゲイルさんが困ってました」
→危険。暴走する。
「アビゲイルさんが助かると思います」
→最高の動き。
物事が秒速で片付く。
「アビゲイルさんの負担が減ります」
→その日一番機嫌が良くなる。
⸻
◆補遺-1
◼️◼️月◼️◼️日
事情の知らない新米冒険者◼️◼️をアビゲイルが対応。
リンジーの証言により、新米冒険者◼️◼️は、アビゲイルに思慕の念を抱いたそうです。
翌日になって冒険者登録を撤回した為、情報共有の見直しをギルドマスターへ報告。
ギルドマスターの許可が降りましたので、職員及び冒険者への情報共有を徹底させてください。
⸻
◆補遺-2
作成者により削除されました。
⸻
◆補遺-3 『一匹狼』による物的損壊一覧
◼️◼️月◼️◼️日
・応接室のテーブル破損について
ギルドマスターにより、発注依頼
→リンジーの指示の元、
アラスターへ請求 (済)
本人曰く:
「劣化が著しかった為」
◼️◼️月◼️◼️日
・冒険者ギルド入り口、舗装路の破損について
アビゲイルにより、修繕依頼
→リンジーの指示の元、
アラスターへ請求 ( )
本人曰く:
「羽虫が飛んでいたので鬱陶しかった。虫除けの香を炊いたらどうか」
◼️◼️月◼️◼️日
・2階、来客用宿泊部屋の損壊について
現在確認中
⸻
◆最後に
判断しかねる事例があった場合、リンジーかギルドマスターへ報告及び確認を取ることを徹底してください。
独断は必ず避けてください。
アビゲイルに対しては通常通りの対応を行なってください。
(変に意識すると『一匹狼』に悟られます)
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