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プロローグ
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リビングの中でテレビの音が鳴り響く。
「日本には潜在的に多重人格に陥る人が100万人を超える人々がなっていると言われている・・・・」
ドキュメンタリーのような曲が始まり、多重人格の説明をしている。
このニュースに少し興味が湧いてしばらく見ていた。
なぜなら僕は高校生の時、多重人格という精神病にかかってしまったからだ。
しばらくニュースを見ていたが、数十分くらいで終わりテレビを消した。
ソファに深く座って休憩する。そうしようと思ったけど横から邪魔が入ってできなかった。
僕の子どもの真希がソファに飛び込んできた。身長100cmくらいでまだまだ小さい。
「ううぅぅぅ、わあぁぁぁ!」
「ぐはぁ!」
飛び込んできた足がソファではなく、僕の太ももの上に着地した。
思わず痛みで声を出してしまった。いくら小さくても太ももの上に飛び乗られるのは痛い。もし場所が悪かったら最悪の場合、打撲しそうだ。
「キャハハハハ」
大きな声で笑って、僕を遊び相手にできて嬉しそうだった。
しばらく僕の膝の上に座っていた。ちょっとその姿が可愛くて僕は真希の頭を撫でてやる。目を瞑って気持ち良さそうにしていた。
しばらくするとソファから立ち、家のリビングを走り回る。その時に僕がプレゼントした可愛い人形を必ず持っている。
「わあぁぁぁ!」
最近はこの人形と一緒に家を走り回って探検している。走りながら人形を見ているため、机や椅子、壁に当たることもある。でも大声で泣くとすぐにいつものように戻り、また走り回る。
将来、足が早くなりそうだ。
そんなことを考えていると、ドン! と音がした。
今日は本棚にぶつかった。
「うえぇぇぇん!」
サイレンのような大きな声が響く。
「あぁぁ、また当たっちゃって。よしよし、いい子いい子」
すこし落ち着かせるために真希の背中を摩ってあげる。
「痛いの痛いの飛んで行け!」
子どもが怪我をした時にいつも使う有名な言葉を言う。
「ぐすん・・・ 痛、いよ・・・・」
「よしよし、大丈夫大丈夫」
しばらく涙目になっていたがすぐに泣き止んだ。
その時、ドサッ! と音を立てて本が棚から落ちてきた。
「卒業文集・・・・?」
「わっ、びっくり。パパ、これ何?」
落ちてきた本は高校の時の卒業文集だった。
「ん? 真希はこれが気になるのか?」
「うん!」
目を輝かしながらこちらを向く。
「これはなあ、パパの高校時代の思い出が詰まった本なんだよ」
「へぇーー。読んでみたい!」
「ハッハハハハ、そうか。読んでみたいか」
子どもがこういうのに興味を持つとは思わず、つい嬉しくなる。
1ページ目を開くとまず、全校生徒が中庭で撮った写真がいっぱいに広がっていた。
「わぁ! パパ、パパ。たくさん人がいる。みんな黒い服着ている」
「そうだな。制服っていうのを着るからな。真希もいつか着ることになるよ。ここ以外にもたくさんの写真があるよ。ほら見てみろ!」
次のページ、その次のページとめくっていった。
体育祭、文化祭、そして先生達の紹介。最後のページには各クラスごとの生徒の写真が載っていた。
「ねぇねぇ。パパはどこにいるの?」
「フフフ、どれかな? せっかくだし、パパを探してみよう!」
「探す!」
クラスの生徒がずらっと並んでいる写真を見て必死に探していた。
その姿がまた可愛い。
子どもって天使だよね!
「あっ、これだ!」
「おお正解! よくできました」
一発で当たるとは思わず自然に拍手していた。
褒められて真希も頭をかいて照れている。
ふと自分のクラスの人達を見ているとある少女が目に入った。
朝空雪菜
懐かしいな・・・・・・
君と出会えたあの夢のような日のことを思い出す。
あの頃はたくさんのことがあったな。
「ねぇねぇ・・・」
「ねぇねぇねぇ!」
妄想の中に浸っていると体を揺らしながら、僕を呼んでいた。
「あっ、ああ。ごめんごめん。どうしたの?」
「パパってどんな高校生だったの?」
いきなりの質問に目を丸くして戸惑った。
「どんな高校生かぁ・・・・ 聞きたいか?」
「うん! パパの昔話が聞きたい」
「そうかそうか」
娘が僕のことを知りたがっているなんて親として泣けてくる。
真希は姿勢良く座り、天使のような笑顔をこちらに向けている。
「分かった、じゃあ始めるよ」
「うん!」
「昔々、パパはごく普通の生徒だったんだ。でもある時、なぜか知らないけど僕の中に、もう一人の人間ができたんだよ! って言っている意味わからないか・・・・」
さすがにこんな小さい子に二重人格のことはわからないな。
証拠として真希は首を傾げている。
「もっと簡単に話すよ。ごめんごめん。そうだな・・・・ 」
しばらく考えて話をまとめた。
「これは高校生の時に出会ったとても大切な人、そしてある少女のお話・・・」
「日本には潜在的に多重人格に陥る人が100万人を超える人々がなっていると言われている・・・・」
ドキュメンタリーのような曲が始まり、多重人格の説明をしている。
このニュースに少し興味が湧いてしばらく見ていた。
なぜなら僕は高校生の時、多重人格という精神病にかかってしまったからだ。
しばらくニュースを見ていたが、数十分くらいで終わりテレビを消した。
ソファに深く座って休憩する。そうしようと思ったけど横から邪魔が入ってできなかった。
僕の子どもの真希がソファに飛び込んできた。身長100cmくらいでまだまだ小さい。
「ううぅぅぅ、わあぁぁぁ!」
「ぐはぁ!」
飛び込んできた足がソファではなく、僕の太ももの上に着地した。
思わず痛みで声を出してしまった。いくら小さくても太ももの上に飛び乗られるのは痛い。もし場所が悪かったら最悪の場合、打撲しそうだ。
「キャハハハハ」
大きな声で笑って、僕を遊び相手にできて嬉しそうだった。
しばらく僕の膝の上に座っていた。ちょっとその姿が可愛くて僕は真希の頭を撫でてやる。目を瞑って気持ち良さそうにしていた。
しばらくするとソファから立ち、家のリビングを走り回る。その時に僕がプレゼントした可愛い人形を必ず持っている。
「わあぁぁぁ!」
最近はこの人形と一緒に家を走り回って探検している。走りながら人形を見ているため、机や椅子、壁に当たることもある。でも大声で泣くとすぐにいつものように戻り、また走り回る。
将来、足が早くなりそうだ。
そんなことを考えていると、ドン! と音がした。
今日は本棚にぶつかった。
「うえぇぇぇん!」
サイレンのような大きな声が響く。
「あぁぁ、また当たっちゃって。よしよし、いい子いい子」
すこし落ち着かせるために真希の背中を摩ってあげる。
「痛いの痛いの飛んで行け!」
子どもが怪我をした時にいつも使う有名な言葉を言う。
「ぐすん・・・ 痛、いよ・・・・」
「よしよし、大丈夫大丈夫」
しばらく涙目になっていたがすぐに泣き止んだ。
その時、ドサッ! と音を立てて本が棚から落ちてきた。
「卒業文集・・・・?」
「わっ、びっくり。パパ、これ何?」
落ちてきた本は高校の時の卒業文集だった。
「ん? 真希はこれが気になるのか?」
「うん!」
目を輝かしながらこちらを向く。
「これはなあ、パパの高校時代の思い出が詰まった本なんだよ」
「へぇーー。読んでみたい!」
「ハッハハハハ、そうか。読んでみたいか」
子どもがこういうのに興味を持つとは思わず、つい嬉しくなる。
1ページ目を開くとまず、全校生徒が中庭で撮った写真がいっぱいに広がっていた。
「わぁ! パパ、パパ。たくさん人がいる。みんな黒い服着ている」
「そうだな。制服っていうのを着るからな。真希もいつか着ることになるよ。ここ以外にもたくさんの写真があるよ。ほら見てみろ!」
次のページ、その次のページとめくっていった。
体育祭、文化祭、そして先生達の紹介。最後のページには各クラスごとの生徒の写真が載っていた。
「ねぇねぇ。パパはどこにいるの?」
「フフフ、どれかな? せっかくだし、パパを探してみよう!」
「探す!」
クラスの生徒がずらっと並んでいる写真を見て必死に探していた。
その姿がまた可愛い。
子どもって天使だよね!
「あっ、これだ!」
「おお正解! よくできました」
一発で当たるとは思わず自然に拍手していた。
褒められて真希も頭をかいて照れている。
ふと自分のクラスの人達を見ているとある少女が目に入った。
朝空雪菜
懐かしいな・・・・・・
君と出会えたあの夢のような日のことを思い出す。
あの頃はたくさんのことがあったな。
「ねぇねぇ・・・」
「ねぇねぇねぇ!」
妄想の中に浸っていると体を揺らしながら、僕を呼んでいた。
「あっ、ああ。ごめんごめん。どうしたの?」
「パパってどんな高校生だったの?」
いきなりの質問に目を丸くして戸惑った。
「どんな高校生かぁ・・・・ 聞きたいか?」
「うん! パパの昔話が聞きたい」
「そうかそうか」
娘が僕のことを知りたがっているなんて親として泣けてくる。
真希は姿勢良く座り、天使のような笑顔をこちらに向けている。
「分かった、じゃあ始めるよ」
「うん!」
「昔々、パパはごく普通の生徒だったんだ。でもある時、なぜか知らないけど僕の中に、もう一人の人間ができたんだよ! って言っている意味わからないか・・・・」
さすがにこんな小さい子に二重人格のことはわからないな。
証拠として真希は首を傾げている。
「もっと簡単に話すよ。ごめんごめん。そうだな・・・・ 」
しばらく考えて話をまとめた。
「これは高校生の時に出会ったとても大切な人、そしてある少女のお話・・・」
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