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14・革命政府の魔術師
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水槽にリオを残し、アーネストは部屋の外に出た。
どこまでも続く螺旋階段をしばらく上がっていく。いくつかの扉の前を素通りすれば、やがて、何もない踊り場にまで辿り着いた。
アーネストが踊り場の壁に手を添えると、防壁魔術が解除され、隠されていた扉が出現した。
「……」
扉を開けると、豪華絢爛な城の内部に出た。広々とした部屋、未だ撤去されていない下品なほど華美な調度品。ほんの微かに残る、甘ったるい香り。
ここは王宮の奥に建てられた離宮。国中から数多の娘が運び込まれ、淫蕩な王子たちの毒牙にかかって無残に食い散らかされた忌まわしき楽園――すなわち、後宮である。
リオを捉えた地下牢は、実は後宮の一部であり、かつては娘たちが性調教を受けていた場所だったのだ。
とはいえ、この離宮はすでに後宮としての機能は失われている。生き残りの娘も、後宮で働かされていた召使たちも安全な場所に移された。残された建物は、革命政府のとある部署が本部として使用している。
アーネストは黒衣の裾を翻し、後宮の中を歩いた。城の中は閑散としていたが、時々革命政府の人間とすれ違った。彼らはアーネストを見るや否や道を譲り、恭しく頭を下げたが、少し怯えているのが見て取れた。
(……まあ、そうだろうな。俺は壊れた人間なのだから)
いつものことなので、アーネストは全く意に介さず仕事部屋へと向かった。アーネストの仕事はリオの調教だけではない。他にいくつもの役目を与えられ、革命政府の一翼を担っているのだ。
仕事部屋は、かつてアーネストが後宮で働いて頃に与えられた一室をそのまま使い続けているものだった。
革命がいよいよ大詰めという時に夜闇に乗じて後宮から脱走してから、革命が成功して王城が落ちるまで数か月ほどの期間は手放していたが、その間もこの部屋は変わりなく存在していた。きっと誰も片付けを担当したがらなかったのだろう。色々な意味で。
部屋自体は非常に狭く、無理矢理運び込んだ本棚と大量の書籍がさらに空間を圧迫している。わずかに空いた場所には書き物机やら粗末な寝台やらが立体パズルのように捻じ込まれ、部屋というより物置といった風情を醸し出している。おそらく、この部屋を構築したアーネスト以外の人間が不用意に触れると物が雪崩れて下敷きになる。
革命が成功したころ、上層部はアーネストにもっと広くて良い部屋を与えようとしたが、アーネストはなんだかんだ理由をつけてそれを固辞した。
アーネストはまず書き物机に座り、大量に積まれている書類に取り掛かった。そのまま、静かに時が過ぎていく。
書類仕事を半分ほど終わらせた頃、部屋に来訪者があった。
「――アーネスト、いるか? 俺だ」
「ハシムか。入って良いぞ」
入室してきたのは、しなやかな体格の青年だった。砂漠の民の血を引くと一目でわかる、褐色の肌に黒い髪、夏の月のような濃い金色の瞳。平民風の粗末な服を着崩していたが、頭に巻き付けている布には革命政府重鎮の証である紋章が刺繍されていた。
ちなみに、同じ紋章がアーネストの黒衣にも縫い付けられている。
ハシムは慣れた様子で狭い部屋に入ると、猫を思わせるしなやかな動きで部屋中のものを迂回して寝台に至り、どっかりと腰を下ろして胡坐をかいた。そこしか座れる場所がないのである。
「聞いたぜ、アーネスト。地下室の仕事、順調らしいな。例の『別件』と提携するやつも、今夜あたりに実行するんだとか?」
「ああその件か。詳細が知りたかったら記録室に行け。報告書が保管されている」
「その報告書を読んだからここに来たんだっつの。なんだ、あの分厚い紙束は。内容も詳細通り越して官能小説の領域じゃねえか。生々しさと詳しさが度を越していてドン引きしたぞ」
「そうか。それはすまなかった」
「あれ、本当にお前が書いたのか? 調教の一環とかいって本人に書かせたんじゃないのか?」
「それはいいな。まだアレに文を綴る程度の知性が残っているうちに、そういう辱めを与えるのも一興かもしれん」
「お前なあ……」
ハシムは溜息をついた。
彼は武人である。革命最終決戦の時は魔術師であるアーネストと組み、互いに背中を預けて戦った。悲願が叶って王家が倒れ、革命軍が革命政府となった際、それぞれ違う役目を与えられたため自然とタッグは解消されたが、今でもこうして仕事の合間に会っている。
「どうして、あの王子にそこまでのめり込んでるんだ?」
「どうしても何も、それが仕事だからだが」
「嘘つけ。『リオ王子を妊娠可能な身体にして人口増加事業に従事させる』って単純な計画を、手間暇かけた調教事業に編み直したのは他ならないお前自身じゃねえか。他の虜囚たちは、捕まった当日のうちに腹ん中に孕み袋をこさえて、とっくに働き始めている。リオ王子もそれで良かったはずだ」
「俺の魔術研究も兼ねていると、報告書の初めの方に明記したはずだが? 誰か一人くらい手間暇かけて調教してみたかったし、上層部も研究の必要性を認めた。その被験体がたまたまアレだった。それだけの話だ」
「……俺にはお前が、私怨で動いているようにしか見えねえよ」
「どうとでも言え」
「お前、後宮勤め時代にあの王子と何かあったんじゃないか?」
アーネストは手にしていた書類を置き、ハシムの方を振り返ってぎろりと睨んだ。
「……何が言いたい?」
「あの王子ってさ、有体に言っちまえば、上の王子たちの共有ペットだったわけじゃん? 叙勲直後に革命で全部おわっちゃったとはいえ、あの愛玩騎士団の一員でもあったしさぁ」
王家は多種多様な騎士団を従えていたが、その中に、主に王子たちの身辺警護を司る騎士団があった。白百合の紋章と空色の制服が目を引く一見爽やかな集団だったが、その実態はどろどろとした背徳にまみれていたという。ちゃんとした正式名称はあるものの、革命側の人間は侮蔑を込めて愛玩騎士団と呼んでいた。
アーネストはしばらくハシムを睨み据えていたが、やがて低い声でぼそりと呟いた。
「……一度、遠目で見かけた」
「それだけ?」
「それだけだ。……ハシム、これ以上無駄話に花を咲かせるつもりなら帰れ。俺は忙しい」
「はいはい、じゃあ本題に入るぜ」
「まだ本題に入っていなかったのか」
「噂で聞いた。お前が、せっかく設立した魔術省の幹部をやめるって。これからはずっと裏方で……地下で、調教師やるって。本気かよ?」
アーネストは無言で頷いた。ハシムは理解できないといった風情で顔をゆがめた。
「なんでだよ……。だって、お前、これからじゃないか。魔女や魔術師が迫害されない国に、いや、魔力や知識があるぶんだけ重んじられる国にしたいって、それがお前の悲願だったじゃねえか。ずっと頑張って、革命が終わった後も国中から魔術師かき集めて。魔力があるってだけで迫害され、森やら洞窟やらに隠れ住んでいた彼らを、よくもあれだけ」
「俺自身が集めて回ったわけじゃない。捜索隊を結成して魔術師の里がありそうな場所に向かわせたのは確かに俺だが、現地で里を見つけて住人を説得したのは彼らだ。そうやって集まった仲間は実に優秀だった。俺は彼らに後のことを託し、日陰で余生を過ごしたい」
「革命政府の魔術師たちは、みんなお前を慕ってるんだぞ! 魔術師だけじゃない。俺ら流浪の民だって、同じ迫害される身でありながら王家の懐に潜り込んで情報を集め、革命に貢献したお前を尊敬している」
「……」
「革命が成功した後はお前が率いてくれるって信じてたのに……なのに、あの王子が捕まった瞬間に、お前は変わってしまった。目の色変えて、あの王子を自分にくれって言いだして、どんどん地下籠りの時間が長くなって……。大魔術師アーネスト・クラークは淫魔に魅入られて正気を失ったって噂まで流れる始末だ」
アーネストは目を伏せた。
「……ハシム」
「あんだよ」
「魔術師の未来は輝かしいものでなければならない。輝かしい未来には、俺のような穢れた経歴を持つ者は不要だ。むしろ汚点になる」
「元後宮勤めのことを言ってるのか? そんなの、お前の功績で帳消しどころかお釣りがくるし、どうしても気になるってんなら経歴を伏せることも――」
「それに」
アーネストは目を開き、真っすぐ戦友を見た。
血のような深紅の瞳はどろりと濁り、輝きがなかった。
「俺は元から淫魔に誑かされていたんだよ。……今の俺が、本当の俺だ」
ハシムは絶句し、何か言葉を探して口をぱくぱくさせた。
アーネストはそんなハシムに背を向け、再び書類仕事に取り掛かる。
そうしながら、ぼんやりと、遠い過去のことを思い出していた。
どこまでも続く螺旋階段をしばらく上がっていく。いくつかの扉の前を素通りすれば、やがて、何もない踊り場にまで辿り着いた。
アーネストが踊り場の壁に手を添えると、防壁魔術が解除され、隠されていた扉が出現した。
「……」
扉を開けると、豪華絢爛な城の内部に出た。広々とした部屋、未だ撤去されていない下品なほど華美な調度品。ほんの微かに残る、甘ったるい香り。
ここは王宮の奥に建てられた離宮。国中から数多の娘が運び込まれ、淫蕩な王子たちの毒牙にかかって無残に食い散らかされた忌まわしき楽園――すなわち、後宮である。
リオを捉えた地下牢は、実は後宮の一部であり、かつては娘たちが性調教を受けていた場所だったのだ。
とはいえ、この離宮はすでに後宮としての機能は失われている。生き残りの娘も、後宮で働かされていた召使たちも安全な場所に移された。残された建物は、革命政府のとある部署が本部として使用している。
アーネストは黒衣の裾を翻し、後宮の中を歩いた。城の中は閑散としていたが、時々革命政府の人間とすれ違った。彼らはアーネストを見るや否や道を譲り、恭しく頭を下げたが、少し怯えているのが見て取れた。
(……まあ、そうだろうな。俺は壊れた人間なのだから)
いつものことなので、アーネストは全く意に介さず仕事部屋へと向かった。アーネストの仕事はリオの調教だけではない。他にいくつもの役目を与えられ、革命政府の一翼を担っているのだ。
仕事部屋は、かつてアーネストが後宮で働いて頃に与えられた一室をそのまま使い続けているものだった。
革命がいよいよ大詰めという時に夜闇に乗じて後宮から脱走してから、革命が成功して王城が落ちるまで数か月ほどの期間は手放していたが、その間もこの部屋は変わりなく存在していた。きっと誰も片付けを担当したがらなかったのだろう。色々な意味で。
部屋自体は非常に狭く、無理矢理運び込んだ本棚と大量の書籍がさらに空間を圧迫している。わずかに空いた場所には書き物机やら粗末な寝台やらが立体パズルのように捻じ込まれ、部屋というより物置といった風情を醸し出している。おそらく、この部屋を構築したアーネスト以外の人間が不用意に触れると物が雪崩れて下敷きになる。
革命が成功したころ、上層部はアーネストにもっと広くて良い部屋を与えようとしたが、アーネストはなんだかんだ理由をつけてそれを固辞した。
アーネストはまず書き物机に座り、大量に積まれている書類に取り掛かった。そのまま、静かに時が過ぎていく。
書類仕事を半分ほど終わらせた頃、部屋に来訪者があった。
「――アーネスト、いるか? 俺だ」
「ハシムか。入って良いぞ」
入室してきたのは、しなやかな体格の青年だった。砂漠の民の血を引くと一目でわかる、褐色の肌に黒い髪、夏の月のような濃い金色の瞳。平民風の粗末な服を着崩していたが、頭に巻き付けている布には革命政府重鎮の証である紋章が刺繍されていた。
ちなみに、同じ紋章がアーネストの黒衣にも縫い付けられている。
ハシムは慣れた様子で狭い部屋に入ると、猫を思わせるしなやかな動きで部屋中のものを迂回して寝台に至り、どっかりと腰を下ろして胡坐をかいた。そこしか座れる場所がないのである。
「聞いたぜ、アーネスト。地下室の仕事、順調らしいな。例の『別件』と提携するやつも、今夜あたりに実行するんだとか?」
「ああその件か。詳細が知りたかったら記録室に行け。報告書が保管されている」
「その報告書を読んだからここに来たんだっつの。なんだ、あの分厚い紙束は。内容も詳細通り越して官能小説の領域じゃねえか。生々しさと詳しさが度を越していてドン引きしたぞ」
「そうか。それはすまなかった」
「あれ、本当にお前が書いたのか? 調教の一環とかいって本人に書かせたんじゃないのか?」
「それはいいな。まだアレに文を綴る程度の知性が残っているうちに、そういう辱めを与えるのも一興かもしれん」
「お前なあ……」
ハシムは溜息をついた。
彼は武人である。革命最終決戦の時は魔術師であるアーネストと組み、互いに背中を預けて戦った。悲願が叶って王家が倒れ、革命軍が革命政府となった際、それぞれ違う役目を与えられたため自然とタッグは解消されたが、今でもこうして仕事の合間に会っている。
「どうして、あの王子にそこまでのめり込んでるんだ?」
「どうしても何も、それが仕事だからだが」
「嘘つけ。『リオ王子を妊娠可能な身体にして人口増加事業に従事させる』って単純な計画を、手間暇かけた調教事業に編み直したのは他ならないお前自身じゃねえか。他の虜囚たちは、捕まった当日のうちに腹ん中に孕み袋をこさえて、とっくに働き始めている。リオ王子もそれで良かったはずだ」
「俺の魔術研究も兼ねていると、報告書の初めの方に明記したはずだが? 誰か一人くらい手間暇かけて調教してみたかったし、上層部も研究の必要性を認めた。その被験体がたまたまアレだった。それだけの話だ」
「……俺にはお前が、私怨で動いているようにしか見えねえよ」
「どうとでも言え」
「お前、後宮勤め時代にあの王子と何かあったんじゃないか?」
アーネストは手にしていた書類を置き、ハシムの方を振り返ってぎろりと睨んだ。
「……何が言いたい?」
「あの王子ってさ、有体に言っちまえば、上の王子たちの共有ペットだったわけじゃん? 叙勲直後に革命で全部おわっちゃったとはいえ、あの愛玩騎士団の一員でもあったしさぁ」
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アーネストはしばらくハシムを睨み据えていたが、やがて低い声でぼそりと呟いた。
「……一度、遠目で見かけた」
「それだけ?」
「それだけだ。……ハシム、これ以上無駄話に花を咲かせるつもりなら帰れ。俺は忙しい」
「はいはい、じゃあ本題に入るぜ」
「まだ本題に入っていなかったのか」
「噂で聞いた。お前が、せっかく設立した魔術省の幹部をやめるって。これからはずっと裏方で……地下で、調教師やるって。本気かよ?」
アーネストは無言で頷いた。ハシムは理解できないといった風情で顔をゆがめた。
「なんでだよ……。だって、お前、これからじゃないか。魔女や魔術師が迫害されない国に、いや、魔力や知識があるぶんだけ重んじられる国にしたいって、それがお前の悲願だったじゃねえか。ずっと頑張って、革命が終わった後も国中から魔術師かき集めて。魔力があるってだけで迫害され、森やら洞窟やらに隠れ住んでいた彼らを、よくもあれだけ」
「俺自身が集めて回ったわけじゃない。捜索隊を結成して魔術師の里がありそうな場所に向かわせたのは確かに俺だが、現地で里を見つけて住人を説得したのは彼らだ。そうやって集まった仲間は実に優秀だった。俺は彼らに後のことを託し、日陰で余生を過ごしたい」
「革命政府の魔術師たちは、みんなお前を慕ってるんだぞ! 魔術師だけじゃない。俺ら流浪の民だって、同じ迫害される身でありながら王家の懐に潜り込んで情報を集め、革命に貢献したお前を尊敬している」
「……」
「革命が成功した後はお前が率いてくれるって信じてたのに……なのに、あの王子が捕まった瞬間に、お前は変わってしまった。目の色変えて、あの王子を自分にくれって言いだして、どんどん地下籠りの時間が長くなって……。大魔術師アーネスト・クラークは淫魔に魅入られて正気を失ったって噂まで流れる始末だ」
アーネストは目を伏せた。
「……ハシム」
「あんだよ」
「魔術師の未来は輝かしいものでなければならない。輝かしい未来には、俺のような穢れた経歴を持つ者は不要だ。むしろ汚点になる」
「元後宮勤めのことを言ってるのか? そんなの、お前の功績で帳消しどころかお釣りがくるし、どうしても気になるってんなら経歴を伏せることも――」
「それに」
アーネストは目を開き、真っすぐ戦友を見た。
血のような深紅の瞳はどろりと濁り、輝きがなかった。
「俺は元から淫魔に誑かされていたんだよ。……今の俺が、本当の俺だ」
ハシムは絶句し、何か言葉を探して口をぱくぱくさせた。
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