精神疾患サバイバル法 

東條ささみ

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ひとりの人間として

病気も含めての生き方

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 これはあくまで、私の経験からの考えとも言えますが、病気である前に自分がひとりの人間である事を忘れないのが、上手く病気と付き合っていくコツだと感じています。

たしかに、体調の浮き沈みでこころの不調が現れることもあります。
ただ、意志の強さ、生きていく上での自分の尊厳を失わずに生きていく事を忘れないでほしいのです。

やる気が無くなったり、思うように行動できなかったりするかもしれませんが、常に良くなる事を目指して、気をつけながら生活をしていけば、よくなる事もあるでしょう。

私が状態のひどい時、その時は病識がありませんでした。それでも、向上心は失っていなかったので、その頃を思い出すにしても、プラスに働いた事もあったのです。

嫌な事も沢山あるかもしれませんが、振り返ると、病気であっても前向きに生きていたことが助けになったことも沢山あります。

その時を一生懸命に生きていれば、病気であっても、その後の人生に役立つことが必ずあります。

投げやりになったり、病気である事を盾にしてしまうよりは、それでも腐らずにいることが重要です。

病気が落ち着いてきたら、冷静になり、今までの事を思い出すことになりますが、そこで自分を恥じることがなくなります。

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