異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。

文字の大きさ
10 / 213
学園編-交流戦

零落

しおりを挟む
 ステージに上がる……

 そこに居る誰もが……期待などしていない。


 数十秒後には、涼しい顔で生徒会の勝利が決まっている。

 そういうシナリオだ。


 誰も……もはやこのステージに注目などしない。

 
 

 「何も考えるな……すぐに終わらせてやる、最初から全力でやってやる」
 酷く冷たい空気……スコールの周囲からそんな気のようなものを感じる。

 「あぁ……助かるよ、俺も……でいくから……」
 特に何の意味もなくそう言葉を返す。

 「3学年生徒会会長、スコール選手VS1学年特別クラス レス選手の試合開始ッ」
 ラビのかけ声がかかる。


 「……集え……語継がれし宝具」
 雨などふっていない……それでもスコールの上空に水が次々と集い……
 剣や槍などたくさんの武器が製造されていく。

 なるほど……あんな魔装具の数……そのひとつひとつの完成度も高い。
 それを飛び道具のように一度に攻撃されれば避けることも防ぐこともできない……彼がこれまで最強と呼ばれてきた由縁というところか。


 「……さて、俺の結界で何発まで防げるかなぁ」
 俺は……そう呟きながら……

 「……せいぜい、抗え……つまらなく、あっさり倒れるなよ」
 そうスコールは言うとひとつ、またひとつの魔装具がレスを目掛け飛んでいく。

 「……ちぃ」
 俺が結界をはり、その一撃、一撃を防ぐが……
 そんなことを許さないというように……次々と新しい魔装具がとんできては、
 俺の結界を破壊していく。


 観客のほとんどが、もはやステージを向いていない。
 魔力のぶつかり合い……水による属性による魔装具の消滅による蒸気の発生などで俺の周囲が真っ白で見えなくなる。

 その蒸気が晴れたころには決着がついているのだ。

 祭りの後のように……がやがやと周りは関係のない話を始め……
 一部を除いたほとんどの者がその試合をもう見ていない。


 「案外つまらなかったな……」
 ナイツ=マッドガイアは試合結果を最後まで見ずにその場を去ろうとする……

 「……アホか……こっからだろうが、面白いものがみれるのは」
 そう、実に嬉しそうにアストリアが言う。

 「……なにを……?」
 そう……ナイツが返すが……


 もはや、目視できない蒸気の中に最後の魔装具を送り込む。

 これを受け耐えたものなどいない。


 スコールは蒸気が晴れるのをただ……待つ。


 「……ッ!?」
 蒸気から素早く人の影が飛び出す……

 駆け抜けてきた勢いでスコールの額を掴み取る。

 「歯……食い縛っとけよッ」
 俺はそう言って、スコールの背後に防壁を創り出すと、
 その掴んだ頭を勢いよくその防壁に叩きつける。

 「ぐぁッ……」
 防壁が割れるように砕け、そのままステージにその身体を押し倒す。

 蒸気が晴れていく。

 その場のほとんどの者が理解が追いついていないようだった。

 祭り後……そんな賑わいムードはいつの間にか沈黙していた。

 身体ごとステージの外を向いていた身体。
 頭だけをこちらに向けて固めている者……

 ほとんどのものが望まず……想像すらしなかった……状況。


 「……つっ集えッ!!」
 大気にある水蒸気だけで……この男は魔装具を作り上げているのだろう。
 スコールの創り出した剣を避けるため、スコールの頭から手を離し距離を取る。

 接近戦も優秀であろう……スコールが一気に間合いをつめてくる。
 創り出した剣で俺に一撃を決めようとするが……
 
 防御結界を両腕に巻きつける。
 そして、その拳をそのまま……その剣ごと巻き込むように一撃を叩き込む。

 スコールの創り出した剣は破壊され……レスのこぶしがスコールの頬を捉えた。

 よろりと2、3歩後ろに下がるが……さすがに踏みとどまる。


 沈黙している……
 まるで、時間が止まっているかのように……
 誰も言い聞かせられたわけじゃないのに、
 言葉も……身動き一つとることを忘れている。

 いったい……何が起きているのか……
 ほとんどの者が理解が追いついていない。

 司会のラビもその仕事を忘れている。

 「集えッ」
 再びスコールが剣を創り出し、攻撃をしかけるが……

 レスが再び防御結界を巻きつけた拳を振り上げる。

 「くっ……」
 脳裏に先ほど光景が蘇る。
 魔力の制度では……自分の魔装具が負ける……
 プライドはそう認めないが……本能がそうスコールに告げる。

 そのレスの攻撃を回避して、出来た隙をつこうと一度身体を右に移動させようとした……

 「……っ!?」
 見えない壁にその身体の動きを遮られる。

 「防御結界?こんなデタラメな使い方がっ!」
 再びレスの拳をまともに受ける。

 「……一度目は奇跡だ……二度目は無い」
 「……集えッ!!」
 再び上空に沢山の魔装具を創り出す。

 「……これで、おわり………」
 その台詞をスコールは言い終える事無く。
 「囲えッ」
 俺がそう呟くと……スコールが目を点にしている。

 スコールが創り上げた魔装具を一つ残らず、俺の創り上げた防壁で梱包していく。

 「なんだ……なぜ、お前ごときが……そんな真似……」
 結界を圧縮し……スコールの造り出した魔装具を消滅させる。

 「馬鹿な……俺が……お前ごときに……」
 水色の魔力がスコールの右腕を覆う。

 「お前ごときに……この俺がッ!!」
 レスとスコールが同時に拳を振り上げ……互いにその拳をぶつけ合う。

 沈黙……
 ほとんどの者に……その試合の内容が頭に入っていない。

 ポツ……ポツと雨が再び降り出した。

 スコールの右腕から魔力が消え……ゆっくりと膝をつくと……そのまま前のめりに倒れた。


 試合は静かに終わりを告げた。
 その振り出した雨も加担して、表彰式等も後日に回され……

 気がつけばそこは3名の人間を残して他は立ち去った後だ。

 試合は何をもたらせたのか……
 誰も知らぬ場所で……一つのクラスの解散が避けられ……
 学園全体で……生徒会、主に会長の零落をもたらした。

 「……哀れか……得意か……転入生……」
 うな垂れるように座りながら、下を向いたままスコールが言う。

 雨にうたれることすら気にしないように……力なく……

 その傍を、俺と……レインがただ黙って立っていた。

 「……兄様……」
 レインが心配そうに……

 「……もう、満足しただろ……もう……明日から誰も俺を学園最強など称えたりなどしない……これ以上の失落を望むのか……さっさと去れよ」
 そうスコールが冷たくこぼす。

 「……兄様……一緒に……」
 帰りましょうとレインが手を差し伸べるが……

 「……いたっ」
 パシンとその手をはじく。

 「何で……そうなんだよ、なんで……やさしくできねぇんだよ、たった一人の妹じゃねーのかよっ」
 俺は少し苛立ちながら言う。

 「……お前に、俺たちの家計の何がわかる……」
 お決まりの台詞……何度目になるだろう。

 「あんたのこと……まだ、こんなに慕っているんだ、なんでわかってやれねーんだよっ」
 自分でも似合わないくらいに感情的にそう叫んだ。

 「……うるせぇーーーーんだよッ!!」
 スコールも似合わず感情的に叫んだ。

 「……かわいい……に、決まってるだろッ!!」
 スコールが叫ぶ……その意外な言葉に思わず俺は言葉を失う。

 「……転入生……てめぇに何がわかる……昔は……おにいちゃんっおにいちゃんって……俺の後ろをいつもついてきた……アクア家で俺は優等生、レインは、落ちこぼれ……そう言われていた、そのせいか、こいつ……小さいころはよくいじめられててさ、俺が走ってかけつけてやるとさ……まるで正義の味方が助けに来たみたいに、さっきまで鼻たらして泣いてたくせに、すっげぇ嬉しそうに笑ってた……俺は……優等生で、レインは落ちこぼれ……」
 何の話をしているのだろうか……

 「……わからねぇだろ……転入生……俺がどうしてこうなったのか……俺がどうしてこいつを突き放すのか……綺麗ごとでしか……正しい道徳でしか世界を見られないてめぇにはわかんねぇーだろッ!」
 そうスコールが叫ぶ。
 自分は優等生……レインが出来損ない……それが彼《スコール》を陥れる理由……?

 「……いいんだよ、兄として……俺に力があって……兄として、妹を守られるなら……それで……兄一人でそのプレッシャーを負わされることがどうとか……そんな簡単な話じゃねーんだよ」
 スコールが叫ぶ。
 感情的に……その感情を言葉に出す。

 「……かわいいに決まってるだろ……そんな妹の良いお兄ちゃんで居たいに決まってるだろ……」
 そう……スコールが力なく言う。

 「……だったら……なぜ……」
 こんな事を……

 「できねーーーっんだよっ……俺はこいつのために頑張れば頑張るほど……、レインは俺にありがとうって感謝をする……だけど、それは同時に、そんな俺の行いを周囲は俺を有能と評価をし……俺が頑張って守れば守るほど……レインを無能と烙印を押すんだよ……それなのに笑ってるレインを見るのがつらいんだよ……」
 雨が一段と強く降り注ぎ……

 「……馬鹿だろ……こうやって、こいつを突き放して……俺に近づけないようにして……見えないようにしていれば……助けられる……そんな馬鹿な方法しか思いつかなかったんだよ……」
 そう力なくうな垂れながら……

 「……かわいいに決まってるだろ……助けてやりたいに決まってるだろ……」
 そう再び繰り返す。

 「……昔はおにいちゃん呼んで……俺の背中をずっとよちよちついて来て……なのに、今は兄様なんてよそよそしく呼ばせて……」
 スコールは悲しそうに天を仰ぎ……

 赤ん坊がハイハイするようにレインの足元に近寄り……

 「……ずっと……ずっとつらかったよなぁ」
 命乞いをするように……レインの足元にしがみつき……

 「……頼りないおにいちゃんでごめんな」
 靴に自分の額をつけるように謝り……

 「……助けてやれなくて……ごめんな」
 自分が零落し……その足並みを揃えることでしか……
 解りあえなかったのだろうか……

 俺《あくやく》が……いないとわかりあえなかったのだろうか……

 形だけの正義感で踏み込んで……

 想像よりも……不完全な優しい兄がそこに居て……
 理想と築き上げた、完璧な兄は……意外と脆く……零落する。

 どれが正しかった……
 偉そうに言えるほど……俺にその資格はない。

 今の彼にかけてやる……優しさも言葉も見つからない。


 俺は……せめてこれ以上二人はぬれないよう……
 ふたりの上空に結界で傘をつくり……

 俺は……見せしめのように一人……雨にうたれ続けた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界亜人熟女ハーレム製作者

†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です 【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

KeyBow
ファンタジー
 1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。  各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。  ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。  その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。  彼らは通称カーヴァント。  カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。  カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。  しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。  また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。  探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。  つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。  数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。  月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。  彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。  そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。  勿論二世だ。  斗枡が持っている最大の能力はカード合成。  それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。  彼はその程度の認識だった。  実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。  単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。  つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。  また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。  斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?  女子が自然と彼の取り巻きに!  彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~

華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』 たったこの一言から、すべてが始まった。 ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。 そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。 それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。 ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。 スキルとは祝福か、呪いか…… ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!! 主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。 ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。 ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。 しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。 一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。 途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。 その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。 そして、世界存亡の危機。 全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した…… ※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

処理中です...