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第1部『旅の魔法使いと水神の巫女』
新たなダンジョン
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◇◇◇◇◇◇
翌日、私はブルーメント城の中庭にてリエリを召喚した。隣にはユーリとザンクスもいる。
「あらっこの綺麗な場所はどこかしら?」
「ここはブルーメント城と言う城の中庭ですね、ここはスカイディアと言う都市にある城で─」
なんとなくあの宿よりもこの城の方で召喚したかった私だ。男は意味もなくカッコをつけたがるのだ、しかしリエリもこう言う城とか空に浮かぶ大都市と言うのは嫌いではないらしく話を聞いてくれた。
「アオノさんがこんな場所まで魔法で創ってるのとは思わなかったわ。ならなんで以前は宿に泊まってたのかしら?」
それはこのスカイディアのことを完全に忘れてたからです、人間の記憶って当てにならないって本当ですな。自分でも呆れる事がある元アラサーです。
その辺りは笑って誤魔化して、早速本題に行こう。
「それでリエリ、今日召喚するようにと言ってきた理由ですが……」
「ええ、新しい情報よ」
新しい情報、なんか段階毎に話せる事が増えていく感じなのかね?まああのスフィリアは魔法使いだった2つ前の前世の私でも計り知れないからな、何を言ってくるか分からん、むしろリエリって大変な上司の相手をしてる苦労人なのでは?っと思う私だ。
そしてリエリは更に話す。
「それは新たなダンジョンの情報、アオノさんが持っている本を見てみて」
「分かりました」
言われた通りに異世界ガイドブックを手元に出して中をパラパラ、すると何も記載されていなかった空白のページに新たな地図が独りでに記されていった。
「なっなんだコリャアッ!?文字や絵が勝手に…」
「静かにしなさい」
「フフッ不思議ですよね、私もこんな魔導書なんて聞いたことありませんよ」
ユーリがザンクスに注意してるのでそれとなくフォローする。別にうるさくしなければ喋っても良いんだからね?。
それはともかく内容の確認だ。見ればあの宝玉があったダンジョンに少し近い構造のどこかだと言うことは分かる、しかしあれは洞窟に近いがここはもっと人工物的な感じの場所だな。
「これは何かの建物の内部では?」
「ダンジョンって人工物もあるのよ、まあここも地下へと広がるタイプなのは以前のダンジョンと一緒よ。数ページ戻ればコネルから入り口までの道筋が載っているわ」
少し前に戻る、成る程、ここが入り口か。
「ん?アオノ、ここは確かに以前話した入り口が崩れたダンジョンだぞ?」
「えっそんなんですか?」
どうやらここはザンクスが知っていたダンジョンらしい、ってかあの忍者リーダーから吸い上げた記憶にあったな、入り口が崩れたダンジョン。あそこか。
「そのダンジョンも歩いて行けはするんですか?」
「まあな、けど今じゃ誰も近付かねぇから道中モンスター位は出ると思うぞ?あのストレングスドラゴンのダンジョンと違って入り口も整備されてねぇんだと」
「あの神殿見たいな建物がないって事ですか?」
「そっ発見されて数年で入り口が崩れて中に誰も入れなくなったからな」
へぇ~しかしダンジョンって放置していいのだろうか?何しろモンスターが勝手に湧くようなイメージのある場所だからな、ほっとくと地上にモンスターとか溢れたりしないの?。
「ダンジョンってモンスターが溢れたりして地上に出て来たりしないんですか?」
「それは私が答えるわ、ダンジョンは侵入してくる人間を試す為に用意された特殊な空間なの。だからモンスターも必要以上に生み出されたりしないのよ」
「へぇっそうなんですね…」
なんかその言い方だと、ダンジョンってこの世界では神様が用意したりしたんじゃないの?っと思う私だ。まあそれについては答えてくれるとは思えないので保留にしますか。
「それではリエリ、私達はこのダンジョンに向かってみるつもりですが。それで良いですか?」
リエリが召喚されて話した内容はこのダンジョンについて、多くは語れない彼女だからこそもう次の行動の答えは出ている。
つまりこのダンジョンになんとか侵入してボスとか倒して2つ目の宝玉をゲットしろ的なヤツだろうとゲーマー的な答えをだす。
リエリは微笑を浮かべて頷いた。
「ええっそれで問題ないわ」
「それではユーリ、ザンクスさん。行きましょう」
「はいっアオノ様」
「よしっアオノ達が行くなら行ってやるぜ」
私は魔法でその場の全員をコネルから少し離れた場所に転移させる。
新しいダンジョンか、今度は何が待ち受けているのやらって所だよな………。
翌日、私はブルーメント城の中庭にてリエリを召喚した。隣にはユーリとザンクスもいる。
「あらっこの綺麗な場所はどこかしら?」
「ここはブルーメント城と言う城の中庭ですね、ここはスカイディアと言う都市にある城で─」
なんとなくあの宿よりもこの城の方で召喚したかった私だ。男は意味もなくカッコをつけたがるのだ、しかしリエリもこう言う城とか空に浮かぶ大都市と言うのは嫌いではないらしく話を聞いてくれた。
「アオノさんがこんな場所まで魔法で創ってるのとは思わなかったわ。ならなんで以前は宿に泊まってたのかしら?」
それはこのスカイディアのことを完全に忘れてたからです、人間の記憶って当てにならないって本当ですな。自分でも呆れる事がある元アラサーです。
その辺りは笑って誤魔化して、早速本題に行こう。
「それでリエリ、今日召喚するようにと言ってきた理由ですが……」
「ええ、新しい情報よ」
新しい情報、なんか段階毎に話せる事が増えていく感じなのかね?まああのスフィリアは魔法使いだった2つ前の前世の私でも計り知れないからな、何を言ってくるか分からん、むしろリエリって大変な上司の相手をしてる苦労人なのでは?っと思う私だ。
そしてリエリは更に話す。
「それは新たなダンジョンの情報、アオノさんが持っている本を見てみて」
「分かりました」
言われた通りに異世界ガイドブックを手元に出して中をパラパラ、すると何も記載されていなかった空白のページに新たな地図が独りでに記されていった。
「なっなんだコリャアッ!?文字や絵が勝手に…」
「静かにしなさい」
「フフッ不思議ですよね、私もこんな魔導書なんて聞いたことありませんよ」
ユーリがザンクスに注意してるのでそれとなくフォローする。別にうるさくしなければ喋っても良いんだからね?。
それはともかく内容の確認だ。見ればあの宝玉があったダンジョンに少し近い構造のどこかだと言うことは分かる、しかしあれは洞窟に近いがここはもっと人工物的な感じの場所だな。
「これは何かの建物の内部では?」
「ダンジョンって人工物もあるのよ、まあここも地下へと広がるタイプなのは以前のダンジョンと一緒よ。数ページ戻ればコネルから入り口までの道筋が載っているわ」
少し前に戻る、成る程、ここが入り口か。
「ん?アオノ、ここは確かに以前話した入り口が崩れたダンジョンだぞ?」
「えっそんなんですか?」
どうやらここはザンクスが知っていたダンジョンらしい、ってかあの忍者リーダーから吸い上げた記憶にあったな、入り口が崩れたダンジョン。あそこか。
「そのダンジョンも歩いて行けはするんですか?」
「まあな、けど今じゃ誰も近付かねぇから道中モンスター位は出ると思うぞ?あのストレングスドラゴンのダンジョンと違って入り口も整備されてねぇんだと」
「あの神殿見たいな建物がないって事ですか?」
「そっ発見されて数年で入り口が崩れて中に誰も入れなくなったからな」
へぇ~しかしダンジョンって放置していいのだろうか?何しろモンスターが勝手に湧くようなイメージのある場所だからな、ほっとくと地上にモンスターとか溢れたりしないの?。
「ダンジョンってモンスターが溢れたりして地上に出て来たりしないんですか?」
「それは私が答えるわ、ダンジョンは侵入してくる人間を試す為に用意された特殊な空間なの。だからモンスターも必要以上に生み出されたりしないのよ」
「へぇっそうなんですね…」
なんかその言い方だと、ダンジョンってこの世界では神様が用意したりしたんじゃないの?っと思う私だ。まあそれについては答えてくれるとは思えないので保留にしますか。
「それではリエリ、私達はこのダンジョンに向かってみるつもりですが。それで良いですか?」
リエリが召喚されて話した内容はこのダンジョンについて、多くは語れない彼女だからこそもう次の行動の答えは出ている。
つまりこのダンジョンになんとか侵入してボスとか倒して2つ目の宝玉をゲットしろ的なヤツだろうとゲーマー的な答えをだす。
リエリは微笑を浮かべて頷いた。
「ええっそれで問題ないわ」
「それではユーリ、ザンクスさん。行きましょう」
「はいっアオノ様」
「よしっアオノ達が行くなら行ってやるぜ」
私は魔法でその場の全員をコネルから少し離れた場所に転移させる。
新しいダンジョンか、今度は何が待ち受けているのやらって所だよな………。
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