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第1部『旅の魔法使いと水神の巫女』
隠されていた刃
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◇◇◇イオリア視点◇◇◇
なんという事でしょうか、アオノさんがいきなり扉を破壊して……いやっ扉ごと吹っ飛ばされてこの部屋に侵入してきました。
私があれよあれよという間に戦闘が始まりあの凶悪なドSシスターことセリスがアオノさんの連れらしき2人の美人達の1人、銀髪のメイドさんと戦いを始めました。
私はこの組織に紛れ込んでいる手前アオノさん達に協力は出来ません。しかし彼やその仲間が何の目的で来たのかは分かりませんが敵にもなりたくなかった。
そんな葛藤をしているとあれよあれよという間にほかのシスター達が全滅。アオノさんからの念話によって戦意がないなら倒れてるシスター達に紛れてやられてる振りをする事をおすすめします云々。
アオノさん、この乱戦の中でとても冷静でした。顔立ちは別にイケメンとか言う訳でもないのに余裕のある態度にほんの少しだけカッコいいかもと思いました。かもですけどね。
私は言われるままにやられた振りをします、一応うつ伏せに倒れておきますか。仰向けだと何だか胸の辺りが苦しいですしね、それとアオノさんの視線。明らかに見ていましたね。全くもう。
しかしあの美人2人は何者でしょうか?銀髪メイドさんは剣の腕がとんでもないですね、あのドSシスターを完封しています。
もう1人のスーツ姿の女性は的確な魔法でシスターをまとめて戦闘不能にしていってます。後何故か誰もいない筈なのにバタバタと倒れていくシスターもいます。なんか怖いですよ。
けれどアオノさんは特に何かしているようには……いやっあのスーツ姿の女性と共に魔法でシスターを無力化していってますね。睡眠の魔法を覚えているとは中々筋が良いのですよアオノさん。
やがてシスターはセリスを残して全滅、このままセリスがやられてジャーブまでアオノさん達に倒されてしまうと下手をすると私の目的までダメになってしまうかも……。
そんな事を考えているとあろうことかジャーブが現れました。ここに潜入して何度か見ましたがあまりにも人目を気にしない格好ですよね、そう言う格好はいい歳をした中高年の方は控えてほしいです。
あまり視界に入れたいものではないので。
そしてアオノさんが代表して話をしています、まさかあの3人のリーダーはアオノさんなのでしょうか?そんな、まさか……。
更に彼の口から宝玉と言う言葉が。
え?アオノさんは同業の方だったんでしょうか?しかし彼のような少年の噂は聞いた事もありませんよ。
ジャーブの命令でセリスがアオノさんに迫ります、しかし大柄の男性が間に割って入りました。魔法で姿を消していた?見た目とは違って魔法戦士なのでしょうか?。どのみちアオノさんはパーティーメンバーがかなりの強者ばかりなのは何故なのでしょうか?。
そしてジャーブは平然としながら気持ちの悪い発言をしだしました。この組織内でもハゲガエルがキモイと言う話はよく聞きます。私が変身した女性もハゲガエルのセクハラに嫌気が差して組織の情報とかを売ることにしたそうですしね。
あのハゲガエルに忠誠を誓っているのはセリスくらいでしょうか?噂では妙な実験に付き合った結果ああなったとか………本当にこの組織は女性が長居していい場所ではなさそうですよ。
そしてジャーブが何やら仕掛けを発動しました、ここは元は本当にダンジョンだったらしく内部の至る所に変わった罠が沢山あります。
その一つがこの部屋にもあります。どんなトラップかは私も知りませんが、一瞬でアオノさんと大柄な男性が消えました。
あれば恐らく転移の魔法。ダンジョンの別の階層に飛ばされるダンジョントラップの様ですね。
一気に美人2人だけとなってしまいました、ここまでずっと様子を見守っていた私はどうすれば良いんでしょうか?。
「さあっ!頼みの仲間は消えたぞ?お前達。その2人を捕らえろ!例の実験室に連れて行き……ククククッ!ワシに忠実なセリス2号と3号に作り変えてくれる」
「───本当に吐き気のするハゲですね」
「そうね。何を調子に乗っているのかしら?」
え?セリスを銀髪メイドさんが抑えてもあのハゲガエルの左右に控える女性達もかなりの実力者ですよ?明らかにピンチなのに気づいてないんですか?。
「ククククッこの2人も我が組織ではかなり腕が立つ女達だ。最早貴様らに逃げ場はないんだぞ?」
「─────ふうっ私達は逃げる必要なんてないのよ?」
「………何?」
「だってもう………貴方は死ぬんですもの」
私は見ました。ジャーブの肥え太った身体の胸元の辺りから曲剣が生えているのを。
「ぎっぎゃああああああああああああああああっ!」
「ジッジャーブ様ーーーーーーー!」
セリスの絶叫が響きます。その背後から1人の黒ずくめの男が現れました。
「これで、あのふざけた呪いの借りは返したぞ。ジャーブ」
「キッキサマは!エサクード!?」
「あっがが、何故貴様が……生きている……?」
確かにあの服装は『水神の杖』の暗部の服装、私と同じで用意したのか魔法で姿だけ化けているんでしょうか?。
けどセリスと死ぬ手前のジャーブとは顔見知りの様です。まさか組織の人間に裏切られたのでしょうか?この組織の戦える人間は組織に歯向かうと死ぬ呪いを施されると聞いていたんですけど。ピンピンしてますよね?。
「俺は1度死んだ、そしてとあるお方の力により仮初めの命を授かったのだ。ジャーブ、貴様を始末する為にな!」
「エッエサクードーーーーーーッ!…………」
あっジャーブがものすごく不細工な顔で死にましたね。内心ではざまぁ見ろとか思ってしまう私です。
なんという事でしょうか、アオノさんがいきなり扉を破壊して……いやっ扉ごと吹っ飛ばされてこの部屋に侵入してきました。
私があれよあれよという間に戦闘が始まりあの凶悪なドSシスターことセリスがアオノさんの連れらしき2人の美人達の1人、銀髪のメイドさんと戦いを始めました。
私はこの組織に紛れ込んでいる手前アオノさん達に協力は出来ません。しかし彼やその仲間が何の目的で来たのかは分かりませんが敵にもなりたくなかった。
そんな葛藤をしているとあれよあれよという間にほかのシスター達が全滅。アオノさんからの念話によって戦意がないなら倒れてるシスター達に紛れてやられてる振りをする事をおすすめします云々。
アオノさん、この乱戦の中でとても冷静でした。顔立ちは別にイケメンとか言う訳でもないのに余裕のある態度にほんの少しだけカッコいいかもと思いました。かもですけどね。
私は言われるままにやられた振りをします、一応うつ伏せに倒れておきますか。仰向けだと何だか胸の辺りが苦しいですしね、それとアオノさんの視線。明らかに見ていましたね。全くもう。
しかしあの美人2人は何者でしょうか?銀髪メイドさんは剣の腕がとんでもないですね、あのドSシスターを完封しています。
もう1人のスーツ姿の女性は的確な魔法でシスターをまとめて戦闘不能にしていってます。後何故か誰もいない筈なのにバタバタと倒れていくシスターもいます。なんか怖いですよ。
けれどアオノさんは特に何かしているようには……いやっあのスーツ姿の女性と共に魔法でシスターを無力化していってますね。睡眠の魔法を覚えているとは中々筋が良いのですよアオノさん。
やがてシスターはセリスを残して全滅、このままセリスがやられてジャーブまでアオノさん達に倒されてしまうと下手をすると私の目的までダメになってしまうかも……。
そんな事を考えているとあろうことかジャーブが現れました。ここに潜入して何度か見ましたがあまりにも人目を気にしない格好ですよね、そう言う格好はいい歳をした中高年の方は控えてほしいです。
あまり視界に入れたいものではないので。
そしてアオノさんが代表して話をしています、まさかあの3人のリーダーはアオノさんなのでしょうか?そんな、まさか……。
更に彼の口から宝玉と言う言葉が。
え?アオノさんは同業の方だったんでしょうか?しかし彼のような少年の噂は聞いた事もありませんよ。
ジャーブの命令でセリスがアオノさんに迫ります、しかし大柄の男性が間に割って入りました。魔法で姿を消していた?見た目とは違って魔法戦士なのでしょうか?。どのみちアオノさんはパーティーメンバーがかなりの強者ばかりなのは何故なのでしょうか?。
そしてジャーブは平然としながら気持ちの悪い発言をしだしました。この組織内でもハゲガエルがキモイと言う話はよく聞きます。私が変身した女性もハゲガエルのセクハラに嫌気が差して組織の情報とかを売ることにしたそうですしね。
あのハゲガエルに忠誠を誓っているのはセリスくらいでしょうか?噂では妙な実験に付き合った結果ああなったとか………本当にこの組織は女性が長居していい場所ではなさそうですよ。
そしてジャーブが何やら仕掛けを発動しました、ここは元は本当にダンジョンだったらしく内部の至る所に変わった罠が沢山あります。
その一つがこの部屋にもあります。どんなトラップかは私も知りませんが、一瞬でアオノさんと大柄な男性が消えました。
あれば恐らく転移の魔法。ダンジョンの別の階層に飛ばされるダンジョントラップの様ですね。
一気に美人2人だけとなってしまいました、ここまでずっと様子を見守っていた私はどうすれば良いんでしょうか?。
「さあっ!頼みの仲間は消えたぞ?お前達。その2人を捕らえろ!例の実験室に連れて行き……ククククッ!ワシに忠実なセリス2号と3号に作り変えてくれる」
「───本当に吐き気のするハゲですね」
「そうね。何を調子に乗っているのかしら?」
え?セリスを銀髪メイドさんが抑えてもあのハゲガエルの左右に控える女性達もかなりの実力者ですよ?明らかにピンチなのに気づいてないんですか?。
「ククククッこの2人も我が組織ではかなり腕が立つ女達だ。最早貴様らに逃げ場はないんだぞ?」
「─────ふうっ私達は逃げる必要なんてないのよ?」
「………何?」
「だってもう………貴方は死ぬんですもの」
私は見ました。ジャーブの肥え太った身体の胸元の辺りから曲剣が生えているのを。
「ぎっぎゃああああああああああああああああっ!」
「ジッジャーブ様ーーーーーーー!」
セリスの絶叫が響きます。その背後から1人の黒ずくめの男が現れました。
「これで、あのふざけた呪いの借りは返したぞ。ジャーブ」
「キッキサマは!エサクード!?」
「あっがが、何故貴様が……生きている……?」
確かにあの服装は『水神の杖』の暗部の服装、私と同じで用意したのか魔法で姿だけ化けているんでしょうか?。
けどセリスと死ぬ手前のジャーブとは顔見知りの様です。まさか組織の人間に裏切られたのでしょうか?この組織の戦える人間は組織に歯向かうと死ぬ呪いを施されると聞いていたんですけど。ピンピンしてますよね?。
「俺は1度死んだ、そしてとあるお方の力により仮初めの命を授かったのだ。ジャーブ、貴様を始末する為にな!」
「エッエサクードーーーーーーッ!…………」
あっジャーブがものすごく不細工な顔で死にましたね。内心ではざまぁ見ろとか思ってしまう私です。
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