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第1部『旅の魔法使いと水神の巫女』
2つ目の宝玉
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「アオノ殿、ジャーブの始末。そしてユーリ殿とリエリ殿を連れてスカイディアへの脱出を完了しました」
「分かりました、お疲れ様です」
「……ユーリ殿がそちらに行くと言ってますが、如何しますか?」
「それは必要ないと伝えて下さい私達だけで対処は可能だと思いますから、ユーリとリエリにはブルーメント城で休むようにと」
「了解しました、ご武運を」
私が念話で話をするのは忍者リーダーことエサクードである、しかし名前が個人的に変だと思うので今後はエサクと呼ぶことにしている。
そもそもの話だけど、ジャーブの組織について知っている忍者が死んでいるなら使わない手はないと思うよな、私は普通に復活させて彼からの協力を得ることにしましたとも。
まあエサクも普通に捨て駒だったので大した情報は持ってなかったがジャーブを倒す事についてはやる気満々だったので力を貸してもらうことにした。
部下だった忍者モドキを島から脱出させたりしたいからと少し私達とは別行動をしてもらっていたのだ。
しかし準備が終わったらスカイディアにて姿を消す魔法をザンクス同様に使えるようにしてから待機してもらった。
ジャーブが何かして私達を退ける事が成功した場合、スカイディアからの転移と強襲で確実に仕留める事をお願いしてあった、私からの念話1つでエサクはいい仕事をしてくれたようだ。
元からジャーブの部屋にある何かの手段がこのダンジョンに隠された、宝玉を持つモンスターの元へと導いてくれる事は予想がついていたからだ。リエリの言葉でそう予想した。
そしてジャーブを皆で挑発すると早々にその手段を教えてくれた、本当は魔法でダンジョンのトラップくらい無効化出来るけどしなかった私だ。
その宝玉を持つモンスター、ぶっちゃけボスだろうけどそこに行くのが私とザンクスの2人だけとは予想外だったがエサクにも言ったけどどうとでもなるのでユーリとリエリには先にスカイディアにて休んでもらう事を提案する。
「さてっそれでは私達で宝玉を手に入れますか」
「フッアオノとなら何が出て来ても負ける気がしねぇなホント…」
「期待に応えられるように頑張ります、しかしザンクスさんも油断はしないように」
「おうっ当然だ」
そうして野郎2人は転移かなんかのトラップで飛ばされた階層を進む、異世界ガイドブックを見れば罠の類も一目で分かるので余裕ですな。
この階層についてジャーブがゴミ捨て場だと言っていた理由を考えた。
多分だがジャーブが目障りだと感じた人間、それこそ暗部の裏切り者とか組織内での敵とかを部屋に接待として招いてそのまま……とかのを想像した。
ここもダンジョンなので普通にモンスターの類は出て来る、そしてその強さはあのマッスルドラゴンがいた階層の敵と互角と言った所だ。
但しこちらに出て来るモンスターは俗にエレメントと呼ばれるモンスターである、ここのは炎の塊が宙を浮いていて私達を見つけると炎を飛ばしてくるのだ。
炎のエレメント、ファンタジー世界的な解説をすると炎の魔素とかが大量に存在する場所で自然発生する精霊の1種とでも言った所か、見た目人魂っぽいんだけど本当に武器とかでの攻撃が効かないんだよこの手のモンスターって。
「アオノ!アイツ近づくだけで暑すぎんだけど!?」
「その戦斧で攻撃すると、多分その武器が溶けてしまうので近づかないで下さいね」
「そっそれを速く言えよ!」
言う前に突撃したおバカさんはお前である、解説してんだから話を聞けよな。
私はマジックハンドを発動して炎のエレメントを握ってギュッとする。それだけで炎のエレメントは消滅した。
この手の特定の攻撃が効かないヤツは通用する攻撃手段には滅法弱いのだ、物理も魔法も効かないなんてモンスターはリアル異世界には存在しない。そんなのただのチートだからな。
まあじゃあ私はどうなんだよって話だけどな。
この階層には炎のエレメントばっかりしか出て来ないようでザンクスの出番はなかった、私のマジックハンドでギュッとしまくって探索を続ける。
炎のエレメントは大きさの大小はあれど違いはそれくらいで強さは大差なかった。
まあ普通は大きい方が強いくらいの違いはあるのだけどマジックハンドでギュッとやるとどっちも倒せるからな~~。
そして炎のエレメントを退治してダンジョンを進むと広い空間にでる。四方の端に大きな柱がある四角い部屋だ。
妙な魔力を感じる。
「アオノ、ここは……」
「はいっ間違いなく、いますね」
そうっボス部屋ですな。
周囲の気温が一気に上昇、そしてその熱が部屋の中心に集まっていくと小さな黒い炎が現れた。
その黒い炎は徐々に大きくなると最終的に10メートルはある大きな黒炎の巨人となった。
「オォオオオオオーーーーーーーーーーーーッ!」
これはまた、ボスらしい敵さんのお出ましですな。
「分かりました、お疲れ様です」
「……ユーリ殿がそちらに行くと言ってますが、如何しますか?」
「それは必要ないと伝えて下さい私達だけで対処は可能だと思いますから、ユーリとリエリにはブルーメント城で休むようにと」
「了解しました、ご武運を」
私が念話で話をするのは忍者リーダーことエサクードである、しかし名前が個人的に変だと思うので今後はエサクと呼ぶことにしている。
そもそもの話だけど、ジャーブの組織について知っている忍者が死んでいるなら使わない手はないと思うよな、私は普通に復活させて彼からの協力を得ることにしましたとも。
まあエサクも普通に捨て駒だったので大した情報は持ってなかったがジャーブを倒す事についてはやる気満々だったので力を貸してもらうことにした。
部下だった忍者モドキを島から脱出させたりしたいからと少し私達とは別行動をしてもらっていたのだ。
しかし準備が終わったらスカイディアにて姿を消す魔法をザンクス同様に使えるようにしてから待機してもらった。
ジャーブが何かして私達を退ける事が成功した場合、スカイディアからの転移と強襲で確実に仕留める事をお願いしてあった、私からの念話1つでエサクはいい仕事をしてくれたようだ。
元からジャーブの部屋にある何かの手段がこのダンジョンに隠された、宝玉を持つモンスターの元へと導いてくれる事は予想がついていたからだ。リエリの言葉でそう予想した。
そしてジャーブを皆で挑発すると早々にその手段を教えてくれた、本当は魔法でダンジョンのトラップくらい無効化出来るけどしなかった私だ。
その宝玉を持つモンスター、ぶっちゃけボスだろうけどそこに行くのが私とザンクスの2人だけとは予想外だったがエサクにも言ったけどどうとでもなるのでユーリとリエリには先にスカイディアにて休んでもらう事を提案する。
「さてっそれでは私達で宝玉を手に入れますか」
「フッアオノとなら何が出て来ても負ける気がしねぇなホント…」
「期待に応えられるように頑張ります、しかしザンクスさんも油断はしないように」
「おうっ当然だ」
そうして野郎2人は転移かなんかのトラップで飛ばされた階層を進む、異世界ガイドブックを見れば罠の類も一目で分かるので余裕ですな。
この階層についてジャーブがゴミ捨て場だと言っていた理由を考えた。
多分だがジャーブが目障りだと感じた人間、それこそ暗部の裏切り者とか組織内での敵とかを部屋に接待として招いてそのまま……とかのを想像した。
ここもダンジョンなので普通にモンスターの類は出て来る、そしてその強さはあのマッスルドラゴンがいた階層の敵と互角と言った所だ。
但しこちらに出て来るモンスターは俗にエレメントと呼ばれるモンスターである、ここのは炎の塊が宙を浮いていて私達を見つけると炎を飛ばしてくるのだ。
炎のエレメント、ファンタジー世界的な解説をすると炎の魔素とかが大量に存在する場所で自然発生する精霊の1種とでも言った所か、見た目人魂っぽいんだけど本当に武器とかでの攻撃が効かないんだよこの手のモンスターって。
「アオノ!アイツ近づくだけで暑すぎんだけど!?」
「その戦斧で攻撃すると、多分その武器が溶けてしまうので近づかないで下さいね」
「そっそれを速く言えよ!」
言う前に突撃したおバカさんはお前である、解説してんだから話を聞けよな。
私はマジックハンドを発動して炎のエレメントを握ってギュッとする。それだけで炎のエレメントは消滅した。
この手の特定の攻撃が効かないヤツは通用する攻撃手段には滅法弱いのだ、物理も魔法も効かないなんてモンスターはリアル異世界には存在しない。そんなのただのチートだからな。
まあじゃあ私はどうなんだよって話だけどな。
この階層には炎のエレメントばっかりしか出て来ないようでザンクスの出番はなかった、私のマジックハンドでギュッとしまくって探索を続ける。
炎のエレメントは大きさの大小はあれど違いはそれくらいで強さは大差なかった。
まあ普通は大きい方が強いくらいの違いはあるのだけどマジックハンドでギュッとやるとどっちも倒せるからな~~。
そして炎のエレメントを退治してダンジョンを進むと広い空間にでる。四方の端に大きな柱がある四角い部屋だ。
妙な魔力を感じる。
「アオノ、ここは……」
「はいっ間違いなく、いますね」
そうっボス部屋ですな。
周囲の気温が一気に上昇、そしてその熱が部屋の中心に集まっていくと小さな黒い炎が現れた。
その黒い炎は徐々に大きくなると最終的に10メートルはある大きな黒炎の巨人となった。
「オォオオオオオーーーーーーーーーーーーッ!」
これはまた、ボスらしい敵さんのお出ましですな。
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