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第50話
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というわけで焼肉パーティーの開始である。
だがまずは焼き始める所からだけどね、まずは焼くのに時間のかかる肉たちから適当に並べるか。
牛肉と鶏肉を先にして豚肉は割とすぐ焼けるので少し後だな、海鮮類と野菜もいくつか焼きはじめてておこう。
焼肉は焼き始めてからは早いがそれまでがやはり時間がかかる、そこはハルカとアヤメが彼女たちのトークの相手をしてもらおう。
「つまりあの強力なスキルは貴女達たちのものだったんと言うんですか?」
「ええそうよ。ただし私たちがスキルを使うのだけど、そのために必要な魔力はヒロキさんが準備する必要があるのだけど」
「…特定の条件を満たすことでのみ使えるスキルというわけですね、そんなスキルが存在すると言う話は聞いた事があります」
「ええっそうね」
さゆりとハルカが話をしている、何やら彼女はハルカの説明に何度も頷いていた。
スキルとかダンジョン特有のファンタジーなあれこれにさゆりは興味があるのかも知れないな。
「今回のモンスター退治で明日にはこのダンジョンは一気に成長するでしょうね~今度来るのを楽しみにしてるといいわ、きっとあなたたちの想像以上の何かがこのダンジョンに起きる……と思うから~」
「ははっモンスターがダンジョンを襲いに来て、それを人間である僕たち探索者が倒す、それでダンジョンが成長するなんて何度聞いても不思議な話ですね」
「ていうかこのダンジョンじゃ私たちがダンジョンを守る役割をしてるってことが謎なのよね…」
アヤメの話をアズサと響はあ然としながらも事実なんだろうと受け止めている。
やはり若い子は頭も柔らかいのか普通から嘘つけってなるアヤメの話をちゃんと聞いているようだ。
女子高生探索者たちがハルカとアヤメの方に集まっている、まあ確かに最初にあった時は自己紹介くらいしかしなかったからな、そしてあの2人の方から色々と情報を話しているということはそれはもう隠す必要がないと判断したからだろう。
私自身そこら辺の線引きについてはあまり得意じゃないのでハルカたちがそれぞれの判断をしてくれるのであれば助かる。
「一河さん、少しいいですか?」
「はい何ですか?」
工藤さんに話しかけられた、見ると工藤さんと高見さんの2人が近くに来ている。
「どうかしましたか?」
「はい彼女が話を……ルイシュさん」
「ええっ分かっています」
何だろうかと思っていると高見さんがこちらに向かって頭を下げてきた、なんで頭を下げられるんだろうかと少し困惑している私に向かって高野さんが頭を上げて話をしてくる。
「今回の依頼に対しては本来依頼人であるあなたの意向を汲むべきところを、あなたが何も言わないのがいいことに私たちは勝手な真似をしすぎてしまいました、申し訳ありません」
「ああっその話ですか? 気にしないでくださいこちらもまだ学生の彼女たちに依頼をすると言う時点で多少は目をつむるつもりでしたから」
「……本来であれば依頼者側にそんなことを考えさせる時点でこちらの落ち度なんですけどね」
高見さんは元はプロの探索者だったらしいしそこら辺は結構厳しいんだな。
しかしまあそこら辺の言いたいことについてはわかる。
彼女たちやそれに高見さんもだが結構自分のやりたいようにやろうって感じが見て取れた。
最初に話をした通りこちらは依頼者でありお金を出す出資者だ。
お金も出すが口だってしっかり出す立場にある、その上でこちらの言うことを完全に突っぱねるようだったら今後私は彼女たちにこのダンジョン関係の話をすることはなくなっていただろう。
しかしこちらの後ろに回るようにと指示を出した時はちゃんとその指示を聞いて動いていたし、学生とはいえお金を出す人間が偉いということくらいは理解できていたようなので今はまだそのくらいで十分だと私は判断した。
「無論、言うまでもないことですがこのダンジョンで見たこと。そして私とハルカたちがあのスケルトンたちを殲滅したことなどは全て他言無用でお願いしますね?」
「……はいその辺りについては彼女たちにもしっかり話をしておきます」
「ええっその言葉を信用しましょう。さてそろそろいくつか焼けてきましたね焼肉を始めましょうか」
「ふふっもうお腹ペコペコですよ一河さん」
工藤さんのそんな言葉に私も高見さんもなんとなく笑ってしまった。
そしてダンジョンが暗くなる頃に祝勝会が始まった。
だがまずは焼き始める所からだけどね、まずは焼くのに時間のかかる肉たちから適当に並べるか。
牛肉と鶏肉を先にして豚肉は割とすぐ焼けるので少し後だな、海鮮類と野菜もいくつか焼きはじめてておこう。
焼肉は焼き始めてからは早いがそれまでがやはり時間がかかる、そこはハルカとアヤメが彼女たちのトークの相手をしてもらおう。
「つまりあの強力なスキルは貴女達たちのものだったんと言うんですか?」
「ええそうよ。ただし私たちがスキルを使うのだけど、そのために必要な魔力はヒロキさんが準備する必要があるのだけど」
「…特定の条件を満たすことでのみ使えるスキルというわけですね、そんなスキルが存在すると言う話は聞いた事があります」
「ええっそうね」
さゆりとハルカが話をしている、何やら彼女はハルカの説明に何度も頷いていた。
スキルとかダンジョン特有のファンタジーなあれこれにさゆりは興味があるのかも知れないな。
「今回のモンスター退治で明日にはこのダンジョンは一気に成長するでしょうね~今度来るのを楽しみにしてるといいわ、きっとあなたたちの想像以上の何かがこのダンジョンに起きる……と思うから~」
「ははっモンスターがダンジョンを襲いに来て、それを人間である僕たち探索者が倒す、それでダンジョンが成長するなんて何度聞いても不思議な話ですね」
「ていうかこのダンジョンじゃ私たちがダンジョンを守る役割をしてるってことが謎なのよね…」
アヤメの話をアズサと響はあ然としながらも事実なんだろうと受け止めている。
やはり若い子は頭も柔らかいのか普通から嘘つけってなるアヤメの話をちゃんと聞いているようだ。
女子高生探索者たちがハルカとアヤメの方に集まっている、まあ確かに最初にあった時は自己紹介くらいしかしなかったからな、そしてあの2人の方から色々と情報を話しているということはそれはもう隠す必要がないと判断したからだろう。
私自身そこら辺の線引きについてはあまり得意じゃないのでハルカたちがそれぞれの判断をしてくれるのであれば助かる。
「一河さん、少しいいですか?」
「はい何ですか?」
工藤さんに話しかけられた、見ると工藤さんと高見さんの2人が近くに来ている。
「どうかしましたか?」
「はい彼女が話を……ルイシュさん」
「ええっ分かっています」
何だろうかと思っていると高見さんがこちらに向かって頭を下げてきた、なんで頭を下げられるんだろうかと少し困惑している私に向かって高野さんが頭を上げて話をしてくる。
「今回の依頼に対しては本来依頼人であるあなたの意向を汲むべきところを、あなたが何も言わないのがいいことに私たちは勝手な真似をしすぎてしまいました、申し訳ありません」
「ああっその話ですか? 気にしないでくださいこちらもまだ学生の彼女たちに依頼をすると言う時点で多少は目をつむるつもりでしたから」
「……本来であれば依頼者側にそんなことを考えさせる時点でこちらの落ち度なんですけどね」
高見さんは元はプロの探索者だったらしいしそこら辺は結構厳しいんだな。
しかしまあそこら辺の言いたいことについてはわかる。
彼女たちやそれに高見さんもだが結構自分のやりたいようにやろうって感じが見て取れた。
最初に話をした通りこちらは依頼者でありお金を出す出資者だ。
お金も出すが口だってしっかり出す立場にある、その上でこちらの言うことを完全に突っぱねるようだったら今後私は彼女たちにこのダンジョン関係の話をすることはなくなっていただろう。
しかしこちらの後ろに回るようにと指示を出した時はちゃんとその指示を聞いて動いていたし、学生とはいえお金を出す人間が偉いということくらいは理解できていたようなので今はまだそのくらいで十分だと私は判断した。
「無論、言うまでもないことですがこのダンジョンで見たこと。そして私とハルカたちがあのスケルトンたちを殲滅したことなどは全て他言無用でお願いしますね?」
「……はいその辺りについては彼女たちにもしっかり話をしておきます」
「ええっその言葉を信用しましょう。さてそろそろいくつか焼けてきましたね焼肉を始めましょうか」
「ふふっもうお腹ペコペコですよ一河さん」
工藤さんのそんな言葉に私も高見さんもなんとなく笑ってしまった。
そしてダンジョンが暗くなる頃に祝勝会が始まった。
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