異世界の魔法学園で用務員をしてる産廃キャラおじさんは異次元ダンジョンで人権キャラに成り上がる(元から最強のクラスの魔法使いだっただけです)

どらいあい

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第37話 ボスキャラが向こうから来るとは

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 【名前:エコー】
 【種族:紫骸魔導騎士エビルナイトデュラハン
 【HP:18000/18000】
 【ATK:12000】
 【DEF:16000】
 【紫骸鎧エビルナイトを束ねる存在、つまりは騎士団長! 紫骸鎧以上にタフで中々倒れない。攻撃力も高く殴り合いなら無敗の実積を誇る、しかし鎧が凹むと気持ちも凹むので殴り合いなど滅多にしない。Fカップデュラハン】

 なんじゃこのふざけた戦力は、コイツは俺の記憶が正しければ『星魔の塔』の入口に陣取っている筈の中ボスである。

 ボスキャラが向こうから来るとかふざけるなよ。
 俺の記憶では紫骸鎧はこっちから攻撃さえしなければ向こうからは攻撃してこなかった筈なのに……ゲームとリアルではここまで違うのか!

 少なくともボス戦までは大丈夫だろうと思っていたらこれである、本当に異次元ダンジョンはクソゲー仕様だな。

 あのふざけたステータス、最早リエールを呼んで来てぶっ倒してくださいとお願いするしかないんじゃなかろうか。
 俺も速効で転移して魔法で身を隠す『隠蔽』の魔法によるカモフラージュだ。

 今の用務員おじさんは周囲からは景色と一体化して認識されていない筈、この状況でディアナを助けて敵さんを撃退するスキを窺う。

 ちなみに先程の悲鳴はあの紫騎士団共を発見した第一発見者の女性だった、服装から学生じゃなくて女教師だと思われる。

 背中まで伸ばした黒髪と赤色の瞳のこれまた美人な大人の女性である、歳は二十代前半と見た。
 しかし今は大人の余裕とか教師要素皆無でスーパービビりまくっていた。

 転移したディアナは速効でその悲鳴を上げて腰を抜かした女教師の前に立って紫騎士団と対峙する。数も強さも向こうの方が上とかとんだクソゲー展開ですな。

「ディアナ先生!」
「アルティエ先生、無事ですか!」

「はっはい~わたしは何とか……けどあの数の魔物は無理です~~」
「ならば私が抑える、そのうちに逃げてくれ!」

「はっはい!」
「…………」
 なにあの女教師、物凄い役に立たないな。
 ディアナの影響で女教師の方はそれなりに期待出来ると思ってたけど、やはり人材はピンキリなのか?

 女性の方は殆どステータスを見ていない、何故なら用務員おじさんの魔法は余計なテキストがプライバシーを無視してくるからだ。万が一ステータスを確認してた時にその手の情報を用務員おじさんが得ている事がバレたら物理的に消される可能性すらあるので出来る限り女性は見ない様にしていた。

 けどあのヘタレっぷり、ちょっと教師に見えないので念の為ステータスを確認しとこう。変なジョーカーがバリー以外にもいたら困るからさ。

 【名前:アルティエ=サディアス】
 【種族:人間】
 【HP:1026/1026】
 【ATK:2441】
 【DEF:126】
 【ベルフォード学園の女教師、攻撃魔法で敵を攻撃するのが大好きで実習では必ず弱い魔物ばかりが出て来るダンジョンで無双アクションを楽しむタイプの人間、反面防御魔法は学生以下で自分が勝てない魔物に攻められたりすると一転してヘタレ雑魚になる。Eカップマジシャン】

 人間ってさリソースを極振りした人生送ってるとたまにこんな変なステ振りかましてしまうヤツっているよな、学校の授業で苦手科目は一切勉強しないで得意なヤツ一点突破で試験を受けるタイプだ。

 本来はもう少し強気な女教師なんだろうけどタイミングが悪かったらしい、見ると向こうの紫騎士団の最前列にいる何体が少し煙を纏っていた。
 多分あのアルティエって先生が出会い頭に一発かました可能性が高い、そして全くダメージを与えられないと理解した瞬間悲鳴を上げたのでは……。

 あれ? これってもしかして……。

「よくもアルティエ先生を襲ったな、この劣悪なる魔物達め、我が魔法で粉砕してやる!」

「………いやっその女がいきなり魔法で攻撃を」

「打ち砕け『破砕の雷』!」
 躊躇なしで上級の雷攻撃魔法を放つディアナ。
 ちょっと待って、今完全になんか話してたんですけどね!?

 話をしてた紫骸鎧は手にした大きな盾でディアナの『破砕の雷』を易々と受け止める。そして一度後ろを振り返ると紫骸魔道騎士の方を見た、ステータスによると騎士団長様の方をだ。
 騎士団長が片手を上げる、それを見た喋る紫骸鎧がまた口を開く。

「団長からの命令だ。少し痛いだろうが我慢しろ……」
「!? 貴様、まさか人の言葉を話すのか?」

 えっ今気付くの?
「……今更か」
 用務員おじさんと喋る紫骸鎧から同時にツッコまれたディアナ。

 流石に止めに入ろうとしたその時、なんと喋る紫骸鎧のヤツが、腰から抜いたのは剣じゃなくて拳銃だった。
 嘘だろマジかよ、お前ナイトのくせにお前。

「ッ!……ディアナ先生!」
 アルティエの悲鳴も虚しく拳銃は放たれてしまった。

 響く銃声、射たれたディアナは倒れる。
 全力ダッシュ、俺はディアナと反則騎士の間に割って入った。
「………フン、次は男の新手か」

「……………」
 ちょっとだけ。
 本当にちょっとだけムカッて来たよ。
 話が通じるのかも知れない、しかし話をするのは取り敢えず一回連中を再起不能にしてからでも良いんじゃないかと用務員おじさんは思うんだ。

 一発キツいのをかましちゃる。
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