異世界の魔法学園で用務員をしてる産廃キャラおじさんは異次元ダンジョンで人権キャラに成り上がる(元から最強のクラスの魔法使いだっただけです)

どらいあい

文字の大きさ
57 / 57

第57話 エピローグ

しおりを挟む
 ディアナに殴られた。

 頬を抑える用務員おじさんにまだ殴り足りないとばかり物凄い顔をしながら暴れるディアナ先生である。その荒ぶる破壊神を抑えるのはラビスとラナミスの二名だ。

「おっおおお前は! この、この! 離せ、離すんだ! 私にはこの男に説教をする義務がある!」
 ないよ、俺別にベルフォード学園の学生じゃねぇし。そもそも説教イコール殴るってどんだけ古い時代の教育方針?

「おっ落ち着け! 気持ちは分かるが辞めろ!」
「ディアナ先生! 気持ちは分かりますが感情だけで動いてはいけません!」

 ラナミスとラビスはディアナを抑えているのに彼女らの言葉も不穏である、一体何をそこまで荒ぶってるんだよ。
 困惑する用務員おじさんにシフォンとデュミナが話し掛けてきた。

「二人とも怪我はありませんか?」
「はいっ私達は無事でした、しかしラベルさんは……」
「完全に死んでたよねさっき! デュミナも本気で謝っちゃったじゃん! おじさんのせいだよ、だからおじさんも謝ってよ!」

 何で? その謝罪を何にも聞いてないのに何で用務員おじさんが謝らなければならないのデュミナ君?

 そもそも俺は用務員おじさんである、命懸けで頑張りはするが命のポイ捨てとかするわけがないじゃないの。バリーの命もポイ捨ては駄目ですと拾った用務員おじさんだよ俺は。
 明らかにバリーの背後にヤバイのがいた、ならばその戦いの前に保険を用意するくらい何が悪いってんだよ~。

 そもそもここはファンタジー世界だ、死んでも魂的なヤツが幽体離脱をフワッとするだけだ。まあオバケのまんまだと何も出来ないので腐ダマは倒せて良かったけどさ。

 まあ……一応謝っとくか。

「すみません、正直最後は賭けだったんですよね。身体が欠片も残らなかったらリエールに預けていたポーションは助けられる人に使って欲しいと頼んでたんです」

 タイミング的な事を説明すると、金色ポーションはここに転移する前に渡していたのがそれで。リエールに俺の過去の情報を魔法で頭に流した時にポーションでの保険について説明した。

 まあリエール以外には説明する余裕とかなかったし、消える時もそんな体力なかったんだから仕方ないじゃないの。

 そんな説明を二人とその後ろで荒ぶる邪神と抑え役達にも聞こえるように説明した。
 すると離れた所からドニードさんと部下の船員達、それと何故かベルフォード学園の連中までもこっち走って来てた。

 あの数で何でこっちくんだよ、怖っ。
 あっアルティエもこっちに来た。
「無事っでしたか、ラベル様!」

 …………様?
「無事なのは良いとして、それよりもあの途方もない魔法の数々ですよ。怪物を粉砕した攻撃魔法も、そして我々を護ってくれた防御魔法も大変素晴らしい、素晴らし過ぎます! 是非とも私を弟子にしてくださいませんか!?」

「「「「「!?」」」」」
「う~ん、弟子と言われましても…」
 ついさっき会ったばかりの人間を弟子って……まあ俺も似たような感じで師匠に土下座した過去があるので無下には出来ないんだよな……。

 そう言えばこの子、防御魔法がとてもお雑魚ちゃんだったな。本人もどっかのタイミングで学生よりかは上手になりたいと考えていたのかも知れない。

「私、用務員なんですけど」
「構いません!」

「オークレン王国の法律では貴族以外は魔法を」
「そんなのはどうとでも出来ます! あの国は貴族の力がとても強いので!」

「…………」
 ワ~オ、なんつ~アグレッシブなんだアルティエ先生。ある意味腐ダマよりも強敵の予感。
 そして、やたらと距離が近くなるアルティエ先生の蛮行に反応するほかの面々。

「ちょっアルティエ先生!? 貴女はベルフォード学園の教師としての誇りとかないのか!?」
「誇りで生徒が護れますかディアナ先生?」

「ッ!? そ、そんなの……ずる…私だって…」
「お願いしますラベル様! いやっ我が師よ!」

「そっそれなら私も、このラビスもお願いしますラベルさん!」
「私もお願い出来ますか? ラベルさん」
「二人が弟子ならデュミナもね! おじさん!」

「ふふっ大人気ね、ラナミス、貴女も弟子入りしてみる?」
「エッエエ…エコー様!?」

 カオスが極まっておりますな、誰か現場をまとめてくれよ。用務員おじさんはひと仕事終えた後なので断固拒否である。

 すると何やら物音がした、『星魔の塔』からだ。
 見てみるとガコンガコンと音を立ててあの巨大な塔が変形していってる…。
 何あれ?

「リエール、あれは……」
「『星魔の塔』がこちらを危険分子と判断したのでしょう、あれはダンジョンの迎撃形態です」

 えっダンジョンマスター倒したのにまだダンジョンって機能するの?
「当然です、何より『星魔の塔』にあるダンジョンコアを全て破壊するか取り除くかしなければあのダンジョンマスターは復活します」

 場が凍りついた。
 まあ分身がどうとか言ってしな、マンガ的なご都合主義を期待してたけど。やっぱりクソゲーのダンジョンはリアルでもクソゲー仕様って事か。

「………ヤツが復活するまでどれくらいですか?」
「長くても一週間かと」

 難易度バグってるダンジョンを一週間で攻略とか、最早タイムアタックじゃん。
 ダンジョン攻略を全て後回ししてきたツケがここで火を噴くとは……。

 用務員おじさんは空を見上げる、異次元ダンジョンの空は真っ黒である。
 あ~~青空の下でピクニックとかしたい、美人の手作りサンドイッチとか鶏の唐揚げが食べたい。

 さっきまでのカオスが嘘のように固まってる面々に向けて用務員おじさんは一言。

「さっ次はダンジョン攻略ですね、パッパと進めてまいりましょうか」

「「「「「「「「ええぇえぇえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」」」」」」」」

 気持ちは分かるよ。俺も面倒くさいもん。


【第一章、完】
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~

日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!  斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。  偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。 「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」  選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。

処理中です...