異世界に強化要素なしで捨てられたぞい

どらいあい

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第14話 現実を知るアラサー男

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「って話をマイルとしてね?そうかぁアンタがそのチラ見オヤジかあ!」
「………………」
「………………」

 普通さ、そう言う事は知っていても言わないもんじゃねぇのかい?言って誰が得すんだ、俺の心がもの凄いダメージ受けるだけじゃねぇかよ!。

 冒険者ギルドにて登録の手続きの為の書類を書いていたら…あっ普通にこの世界の字は読み書き出来た、まあマイルと普通に会話出来てたからな。それくらいの働きはあのクソガキ神がしたのだろう。

 話を戻す、そして名前の欄に日本人だった時の名前を書くべきかを悩んでたらこの金髪美人が現れたんだ。
 金髪のストレートロングを腰まで伸ばしていて瞳の色はピンク色をしていて目つきの悪く、後なんか歯が全部尖ってた。

 そしてスタイルは俺がこの世界で見た女子の中で1番良い、大した巨乳である。
 見た目は女ヤンキーが冒険者のコスプレしてるって感じだ。背中の大剣がかなり不釣り合いに見える。そしてソイツが開口一番に何か喋りだしたと思ったら……。

「もうっいきなり何なのミレス~?オッサンが固まってんじゃん、速く書類にサインして欲しいのに」
「ナッハッハッ!悪い悪い、ちょっと面白い話を聞いたから話したくてさ」

 あまりにもあんまりな会話に俺がプルプルと怒りを抑えていると、また別の方向から声がした。

「おっ!ミレス、お前もギルドに来てたのか?」
「カール!やっぱり冒険者ギルドに来てたわね」
 現れたのは少しサルっぽい顔立ちのしかして高身長の足長イケメン。
 短い茶髪と青い瞳の二十歳くらいの青年だ。

「まあ聞けよ~実はこのオッサンが…」
「ん?何々、なんだよ?」
「………」

 そして速効で話を広げようとする。なんか女ヤンキーってよりギャルよりな真似もしてるな巨乳ヤンキー。
「ブッ!そっそりゃあなかなかに笑える!」
「だろ?だからつい面白くてからかってたの」

「まっ別に良いけどよ、それじゃあそろそろ新しい依頼でも受けるか?また俺の男らしい所をミレスに見せたいし……な?」
「おっおう、それは楽しみだね…」

 イケメンにウィンクされて赤くなる巨乳ヤンキー、まさかコイツら。
 それ以降は自分たちの世界に入った二人はさっきまでバカにしていたアラサーの事なんて完全に忘れろ聞くに堪えないラブラブトークをしながら別の受付カウンターに向かった。

 最後に見たのはモンキーイケメンのほっぺにキスする巨乳ヤンキーの姿だった。

「…………」
 リア充爆ぜろ!くたばれチンピラカップル!。
 地獄に落ちろ!くたばれくたばれくたばれー!。

 ………ハァッ辞めよっ虚しいだけだ。ただ俺は現実を知っただけだ、異世界に来ても凡人はモテない、そしてイケメンは異世界でも当たり前の様にモテる。美醜逆転なんてない。それが現実だってな。

「ちょっとオッサン!速く名前!」
「……はいはい、今書きますよ」
 俺は名前をレックスと書いた、傷心中なので適当に書いた。

 レックス、それが異世界で生きる俺の新しい名前だ。
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