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これが喧嘩っ?!
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まずは歴史。そして、特色を話した。しかし中学生は話しを聞く者はおらず、スマホをいじる者、又は俯き目を閉じる者も居た。長いようで短い15分が終わった。
良いイメージはおろか、悪いイメージを与えてしまったのだ。まともに聞いた人はいなかった。舞台上から全体を見まわせた杏は中学生が興味ないのを悟った。
それを見て聖美は唖然とした。杏が一生懸命必死になって考えたのを知っていたからだ。
一方杏は、涙を流していた。杏にも悪いイメージを与えてしまった自覚があった。涙なんて、誰にも見せた事がなかった。
---悔しいよぉ。
それだけ言い、あとは泣いた。
聖美は背中をさする事しかできず、胸が苦しかった。 確かに中学生に聞かせたら、というか興味ある人に聞かせても難しい内容だったかも知れない。
次の学校説明会は2週間後。それまでになんとか別の方法はないか聖美は考えた。
でも、どうやっても、台本を変える以外ムリだった。これだけじゃ中学生を惹きつけられない。と、聖美は考えた。話し方や表情・内容など色々考えてはみたもののどれもピンと来ず、時が過ぎていった。それから一週間ずっと考えた。ある日、チア部の声が聞こえてきた。これだ!聖美は早速学校説明会の手伝いを出来るかチア部の部長に聞いてみた。二つ返事でオッケーだった。チア部も発表の場を探していた。冒頭の五分だけチア部に踊って貰い、残りで杏が演説する。チア部に集まった注目を杏が貰う。完璧だった。
ところが杏は心が折れていて、もう立ちたくないと言い始めた。
---あんこ...気持ちは分かるけど、頑張ろうよ!落ち込んでてもしょうがないよ!
---聖美に分かるわけないじゃない!舞台に立ったことも無いくせに!
と語気を強め、聖美を遠ざけた。聖美は深く傷ついた。そして、杏から離れていった。
久しぶりに一人で帰った。いつもは生徒会で残る杏と帰っていた。杏に対して怒りもあったが、サポートできなかった自分に対して怒りが沸いた。そして、心にポッカリ穴が空くのを感じた。
次の日、聖美を避ける様な態度だった。視線すら合わせようとしなかった。生徒会室では一緒だったが、淡々とパソコンへ向かい、終わったらすぐ帰ってしまった。一年生とき見せた誰も近づけさせないオーラを放った。その次の日も同じだった。聖美はどうすれば杏とコミュニケーション取れるか考えた。次の日は生徒会休みだし…
そこで朝一に学校へ向かい下駄箱に「最後に教室を出て」とだけ書き手紙を残した。そして、杏が確認したのを見て退散した。
放課後
聖美は一旦教室を出た。教室からは見えない位置に立ち、気持ちを落ち着かせた。そして、杏だけが残った。聖美は再び教室へ戻った。聖美と杏だけの教室。妙な緊張感が走った。
---手紙、絶対聖美からだと思った。何か用?
杏は強気に言った。
---私、杏の気持ちを真剣にずっと考えていたけど、わからなくて...でも、寄り添えることはできるよ。だから杏も正直に何でも話して欲しい。お願い無視だけはしないで…
と、涙ながらに訴えた。
重々しい空気の中、杏が答えた。
---私も大人気なかった。ゴメンね。聖美…
お互いがお互いの非を認め、仲が更に深まったように感じた聖美。
次の学校説明会の流れを説明した。杏は納得し、当日を迎えた。チア部は、聖美が聞いた日から練習してくれ、当日は完璧だった。杏のスピーチも以前に比べ、聴いてくれた人もいたしメモまで取ってくれた子もいた。そして、杏のスピーチが終わった。大きな拍手が鳴りやまなかった。結果のアンケートも良く、杏と聖美は大満足だった。
数日後、いつものように二人きりになり、杏が変わった事を言い出した。
良いイメージはおろか、悪いイメージを与えてしまったのだ。まともに聞いた人はいなかった。舞台上から全体を見まわせた杏は中学生が興味ないのを悟った。
それを見て聖美は唖然とした。杏が一生懸命必死になって考えたのを知っていたからだ。
一方杏は、涙を流していた。杏にも悪いイメージを与えてしまった自覚があった。涙なんて、誰にも見せた事がなかった。
---悔しいよぉ。
それだけ言い、あとは泣いた。
聖美は背中をさする事しかできず、胸が苦しかった。 確かに中学生に聞かせたら、というか興味ある人に聞かせても難しい内容だったかも知れない。
次の学校説明会は2週間後。それまでになんとか別の方法はないか聖美は考えた。
でも、どうやっても、台本を変える以外ムリだった。これだけじゃ中学生を惹きつけられない。と、聖美は考えた。話し方や表情・内容など色々考えてはみたもののどれもピンと来ず、時が過ぎていった。それから一週間ずっと考えた。ある日、チア部の声が聞こえてきた。これだ!聖美は早速学校説明会の手伝いを出来るかチア部の部長に聞いてみた。二つ返事でオッケーだった。チア部も発表の場を探していた。冒頭の五分だけチア部に踊って貰い、残りで杏が演説する。チア部に集まった注目を杏が貰う。完璧だった。
ところが杏は心が折れていて、もう立ちたくないと言い始めた。
---あんこ...気持ちは分かるけど、頑張ろうよ!落ち込んでてもしょうがないよ!
---聖美に分かるわけないじゃない!舞台に立ったことも無いくせに!
と語気を強め、聖美を遠ざけた。聖美は深く傷ついた。そして、杏から離れていった。
久しぶりに一人で帰った。いつもは生徒会で残る杏と帰っていた。杏に対して怒りもあったが、サポートできなかった自分に対して怒りが沸いた。そして、心にポッカリ穴が空くのを感じた。
次の日、聖美を避ける様な態度だった。視線すら合わせようとしなかった。生徒会室では一緒だったが、淡々とパソコンへ向かい、終わったらすぐ帰ってしまった。一年生とき見せた誰も近づけさせないオーラを放った。その次の日も同じだった。聖美はどうすれば杏とコミュニケーション取れるか考えた。次の日は生徒会休みだし…
そこで朝一に学校へ向かい下駄箱に「最後に教室を出て」とだけ書き手紙を残した。そして、杏が確認したのを見て退散した。
放課後
聖美は一旦教室を出た。教室からは見えない位置に立ち、気持ちを落ち着かせた。そして、杏だけが残った。聖美は再び教室へ戻った。聖美と杏だけの教室。妙な緊張感が走った。
---手紙、絶対聖美からだと思った。何か用?
杏は強気に言った。
---私、杏の気持ちを真剣にずっと考えていたけど、わからなくて...でも、寄り添えることはできるよ。だから杏も正直に何でも話して欲しい。お願い無視だけはしないで…
と、涙ながらに訴えた。
重々しい空気の中、杏が答えた。
---私も大人気なかった。ゴメンね。聖美…
お互いがお互いの非を認め、仲が更に深まったように感じた聖美。
次の学校説明会の流れを説明した。杏は納得し、当日を迎えた。チア部は、聖美が聞いた日から練習してくれ、当日は完璧だった。杏のスピーチも以前に比べ、聴いてくれた人もいたしメモまで取ってくれた子もいた。そして、杏のスピーチが終わった。大きな拍手が鳴りやまなかった。結果のアンケートも良く、杏と聖美は大満足だった。
数日後、いつものように二人きりになり、杏が変わった事を言い出した。
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