「ファンにバレず小柄な聖女に性を経験させた、魅了の魔眼使いのあなた」を含む短編集

三毛狐

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屋台で売っていた少女はカラーひよこと呼ばれていた

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「ひよこ買わないかい?」

 その屋台の前を通ったとき、あなたは思わず目を向けた。
 透明な箱が並び、ひとつひとつに片腕で抱えられそうな少女が大きめのシャツだけ着せられ座っている。

 目に生気はなかった。

「お兄さん、安くしとくよー」

 あなたが話を聞くと、これはカラーひよことして売られているらしい。
 言われてみると、薄っすら髪に色が付けられている。

 100円で好みの色の少女を買った。

「まいどー」

 思わず買ってしまったが、買ってしまったからには飼うしかない。
 あなたは透明な箱から解放された少女を抱き上げる。

 ふわりと軽かった。

 靴を履いていないので、素足で歩かせるわけにはいかないのだ。
 ぶかぶかのシャツの裾から際どく肌が見えており、下には何も着ていないのが判る。

 急にドキドキしてきた。

 これからはこの子と二人で暮らすのだ。
 歩きながら名前を訊こうとしたら、寝息を立てていた。

 狭い場所で、ずっと座っている姿勢だったから疲れたのだろう。
 足早に家路につく。
 
 アパートの部屋に到着すると少女は目を覚ました。

 ちょうど良かった。
 脱がせたシャツを洗濯機に放り込み、お風呂を沸かして一緒に入った。

 髪と体を洗ってあげる。

 少女は痩せており、栄養状態も良くないようだ。
 これでは体力もないだろう。

 長く、生きられるだろうか……

 お風呂からでると、新しいあなたのシャツと下着を着せ、簡単な食事の準備をする。
 台所に立ちながら名前を訊いた。

 すると名前はないと言われる。
 戸籍もないのかもしれない。

 あなたは少女のことをひよこちゃんと呼ぶことにした。

 ひよこちゃんは好き嫌いを自覚できるほど、食べ物のことも知らなかった。
 何を食べてきたのだろうと思うと、何かしらの具の入ったおにぎりが少量だけ与えられていたようだ。

 境遇はわかった。
 そしてあそこに並んでいた少女たち全員が同じだとすると、買われなかった子はどうなるのか不安を覚える。

 ひとり飼うのが精一杯だから、あなたにはどうしようもない。

 夕食は簡単な味噌汁とサラダと卵掛けご飯にする。

 ひよこちゃんは箸もうまく扱えなかったので、今夜はスプーンとフォークでしのいで貰った。
 箸は明日から練習しよう。
 
 これからこの子と暮らすことになる。

 食事を終えたら寝る準備を教え、布団を敷く。


 ひよこちゃんも何かを察したのだろう。

 与えたシャツと下着を脱いだ。

 あなたも服を脱いだ。

 この子の世話はするが、最初からあなたもそのつもりだった。

 布団へ誘うと細い体で入ってくる。

「ん……」

 唇を重ねた。
 ひよこちゃんはされるがままだ。

 大人しく従うことに慣れているようだ。

 舌で唇を割り、絡める。
 女の子の味がした。

 抱き締めると少し高めの体温が伝わってくる。

 優しく愛でるように触れていく。
 隈なく触れて、味も確かめていく。

 あなたは少女の全身を唇と舌で味わった。

 ワレメはまだ無毛で柔らかい。
 あなたの指の腹が往復するたび、濡れていく。

 ひよこちゃんの体があなたを受け入れる準備をしていくのが伝わってくる。

 小さな口から熱い吐息が漏れる。

 あなたの指からの刺激が全身を貫いている。

 まだなだらかながらも確かな柔らかさのある膨らみも震えている。

 あなたは片手で少女のおっぱいを、片手で少女の女性器を、じっくり味わう。

 ひよこちゃんの吐息がどんどん熱くなっていく。

 女の子の匂い。
 密着する肌の熱。
 吐息の艶かさ。

 あなたは限界だった。

 早く繋がりたい。 

 下半身はずっとギンギンに張っている。

 枕に少女の頭を乗せ、太股を左右に開く。
 あなたはあなたの先端をひよこちゃんのワレメに合わせる。

 体重を掛けていくと、たっぷり濡れた内側へ呑みこまれていく。

 興奮から一回り膨らむのがわかる。

 どんどんと奥へ、奥へ……

 ふと先端に抵抗を覚えた。

 細かく腰を前後すると、あるとき貫通し更に奥へ飲まれる。

 張った男性器の形を確かめるようなぬるりとした飲み込み方。

 あなたは半ば諦めていたものの、ひよこちゃんの処女をいただいていることに気が付く。


 男性器がふたまわりはさらに太くなった。

 太さが増すたびあなたの感度もあがる。

 ひよこちゃんのことしか頭からなくなる。

 夢中になって抱き締めると、根っこまで収まった。

 これから育てることになる小さな女の子の処女を完全に、今あなたが奪った。

 ゾクゾクとする。

 もう他の男には触らせたくもない。

 密着し包み込むように全身で動いた。

 肌と肌がとろけあうように動き、血の流れがどんどんよくなる。
 ふたりともが健康になっていく。

「ん……んッ……あッ……あッ……」

 鼻に掛かる甘えるような音色。

 ひよこちゃんがあなたに犯されて感じている。
 初めてのSEXで快楽を与えられ、ひよこちゃんの両足があなたの腰にしがみつく。

 いつしかあなただけの動きではなくなった。
 腕の中の少女もあなたに抱きつき、自分からお尻を振っている。

 あなたの男性器がまた太さを増し夢中になって抱き合った。

 頭の中が急速に真っ白に染まっていく。

 そして――

 どくんッ、どびゅっ! どぷっ! びゅるっ! びゅっ!

 避妊もせず中に出している。
 膣が痙攣するように絞ってくる。
 さらに吐き出す。

 何もかも注ぎ、与えていく。

 一切の言い訳ができないほど、もう他人ではない実感が魂の奥に灯る。
 
 快楽しか感じない。
 少女を抱き締め、下半身で繋がったまま、あなたの意識が遠ざかっていく。

 最後に耳にしたのは、おだやかなひよこちゃんの寝息だった。


 ・


 ひよこちゃんがあなたの名前を呼ぶ。
 あなたはすぐ駆け寄って抱き締めた。

 ここは公園の一角。

 買ってきたひとつのアイスを一緒に食べる。
 ベンチにあなたが座り、あなたにひよこちゃんが座っている。

 笑顔で寄り添い、時間をつかう。

 あの日からもう1年。
 抱き合うのは日課になっていた。




 夜も。
 夜以外も。

 服を脱いでいても、着ていても。

 隙あらばお互いがお互いに抱きつこうとしている。

 とても、なかよし。

 ひよこちゃんは箸もすっかり扱えるようになった。

 良い意味で成長している。

 健康状態も良好。

 お医者さんに看て貰っても悪いところはもう何処にもなかった。

 避妊はしたことがないし、これからもしないだろう。

 だからいつか自然に家族が増えるのを、あなたは確信をこめて予感していた。

 今はただ、ひよこちゃんを抱いて、ひよこちゃんに抱かれて、幸せを噛み締める時間を過すのだった。
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