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序章
プロローグ~アウラ~
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冷たい・・・春も始まったばかりのこの季節にワタクシは掌とお尻によく磨かれた床の冷たさを知る。子供の頃であればこの冷たさにはしゃいだかもれしません。ですがワタクシは17歳のレディ、床に這いつくばる趣味はございませんわ。それならばなぜ今床の冷たさを感じているかと言いますと・・・。
「出ていけ!半獣が!この気持ちわるい化け物め!!!」
目の前でワタクシに暴言を吐いている方はワタクシの腹違いの兄。このヘルベール領の現当主で整った顔立ちに鮮やかな金髪と冷たさを感じる蒼い瞳は彼の母親と似ているらしい。らしいというのはワタクシはお兄様の母上にはあったことがありません。お兄様の母親が亡くなった後にワタクシの母が後妻としてこの伯爵家に嫁いだと聞いております。ワタクシの母親は貴族でありながら冒険者をしていて冒険者の中でも名が通っているほどすごい方だったらしいのです。父親はその母親に助けられたらしく凛々しく美しい母に一目ぼれをしたらしいのです。そして、その間に生まれたのがワタクシ・・・アウラ=ヘルベールですわ。お兄様の言う半獣と言われる通り、人族と獣人のハーフですわ。
「貴様のような不吉の象徴がいるから父上は死んだのだ!!」
不吉の象徴・・・人族と獣人が交わると偶に生まれるのが不吉の象徴と呼ばれ、半獣と蔑まれるワタクシのような存在。不思議なことに両親が共に鮮やかな色合いの体毛をしていても「完全なる黒」として生まれる・・・それが半獣ですわ。
ワタクシの母親は狐獣人でした。母親は綺麗な白の狐で遠めから見ても神秘的なその姿は先ほども言った通り父親が一目ぼれするほどの美しさだったそうです。ですが、その母親から生まれたワタクシは漆黒のような体毛でした。黒は不吉の象徴と言われることもあり、半獣が生まれた家には不幸が起こると言われております。
そして、先週・・・父と母が魔物に襲われ他界しました。父と母はその場にいた領民の子を護るために逃げずに戦ったそうです。兄はそれをワタクシのせいだと思っているのでしょう。冒険者として名高かった母親が殺されてしまう程の魔物をワタクシが呼び込んだのだと。元々後妻の子として疎まれてもいたのでしょうが誓ってワタクシは魔物を呼び込んだりなどしておりません。
「今日から正式に俺がこの伯爵家の当主だ!貴様のような半獣はこの家にいることを許さん!今すぐ出ていけ!」
お兄様が当主になると決定した時からこうなることは予想しておりました・・・。しかし、半分は血が繋がっている兄にこういわれるのは正直辛いですわ・・・。ですが、使用人たちも兄に強く出れないのか遠巻きにこちらを見ているだけ・・・残念ながらこの場にワタクシの味方はいないようです。
「解りましたわ・・・荷物を持ってこの家から出ていきますわ」
「ふざけるな!貴様のような半獣にやるものなどない!そのまま出て行って野垂れ死ね!それと、我が領内に留まることは許さん!」
その言葉に頭が白くなります。食料も水もなく、さらには領内に留まれないという事は街によって必要なものを揃えることも出来ないという事ですわ。そこまで、ワタクシはお兄様に嫌われていたのですね。
「つまみ出せ!!」
「・・・・・・」
「早くしろ!!」
「はっ!」
我が家の私兵がワタクシの両腕を掴み館の外へと連れ出す。
「申し訳ありません、お嬢様」
「いいえ、仕方ありませんわ」
私兵の方は申し訳なさそうにしてくれているが、決して兄には逆らわない。半獣と呼ばれるワタクシはお母様とお父様のおかげで家では大切に育てられました。使用人たちも理解がありワタクシを蔑むものは居ませんでしたが、お兄様の命令に背くほどワタクシに忠誠を誓ってくれるものもおりません。これはワタクシの至らなさですわね。この方たちに落ち度はありませんわ。
「お嬢様、街を出ると魔物がおります・・・街は出ず・・・いえ、どうかご武運を」
「ありがとうございますわ」
あの方の言う通り街を出ないでいられれば一番いいんですけれど、恐らく兄はそれを許さないでしょう。この街でワタクシを見つければどうなることか・・・。今回は追放で済みましたが荒くれ者を雇ってワタクシを殺しに来てもおかしくありませんわね。この街を出ると2日ほど歩いた場所に隣の領の街がありましたわね・・・。そこまで無事にいけるでしょうか?
「ワタクシにお母様程の力があれば・・・」
一時は冒険者にあこがれてお母様に稽古をつけてもらったこともありましたが、ワタクシには才能が無かったようでいくら稽古をしても強くなりませんでした。それでも稽古自体は続けてきましたが魔物に勝つことは出来ないでしょう。不幸を呼ぶという黒き半獣ですが、運よく隣の領の街にたどり着くことができるでしょうか?・・・いいえ、何事も前向きに考えないと自ら不幸を呼んでしまいますわね。ファイトですわ、ワタクシ!
ワタクシは一度も振り返らずに街の外へと出てきました。振り返ってしまうと涙が零れてしまいそうだったからです。優しいお母様とお父様の思い出の詰まったこの地を離れるのはとても悲しいです。街を出て少し歩くと森が見えてきます。この森を抜けた先が隣の領になっており、お兄様の領を出るにはこの森を抜けるしかありません。森には一応商人たちが通るように出来た道がありますが、当然魔物に遭遇することもあります。運が良ければ魔物に会わずに隣の領まで行けると思っていましたが。
「グギャグギャ!」
森に入って一分と経たずに魔物に出会いましたわ。しかも二匹・・・ワタクシ本当に不幸かもしれません。森に入って一分です、それならば街に引き返せば魔物もついては来ないでしょう。お兄様が入り口で見張っていないことを祈ってワタクシは踵を返します。ですが、後ろを振り返るとさらにもう一匹がすでにワタクシの後ろへと回り込んでおりました。三匹目ですのね・・・。
逃げるとしたら森の中。道を外れて森の中を逃げるしかありません。うまく森の外に逃げられればまだ望みはあると思って、全力で森の中を逃げました・・・。
「完全に迷いましたわぁああああああああああ!!!!」
ほ、方向音痴ではないのですのよ!森の外に逃げようと思っても魔物が回り込んで出られず、結果的に闇雲に走ることになりましてその・・・ああ、ワタクシはいったい誰に言い訳をしてますの!!脳内で知らない誰かに言い訳をしていると、木の根っこに足を取られて転んでしまう。そして・・・
「ゲギャゲギャ!」
「くっ・・・遊んでいますのね」
「ゲギャ!」
「いや、来ないで!!!」
ワタクシは咄嗟に落ちていた石を拾って投げつけ、魔物が怯んだ隙に再び走り出そうとするが、魔物の投げた鈍器が背中に当たり、ワタクシは再び転倒してしまう。転倒した先は木が少なく青い空が見えました。澄んだ空を見るのもこれが最後になりますでしょうか?いいえ、お母様の娘とあろうものがこんな簡単にあきらめてはいけませんわね。ワタクシは落ちていた『筒のような棒きれ』を手に取ると魔物たちに向けて構えます。
(ぬおおおおおおお!!!何事でござる何事でござる!?)
「ふぇ!?誰ですの!?」
魔物たちに立ち向かう覚悟を決め、棒切れを構えると頭の中に素っ頓狂な声が響き渡ります。
(頭に耳が生えているでござる!?物の怪でござるか!?)
モノノケ?というのはよくわかりませんが、頭に耳が生えているというのはきっとワタクシのことですわよね!でもこの声一体どこから聞こえているのでしょう?辺りを見回しても目の前の魔物三匹しか見えませんわ。
「ど、どこにいらっしゃるの!?助けてくださいません!?」
必死に助けを求めるワタクシの言葉が届いていないのか声の主はブツブツと何かを呟いている。
(化け狐でござるか?)
聞こえましたわよ!?最後の言葉だけはっきり聞こえましたわよ!!真っ黒な見た目から半獣と呼ばれるのは覚悟しておりますけれど化け狐はひどいんじゃありません!?これでも容姿にはいささか自信があるんですのよ!?
「失礼ですわ!確かに人、狐の獣人のハーフですけれど化け狐は酷いんじゃありません!」
(あ、聞こえちゃったでござる?)じゃないでございますわよ!目の前にいたらぶん殴りたいくらいですわ!でも、今はそれどころではありませんし・・・。
「失礼な方!お願いですわ!この魔物たちを追い払ってくださいまし!!」
(あれ?もしかして拙者・・・転生しちゃったでござるううううう!?)
やっぱりワタクシ不幸かもしれませんわ・・・。
「出ていけ!半獣が!この気持ちわるい化け物め!!!」
目の前でワタクシに暴言を吐いている方はワタクシの腹違いの兄。このヘルベール領の現当主で整った顔立ちに鮮やかな金髪と冷たさを感じる蒼い瞳は彼の母親と似ているらしい。らしいというのはワタクシはお兄様の母上にはあったことがありません。お兄様の母親が亡くなった後にワタクシの母が後妻としてこの伯爵家に嫁いだと聞いております。ワタクシの母親は貴族でありながら冒険者をしていて冒険者の中でも名が通っているほどすごい方だったらしいのです。父親はその母親に助けられたらしく凛々しく美しい母に一目ぼれをしたらしいのです。そして、その間に生まれたのがワタクシ・・・アウラ=ヘルベールですわ。お兄様の言う半獣と言われる通り、人族と獣人のハーフですわ。
「貴様のような不吉の象徴がいるから父上は死んだのだ!!」
不吉の象徴・・・人族と獣人が交わると偶に生まれるのが不吉の象徴と呼ばれ、半獣と蔑まれるワタクシのような存在。不思議なことに両親が共に鮮やかな色合いの体毛をしていても「完全なる黒」として生まれる・・・それが半獣ですわ。
ワタクシの母親は狐獣人でした。母親は綺麗な白の狐で遠めから見ても神秘的なその姿は先ほども言った通り父親が一目ぼれするほどの美しさだったそうです。ですが、その母親から生まれたワタクシは漆黒のような体毛でした。黒は不吉の象徴と言われることもあり、半獣が生まれた家には不幸が起こると言われております。
そして、先週・・・父と母が魔物に襲われ他界しました。父と母はその場にいた領民の子を護るために逃げずに戦ったそうです。兄はそれをワタクシのせいだと思っているのでしょう。冒険者として名高かった母親が殺されてしまう程の魔物をワタクシが呼び込んだのだと。元々後妻の子として疎まれてもいたのでしょうが誓ってワタクシは魔物を呼び込んだりなどしておりません。
「今日から正式に俺がこの伯爵家の当主だ!貴様のような半獣はこの家にいることを許さん!今すぐ出ていけ!」
お兄様が当主になると決定した時からこうなることは予想しておりました・・・。しかし、半分は血が繋がっている兄にこういわれるのは正直辛いですわ・・・。ですが、使用人たちも兄に強く出れないのか遠巻きにこちらを見ているだけ・・・残念ながらこの場にワタクシの味方はいないようです。
「解りましたわ・・・荷物を持ってこの家から出ていきますわ」
「ふざけるな!貴様のような半獣にやるものなどない!そのまま出て行って野垂れ死ね!それと、我が領内に留まることは許さん!」
その言葉に頭が白くなります。食料も水もなく、さらには領内に留まれないという事は街によって必要なものを揃えることも出来ないという事ですわ。そこまで、ワタクシはお兄様に嫌われていたのですね。
「つまみ出せ!!」
「・・・・・・」
「早くしろ!!」
「はっ!」
我が家の私兵がワタクシの両腕を掴み館の外へと連れ出す。
「申し訳ありません、お嬢様」
「いいえ、仕方ありませんわ」
私兵の方は申し訳なさそうにしてくれているが、決して兄には逆らわない。半獣と呼ばれるワタクシはお母様とお父様のおかげで家では大切に育てられました。使用人たちも理解がありワタクシを蔑むものは居ませんでしたが、お兄様の命令に背くほどワタクシに忠誠を誓ってくれるものもおりません。これはワタクシの至らなさですわね。この方たちに落ち度はありませんわ。
「お嬢様、街を出ると魔物がおります・・・街は出ず・・・いえ、どうかご武運を」
「ありがとうございますわ」
あの方の言う通り街を出ないでいられれば一番いいんですけれど、恐らく兄はそれを許さないでしょう。この街でワタクシを見つければどうなることか・・・。今回は追放で済みましたが荒くれ者を雇ってワタクシを殺しに来てもおかしくありませんわね。この街を出ると2日ほど歩いた場所に隣の領の街がありましたわね・・・。そこまで無事にいけるでしょうか?
「ワタクシにお母様程の力があれば・・・」
一時は冒険者にあこがれてお母様に稽古をつけてもらったこともありましたが、ワタクシには才能が無かったようでいくら稽古をしても強くなりませんでした。それでも稽古自体は続けてきましたが魔物に勝つことは出来ないでしょう。不幸を呼ぶという黒き半獣ですが、運よく隣の領の街にたどり着くことができるでしょうか?・・・いいえ、何事も前向きに考えないと自ら不幸を呼んでしまいますわね。ファイトですわ、ワタクシ!
ワタクシは一度も振り返らずに街の外へと出てきました。振り返ってしまうと涙が零れてしまいそうだったからです。優しいお母様とお父様の思い出の詰まったこの地を離れるのはとても悲しいです。街を出て少し歩くと森が見えてきます。この森を抜けた先が隣の領になっており、お兄様の領を出るにはこの森を抜けるしかありません。森には一応商人たちが通るように出来た道がありますが、当然魔物に遭遇することもあります。運が良ければ魔物に会わずに隣の領まで行けると思っていましたが。
「グギャグギャ!」
森に入って一分と経たずに魔物に出会いましたわ。しかも二匹・・・ワタクシ本当に不幸かもしれません。森に入って一分です、それならば街に引き返せば魔物もついては来ないでしょう。お兄様が入り口で見張っていないことを祈ってワタクシは踵を返します。ですが、後ろを振り返るとさらにもう一匹がすでにワタクシの後ろへと回り込んでおりました。三匹目ですのね・・・。
逃げるとしたら森の中。道を外れて森の中を逃げるしかありません。うまく森の外に逃げられればまだ望みはあると思って、全力で森の中を逃げました・・・。
「完全に迷いましたわぁああああああああああ!!!!」
ほ、方向音痴ではないのですのよ!森の外に逃げようと思っても魔物が回り込んで出られず、結果的に闇雲に走ることになりましてその・・・ああ、ワタクシはいったい誰に言い訳をしてますの!!脳内で知らない誰かに言い訳をしていると、木の根っこに足を取られて転んでしまう。そして・・・
「ゲギャゲギャ!」
「くっ・・・遊んでいますのね」
「ゲギャ!」
「いや、来ないで!!!」
ワタクシは咄嗟に落ちていた石を拾って投げつけ、魔物が怯んだ隙に再び走り出そうとするが、魔物の投げた鈍器が背中に当たり、ワタクシは再び転倒してしまう。転倒した先は木が少なく青い空が見えました。澄んだ空を見るのもこれが最後になりますでしょうか?いいえ、お母様の娘とあろうものがこんな簡単にあきらめてはいけませんわね。ワタクシは落ちていた『筒のような棒きれ』を手に取ると魔物たちに向けて構えます。
(ぬおおおおおおお!!!何事でござる何事でござる!?)
「ふぇ!?誰ですの!?」
魔物たちに立ち向かう覚悟を決め、棒切れを構えると頭の中に素っ頓狂な声が響き渡ります。
(頭に耳が生えているでござる!?物の怪でござるか!?)
モノノケ?というのはよくわかりませんが、頭に耳が生えているというのはきっとワタクシのことですわよね!でもこの声一体どこから聞こえているのでしょう?辺りを見回しても目の前の魔物三匹しか見えませんわ。
「ど、どこにいらっしゃるの!?助けてくださいません!?」
必死に助けを求めるワタクシの言葉が届いていないのか声の主はブツブツと何かを呟いている。
(化け狐でござるか?)
聞こえましたわよ!?最後の言葉だけはっきり聞こえましたわよ!!真っ黒な見た目から半獣と呼ばれるのは覚悟しておりますけれど化け狐はひどいんじゃありません!?これでも容姿にはいささか自信があるんですのよ!?
「失礼ですわ!確かに人、狐の獣人のハーフですけれど化け狐は酷いんじゃありません!」
(あ、聞こえちゃったでござる?)じゃないでございますわよ!目の前にいたらぶん殴りたいくらいですわ!でも、今はそれどころではありませんし・・・。
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