忍者刀に転生した現代忍者と追放された黒狐の貴族令嬢

遙かなた

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1章

14話

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 拙者と主殿は依頼書の魔物を探し始める。依頼書は全部で三つ、一つ目はゴブリンの10体討伐。先ほど4体ほどゴブリンを討伐しているので残りは6体だ。次にグレイウルフの7体討伐。グレイウルフも初心者冒険者の討伐対象であったのでござるな。ゴブリンよりは強いがランク的には低いモンスターなのだろう。
 残る一つはマイコニドの3体討伐、知らない魔物でござるな。数的にはグレイウルフよりも厄介な敵といったところでござる。


(主殿、マイコニドがどんな魔物か知っているでござるか?)
「知りませんわー」
(なぜこの依頼を?)
「なんか、名前を見てたら惹かれたのですわ♪」


 運の低い主殿が惹かれる依頼書でござるか……嫌な予感しかしないでござる。
 はて、運が悪いという事はもしかして、魔物を見つけることが出来ないのではござらんか?
 と、不安を抱いていたのだがそんなことは全然なく。魔物たちは我先にと主殿に襲い掛かってくる。
 何なのでござろうか……。
 しかし、たまに主殿に違和感を覚えるでござる。
 別に怪しいとかそういう違和感ではないのでござるが、こう……主殿らしくないというか。

 まだそれほど長い付き合いでもないというのに『らしくない』なんて言葉を使うべきではないのかもしれないでござるが、主殿は小さいころから母親と同じ冒険者に憧れていたという。それなら魔物の名前を調べたり、冒険者のことをもっと知っていそうなものでござるが……いや、知力が足りなくて覚えられなかった可能性もあるでござるが。

 他にもあるでござる。憧れを持っていながら兄上殿に追い出されるまで何も準備していなかったというのも変な話である……いや、これも呪いで知力が下がっているせいということでござるか。


 ふむ、『知力が低い』これだけで筋は通ってしまうでござるな。拙者の考えすぎでござるか。
 となると、知力の呪いだけが解けなかったのが悔やまれるでござるな。


「これで、ゴブリンとグレイウルフは完了ですわね」
(そうでござるな、今の中にマイコニドという魔物は居なかったでござるから違う見た目のモンスターに来て欲しいでござるな)


 今までに現れたモンスターはゴブリンとグレイウルフの他にはコボルト、ホーンラビットであった。
 どちらも強い魔物ではなかったが結構な数を倒したおかげで主殿も拙者もレベルを上げることが出来た。


「ああ、やっぱりレベルアップっていいですわ~」

 そういう主殿は2レベル程あがりレベルが6になった。

 名前 アウラ
 種族 黒狐
 年齢:16
 レベル:6
 HP:27/27
 MP:0/0
 力: 18
 器用:20
 頑丈:17
 俊敏:24
 魔力:0
 知力:1
 運:-60
 状態 繧「繧ヲ繝ゥ?の呪い 女神の封印
 スキル:木遁の術lv1 火遁の術lv3 鑑定
 固有スキル:鮟堤巨縺ョ遒ァ辟Lv1


 相変わらず文字化けは治ってはいないが、順調にステータスを伸ばしている。
 そして拙者は

 LV  9
 種類 忍者刀
 名前 カゲトラ
 攻撃力 30+10
 耐久力 140/140
 装備者使用可能スキル 木遁の術Lv1 火遁の術Lv3 鑑定
 使用可能スキルポイント 1
 固有能力 自動修復(中) 念話Lv1 変化の術Lv1 切れ味アップ(小)
 固有スキルポイント 2

 こちらも順調に攻撃力を伸ばしているでござる。
 スキルポイントはいざという時の為に少し残しておくでござる。
 レッドオーガの時みたいに一気に形勢逆転出来るかもしれないでござるしな。


「マイコニドさんはどこにいるのかですわ」
(そうでござるな)


 マイコニドという魔物がどんな魔物か分かれば早いのかもしれないでござるが、適当に鑑定をしても見つかったりしないでござるよなー。
 そう思ったが一応、本当に一応やってみるでござるかーという軽い気持ちで周りに鑑定を掛けてみると。


 種族  マイコニド
 レベル 6
 HP:21/21
 MP:3/3
 力: 15
 器用:10
 頑丈:18
 俊敏:10
 魔力:1
 知力:3
 運: 10
 状態 健康
 スキル:麻痺毒


 居たでござるううううううう!?
 それも、5体に囲まれているでござる!!!!!


(主殿気を付けるでござる!マイコニドに囲まれているでござる!)
「え?え?どこにいますの!?」


 鑑定が指し示すのは木の根元にある大き目のキノコ……マイコニドはキノコのモンスターでござるか!


(目の前のキノコでござる、それと左右に1本ずつ背後に2本でござる!)


 見事に囲まれているでござる。自然に溶け込みながらひっそりと近づいてきたでござるな!お主ら、忍者の才能あるでござるよ!


(主殿、こやつらに麻痺毒が)
「火遁:紅蓮花!!」


 ……あ。
 忠告する前に炎の花がマイコニドを襲う。ステータスはそれほど高くないため眼前のマイコニドは一瞬で燃え尽きるのだが。


「キィエエエエエエエ!」


 それを見たほかのマイコニド達が一斉に麻痺毒を放ち始める。
 4体のマイコニドの麻痺毒は辺りを包み込み。近くにいた動物や鳥たちも体を痺れさせ、地面に倒れた。

 主殿はというと……。


「しびびびびびび」


 完全に痺れているでござるうううううううう!!!!!
 大ピンチでござる!
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