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1章
16話
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ギルドの奥に一室に寝かされている主殿の近くで二人の男女が話をしている。
一人はこのギルドのマスター。もう一人は我が女神セレナ殿である。
「ギルドを空けちまってて済まなかったな」
「いえ、予想していたことですのでそれは構いません。ですが……」
「お前さんの言っていた嬢ちゃんの変貌か、お前さんは知っていたのか?」
「いえ、弟は性格が変わるなんてことはありませんでした」
「そうか……」
二人は主殿が気絶している為、気兼ねなしに話をしている。
まさか武器が話を聞いているとは思わないでござるよな。
それにしても、そうかセレナ殿が主殿に優しかったのは弟君が主殿と同じ黒い体毛のハーフだからでござるか。
拙者は確認の為、二人に鑑定を使った。
名前 セレナ
種族 ハーフ猫人
年齢:26
レベル:42
HP:209/209
MP:140/140
力: 82
器用:120
頑丈:86
俊敏:90
魔力:63
知力:27
運: 45
状態 健康
スキル:肉体強化
名前 グラコス
種族 人間
年齢:46
レベル:71
HP:330/330
MP:150/150
力: 201
器用:180
頑丈:200
俊敏:88
魔力:60
知力:18
運: 50
状態 健康
スキル:大剣術 肉体強化
驚いたことにセレナ殿のレベルもかなり高い。
もしかして、やろうと思えば簡単にあの絡んできた男を倒せていたでござるか?
しかし、なぜこのレベルで受付嬢をしているのでござろう?
これなら冒険者としてもかなり高いランクにいられるのではないだろうか?
そして、ギルドマスターのグラコス殿もとんでもないレベルでござるな。
ギルドマスターになれるだけのことはあるでござる。
そして疑問に思ったのはセレナ殿の種族でござる。
ハーフの猫人というのに見た目は普通の人間でござるな。耳も尻尾もないでござる。
体毛も黒ではなく綺麗な空色の体毛でござる。
弟殿が黒い体毛のハーフだからと言ってその兄弟も黒くなるわけではないんでござるな。
「しかし、マズったな。これで嬢ちゃんを危険視する奴らが増えるぞ」
「はい、あの変貌ぶりでやはり半獣は危険だとギルドに言ってきているものが増えているようです」
「ふぅむ」
「で、ですがアウラさんは私を助けるために戦ってくれたんです!咎められるべきは私に剣を向けたあの男の方っ」
「解っている。俺も嬢ちゃんを責めるつもりはない。だが、嬢ちゃんにとってここは居心地のいい場所ではないかもしれん」
「彼女たちに居心地のいい場所なんてないです……だから、弟も私の前から姿を消して」
「そうだったな、すまん」
セレナ殿の弟君は行方不明という事でござるか。
確かに、ずっとあの視線にさらされ続ければ耐えられぬかもしれんな。
とはいえ、旅を続けてもどこに行っても同じでござろうし。
何も考えずにいられたら幸せなのかもしれんでござるな。
「う、ううん……ですわ」
「お、嬢ちゃん目を覚ましたか」
「ここはどこですの?」
「ギルドの休憩所です。アウラさん、調子の悪いところなどありませんか?」
「ええ、もちろんですわ!」
よかった、いつもの主殿でござる。
二人もそう思ったのか、安堵の息を吐いた。
しかし、なぜ主殿の性格が変貌したのだろう、セレナ殿が自分のせいで死にそうになったから?
そういえば、昔にもそういう事があったような言いぶりであった。
それを思い出したせいということでござるか。
となれば、また主殿が原因で人が死にかけると同じ事が起きるかもしれないでござるな。
あの変貌ぶりがどういうものか解らぬうちは警戒が必要でござる。
なぜなら、あの時の主殿は何のためらいもなくあの男を殺そうとしていたでござるからな。
人を助けたいと願う主殿らしからぬ行動でござる。
「あれ、明るいですわ」
「一晩寝てましたからね、もう昼近いですよ」
「なんてことですの!セレナさん、依頼をくださいですわ!」
主殿は飛び起きてセレナ殿に掴みかかる。
「も、もう少し休んだ方がよろしいのでは?」
「ぜんぜん!元気ですわ!ワタクシは早く強くなりたいんですの!」
「ほう、なんでそんなに強くなりたいんだ?」
「強くなっていろんな方の役に立ちたいからに決まっていますわ!それこそが冒険者ですわ!」
「ほう……まあいい、セレナ依頼をくれてやれ」
「……わかりました」
うむ、立派な目標でござる。
しかし、グラコス殿もセレナ殿も少し表情が暗いように見えるでござるな。
主殿を心配しているのでござろうか?
「でしたら、ここに依頼書を持ってきますので少しお待ちください」
「わかりましたわ!!」
主殿は相変わらず夢に貪欲でござるな。
……………。
拙者も、主殿の力になれるよう頑張らねば。
……………。
拙者の中にある考えが浮かぶが拙者それを認めたくはない。
拙者は……逃げているのでござるかな。
一人はこのギルドのマスター。もう一人は我が女神セレナ殿である。
「ギルドを空けちまってて済まなかったな」
「いえ、予想していたことですのでそれは構いません。ですが……」
「お前さんの言っていた嬢ちゃんの変貌か、お前さんは知っていたのか?」
「いえ、弟は性格が変わるなんてことはありませんでした」
「そうか……」
二人は主殿が気絶している為、気兼ねなしに話をしている。
まさか武器が話を聞いているとは思わないでござるよな。
それにしても、そうかセレナ殿が主殿に優しかったのは弟君が主殿と同じ黒い体毛のハーフだからでござるか。
拙者は確認の為、二人に鑑定を使った。
名前 セレナ
種族 ハーフ猫人
年齢:26
レベル:42
HP:209/209
MP:140/140
力: 82
器用:120
頑丈:86
俊敏:90
魔力:63
知力:27
運: 45
状態 健康
スキル:肉体強化
名前 グラコス
種族 人間
年齢:46
レベル:71
HP:330/330
MP:150/150
力: 201
器用:180
頑丈:200
俊敏:88
魔力:60
知力:18
運: 50
状態 健康
スキル:大剣術 肉体強化
驚いたことにセレナ殿のレベルもかなり高い。
もしかして、やろうと思えば簡単にあの絡んできた男を倒せていたでござるか?
しかし、なぜこのレベルで受付嬢をしているのでござろう?
これなら冒険者としてもかなり高いランクにいられるのではないだろうか?
そして、ギルドマスターのグラコス殿もとんでもないレベルでござるな。
ギルドマスターになれるだけのことはあるでござる。
そして疑問に思ったのはセレナ殿の種族でござる。
ハーフの猫人というのに見た目は普通の人間でござるな。耳も尻尾もないでござる。
体毛も黒ではなく綺麗な空色の体毛でござる。
弟殿が黒い体毛のハーフだからと言ってその兄弟も黒くなるわけではないんでござるな。
「しかし、マズったな。これで嬢ちゃんを危険視する奴らが増えるぞ」
「はい、あの変貌ぶりでやはり半獣は危険だとギルドに言ってきているものが増えているようです」
「ふぅむ」
「で、ですがアウラさんは私を助けるために戦ってくれたんです!咎められるべきは私に剣を向けたあの男の方っ」
「解っている。俺も嬢ちゃんを責めるつもりはない。だが、嬢ちゃんにとってここは居心地のいい場所ではないかもしれん」
「彼女たちに居心地のいい場所なんてないです……だから、弟も私の前から姿を消して」
「そうだったな、すまん」
セレナ殿の弟君は行方不明という事でござるか。
確かに、ずっとあの視線にさらされ続ければ耐えられぬかもしれんな。
とはいえ、旅を続けてもどこに行っても同じでござろうし。
何も考えずにいられたら幸せなのかもしれんでござるな。
「う、ううん……ですわ」
「お、嬢ちゃん目を覚ましたか」
「ここはどこですの?」
「ギルドの休憩所です。アウラさん、調子の悪いところなどありませんか?」
「ええ、もちろんですわ!」
よかった、いつもの主殿でござる。
二人もそう思ったのか、安堵の息を吐いた。
しかし、なぜ主殿の性格が変貌したのだろう、セレナ殿が自分のせいで死にそうになったから?
そういえば、昔にもそういう事があったような言いぶりであった。
それを思い出したせいということでござるか。
となれば、また主殿が原因で人が死にかけると同じ事が起きるかもしれないでござるな。
あの変貌ぶりがどういうものか解らぬうちは警戒が必要でござる。
なぜなら、あの時の主殿は何のためらいもなくあの男を殺そうとしていたでござるからな。
人を助けたいと願う主殿らしからぬ行動でござる。
「あれ、明るいですわ」
「一晩寝てましたからね、もう昼近いですよ」
「なんてことですの!セレナさん、依頼をくださいですわ!」
主殿は飛び起きてセレナ殿に掴みかかる。
「も、もう少し休んだ方がよろしいのでは?」
「ぜんぜん!元気ですわ!ワタクシは早く強くなりたいんですの!」
「ほう、なんでそんなに強くなりたいんだ?」
「強くなっていろんな方の役に立ちたいからに決まっていますわ!それこそが冒険者ですわ!」
「ほう……まあいい、セレナ依頼をくれてやれ」
「……わかりました」
うむ、立派な目標でござる。
しかし、グラコス殿もセレナ殿も少し表情が暗いように見えるでござるな。
主殿を心配しているのでござろうか?
「でしたら、ここに依頼書を持ってきますので少しお待ちください」
「わかりましたわ!!」
主殿は相変わらず夢に貪欲でござるな。
……………。
拙者も、主殿の力になれるよう頑張らねば。
……………。
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拙者は……逃げているのでござるかな。
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