忍者刀に転生した現代忍者と追放された黒狐の貴族令嬢

遙かなた

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1章

19話

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「グルルルルル」

 まだ夜も明けていない。昨日は主殿の幸せを願いながら眠りについたでござる。
 森の中にある洞穴は周りの自然のおかげか空気が良く……いや、獣臭いでござる。


(主殿おおおおおおおお!!!!!!!!)
「ほえ?」


 森の中にある洞穴!よく考えてみれば何か獣の巣に決まっているでござる!
 そして、案の定洞穴の入り口にはご帰宅された熊の魔物がこめかみに筋を浮かべながらこちらを睨んでいるでござる。


(敵襲!敵襲でござるうううう!!!)
「はわわですわ!?」


 敵のステータスは

 種族  フォレストグリズリー
 レベル 9
 HP:40/40
 MP:0/0
 力: 49
 器用:20
 頑丈:26
 俊敏:20
 魔力:0
 知力:8
 運: 5
 状態 健康
 スキル:なし


 フォレストグリズリー・・・森のくまさんでござるな。
 強さはレッドオーガほどではないでござるが、ここは洞穴の中でござる。火遁を使えば主殿まで危険になる可能性が高い。


「火遁:轟炎……」
(主殿待つでござるうううう!!!!)
「ど、どうしましたの?」
(火遁の術は危険でござる!ここは新しく手に入れた分身の術を試してみるでござるよ!)


 いかんいかん、主殿は脳筋でござった。気をつけねば自分で自分を討伐しかねないでござる。


「解りましたわ!分身の術ですわ!」


 主殿が二人に増える。スキルレベル1だと二人になるのが限界でござるな。レベルを上げれば人数が増えそうでござる。主殿が二人に増えたことで森のくまさんは驚き慌てて……あれ?


「カゲトラ様!めっちゃみられてますわ!!!」
(な、なぜでござる!?)


 森のくまさんは正確に主殿の本体を見据えている。よく見てみると時折花がヒクヒクと動いている。


(臭いでバレているでござるか!?)
「ええ!?ワタクシ臭いですの!?」


 昨日、一昨日とお風呂に入っていないでござるからな……いや、主殿はとてもいい匂いでござる!


「臭いんですのね……」


 しまった、心の声が駄々洩れでござった。主殿が落ち込んでしまったでござる。
 拙者たちがコントをしていると、痺れを切らした森のくまさんがこちらに突っ込んできた。
 いかん、このままでは主殿が潰されるでござる!?

(主殿!?)
「ほいっと!」
(え?でござる)


 何と主殿は軽々と森のくまさんの突進を躱した。その勢いで、森のくまさんは壁に衝突すると目を回した。


(あ、主殿今の動きは?)
「なんか、体が軽いですわ」


 そうでござる。呪いを解いたことで知力以外のステータスは軒並み上がっているでござる。
 そのおかげで、森のくまさんの攻撃をいとも簡単に躱したのか。


(主殿すごいでござる!)
「ワタクシ、パワーアップですわー!」


 目を回している森のくまさんに刃を入れると、すんなりと倒すことが出来た。

『レベルが上がりました』

 レベルも主殿と拙者共に上がることが出来、嬉しい限りでござる。

 名前 アウラ
 種族 黒狐
 年齢:16
 レベル:8
 HP:32/32
 MP:0/0
 力: 23
 器用:25
 頑丈:23
 俊敏:31
 魔力:0
 知力:1
 運:-60
 状態 繧「繧ヲ繝ゥ?の呪い 女神の封印
 スキル:木遁の術lv1 火遁の術lv3 鑑定
 固有スキル:鮟堤巨縺ョ遒ァ辟Lv1


 LV  10
 種類 忍者刀
 名前 カゲトラ
 攻撃力 35+10
 耐久力 150/150
 装備者使用可能スキル 木遁の術Lv1 火遁の術Lv3 分身の術Lv1 鑑定
 使用可能スキルポイント 2
 固有能力 自動修復(中) 念話Lv1 変化の術Lv1 切れ味アップ(小)兵糧丸作成(麻痺消し)
      兵糧丸作成(回復)
 固有スキルポイント 3


 主殿の文字化けをみると不安になってくるが、順調に強くなっているでござるな。
 森のくまさんを倒すとうっすらと朝の陽ざしが夜の帳を剥がしていく。
 少し早いけど朝ご飯を食べて出発するでござる。
 主殿は倒した森のくまさんのお肉を少しと洞穴の外で適当に木の実を摘まんでお腹を満たす。
 森のくまさんのお肉は臭みがありあまり美味しくなかったらしい。香辛料などもないので仕方ないでござるな。

 街を出て二日目は順調に(魔物には襲撃されまくる)進み。三日目にして目的の廃墟へとたどり着いた。


 森の中にある廃墟はかなりの大きさがあり、某ゾンビゲームの洋館のような見た目をしていたでござる。
 拙者は慌てて周りを確認する・・・よし、ゾンビもゾンビ犬も追跡者もいないでござる。
 上からヘリコプターも落ちてこないでござるな。この世界にヘリコプターなさそうでござるが。


「こ、こここここを調べるんですのね」


 主殿はホラーは苦手でござるかな?声が震えているでござる。


(そ、そそそそそのようでござる)


 拙者は全く震えもせず毅然とした態度で返すでござる。


「こ、声が震えておりますわよカゲトラ様」
(き、気のせいでござるよ。拙者は全然怖くないでござるよ)


 怖いでござるううう!拙者ホラー苦手系の忍者でござるよ!!!
 なんでこんな依頼受けてしまったでござるか!拙者の馬鹿!!!


「な、なら安心ですわね。入りますわよ」
(お、応!)


 入りたくないでござるううううう!!!!!!
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