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2部 4章
第二幕 4章 13話 白の傭兵団
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「ちっ、俺たちとやろうってのか?」
「当然でしょ?それ以外に見えるっていうのかしら?」
「解ってんのか!俺たちは白の傭兵団だぞ……俺たちに手を出して生きていられると……ぎゃあ!?」
「あ、ごめーん、話長いからつい」
悪い奴らのお決まりとも言えるセリフを吐いていた白の傭兵団の一人の顔面に私はフレイムエクリスをぶち当てる。顔面をやけどした男は地面を転がりまわりながら痛がっていた。
「て、てめぇ……後悔しても遅いぞ……てめぇら終わりだ!」
「語彙力のない奴ね……それよりも、貴方達に聞きたいことがあるんだけど?」
ギャーギャー、喚いている男の胸ぐらをつかんでディータが問いただす。
「あんた達、この国で何をしたの?」
「はっ!なんで俺がそんなことに答えなきゃいけねぇんだ!」
「あら、答えなくてもいいけれどその場合、アンタたちをとっちめた後、レンに拷問させるわよ?」
「ああ?アンナ腰抜けに俺たちをどうにか出来るわけねぇだろ!」
こいつら、レンの事を腰抜け腰抜けって……頭来るなぁ……。
「そう、なら仕方ないわね……」
「はっ、どうするってんだ?」
「こうよっ……電爆撃」
「ぎゃあああああああああああああ!!!」
掴んでいた手から雷の魔法を放つディータ。
その魔法をモロにくらい、悲鳴と共に感電する哀れな男がこんがりと真っ黒こげになって地面に倒れた。
「て、てめぇ!」
「レ、レン!その人たちを止めて!ううん、早くつれて逃げなさい!こんなこと団長に知れたら……」
「断る……俺はもう逃げん」
「馬鹿な事言ってないで、早く!」
「そ、そうだぜ、レンよぉ……あの団長を怒らせてぇのか?団長の怖さは良く知っているだろう?」
「肯定だ……あの男を怒らせれば超再生を持つとは言え、俺の命はないだろう……」
「だったら……」
「だが、否定だ……今の俺には仲間がいる。この者たちと一緒ならば白の傭兵団といえ、恐るるに足らん」
おお、嬉しいことを言ってくれるね。
なら、私達も仲間としてその期待に応えないとね。
ディータが敵を一人まる焦げにしたので、残る敵は二人。
一人はアンナって人の腕を掴んでいる男……多分、この中では一番強いかな?
だけどそれでも私たちの敵ではないだろう。
もう一人はさっきから一言も喋っていないひょろっとした男だ。
あんまり強そうには見えないけれど、この大陸には天啓スキルってものがある……あの男の天啓スキルが厄介なものの可能性もあるし油断はしないようにしないとね。
「じゃあ、レン。あの男は任せたよ」
「肯定だ」
「ちなみにあの細い男の人がどんな人かわかる?」
「すまない、俺がいた頃にはいなかった奴だ……あいつの力は不明だ」
「そっか」
レンが敵の能力を知っていれば楽だったんだけど、まあ仕方ないよね。
それにしても、あの男……な~んか不気味なんだよね。
まあ、戦ってみればわかるか……。
「先手必勝!爆発炎弾!」
私の放った爆発の魔法が細身の男に炸裂する。
……あれ?真正面からぶっ放したから、正直避けられるか、防がれるかすると思ったんだけど、細身の男は微動だにせず、私の魔法を喰らう。
あの程度の魔法じゃ、ダメージを受けないってこと?
私が男を訝しんでみていると、男はまるでマネキンのように直立不動のままその場に倒れた……ほえ?
「あ、あれ?」
「ギャーゴ、何やってやがんだ、使えねぇ!」
アンナを掴んでいる男が、倒れた男を罵倒する。
うん?……え、ホントに倒しちゃった?……あれぇ?
あまりにも手ごたえのない勝利に私は戸惑う……なんか無抵抗の人を一方的に攻撃したようなそんな罪悪感に襲われた。
「ま、まあいっか……それじゃ、レン後はそいつだけだよ」
「油断しないで!その男は……」
「おっと、余計なこと言うじゃねぇアンナ!」
「きゃ!?」
アンナという人が私に注意したのを聞いて男がアンナを蹴り飛ばす。
思いっきり蹴られたのだろう、掴まれていた手は外れ、アンナは地面を転がった。
ところで、油断するなってどういうこと……って、あれ?
アンナの言葉を聞いて、私は倒れた男の方を見ると異常な光景が見えた……な、なにあれ……。
先ほど倒れた男が上半身だけを起こしてこちらを見ている。
それだけなら、そこまで不思議でもないんだけど……なんというか……表情が全くないといえばいいのだろうか……よくよく見てみると、あの男……瞬きとかしてないような?なんというか……生きている感じがしない気がする……。
無表情なギャーゴを見て、私は背筋に悪寒が走った……何かヤバい。
私はバトーネを構えようとする……だが、その瞬間……敵の口がガコンと人間の骨からはするはずのないような音を立てて大きく開いた……そして、その口からあり得ないものが出現する。
普通の人間であれば舌とか歯とかが見えるはずなのに、彼の口から見えたのはなんと……ミサイルだ。
「な、なにあれ!?」
そして、あろうことかそのミサイルは私に目掛けて発射された。
ちょっ……!?
私はあわてて風の結界を張る……ミサイルの直撃を防ぎきれるかっ……と思ったがミサイルは何かに阻まれ、私に届く前に爆発した。
「魔女ちゃん、相手は白の傭兵団よ?油断しちゃ駄目じゃない」
私を助けてくれたのはローラであった。
彼女は持っていたムチをミサイルに巻き付け、そのままミサイルを地面へと誘導させ爆発させたのだ。
飛んでくるミサイルを鞭でキャッチするってすごいことするなぁ……。
「ご、ごめん……ありがとう、ローラ」
「ローラ?暗殺者のローラか!」
「ええ、小耳にはさんでいてよかったわ……最近、貴方達のメンバーの中に機械で作られた人間がいるって噂……聞いていたのよね」
それで、ローラは相手の行動にすぐ反応できたのか……ううん、やっぱり情報って大事だね……おかげで助かったよ。
「それより魔女ちゃん……油断しないで、アイツが機械仕掛けの人形なら痛みとかないわ……全力で倒しに行かないと」
確かに、人形じゃ、情報を得られる可能性も低いだろう……となれば、全力で破壊しないとだね。
そう思い、私は闇の魔法を生成しようとする……が。
「何をしている!!!!」
突然、怒号のような声が響き渡る。
その声の方向を見てみると、ひとりの男がこちらへと歩み寄ってくるではないか。
白いマントを羽織ったその男は金髪の髪を靡かせて、まるでどこかの貴族のような格好だ。
あれは一体……。
「そ、そんな……」
「ちっ」
その男を見てアンナは絶望したような表情になる……そして、レンも表情を曇らせ舌打ちをした。
あの反応を見るに、白の傭兵団の一員なのだろう……それも、かなり強そうだ。
「だ、団長!!」
団長!?
ってことは、あの人が白の傭兵団のトップなのか……こんなところを一人で歩いているなんて……。
普通トップの人間で部下に自分を護らせながらふんぞり返ってるイメージがあったけど……。
「ガロ……お前、アンナを連れてこいという命令を聞いてなかったのか?」
「す、すいやせん、団長!こいつらに邪魔されて……」
「見たことのある顔もいるな……レン……逃げ出した貴様が今更なんのようだ?」
「否定だ、お前たちに用があったわけではない」
「ふん、偶々遭遇したということか……運のない奴だ」
「それも否定だ。俺はツイている………別の目的でここに来たが、そのおかげでアンナを取り返すことが出来る」
「ほう……言うようになったな?……そこの奴らのせいか?……ふん、相変わらず自分では何もできない負け犬が強い仲間を得て強くなったつもりか?」
「いや、俺は弱い……だが、昔の俺とは違う今の俺には心がある」
「くだらん……心など、弱いものが言うセリフではないか」
冷たい眼でレンを見下す、団長……なんだろう、この人、さっきの人形とは違った感じの心のない無表情さである……あの眼を見ていると寒気がする。
「まあいい……ガロ、とっととアンナを連れてこい」
「は、はいっ!」
ガロが先ほど自分で蹴り飛ばしたアンナの方へと走り出す……だが。
その間に、レンが割り込む。
「邪魔すんじゃねぇ!」
「レン、駄目!逃げて!」
「断る……俺はもう逃げん!」
「邪魔すんじゃねぇ!」
ガロが腰につけていたシミターを抜き放ち、レンへと突進する。
だが、その距離が詰まる前に、レンは銃を抜き放ち、ガロへと発砲した。
「うお!?……ちっ、飛び道具なんて使いやがって……」
「退け」
銃に怯んだガロの肩を掴み、どかす団長が腰につけていた剣を引き抜く。
そして、その場でレンに向って剣を振り下ろした。
団長の振り下ろした剣が空を切ると、その場からまるで地獄の炎と思えるような、黒い炎がレンへと向かって襲い掛かる。
あれはヤバい!?
「ローラ、そいつ任せた!!」
「え?……ええ、私が相手するの?……めんどいわねぇ」
人形をローラに任せて、私は黒い炎とレンの間へと割り込む。
いや、そこへ来たのは私だけじゃない、エリンシアとレナも一緒に来てくれた。
「風よ!」
「光よ!」
「風咆弾ですわ!」
私達三人の放った攻撃が、黒い炎をかき消す。
「ほう?」
その様子を見た団長が面白そうに口端を上げる。
この男……やっぱり強い。
私は白の傭兵団の団長を睨み、対峙するのであった。
「当然でしょ?それ以外に見えるっていうのかしら?」
「解ってんのか!俺たちは白の傭兵団だぞ……俺たちに手を出して生きていられると……ぎゃあ!?」
「あ、ごめーん、話長いからつい」
悪い奴らのお決まりとも言えるセリフを吐いていた白の傭兵団の一人の顔面に私はフレイムエクリスをぶち当てる。顔面をやけどした男は地面を転がりまわりながら痛がっていた。
「て、てめぇ……後悔しても遅いぞ……てめぇら終わりだ!」
「語彙力のない奴ね……それよりも、貴方達に聞きたいことがあるんだけど?」
ギャーギャー、喚いている男の胸ぐらをつかんでディータが問いただす。
「あんた達、この国で何をしたの?」
「はっ!なんで俺がそんなことに答えなきゃいけねぇんだ!」
「あら、答えなくてもいいけれどその場合、アンタたちをとっちめた後、レンに拷問させるわよ?」
「ああ?アンナ腰抜けに俺たちをどうにか出来るわけねぇだろ!」
こいつら、レンの事を腰抜け腰抜けって……頭来るなぁ……。
「そう、なら仕方ないわね……」
「はっ、どうするってんだ?」
「こうよっ……電爆撃」
「ぎゃあああああああああああああ!!!」
掴んでいた手から雷の魔法を放つディータ。
その魔法をモロにくらい、悲鳴と共に感電する哀れな男がこんがりと真っ黒こげになって地面に倒れた。
「て、てめぇ!」
「レ、レン!その人たちを止めて!ううん、早くつれて逃げなさい!こんなこと団長に知れたら……」
「断る……俺はもう逃げん」
「馬鹿な事言ってないで、早く!」
「そ、そうだぜ、レンよぉ……あの団長を怒らせてぇのか?団長の怖さは良く知っているだろう?」
「肯定だ……あの男を怒らせれば超再生を持つとは言え、俺の命はないだろう……」
「だったら……」
「だが、否定だ……今の俺には仲間がいる。この者たちと一緒ならば白の傭兵団といえ、恐るるに足らん」
おお、嬉しいことを言ってくれるね。
なら、私達も仲間としてその期待に応えないとね。
ディータが敵を一人まる焦げにしたので、残る敵は二人。
一人はアンナって人の腕を掴んでいる男……多分、この中では一番強いかな?
だけどそれでも私たちの敵ではないだろう。
もう一人はさっきから一言も喋っていないひょろっとした男だ。
あんまり強そうには見えないけれど、この大陸には天啓スキルってものがある……あの男の天啓スキルが厄介なものの可能性もあるし油断はしないようにしないとね。
「じゃあ、レン。あの男は任せたよ」
「肯定だ」
「ちなみにあの細い男の人がどんな人かわかる?」
「すまない、俺がいた頃にはいなかった奴だ……あいつの力は不明だ」
「そっか」
レンが敵の能力を知っていれば楽だったんだけど、まあ仕方ないよね。
それにしても、あの男……な~んか不気味なんだよね。
まあ、戦ってみればわかるか……。
「先手必勝!爆発炎弾!」
私の放った爆発の魔法が細身の男に炸裂する。
……あれ?真正面からぶっ放したから、正直避けられるか、防がれるかすると思ったんだけど、細身の男は微動だにせず、私の魔法を喰らう。
あの程度の魔法じゃ、ダメージを受けないってこと?
私が男を訝しんでみていると、男はまるでマネキンのように直立不動のままその場に倒れた……ほえ?
「あ、あれ?」
「ギャーゴ、何やってやがんだ、使えねぇ!」
アンナを掴んでいる男が、倒れた男を罵倒する。
うん?……え、ホントに倒しちゃった?……あれぇ?
あまりにも手ごたえのない勝利に私は戸惑う……なんか無抵抗の人を一方的に攻撃したようなそんな罪悪感に襲われた。
「ま、まあいっか……それじゃ、レン後はそいつだけだよ」
「油断しないで!その男は……」
「おっと、余計なこと言うじゃねぇアンナ!」
「きゃ!?」
アンナという人が私に注意したのを聞いて男がアンナを蹴り飛ばす。
思いっきり蹴られたのだろう、掴まれていた手は外れ、アンナは地面を転がった。
ところで、油断するなってどういうこと……って、あれ?
アンナの言葉を聞いて、私は倒れた男の方を見ると異常な光景が見えた……な、なにあれ……。
先ほど倒れた男が上半身だけを起こしてこちらを見ている。
それだけなら、そこまで不思議でもないんだけど……なんというか……表情が全くないといえばいいのだろうか……よくよく見てみると、あの男……瞬きとかしてないような?なんというか……生きている感じがしない気がする……。
無表情なギャーゴを見て、私は背筋に悪寒が走った……何かヤバい。
私はバトーネを構えようとする……だが、その瞬間……敵の口がガコンと人間の骨からはするはずのないような音を立てて大きく開いた……そして、その口からあり得ないものが出現する。
普通の人間であれば舌とか歯とかが見えるはずなのに、彼の口から見えたのはなんと……ミサイルだ。
「な、なにあれ!?」
そして、あろうことかそのミサイルは私に目掛けて発射された。
ちょっ……!?
私はあわてて風の結界を張る……ミサイルの直撃を防ぎきれるかっ……と思ったがミサイルは何かに阻まれ、私に届く前に爆発した。
「魔女ちゃん、相手は白の傭兵団よ?油断しちゃ駄目じゃない」
私を助けてくれたのはローラであった。
彼女は持っていたムチをミサイルに巻き付け、そのままミサイルを地面へと誘導させ爆発させたのだ。
飛んでくるミサイルを鞭でキャッチするってすごいことするなぁ……。
「ご、ごめん……ありがとう、ローラ」
「ローラ?暗殺者のローラか!」
「ええ、小耳にはさんでいてよかったわ……最近、貴方達のメンバーの中に機械で作られた人間がいるって噂……聞いていたのよね」
それで、ローラは相手の行動にすぐ反応できたのか……ううん、やっぱり情報って大事だね……おかげで助かったよ。
「それより魔女ちゃん……油断しないで、アイツが機械仕掛けの人形なら痛みとかないわ……全力で倒しに行かないと」
確かに、人形じゃ、情報を得られる可能性も低いだろう……となれば、全力で破壊しないとだね。
そう思い、私は闇の魔法を生成しようとする……が。
「何をしている!!!!」
突然、怒号のような声が響き渡る。
その声の方向を見てみると、ひとりの男がこちらへと歩み寄ってくるではないか。
白いマントを羽織ったその男は金髪の髪を靡かせて、まるでどこかの貴族のような格好だ。
あれは一体……。
「そ、そんな……」
「ちっ」
その男を見てアンナは絶望したような表情になる……そして、レンも表情を曇らせ舌打ちをした。
あの反応を見るに、白の傭兵団の一員なのだろう……それも、かなり強そうだ。
「だ、団長!!」
団長!?
ってことは、あの人が白の傭兵団のトップなのか……こんなところを一人で歩いているなんて……。
普通トップの人間で部下に自分を護らせながらふんぞり返ってるイメージがあったけど……。
「ガロ……お前、アンナを連れてこいという命令を聞いてなかったのか?」
「す、すいやせん、団長!こいつらに邪魔されて……」
「見たことのある顔もいるな……レン……逃げ出した貴様が今更なんのようだ?」
「否定だ、お前たちに用があったわけではない」
「ふん、偶々遭遇したということか……運のない奴だ」
「それも否定だ。俺はツイている………別の目的でここに来たが、そのおかげでアンナを取り返すことが出来る」
「ほう……言うようになったな?……そこの奴らのせいか?……ふん、相変わらず自分では何もできない負け犬が強い仲間を得て強くなったつもりか?」
「いや、俺は弱い……だが、昔の俺とは違う今の俺には心がある」
「くだらん……心など、弱いものが言うセリフではないか」
冷たい眼でレンを見下す、団長……なんだろう、この人、さっきの人形とは違った感じの心のない無表情さである……あの眼を見ていると寒気がする。
「まあいい……ガロ、とっととアンナを連れてこい」
「は、はいっ!」
ガロが先ほど自分で蹴り飛ばしたアンナの方へと走り出す……だが。
その間に、レンが割り込む。
「邪魔すんじゃねぇ!」
「レン、駄目!逃げて!」
「断る……俺はもう逃げん!」
「邪魔すんじゃねぇ!」
ガロが腰につけていたシミターを抜き放ち、レンへと突進する。
だが、その距離が詰まる前に、レンは銃を抜き放ち、ガロへと発砲した。
「うお!?……ちっ、飛び道具なんて使いやがって……」
「退け」
銃に怯んだガロの肩を掴み、どかす団長が腰につけていた剣を引き抜く。
そして、その場でレンに向って剣を振り下ろした。
団長の振り下ろした剣が空を切ると、その場からまるで地獄の炎と思えるような、黒い炎がレンへと向かって襲い掛かる。
あれはヤバい!?
「ローラ、そいつ任せた!!」
「え?……ええ、私が相手するの?……めんどいわねぇ」
人形をローラに任せて、私は黒い炎とレンの間へと割り込む。
いや、そこへ来たのは私だけじゃない、エリンシアとレナも一緒に来てくれた。
「風よ!」
「光よ!」
「風咆弾ですわ!」
私達三人の放った攻撃が、黒い炎をかき消す。
「ほう?」
その様子を見た団長が面白そうに口端を上げる。
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