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2部 4章
第二幕 4章 14話 バトロメス
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「バトロメス団長、あのレンの餓鬼は俺にやらせて下せえ……」
「いいだろう、だが、必ず殺せ」
「当然でさぁ!」
白の傭兵団の団長の名前はバトロメスというらしい。
ガロが団長の答えを聞くと意気揚々と持っていたシミターを振り回す。
「カモメ……」
「解ったよ、でも負けたら承知しないよ?」
「肯定だ、俺は負けん」
レンもあの男だけは自分に倒させてほしいと言っていた。
何らかの因縁でもあるんだろうか?
まあ、どちらにしてもあの黒い炎を持つバトロメス相手にレンを戦わせるのは危険だろう。
レンは超再生のスキルを持っている為、あまり防御は得意ではない。
その為、あの黒い炎をまともに浴びてしまえば、超再生をする余裕もなく骨も残さずに焼き殺されてしまうだろう。それなら、レンの気持ちを汲むためにもガロというやつの相手を任せた方がいい。
私も、バトロメス相手にレンを心配してあげられるだけの余裕はないだろうし。
チラリと後ろにいるアンナという女性を見る。
彼女はレンの姉のような存在だと言っていた。
それに、レンを逃がすために自分だけ残ったというのだ、信用しても大丈夫だと思う。
でも、この状況でメリッサだけを彼女の近くにいさせるわけにはいかない。
「メリッサはローラの援護をお願い!ディータ、アンナさんを護って!」
「わ、解りました!」
「解ったわ」
ということで、バトロメスの相手は私とエリンシアとレナの三人ですることになる。
3対1なんて卑怯かもしれないけれど、そうも言っていられない。
さっきアイツらが言っていたように、白の傭兵団がこの国の人間をすべて殺したのだとしたらローランシアは敵の手に渡ったということだ……なら、ここで取り返さないとラリアスはアンダールシアとローランシアに挟まれる状況になってしまう。それは非常にマズい。
ただでさせ兵力で負けているのに挟み撃ちになったら勝負にならないよ。
「ほう、女三人で私の相手をするというのか……ふん、出来ると思うのか?」
「とーぜんっ、楽勝だよ!」
確かにバトロメスは強いだろう……だからと言って、私達だって負けているわけじゃない。
でも、確実に勝ちたいから3人で行くのだ……1対1だったとしても負けないもん。
「なら、その実力……見せてもらおう!」
バトロメスが再び、黒い炎をこちらへ放ってくる。
そっちが炎なら……
「こっちは水だよ!|魔水風圧弾《アクアウィレス!」
「ほう」
私のアクアウィレスが相手の炎を貫きながら突き進んでいく。
いいぞ、そのまま黒い炎を霧散させて、一気にバトロメスにダメージだ!
そう思った瞬間、バトロメスは広げていた手のひらを握る。
それに、反応したのか、霧散しかけていた黒い炎が私の水の魔法を包むように閉じ込め、蒸発させた。
「くっ、そんな簡単にはいかないか!」
「あら、敵はカモメさんだけじゃありませんわよ!炸裂弾!」
「その通りよ!光弾!」
いつの間にか、バトロメスの両サイドへと回り込んでいたエリンシアとレナがそれぞれ攻撃をする。
「黒き炎よ」
両サイドからの攻撃をバトロメスは両手を広げて掌をかざすことで黒い炎の渦を呼び出し、それを盾にして弾き返した。
「両手を広げたのは失敗じゃない?闇魔滅砲!」
私は真正面から闇の魔法を放つ。
黒いその魔法を見て一瞬、眉毛を吊り上げるバトロメスだが、何が楽しいのかにやりと笑うと、体全体に黒い炎を纏い、私の攻撃をも跳ね返して見せた。
「面白い魔法を使う小娘だな……お前、名は?」
「カモメ……カモメ=トゥエリアだよ……闇の魔女って言った方が伝わるかな?」
「ふっ、なるほど、お前が件の闇の魔女か……とすると、先ほどの少女はアンダールシアの姫か」
しまった、メリッサの事がバレてしまった。
相手が白の傭兵団だというのなら当然、メリッサの事だって狙ってるじゃないか……私の馬鹿っ。
「ふっ、安心しろ……アンダールシアの姫になど興味はない。我々の仕事はこのローランシアを滅ぼすことなのだからな」
「っ!……なんでさ!なんでこの国の人達を滅ぼすのさ!」
「なんで?……仕事だからさ……他にあるまい?」
「なっ……そんな理由で殺すの?」
「当然だ、それ以上の理由などない。だが、仕事だからこそ、私は手を抜かん……この国を滅ぼすという仕事であるのならば、この国に住む人間はすべて殺す……女子供であろうともな?」
そんな、それじゃあやっぱりこの国の人達は全員殺されたってこと?……でも、それにしてはおかしい。
「嘘だよ、町の中には全然争った形跡がなかった!全員殺したなんてことは無いはずだよ!」
「ハハハハ!お前は馬鹿か?」
むかっ……確かにそんなに頭は良くないけれど……そんなこと言われる筋合いはないよ!
「一つの国の人間全てだぞ?一々切り殺していたら時間が掛かりすぎる」
それはそうかもしれないけれど、だったらどうやって殺したって言うの?あの男の黒い炎で町を焼いたわけでもないし、それ以外の大範囲の魔法なんかでも使えば、こんなきれいな状態で町が残っているわけがない……。
「解らんか、簡単な事だ……この国の人間はすべて井戸で飲み水を管理していた」
「……え?」
確かに、言われてみれば井戸があったような……でもそれって……。
「毒を流したのさ、全ての井戸にな……それも即効性ではなく徐々に体を蝕むものをな……即効性では最初の何人かしか殺せないからな……国全ての人間を殺すのであれば、徐々に体をむしばむ遅効性の物が最適だったからな……ふ、フハハハハ!見ものだったぞ、もがき苦しみ、まるで芋虫のように死んでいく人間をみるのはな!……後は死んで倒れている人間を運び、まとめて処理するだけのことよ……。」
なっ……それじゃあ、この国の人は徐々に体を毒に蝕まれて苦しみながら死んでいったってこと?
……なんてい酷いことをっ!
「ほう、私を睨むか?だが、戦争とはそう言うものであろう?いかに効率よく人間を殺すか……違うか?」
「違う!それに……アンタのやっていることは戦争じゃない!ただの殺戮だよ!」
「ハハハハ!変わらんよ!人を殺すことには何も変わらん!そこにどんな理由があろうとも同じ行いだ!闇の魔女よ、お前は人を殺したことがないのか?いや、人でなくても生き物を殺したことはあるだろう?それも変わらん、命を奪うということはどんなに繕おうと変わらないことよ!」
「……っ!?」
ぐっ……確かに、人を殺すってことでは同じことかもしれない。
でも……。
「それでも、私はアンタみたいに笑って人を殺したりしない!殺すことを愉しんだりしないよ!!」
「ふんっ、それはただの価値観の違いだな……人殺しという行為そのもには関係ないものだ……貴様は笑って殺さないからと自分を正当化したいだけだろう?している行為は同じなのにだ」
「なっ……」
「認めよ、魔女よ……貴様も俺と同じ人殺しだ」
「ぐっ……」
違う、絶対に違うっ……違うと思うのに反論の言葉が出てこない……。
なんで……違うのにっ……。
「違いますわっ!貴方のように、力を持たない人間をカモメさんは殺したりしませんわ!貴方はただ、殺戮を愉しむ殺人鬼ですわよ!アンタみたいな異常者とワタクシの親友を一緒にしないでくださいます!!」
光纏躰を纏ったエリンシアが、その強化された体でバトロメスへと殴り掛かる。
だが、強化されたエリンシアの拳をバトロメスは軽々と受け止めてしまう。
「なっ!?」
「ふん、詭弁だな……自分が正しいと疑わない人間の答えだ……貴様のような人間は一番嫌いだ」
「それは奇遇ですわねワタクシもですわよ!聖滅全力魔弾」
腕を掴まれたエリンシアはもう一方の開いた手に魔導銃を取り、間近で渾身の一撃をバトロメスに放った。だが、エリンシアの渾身の一撃さえも、バトロメスの纏った黒い炎に阻まれ、バトロメスへは届かない。
「なっ!?」
「温いな……貴様のような奴らしい温い攻撃よ!……攻撃とはこうやるのだ!!」
バトロメスの身体を纏っていた黒い炎がエリンシアに襲い掛かる。
マズい!!
「きゃあああああ!!」
黒い炎がエリンシアを包み込む。
エリンシアはその炎をまともに浴び、吹き飛ばされた。
「エリンシア!大丈夫!?」
「だ、大丈夫ですわ……咄嗟に体を強化して防ぎましたので……くっ」
口では大丈夫と言っているがダメージが大きいのだろう、膝をついて立ち上がれないエリンシア。
あのエリンシアがたった一撃でこんなにダメージを受けるなんて……。
「ふんっ、偽善はよせ……所詮貴様らも俺と同じよ……人殺しに変わりはない」
口端を上げながらこちらに近づいてくるバトロメスに私は少し、恐怖を感じた。
「いいだろう、だが、必ず殺せ」
「当然でさぁ!」
白の傭兵団の団長の名前はバトロメスというらしい。
ガロが団長の答えを聞くと意気揚々と持っていたシミターを振り回す。
「カモメ……」
「解ったよ、でも負けたら承知しないよ?」
「肯定だ、俺は負けん」
レンもあの男だけは自分に倒させてほしいと言っていた。
何らかの因縁でもあるんだろうか?
まあ、どちらにしてもあの黒い炎を持つバトロメス相手にレンを戦わせるのは危険だろう。
レンは超再生のスキルを持っている為、あまり防御は得意ではない。
その為、あの黒い炎をまともに浴びてしまえば、超再生をする余裕もなく骨も残さずに焼き殺されてしまうだろう。それなら、レンの気持ちを汲むためにもガロというやつの相手を任せた方がいい。
私も、バトロメス相手にレンを心配してあげられるだけの余裕はないだろうし。
チラリと後ろにいるアンナという女性を見る。
彼女はレンの姉のような存在だと言っていた。
それに、レンを逃がすために自分だけ残ったというのだ、信用しても大丈夫だと思う。
でも、この状況でメリッサだけを彼女の近くにいさせるわけにはいかない。
「メリッサはローラの援護をお願い!ディータ、アンナさんを護って!」
「わ、解りました!」
「解ったわ」
ということで、バトロメスの相手は私とエリンシアとレナの三人ですることになる。
3対1なんて卑怯かもしれないけれど、そうも言っていられない。
さっきアイツらが言っていたように、白の傭兵団がこの国の人間をすべて殺したのだとしたらローランシアは敵の手に渡ったということだ……なら、ここで取り返さないとラリアスはアンダールシアとローランシアに挟まれる状況になってしまう。それは非常にマズい。
ただでさせ兵力で負けているのに挟み撃ちになったら勝負にならないよ。
「ほう、女三人で私の相手をするというのか……ふん、出来ると思うのか?」
「とーぜんっ、楽勝だよ!」
確かにバトロメスは強いだろう……だからと言って、私達だって負けているわけじゃない。
でも、確実に勝ちたいから3人で行くのだ……1対1だったとしても負けないもん。
「なら、その実力……見せてもらおう!」
バトロメスが再び、黒い炎をこちらへ放ってくる。
そっちが炎なら……
「こっちは水だよ!|魔水風圧弾《アクアウィレス!」
「ほう」
私のアクアウィレスが相手の炎を貫きながら突き進んでいく。
いいぞ、そのまま黒い炎を霧散させて、一気にバトロメスにダメージだ!
そう思った瞬間、バトロメスは広げていた手のひらを握る。
それに、反応したのか、霧散しかけていた黒い炎が私の水の魔法を包むように閉じ込め、蒸発させた。
「くっ、そんな簡単にはいかないか!」
「あら、敵はカモメさんだけじゃありませんわよ!炸裂弾!」
「その通りよ!光弾!」
いつの間にか、バトロメスの両サイドへと回り込んでいたエリンシアとレナがそれぞれ攻撃をする。
「黒き炎よ」
両サイドからの攻撃をバトロメスは両手を広げて掌をかざすことで黒い炎の渦を呼び出し、それを盾にして弾き返した。
「両手を広げたのは失敗じゃない?闇魔滅砲!」
私は真正面から闇の魔法を放つ。
黒いその魔法を見て一瞬、眉毛を吊り上げるバトロメスだが、何が楽しいのかにやりと笑うと、体全体に黒い炎を纏い、私の攻撃をも跳ね返して見せた。
「面白い魔法を使う小娘だな……お前、名は?」
「カモメ……カモメ=トゥエリアだよ……闇の魔女って言った方が伝わるかな?」
「ふっ、なるほど、お前が件の闇の魔女か……とすると、先ほどの少女はアンダールシアの姫か」
しまった、メリッサの事がバレてしまった。
相手が白の傭兵団だというのなら当然、メリッサの事だって狙ってるじゃないか……私の馬鹿っ。
「ふっ、安心しろ……アンダールシアの姫になど興味はない。我々の仕事はこのローランシアを滅ぼすことなのだからな」
「っ!……なんでさ!なんでこの国の人達を滅ぼすのさ!」
「なんで?……仕事だからさ……他にあるまい?」
「なっ……そんな理由で殺すの?」
「当然だ、それ以上の理由などない。だが、仕事だからこそ、私は手を抜かん……この国を滅ぼすという仕事であるのならば、この国に住む人間はすべて殺す……女子供であろうともな?」
そんな、それじゃあやっぱりこの国の人達は全員殺されたってこと?……でも、それにしてはおかしい。
「嘘だよ、町の中には全然争った形跡がなかった!全員殺したなんてことは無いはずだよ!」
「ハハハハ!お前は馬鹿か?」
むかっ……確かにそんなに頭は良くないけれど……そんなこと言われる筋合いはないよ!
「一つの国の人間全てだぞ?一々切り殺していたら時間が掛かりすぎる」
それはそうかもしれないけれど、だったらどうやって殺したって言うの?あの男の黒い炎で町を焼いたわけでもないし、それ以外の大範囲の魔法なんかでも使えば、こんなきれいな状態で町が残っているわけがない……。
「解らんか、簡単な事だ……この国の人間はすべて井戸で飲み水を管理していた」
「……え?」
確かに、言われてみれば井戸があったような……でもそれって……。
「毒を流したのさ、全ての井戸にな……それも即効性ではなく徐々に体を蝕むものをな……即効性では最初の何人かしか殺せないからな……国全ての人間を殺すのであれば、徐々に体をむしばむ遅効性の物が最適だったからな……ふ、フハハハハ!見ものだったぞ、もがき苦しみ、まるで芋虫のように死んでいく人間をみるのはな!……後は死んで倒れている人間を運び、まとめて処理するだけのことよ……。」
なっ……それじゃあ、この国の人は徐々に体を毒に蝕まれて苦しみながら死んでいったってこと?
……なんてい酷いことをっ!
「ほう、私を睨むか?だが、戦争とはそう言うものであろう?いかに効率よく人間を殺すか……違うか?」
「違う!それに……アンタのやっていることは戦争じゃない!ただの殺戮だよ!」
「ハハハハ!変わらんよ!人を殺すことには何も変わらん!そこにどんな理由があろうとも同じ行いだ!闇の魔女よ、お前は人を殺したことがないのか?いや、人でなくても生き物を殺したことはあるだろう?それも変わらん、命を奪うということはどんなに繕おうと変わらないことよ!」
「……っ!?」
ぐっ……確かに、人を殺すってことでは同じことかもしれない。
でも……。
「それでも、私はアンタみたいに笑って人を殺したりしない!殺すことを愉しんだりしないよ!!」
「ふんっ、それはただの価値観の違いだな……人殺しという行為そのもには関係ないものだ……貴様は笑って殺さないからと自分を正当化したいだけだろう?している行為は同じなのにだ」
「なっ……」
「認めよ、魔女よ……貴様も俺と同じ人殺しだ」
「ぐっ……」
違う、絶対に違うっ……違うと思うのに反論の言葉が出てこない……。
なんで……違うのにっ……。
「違いますわっ!貴方のように、力を持たない人間をカモメさんは殺したりしませんわ!貴方はただ、殺戮を愉しむ殺人鬼ですわよ!アンタみたいな異常者とワタクシの親友を一緒にしないでくださいます!!」
光纏躰を纏ったエリンシアが、その強化された体でバトロメスへと殴り掛かる。
だが、強化されたエリンシアの拳をバトロメスは軽々と受け止めてしまう。
「なっ!?」
「ふん、詭弁だな……自分が正しいと疑わない人間の答えだ……貴様のような人間は一番嫌いだ」
「それは奇遇ですわねワタクシもですわよ!聖滅全力魔弾」
腕を掴まれたエリンシアはもう一方の開いた手に魔導銃を取り、間近で渾身の一撃をバトロメスに放った。だが、エリンシアの渾身の一撃さえも、バトロメスの纏った黒い炎に阻まれ、バトロメスへは届かない。
「なっ!?」
「温いな……貴様のような奴らしい温い攻撃よ!……攻撃とはこうやるのだ!!」
バトロメスの身体を纏っていた黒い炎がエリンシアに襲い掛かる。
マズい!!
「きゃあああああ!!」
黒い炎がエリンシアを包み込む。
エリンシアはその炎をまともに浴び、吹き飛ばされた。
「エリンシア!大丈夫!?」
「だ、大丈夫ですわ……咄嗟に体を強化して防ぎましたので……くっ」
口では大丈夫と言っているがダメージが大きいのだろう、膝をついて立ち上がれないエリンシア。
あのエリンシアがたった一撃でこんなにダメージを受けるなんて……。
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