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2部 4章
第二幕 4章 15話 聖なる炎と地獄の炎
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「人殺しに変わりない……か……まあ、それはそうだよね。私だって別に善人だって言い張る気はないよ?……でもね、だからってアンタみたいに、無抵抗な人も平気で殺せちゃう人と一緒にして欲しくないよ!私はそんなことをしない!」
「ふん、だが貴様ほどの実力があれば、無抵抗な人間も雑兵も変わりはあるまい……お前に抵抗など出来ないだろう?」
……確かに。
そうかもしれない、こちらに敵意のある人間とはいえ、抵抗も出来ずに私の魔法で死んでいってしまう。
そういう意味では一緒かもね……でも……。
「はあ……こんなこと言いあっても意味ないからハッキリ言ってあげるね」
「ほう?どんな綺麗ごとで私を納得させるつもりだ?納得などせんだろうがな」
「……私はアンタみたいなやつが大っ嫌いなの!だから、アンタとは絶対に違う!」
「…………何?」
だぁ~、もうっ……面倒くさい!そういう細かいことをグダグダ考えるのは苦手なんだよ!
そもそも、自分が正しいと思ったことをやっているだけで、私は聖人君子になろうとは思っていない。
お父さんと一緒に冒険者を目指した時から人殺しと言われることは覚悟していたもん!
冒険者は時に戦争なんかにも参加することがある……その時、敵の兵士は悪人と決まったわけではない。
だからと言って、自分たちの住む国を……その国に住む友人を見捨てるなんて出来ないもん!
だから簡単な事、私は私の正義のために戦っている。
そして、その正義が無抵抗な一般市民まで虐殺するなんてことは絶対にしないと言っているだけだ。
別にそれを他人に理解してもらおうなんて思ってないし、こういう水掛け論はやっててストレスがたまるだけだよ!っていうかハゲちゃうくらいだよ!
だから、やってらんない!……結論、私はあなたが嫌い!………それでいいのだ!
それでも納得しないというのなら、後はクオンにでも丸投げしよう……そうしよう……クオンいないけど。
「ふ……フハハハハハ!なるほど、俺が嫌いか……いいね、今までの偽善者とは違うようだ……殺しがいがある」
なんでよ……私も頭いい方じゃないけど、あの団長ってひとも相当馬鹿なんじゃないだろうか……。
「さあ、死ね!」
「お断りだよ!」
私の闇の魔法とバトロメスの黒い炎がぶつかり合う。
くっ……敵の黒い炎の方が強いのか、私たちの中心でぶつかり合った黒い炎と闇の魔法は、徐々に黒い炎の方が私の方へと押し寄せてくる。
頭おかしい人だけど、この人……強い。
魔法と魔力には自信のある私だったが、バトロメスの使う黒い炎はそれ以上の様だ……そもそも、あの黒い炎は一体何なのだろう……魔法ではないだろう、魔力を使っている様子が一切ない。
とすれば、天啓スキルなんだろうけど……一体どんなスキルなの?
いや、そんなことを考えている場合ではない、このままでは押し切られて私は負ける……なら……。
「変則合成魔法!」
このままでは負けると判断した私は、即席で合成魔法を構成する。
放っていた闇の魔法に、炎の魔法を上乗せしたのだ……なんちゃって、黒炎滅撃である。
なんちゃってとはいえ、今まで放っていた闇の魔法よりはるかに威力が強くなったそれは、相手の黒い炎を押し返し始めた。
「何っ?」
押し返され始めた自分の炎を見て、余裕の顔が崩れるバトロメス。
だが、それだけでは終わらない。
「貴方の敵はカモメちゃんだけじゃないわよ!光神裁!」
レナがバトロメスの後ろへと回り込み、不意打ちをする。
うん、やっぱりディータと姉妹だね……攻撃の仕方がよく似てる。
完全に死角から最大の一撃を放ったレナの光の魔法はバトロメスの周りを包み込み、光のダメージを与えた。
「なんだとっ!?」
光の魔法がバトロメスを襲うと、突如、彼の纏っていた黒い炎が消える。
いや、光の魔法にかき消されたと言った方が正しいだろう。
その瞬間、バトロメスは大きく飛びのき、手から出していた黒い炎も消え、私の魔法とレナの魔法を躱す。よほど焦ったのか、彼の表情には焦りの色が見えていた。
もしかして、光の魔法が弱点?
いや、そんなはずはない、レナが光の魔法を使ったのは初めてではない……もし、光の魔法が弱点なら先ほど使った時にもその効果が表れているはずだ。
「……なるほど」
「ちっ」
レナは気づいたようだ……一体何に?
「それなら、これも効くのかしら!聖なる炎」
「ちいっ!」
バトロメスはその聖なる炎も、大慌てで飛びのき躱す……どうやら、レナの予想が当たっているようである。
「なるほど、その黒い炎の正体は地獄の炎と呼ばれるものね?」
「ちっ……聖なる炎の使い手がいるとはな……」
聖なる炎……確か光の魔法の上級呪文だったっけ……地獄の炎と聖なる炎……なるほど、聖なる炎には地獄の炎をかき消す力がある……ということだろうか?いや、聖なる炎は浄化の炎……つまり、地獄の炎を浄化したということなのかもしれない。
そして、先ほど使った光神裁《ラ・ピュリオン》あれにも浄化の力が備わっている。
光神裁《ラ・ピュリオン》には光の攻撃魔法のすべてを集約したもので、よほどの光の魔法の使い手でなければ使えないという程難しい呪文なのだ。
つまり、あの黒い炎は浄化の魔法でかき消すことが出来るということである。
「ちっ……このままでは不利だな……ガロ!ここはいったん引くぞ!」
「団長!?」
「逃がしはしないよ!闇の刃」
私は闇の刃をバトロメスに向けて放つ……だが、私の放った刃はバトロメスの身体を貫通する。
切り刻んだわけではない……まったく手ごたえがなかったのだ。
「ギャーゴの転送能力を使え!」
「へ、へい!」
「逃げるのかガロ!」
「はっ、テメェを殺すのはまた今度にしてやるぜ、レン!」
「アンナ!来い!逃げれば、レンを地獄の果てまで追って殺す!」
私が切り刻んだのは黒い炎で出来た幻影だったようだ。
当の本人はガロの近くまで移動していた。
それにしても汚い奴、レンを人質にしてアンナを連れて行こうとしているのだ。
だけど、こっちだってそう簡単に殺されたりしない……アンナが素直について行くとは限らないよ……と、私はアンナの方を見てみる……と、そこには予想外の光景が転がっている。
「むぐーーーっ!むぐーーーっ!」
なんとまぁ、ロープでぐるぐる巻きにされて、目隠し、猿轡……さらには耳栓までされて転がっているアンナの姿があった。
「な、これは一体どういうことだ!?」
まあ、あれ見たら戸惑うよね、うん……うちのレンも眼を点にして驚いている。
私も驚いた……そして、それをやったのはどうやら、その横で腕を組んでどうだと言わんばかりに胸を張っている黒髪の長い女性である。
もちろん、ディータだ。
「この子がどんな行動取るか分からなかったからとりあえず、縛っといたわ」
アンナはとりあえずで縛られたらしい……ドンマイ。
耳栓もしているため、バトロメスの声も聞こえていないだろう……脅しというのは聞こえなければ意味がないのだ……だって、選択し自体認識できないもんね。ナイスだよディータ。
「どうやら、アンナを連れて逃げることは出来ないみたいだね……もう少し戦っていく?人殺しの私達と♪」
「ちっ、ガロ!」
「へい!」
これ幸いと、嫌味を言う私に不快な顔を向けるバトロメスだったが、ガロに声を掛けると、ギャーゴが光だし、その光に包まれた次の瞬間にはその場から消えていた。
転送……転移……そう言った力をあの人形は持っているようだ……逃がしちゃったのは悔しいけど、あのまま戦っていても勝てていたかは解らないしね……今はまず、情報を集めたほうがいいだろう。
そういえば、クオンの方は大丈夫だろうか?
まさか、白の傭兵団がいるとは思わなかったので単独で弓矢を撃った相手を追わせてしまったが……まあ、クオンなら大丈夫だろう。
今はとりあえず、そこで縛られているアンナから情報を聞き出さないとだね……本当にこの国の人達は全員殺されてしまったのだろうか……。
「ふん、だが貴様ほどの実力があれば、無抵抗な人間も雑兵も変わりはあるまい……お前に抵抗など出来ないだろう?」
……確かに。
そうかもしれない、こちらに敵意のある人間とはいえ、抵抗も出来ずに私の魔法で死んでいってしまう。
そういう意味では一緒かもね……でも……。
「はあ……こんなこと言いあっても意味ないからハッキリ言ってあげるね」
「ほう?どんな綺麗ごとで私を納得させるつもりだ?納得などせんだろうがな」
「……私はアンタみたいなやつが大っ嫌いなの!だから、アンタとは絶対に違う!」
「…………何?」
だぁ~、もうっ……面倒くさい!そういう細かいことをグダグダ考えるのは苦手なんだよ!
そもそも、自分が正しいと思ったことをやっているだけで、私は聖人君子になろうとは思っていない。
お父さんと一緒に冒険者を目指した時から人殺しと言われることは覚悟していたもん!
冒険者は時に戦争なんかにも参加することがある……その時、敵の兵士は悪人と決まったわけではない。
だからと言って、自分たちの住む国を……その国に住む友人を見捨てるなんて出来ないもん!
だから簡単な事、私は私の正義のために戦っている。
そして、その正義が無抵抗な一般市民まで虐殺するなんてことは絶対にしないと言っているだけだ。
別にそれを他人に理解してもらおうなんて思ってないし、こういう水掛け論はやっててストレスがたまるだけだよ!っていうかハゲちゃうくらいだよ!
だから、やってらんない!……結論、私はあなたが嫌い!………それでいいのだ!
それでも納得しないというのなら、後はクオンにでも丸投げしよう……そうしよう……クオンいないけど。
「ふ……フハハハハハ!なるほど、俺が嫌いか……いいね、今までの偽善者とは違うようだ……殺しがいがある」
なんでよ……私も頭いい方じゃないけど、あの団長ってひとも相当馬鹿なんじゃないだろうか……。
「さあ、死ね!」
「お断りだよ!」
私の闇の魔法とバトロメスの黒い炎がぶつかり合う。
くっ……敵の黒い炎の方が強いのか、私たちの中心でぶつかり合った黒い炎と闇の魔法は、徐々に黒い炎の方が私の方へと押し寄せてくる。
頭おかしい人だけど、この人……強い。
魔法と魔力には自信のある私だったが、バトロメスの使う黒い炎はそれ以上の様だ……そもそも、あの黒い炎は一体何なのだろう……魔法ではないだろう、魔力を使っている様子が一切ない。
とすれば、天啓スキルなんだろうけど……一体どんなスキルなの?
いや、そんなことを考えている場合ではない、このままでは押し切られて私は負ける……なら……。
「変則合成魔法!」
このままでは負けると判断した私は、即席で合成魔法を構成する。
放っていた闇の魔法に、炎の魔法を上乗せしたのだ……なんちゃって、黒炎滅撃である。
なんちゃってとはいえ、今まで放っていた闇の魔法よりはるかに威力が強くなったそれは、相手の黒い炎を押し返し始めた。
「何っ?」
押し返され始めた自分の炎を見て、余裕の顔が崩れるバトロメス。
だが、それだけでは終わらない。
「貴方の敵はカモメちゃんだけじゃないわよ!光神裁!」
レナがバトロメスの後ろへと回り込み、不意打ちをする。
うん、やっぱりディータと姉妹だね……攻撃の仕方がよく似てる。
完全に死角から最大の一撃を放ったレナの光の魔法はバトロメスの周りを包み込み、光のダメージを与えた。
「なんだとっ!?」
光の魔法がバトロメスを襲うと、突如、彼の纏っていた黒い炎が消える。
いや、光の魔法にかき消されたと言った方が正しいだろう。
その瞬間、バトロメスは大きく飛びのき、手から出していた黒い炎も消え、私の魔法とレナの魔法を躱す。よほど焦ったのか、彼の表情には焦りの色が見えていた。
もしかして、光の魔法が弱点?
いや、そんなはずはない、レナが光の魔法を使ったのは初めてではない……もし、光の魔法が弱点なら先ほど使った時にもその効果が表れているはずだ。
「……なるほど」
「ちっ」
レナは気づいたようだ……一体何に?
「それなら、これも効くのかしら!聖なる炎」
「ちいっ!」
バトロメスはその聖なる炎も、大慌てで飛びのき躱す……どうやら、レナの予想が当たっているようである。
「なるほど、その黒い炎の正体は地獄の炎と呼ばれるものね?」
「ちっ……聖なる炎の使い手がいるとはな……」
聖なる炎……確か光の魔法の上級呪文だったっけ……地獄の炎と聖なる炎……なるほど、聖なる炎には地獄の炎をかき消す力がある……ということだろうか?いや、聖なる炎は浄化の炎……つまり、地獄の炎を浄化したということなのかもしれない。
そして、先ほど使った光神裁《ラ・ピュリオン》あれにも浄化の力が備わっている。
光神裁《ラ・ピュリオン》には光の攻撃魔法のすべてを集約したもので、よほどの光の魔法の使い手でなければ使えないという程難しい呪文なのだ。
つまり、あの黒い炎は浄化の魔法でかき消すことが出来るということである。
「ちっ……このままでは不利だな……ガロ!ここはいったん引くぞ!」
「団長!?」
「逃がしはしないよ!闇の刃」
私は闇の刃をバトロメスに向けて放つ……だが、私の放った刃はバトロメスの身体を貫通する。
切り刻んだわけではない……まったく手ごたえがなかったのだ。
「ギャーゴの転送能力を使え!」
「へ、へい!」
「逃げるのかガロ!」
「はっ、テメェを殺すのはまた今度にしてやるぜ、レン!」
「アンナ!来い!逃げれば、レンを地獄の果てまで追って殺す!」
私が切り刻んだのは黒い炎で出来た幻影だったようだ。
当の本人はガロの近くまで移動していた。
それにしても汚い奴、レンを人質にしてアンナを連れて行こうとしているのだ。
だけど、こっちだってそう簡単に殺されたりしない……アンナが素直について行くとは限らないよ……と、私はアンナの方を見てみる……と、そこには予想外の光景が転がっている。
「むぐーーーっ!むぐーーーっ!」
なんとまぁ、ロープでぐるぐる巻きにされて、目隠し、猿轡……さらには耳栓までされて転がっているアンナの姿があった。
「な、これは一体どういうことだ!?」
まあ、あれ見たら戸惑うよね、うん……うちのレンも眼を点にして驚いている。
私も驚いた……そして、それをやったのはどうやら、その横で腕を組んでどうだと言わんばかりに胸を張っている黒髪の長い女性である。
もちろん、ディータだ。
「この子がどんな行動取るか分からなかったからとりあえず、縛っといたわ」
アンナはとりあえずで縛られたらしい……ドンマイ。
耳栓もしているため、バトロメスの声も聞こえていないだろう……脅しというのは聞こえなければ意味がないのだ……だって、選択し自体認識できないもんね。ナイスだよディータ。
「どうやら、アンナを連れて逃げることは出来ないみたいだね……もう少し戦っていく?人殺しの私達と♪」
「ちっ、ガロ!」
「へい!」
これ幸いと、嫌味を言う私に不快な顔を向けるバトロメスだったが、ガロに声を掛けると、ギャーゴが光だし、その光に包まれた次の瞬間にはその場から消えていた。
転送……転移……そう言った力をあの人形は持っているようだ……逃がしちゃったのは悔しいけど、あのまま戦っていても勝てていたかは解らないしね……今はまず、情報を集めたほうがいいだろう。
そういえば、クオンの方は大丈夫だろうか?
まさか、白の傭兵団がいるとは思わなかったので単独で弓矢を撃った相手を追わせてしまったが……まあ、クオンなら大丈夫だろう。
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