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2部 4章
第二幕 4章 21話 作戦
しおりを挟む「それで作戦はどんな感じなの?」
「まずはこれを……」
クダンが出してきたのはこの町の地図である。
町の南側、西側、東側には門があり、そこから大きな通りが街を十字に切るように走っている。
そして北側にはお城……このお城は先ほど探索している時に見たやつだろう。
大通りの近くにはお店が並んでおり、それよりさらに路地に入ると民家が並んでいるという感じである。
地図を見るだけだと、私たちの住む街と大して変わらないように思えるが、建築物が特殊なためその風景は全然別物であった。
きっと、彼らが別の国に行くと同じ事を思うのだろう。
「まず、白の傭兵団はどこにいるの?お城?」
「城も占領されていますが、彼らは特定の場所にはいません」
「ん、どういうこと?」
「そもそも、彼らがなぜこの町に留まっているのかそれすらも解らない状況なのですが……偵察に行かせた者の話ですと、何かを探しているように見えたようです」
「探し物?」
私はクダンの言葉を聞きアンナの方を向く。
アンナは一つ溜息を吐くと、仕方なさそうに話始める。
「あいつ等が探しているのは赤い宝玉よ……何に使うかは解らないけど、アンダールシアの宰相ジーニアスに頼まれた物なの」
「赤い宝玉……なんだろう?」
価値が高いものなのかな?でも、それだけのためにローランシアを滅ぼしたとは思えないよね……うーん。
「赤い宝玉……?もしかしてこれの事か?」
「え?」
ドーガが自分の胸元からペンダントのように加工された小さな宝玉を取り出した。
確かに、ペンダントにするために周りに金属などをつけ加工されているが、その中心部分は宝玉のようにも見える。
「殿下、それは?」
「襲撃の際、父上に渡されたものだ……代々伝わるものだと聞いたが……これが奴らの狙いなのか?」
「多分……詳しいことは知らないけどそうなのかもしれないわ……だとすると、アイツらの狙いはその坊やってことになるわね」
アンナが淡々と喋る。
まるで、ドーガの生き死には特に興味がないとでも言うように……。
「それで、どうするのだ?これを囮に奴らをおびき出すのか?」
「いえ、それが何か解らないのであれば危険です……何が起こるか分からない」
確かに、ただの宝石集めだっていうんならそれでもいいだろう……だが、邪鬼とつながりのあるジーニアスが求めているということはこれが何なのか分からないうちは下手に扱うのはやめておいた方がいいかもしれない。
「じゃあ、最初の作戦通りにいくのか?」
「それが良いでしょう」
「最初の作戦って?」
「白の傭兵団は宝玉を手分けして探しております、その為、この町の方々に拠点を置き数名で探索をしているのです」
「なるほど、各個撃破を狙うんですわね」
「はい、ですが……」
「即座に倒せなければ援軍を呼ばれて終わり……ってことですね?」
言い淀んだクダンにクオンが付け加える。
確かに、時間をかけると他の場所にいる白の傭兵団が援軍に来るかもしれない。
それじゃ、各個撃破にはならないだろう。
「はい、ですので攻撃を仕掛けようにも仕掛けられない状態でした」
「うん?そう言えば、ここにどれくらいの人数がいるのか聞いてなかったね」
「ここに避難できた者は100名ほどです」
おお、結構いるじゃん……それだけいれば、なんとかなるんじゃ?
「ですが、その内戦える者はたったの5名なのです」
「え?」
「それは少ないわね、白の傭兵団は25名いるわよ……それも全員が戦闘に手慣れている」
「はい……」
え、ってっことは残りの95名くらいは非戦闘員ってこと?お城から逃げ延びたのにそんなことあるの?
「残りは民間人なのですか?」
私が思っていた疑問をメリッサが言う。
そう言うことだよね……でも…。
「はい、その通りです」
「でも、民間人はすべて毒にやられたんじゃ?」
即効性のある毒ならば助かっている人も結構いると思う……だけど、アイツらはそれを見越して遅効性の毒で確実に殺しに行ったと言っていた……水を全然飲まなかった人がいるとは思えないんだけど……もしかして、天啓スキルで毒が効かない人がいた?……いや、そうすると今度は数が多すぎると思うけど。
「私の天啓スキル、『薬師』の力です」
「ああ、俺やシグレが助かったのもクダンのお陰だ……彼が毒に効く薬を作ってくれたのだ」
「ですが、気づいた時には手遅れの人間も多く……この隠れ家へ逃げる道中にいた者くらいしか救えませんでした」
なるほど、そう言うことか……王家の人が毒に気づいたのもこの人のお陰なのだろう。
「でも、それなら、貴方は一番に狙われているんじゃない?ドーガみたいに影武者がいるとは思えないし」
確かに、毒の薬を作った人間を変装し、潜入していた白の傭兵団が見逃すとは思えない。
少なくとも死体を確認するまでは追い続けると思うんだけど……現在傭兵団が探しているのは彼ではなく宝玉だという。
「それは……その……」
「影武者というわけではないが、彼の身代わりになった者がいたのだ……俺の親友の父親がな」
親友って言うのは前に行っていた影武者のことだよね……そのお父さんがクダンの身代わりに?
そんなに似ている人なのかな?そんな偶然ってある?
「偶々、そのお父さんがクダンに似ていたってこと?」
「いえ、全然似ておりません」
「ふぇ?じゃあ、どうやって?」
「その……お恥ずかしいことに……私はあまり部屋を出ることがありません……その、研究に没頭していましたので……ですので、私の顔を知る者はほとんどいなかったのです」
「な、なるほど……」
顔を知る人がほとんどいないくらい部屋に籠ってたって……それ、本当にほとんど部屋を出たことないんじゃ……。
「クダンが探されていない理由は解ったよ……それで、話を戻すけど作戦はどうするの?」
「ええ、あなた方のお陰で戦力が増えました……敵の戦力は一つの場所に2~3人程度です。ですので、同時に何か所かを攻めようと思います」
なるほど、それならば敵に気づかれたとしても、一気に全員が襲い掛かってくることはないだろう。
敵が困惑している間に撃破してしまえばいい。
「了解、それでどこを奇襲するの?」
「まずは、北東、南東、北西、南西……そして城の五か所を同時に襲おうと思います」
「一気に五か所?随分多いね」
「はい、ですがこの五か所には強敵になりうる敵がおりませんので……」
そうなのか、ということはバトロメスや話に効くルークードはこれ以外の場所にいるということだ。
そういえば、バトロメスと出会ったのは中央付近だったね。
「了解、それじゃ戦力はどうやって分ける?」
「我々を案内役も兼ねて5か所に分けます……そちらの振り分けはお任せいたします」
「りょ~かい」
こちらの振り分けを任せてくれたのは助かる。
出来るだけ戦力を均等に分けたいしね。
今回、この場所に来ているのは私とクオン、ディータにエリンシア、レンにメリッサ、ローラそしてレナだ。合計八人を5か所に分けることになる。となると、こちらの人数も一か所に2~3人ということになるのか……人数を多めにした方が有利な気もするけど敵に時間を与えることになるしね……クダンさんがこちらの方がいいと判断したのならきっとそうなんだろうな。
それに、敵の弱いところをまずは潰そうってことみたいだから一気に言った方がいいのかな。
まあ、そうなると、必然的にメリッサ、レン、ローラは誰かと組んでもらうことになるよね。
――――――――うーん。
「それじゃ、私がお城にクオンは北東ディータとメリッサが北西、エリンシアとレンが南東、レナとローラが南西でお願いしていかな?」
私の言葉に全員が頷いてくれた。
「ちょ、ちょっと待ってよ」
「うん?」
あ、そうだ、アンナがいたのを忘れていた。
とはいえ、連れて行くのも不安である……彼女は白の傭兵団に逆らうのを反対しているしなぁ。
「本気で戦う気なの?相手は白の傭兵団なのよ?」
「当然、相手が誰だとしても私は戦うよ」
「馬鹿なの!そんなに死にたいなら自分だけで死になさいよ!レンを巻き込まないで!」
「それは違う。俺は俺の意志で戦いたいんだ……カモメに強制されたことは一度もない」
「どうしちゃったのよレン!貴方だって知っているでしょう?あいつらの強さは……貴方も強くなったのかもしれないけど……あいつらは次元が違うのよ!」
それほどまでに強い相手なのだろうか……確かにバトロメスの黒い炎は厄介である……レナがいないときに出会ったら苦戦するだろう……だからと言って絶対に勝てない相手とは思えないんだけど……それとももう一人のルークードという男がそれほどまでにヤバいのだろうか?
「そうかもしれん……だが、それならばカモメ達もそうだ……彼女らの強さはそれこそ次元が違う……それは腕力や魔力だけの話ではない……心の強さだ」
「何を言っているのよ……」
「君にも解るさ……俺は彼女らの強さに惹かれた……どんな困難をも乗り越えようとする心の強さに……カモメ」
「うん?」
「アンナを君と一緒に連れて行ってやってくれないか?」
「私はいいけど……アンナが嫌がるんじゃない?」
私はチラリとアンナを見る。
まるで絶望したような表情でレンを見つめている。
やっぱり、戦いたくないなら連れて行かない方がいいんじゃ?
「アンナ、行ってくれないか?」
「……どうしてもあなたも戦うの?」
「肯定だ」
「それなら、貴方に付いて行くわよ……姉として貴方の盾にでも何でもなってあげるわ!」
え……あ、そうなのか……この人、戦うことや死ぬことが怖いんじゃないんだね……レンが死ぬのが怖いんだ……姉としてと言っているけど確か血は繋がってないんだよね……そんな相手にそこまで出来るって普通じゃないような?二人には何かあるのかな?
「私が生きる希望を持てたのはアンタのお陰……そのアンタが死ぬのなんて耐えられない」
「駄目だ、俺の所には連れていけん」
「どうしてよ!」
「それでは君は変われないからだ」
「意味わからない……私はあなたのお陰で変わったのよ!ただの殺戮マシーンじゃなくなった!」
「ああ、だがまだ君の心は閉ざされている……今の俺には解る……君はまだ死にたがっている……それでは誰かを護るなんてことは出来ない」
「………」
そっか、確かに誰かの代わりに犠牲になるっていうのはその誰かを護るって言うことにはならないよね。
もちろん、戦った結果そうなってしまうこともあるけど……最初から自分が死ぬことを考えの行動と必死に生きようとしての結果とでは全然意味が違ってくるんだ。
もし、私のお母さんとお父さんが自分が死にたいがために私を庇ったんだとしたら、きっと今の私はいなかっただろう……二人の本当の愛のお陰で私は強く生きていけるんだ。
「……解ったわ……この子について行く……でもレン……約束して、絶対に死なないと」
「ああ、絶対に死なん……どれだけ細切れにされようが生き延びて見せる」
おおう……レンが言うと本当にそうなりそうで怖いよ……そもそも、細切れにされちゃ駄目なんだよ?解ってるレン?
「解った……約束守ってよ」
「肯定だ」
どうやら、アンナは私についてきてくれるようだ。
それじゃ、チーム分けも済んだし、さっそく行動に移そうか!
「こらカモメ、まだ細かい作戦が決まってないわよ……なんで地上に行こうとしてるのよ」
「あ、あれ、そうなの?」
「まったく……ちゃんと作戦決めないと痛い目見るわよ?」
「ご、ごめん」
どうやら、すぐに出発と言う訳じゃなかったみたい……失敗失敗。
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