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2部 4章
第二幕 4章 34話 ピンチ
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「え、レナとローラ……一体どうしたの?」
いきなりやってきたレナとローラに私は驚く。
彼女たちの持ち場は南西のはずだ、それがどうしてこの城に来ているのだろう……?
「どうしたのって、カモメちゃんが大怪我をしたって聞いたから飛んできたんじゃないの!」
「え……?」
なるほど、私の怪我の事を聞いて治してくれようと思ったのか……確かにレナの治癒魔法ならば大体の傷は治してもらえる……でも。
「ちょっと待ってください、一体だれにカモメさんが怪我をしたと聞いたのです?」
「誰にって、貴方達の仲間のえっと……リーシャとか言ったかしら、私達と一緒に来た女兵士よ」
リーシャ……確かにレナ達と一緒に行った兵士はそう言った名前だった……。
でもその人が何で私の怪我の事を知っているのだろう。
「リーシャが?……なぜ?」
「なぜって、貴方が知らせてきたって聞いたけど?」
「馬鹿な、私はそんな連絡をしていません……そもそも、そんな連絡方法があるのなら狼煙など使わないでしょう」
「あ……」
確かに……ということは……。
「レナ、敵にいた変装が得意って言われている相手は倒したの?」
「え、ええ……リーシャちゃんが言っていた相手なら倒したわよ」
「ちっ……これはやられたかもしれないね」
ローラが悪態を吐く……そう、それが一番最悪の可能性だ。
「リーシャの天啓スキルは槍術……特別な力があるわけではありません……ですが……」
「最初から私たちの仲間として化けていて、自分の仲間をあたかも自分だと思わせていたら……槍術なんて少し槍が得意なら言い張れるスキルだものね」
ローラがため息を吐く……つまり、変装の得意な白の傭兵団……ラージェとか言う男がすでにローランシアの人達の中に紛れていたとしたら……そして、嘘の情報を流されていたとしたら……マズいんじゃないだろうか……でも。
「そうかもしれないけど、それならどうして今まで大人しくしていたんだろう?」
「恐らく、王子の持つ赤い宝玉を探すため……ではないでしょうか?」
「あ、そうか……」
そうだ、白の傭兵団の狙いは赤い宝玉だってアンナが言っていた。
ここに来る前にそれを私達はドーガから見せてもらった……もし、リーシャがラージェであるのなら敵に宝玉の場所がバレたということだ……。
「それって……」
「ドーガ様が危ない!」
ドーガが向かったのは確か……。
「北東ね……クオンちゃんと一緒の所よ」
レナの言う通り、ドーガが向かったのは北東……クオンと一緒にいるはずだ。
レナ達を騙して私たちのいるところに向かわせたということはラージェはその情報を他の味方に報せに行ったはずだ。クオン達はそのまま東にいる敵を倒しに向かう予定である……もしそこに敵が集中していたら……。
「クオン達の所に行く!」
「こうなっては仕方ありませんね、この城は放棄します!」
「皆は他の人にこの事を伝えて!」
「解ったわ、でも気を付けてねカモメちゃん。敵がクオンちゃんたちの所だけにいるとは限らないわ」
「うん、わかった!」
私はレナに返事を返すと、はじき出されたように城の窓から飛び出し、風の魔法で一直線に東へと向かった。もう、敵にバレようがどうしようが関係ない。クオン達の方が心配なのだ。
本当であればレナにも来てほしいところだが、レナまで連れて行ってしまうと残された人たちの戦力が不安でもある。ローラだけでは守り切れないだろう……アンナも暗殺に長けているようだが、正面切っての戦闘は得意ではなさそうだった。クダンも多少は戦えると言っていたが白の傭兵団の相手は出来ないだろう。
なら、レナを連れて行くわけには行かない。
どこに敵が潜んでいるか解らないのだから……恐らくこちらの作戦はもうすべて敵にバレたと考えていいだろう。レナ達がこちらに来るまでの間に、ラージェは他の仲間に知らせているだろうから……。
そうなると、敵がどう動くか予想するのは難しい……例えば、私は北にある城から真っ直ぐに東に向かった。この辺りには敵がいないはずである……だが……。
「どぅわ!?」
「敵を発見しました……排除します」
くっ……人形である。
白の傭兵団が所有している人形……そして、その横にももう一人人形の姿があった……ギャーゴだ。
バトロメスと戦った時一緒にいた人形……あの人形は中央にバトロメスと一緒にいたはずである……それがここにいるということは……。
私がギャーゴに気づくと、ギャーゴはこちらを一瞬見る。そして何もない場所に空間を開かせ、その場から姿を消した……。
そうだった、アイツは空間を操るんだ……なら、移動をするのに時間なんて掛からない……これは本格的に敵がどこにいるか解らなくなってきた……マズいね。
こうなるとこちらの戦力を分散したことが裏目に出てしまう……どうしよう。
いや、そこはみんなを信じるしかない……私はとにかく早くクオン達の所へ向かうのだ。
「悪いけど、人形を相手に何てしてられないんだ……一気に行くよ!暴風轟炎!」
炎を纏った竜巻が敵の人形を襲う……城で戦った人形も大して強いわけではなかった。この人形もこの一撃で倒せるはずである……そう思って放った一撃だったのだが……。
「え、嘘?」
「ターゲット……破壊します」
炎纏った竜巻……私の合成魔法の中でも破壊力のある魔法であるのに敵の人形は全くの無傷である。
焦げた跡も、裂かれた傷も全くない……どういうこと?
私は驚愕し、思わぬ足止めを喰らうこととなった。
いきなりやってきたレナとローラに私は驚く。
彼女たちの持ち場は南西のはずだ、それがどうしてこの城に来ているのだろう……?
「どうしたのって、カモメちゃんが大怪我をしたって聞いたから飛んできたんじゃないの!」
「え……?」
なるほど、私の怪我の事を聞いて治してくれようと思ったのか……確かにレナの治癒魔法ならば大体の傷は治してもらえる……でも。
「ちょっと待ってください、一体だれにカモメさんが怪我をしたと聞いたのです?」
「誰にって、貴方達の仲間のえっと……リーシャとか言ったかしら、私達と一緒に来た女兵士よ」
リーシャ……確かにレナ達と一緒に行った兵士はそう言った名前だった……。
でもその人が何で私の怪我の事を知っているのだろう。
「リーシャが?……なぜ?」
「なぜって、貴方が知らせてきたって聞いたけど?」
「馬鹿な、私はそんな連絡をしていません……そもそも、そんな連絡方法があるのなら狼煙など使わないでしょう」
「あ……」
確かに……ということは……。
「レナ、敵にいた変装が得意って言われている相手は倒したの?」
「え、ええ……リーシャちゃんが言っていた相手なら倒したわよ」
「ちっ……これはやられたかもしれないね」
ローラが悪態を吐く……そう、それが一番最悪の可能性だ。
「リーシャの天啓スキルは槍術……特別な力があるわけではありません……ですが……」
「最初から私たちの仲間として化けていて、自分の仲間をあたかも自分だと思わせていたら……槍術なんて少し槍が得意なら言い張れるスキルだものね」
ローラがため息を吐く……つまり、変装の得意な白の傭兵団……ラージェとか言う男がすでにローランシアの人達の中に紛れていたとしたら……そして、嘘の情報を流されていたとしたら……マズいんじゃないだろうか……でも。
「そうかもしれないけど、それならどうして今まで大人しくしていたんだろう?」
「恐らく、王子の持つ赤い宝玉を探すため……ではないでしょうか?」
「あ、そうか……」
そうだ、白の傭兵団の狙いは赤い宝玉だってアンナが言っていた。
ここに来る前にそれを私達はドーガから見せてもらった……もし、リーシャがラージェであるのなら敵に宝玉の場所がバレたということだ……。
「それって……」
「ドーガ様が危ない!」
ドーガが向かったのは確か……。
「北東ね……クオンちゃんと一緒の所よ」
レナの言う通り、ドーガが向かったのは北東……クオンと一緒にいるはずだ。
レナ達を騙して私たちのいるところに向かわせたということはラージェはその情報を他の味方に報せに行ったはずだ。クオン達はそのまま東にいる敵を倒しに向かう予定である……もしそこに敵が集中していたら……。
「クオン達の所に行く!」
「こうなっては仕方ありませんね、この城は放棄します!」
「皆は他の人にこの事を伝えて!」
「解ったわ、でも気を付けてねカモメちゃん。敵がクオンちゃんたちの所だけにいるとは限らないわ」
「うん、わかった!」
私はレナに返事を返すと、はじき出されたように城の窓から飛び出し、風の魔法で一直線に東へと向かった。もう、敵にバレようがどうしようが関係ない。クオン達の方が心配なのだ。
本当であればレナにも来てほしいところだが、レナまで連れて行ってしまうと残された人たちの戦力が不安でもある。ローラだけでは守り切れないだろう……アンナも暗殺に長けているようだが、正面切っての戦闘は得意ではなさそうだった。クダンも多少は戦えると言っていたが白の傭兵団の相手は出来ないだろう。
なら、レナを連れて行くわけには行かない。
どこに敵が潜んでいるか解らないのだから……恐らくこちらの作戦はもうすべて敵にバレたと考えていいだろう。レナ達がこちらに来るまでの間に、ラージェは他の仲間に知らせているだろうから……。
そうなると、敵がどう動くか予想するのは難しい……例えば、私は北にある城から真っ直ぐに東に向かった。この辺りには敵がいないはずである……だが……。
「どぅわ!?」
「敵を発見しました……排除します」
くっ……人形である。
白の傭兵団が所有している人形……そして、その横にももう一人人形の姿があった……ギャーゴだ。
バトロメスと戦った時一緒にいた人形……あの人形は中央にバトロメスと一緒にいたはずである……それがここにいるということは……。
私がギャーゴに気づくと、ギャーゴはこちらを一瞬見る。そして何もない場所に空間を開かせ、その場から姿を消した……。
そうだった、アイツは空間を操るんだ……なら、移動をするのに時間なんて掛からない……これは本格的に敵がどこにいるか解らなくなってきた……マズいね。
こうなるとこちらの戦力を分散したことが裏目に出てしまう……どうしよう。
いや、そこはみんなを信じるしかない……私はとにかく早くクオン達の所へ向かうのだ。
「悪いけど、人形を相手に何てしてられないんだ……一気に行くよ!暴風轟炎!」
炎を纏った竜巻が敵の人形を襲う……城で戦った人形も大して強いわけではなかった。この人形もこの一撃で倒せるはずである……そう思って放った一撃だったのだが……。
「え、嘘?」
「ターゲット……破壊します」
炎纏った竜巻……私の合成魔法の中でも破壊力のある魔法であるのに敵の人形は全くの無傷である。
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