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3章
不安
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私達は夜になるとアネルさんが作ってくれた夜ごはんでお腹を膨らませて、腹ごなしの為にまたも洞窟の外でブラブラしていると、今度はレディがやってきた。
「あらぁん、カモメちゃん。こんなところで何をしているの?」
「レディ、腹ごなしを兼ねて夜の散歩だよー」
「いいわねぇん、私も一緒していいかしらぁん?」
「もちろん♪」
私とレディは洞窟の近くをしばらくブラブラと歩きながらお話をする。
私達と別れた後もレディは相変わらずイケメンには目が無いらしい。
だが、昔クレイさんにしたようにいきなり拉致ってプロポーズをするなんていう無茶はもうしていないようだ。
まあ、拉致っていないだけでレディに好きと言われて追いかけられているので追いかけられているイケメンたちにはあまり変わらないだろうけど。
私も、レディと別れてからの事を話すと、レディは一緒に悲しんだり、怒ったり、笑ったりしてくれる。
ホント、レディは良い魔物だよ。
「でも、よかったね、心持った魔物仲間に出会えて」
「うふふ、ありがとぉん。本当、私以外にも同じような子がいてくれて嬉しかったわぁん」
「皆とはどうやって出会ったの?」
「最初はねぇん、ラガナちゃんと出会ったのよぉん」
それから、レディはラガナ達との出会いを語ってくれた。
ラガナと出会ったのはグランルーンの隣の国ボードらしい。
私達が闇の魔女として追われるようになってから最初に逃げ込んだ国だね。
まあ、レディがボードに来たのは私たちがその国から逃げ出した後らしいけど・・・。
ラガナはこのドラグ山脈の出身で家出をしたと言っていたがそんな遠くまで家出したのか・・・。
しかも、レディとあった時にはお腹を空かせて今にも飢え死にしそうだったらしい。
私も人の事を言えないがラガナも行き当たりばったりである・・・。
私にはクオンがラガナにはレディがいてくれたおかげで行き倒れにならずに済んだのだ。
次に出会ったのはミャオらしい。
ミャオは大発生をしたコボルトたちを一人でなぎ倒していたらしい。
コボルトたちは繁殖力も高く、たまに大発生を起こすのだがその数は100を超えることもあるらしい。
ミャオが相手していたのはその100を超えるほどの数のコボルト達であった。
中にはリーダー種などコボルトの上位種などもいたらしいがミャオはそのコボルト達を一人で殲滅してしまったというのだ。
しかも、その理由が自分の取った魚を横取りされたかららしい・・・ミャオらしい理由である。
そんな、ミャオと出会ったレディたちはミャオの強さに惹かれたラガナが勝負を挑み勝つとなぜかミャオはついてくるようになったのだとか。
レディ曰く懐かれたとのことだ。
そして、最後にだったのがコロである。
コロはその見た目から同じクリケットバグの仲間から迫害され、群れを追い出され人里に逃げてきたが同じく人里でも追いかけられ途方に暮れていたらしい。
そんな時にレディたちと出会ったのだ。
ラガナやミャオに揶揄われたりもするコロだったがラガナと笑いあい供に旅をする間に段々と心を開いてきたらしい。
まあ、今でもまだ人見知りでおっかなびっくり喋っているのだが、あれでも昔よりは良くなったとの事だ。
私にも友達になろうと言ってきた辺り大分、昔の傷が癒されているのではないだろうか。
「そっか、レディもいろいろあったんだねぇ」
「カモメちゃんもねぇん、噂は私たちにも届いていたものぉん」
「あはは・・・酷い噂でしょ・・・」
「ホントよぉん、こんなかわいいカモメちゃんをあんな化け物みたいな似顔絵で貶めるなんてぇん」
化け物みたいな似顔絵というのはツァインに着いた頃、ソフィーナが私に見せてくれたあの似顔絵だろう。
目がこれでもかというくらい吊り上がっていて、口が化け物のごとく裂け、鼻はオークの鼻のように豚鼻である・・・あの似顔絵だ・・・思い出しただけでも腹が立つよ!
「さてぇん、それじゃあ私はそろそろ寝るわぁん・・・カモメちゃんはどうするぅん?」
「私はもうちょっとこの辺りにいるよ」
「そぉん?でも、気を付けてねぇん。ドラゴンに襲われないよぉにぃん」
「大丈夫、仮に襲われても返り討ちにしちゃうから♪」
そう、ここはドラゴンの住処で有名なドラグ山脈である。
確かに、普通の神経であればこんなところで夜に一人でブラブラしているなんて正気の沙汰とは思えないだろう。
だけど、私はたとえドラゴンが襲ってきたとしてもそうそう簡単には負けないのだ。
「うふふ、そうねぇん、でもそれでも、気を付けてねぇん」
「うん、りょーかい♪ありがとー、レディ」
「どういたしましてぇん」
そう言って、レディは洞窟の奥にある小屋へと戻っていった。
私は一人で空に浮かぶ星々を眺めるのだった。
「カモメ」
「ディータ?」
私が星を眺めているといつの間にディータが私の隣にフヨフヨと浮いていた。
ディータは少し前まで私の心の中にいた闇の女神である。
だが、この間の意識不明事件の時にソウルイーターという魔法生物にディータの魂を奪われ、そして、なぜかそのソウルイーターの体にディータが定着してしまったのだ。
ソウルイーターという割には可愛らしい見た目で、小さなデフォルメされた悪魔にクリっとした愛らしい目、そして気持ち程度の小さな羽がパタパタと動いていた。
「眠れないの?」
その愛らしい瞳でディータは私の顔を覗きながら聞いてくる。
「あはは・・・ディータにはお見通しかな?」
「まあ、生まれた時からあなたを見ているからね」
「そうだね・・・うん、やっぱりグランルーンが気になっちゃってね」
「まあ、生まれ故郷だものね、気にならない方がおかしいわよ」
「うん・・・」
このドラグ山脈に来る前に王様に教えてもらったグランルーンが帝国に滅ぼされたという報せである。
まだ王様も詳しいことは分かっていないみたいだったけど、それでもレディたちを自分の国に置いて戦力をすこしでも確保しようとしているところを見るともしかしたら帝国はグランルーンだけじゃなく他の国にも戦争を仕掛けてくる可能性があるのではないだろうか?
しかも、大国であるグランルーンをたったの数日で陥落させたというのだ・・・尋常ではない。
一体どんな方法でグランルーンを滅ぼしたのだろう・・・そして、グランルーンに住む人たちがどうなったのか・・・正直言えば今すぐにでも確認しに飛んでいきたいくらいである。
「今すぐにでも行きたいでしょうけど、情報が無い状態で行くのは危険すぎるわ」
「うん・・・解ってる」
そう、だからこそ私も我慢している。
それに私以上にエリンシアは飛んで帰りたいはずである、グランルーンには家族がまだ残っているのだから。
だから私も我慢しないと、今はまだ情報を集めないといけない、そしてその為にもラガナ達にはツァインに来てもらって出来ることならツァインを守ってもらわないと。
じゃないと、いつ帝国が攻めてくるかわからない状況で私たちがツァインからいなくなるわけにはいかないのだ・・・今の私にはツァインも大事な国なのだから・・・。
闇の魔女として追われた私を迎え入れてくれた唯一の街である・・・失いたくない。
「カモメは強くなったわね・・・実力もだけど心も・・・今ならあの髭親父も一人前と認めてくれるでしょうよ」
「あはは・・・だと、いいな。でも、私が強くいられるのはクオンがエリンシアが皆が・・・そしてディータがいてくれたからだよ・・・私一人だったらきっと本当に闇の魔女として生きていたかもしれない」
「お人好しのカモメが?・・・ないわよ」
「そうかな・・・」
「ええ、私が認めたお人好しで無鉄砲でお節介で、その上猪突猛進で最近は戦闘狂にもなるんじゃないかと思う女の子はそんなことにはならないわよ」
「そうかな・・・ってひどいよ!?」
「ふふふ、元気が出たかしら?黄昏ているのなんてあなたには似合わないわよ、そういうのはあの根暗坊主に任せておきなさいな」
「ひどーい!・・・でも、ありがと、ディータ」
「ふふ、何のことかしらね、私は思ったことを言っただけよ」
ディータのお陰でちょっと元気が出たよ。
ホント私は仲間に恵まれてるね・・・。
「ふあ~あ」
「あら、おねむの時間かしら?」
「もう、子ども扱いしないでよー」
ひどいなー、でも、少し安心できたからなのか眠くなってきちゃったよ。
「私もそろそろ寝ようかな」
「そうしなさい、明日は指輪が完成次第ツァインに戻るのでしょう?」
「うん」
そう、もしかしたらグランルーンの情報が今日にでも入っているかもしれないしね、早く戻らないと。
私は一度背伸びをすると、洞窟の中にある小屋へと足を向けた。
ディータはそんな私の後は宙に浮きながらついてくるのだった。
「あらぁん、カモメちゃん。こんなところで何をしているの?」
「レディ、腹ごなしを兼ねて夜の散歩だよー」
「いいわねぇん、私も一緒していいかしらぁん?」
「もちろん♪」
私とレディは洞窟の近くをしばらくブラブラと歩きながらお話をする。
私達と別れた後もレディは相変わらずイケメンには目が無いらしい。
だが、昔クレイさんにしたようにいきなり拉致ってプロポーズをするなんていう無茶はもうしていないようだ。
まあ、拉致っていないだけでレディに好きと言われて追いかけられているので追いかけられているイケメンたちにはあまり変わらないだろうけど。
私も、レディと別れてからの事を話すと、レディは一緒に悲しんだり、怒ったり、笑ったりしてくれる。
ホント、レディは良い魔物だよ。
「でも、よかったね、心持った魔物仲間に出会えて」
「うふふ、ありがとぉん。本当、私以外にも同じような子がいてくれて嬉しかったわぁん」
「皆とはどうやって出会ったの?」
「最初はねぇん、ラガナちゃんと出会ったのよぉん」
それから、レディはラガナ達との出会いを語ってくれた。
ラガナと出会ったのはグランルーンの隣の国ボードらしい。
私達が闇の魔女として追われるようになってから最初に逃げ込んだ国だね。
まあ、レディがボードに来たのは私たちがその国から逃げ出した後らしいけど・・・。
ラガナはこのドラグ山脈の出身で家出をしたと言っていたがそんな遠くまで家出したのか・・・。
しかも、レディとあった時にはお腹を空かせて今にも飢え死にしそうだったらしい。
私も人の事を言えないがラガナも行き当たりばったりである・・・。
私にはクオンがラガナにはレディがいてくれたおかげで行き倒れにならずに済んだのだ。
次に出会ったのはミャオらしい。
ミャオは大発生をしたコボルトたちを一人でなぎ倒していたらしい。
コボルトたちは繁殖力も高く、たまに大発生を起こすのだがその数は100を超えることもあるらしい。
ミャオが相手していたのはその100を超えるほどの数のコボルト達であった。
中にはリーダー種などコボルトの上位種などもいたらしいがミャオはそのコボルト達を一人で殲滅してしまったというのだ。
しかも、その理由が自分の取った魚を横取りされたかららしい・・・ミャオらしい理由である。
そんな、ミャオと出会ったレディたちはミャオの強さに惹かれたラガナが勝負を挑み勝つとなぜかミャオはついてくるようになったのだとか。
レディ曰く懐かれたとのことだ。
そして、最後にだったのがコロである。
コロはその見た目から同じクリケットバグの仲間から迫害され、群れを追い出され人里に逃げてきたが同じく人里でも追いかけられ途方に暮れていたらしい。
そんな時にレディたちと出会ったのだ。
ラガナやミャオに揶揄われたりもするコロだったがラガナと笑いあい供に旅をする間に段々と心を開いてきたらしい。
まあ、今でもまだ人見知りでおっかなびっくり喋っているのだが、あれでも昔よりは良くなったとの事だ。
私にも友達になろうと言ってきた辺り大分、昔の傷が癒されているのではないだろうか。
「そっか、レディもいろいろあったんだねぇ」
「カモメちゃんもねぇん、噂は私たちにも届いていたものぉん」
「あはは・・・酷い噂でしょ・・・」
「ホントよぉん、こんなかわいいカモメちゃんをあんな化け物みたいな似顔絵で貶めるなんてぇん」
化け物みたいな似顔絵というのはツァインに着いた頃、ソフィーナが私に見せてくれたあの似顔絵だろう。
目がこれでもかというくらい吊り上がっていて、口が化け物のごとく裂け、鼻はオークの鼻のように豚鼻である・・・あの似顔絵だ・・・思い出しただけでも腹が立つよ!
「さてぇん、それじゃあ私はそろそろ寝るわぁん・・・カモメちゃんはどうするぅん?」
「私はもうちょっとこの辺りにいるよ」
「そぉん?でも、気を付けてねぇん。ドラゴンに襲われないよぉにぃん」
「大丈夫、仮に襲われても返り討ちにしちゃうから♪」
そう、ここはドラゴンの住処で有名なドラグ山脈である。
確かに、普通の神経であればこんなところで夜に一人でブラブラしているなんて正気の沙汰とは思えないだろう。
だけど、私はたとえドラゴンが襲ってきたとしてもそうそう簡単には負けないのだ。
「うふふ、そうねぇん、でもそれでも、気を付けてねぇん」
「うん、りょーかい♪ありがとー、レディ」
「どういたしましてぇん」
そう言って、レディは洞窟の奥にある小屋へと戻っていった。
私は一人で空に浮かぶ星々を眺めるのだった。
「カモメ」
「ディータ?」
私が星を眺めているといつの間にディータが私の隣にフヨフヨと浮いていた。
ディータは少し前まで私の心の中にいた闇の女神である。
だが、この間の意識不明事件の時にソウルイーターという魔法生物にディータの魂を奪われ、そして、なぜかそのソウルイーターの体にディータが定着してしまったのだ。
ソウルイーターという割には可愛らしい見た目で、小さなデフォルメされた悪魔にクリっとした愛らしい目、そして気持ち程度の小さな羽がパタパタと動いていた。
「眠れないの?」
その愛らしい瞳でディータは私の顔を覗きながら聞いてくる。
「あはは・・・ディータにはお見通しかな?」
「まあ、生まれた時からあなたを見ているからね」
「そうだね・・・うん、やっぱりグランルーンが気になっちゃってね」
「まあ、生まれ故郷だものね、気にならない方がおかしいわよ」
「うん・・・」
このドラグ山脈に来る前に王様に教えてもらったグランルーンが帝国に滅ぼされたという報せである。
まだ王様も詳しいことは分かっていないみたいだったけど、それでもレディたちを自分の国に置いて戦力をすこしでも確保しようとしているところを見るともしかしたら帝国はグランルーンだけじゃなく他の国にも戦争を仕掛けてくる可能性があるのではないだろうか?
しかも、大国であるグランルーンをたったの数日で陥落させたというのだ・・・尋常ではない。
一体どんな方法でグランルーンを滅ぼしたのだろう・・・そして、グランルーンに住む人たちがどうなったのか・・・正直言えば今すぐにでも確認しに飛んでいきたいくらいである。
「今すぐにでも行きたいでしょうけど、情報が無い状態で行くのは危険すぎるわ」
「うん・・・解ってる」
そう、だからこそ私も我慢している。
それに私以上にエリンシアは飛んで帰りたいはずである、グランルーンには家族がまだ残っているのだから。
だから私も我慢しないと、今はまだ情報を集めないといけない、そしてその為にもラガナ達にはツァインに来てもらって出来ることならツァインを守ってもらわないと。
じゃないと、いつ帝国が攻めてくるかわからない状況で私たちがツァインからいなくなるわけにはいかないのだ・・・今の私にはツァインも大事な国なのだから・・・。
闇の魔女として追われた私を迎え入れてくれた唯一の街である・・・失いたくない。
「カモメは強くなったわね・・・実力もだけど心も・・・今ならあの髭親父も一人前と認めてくれるでしょうよ」
「あはは・・・だと、いいな。でも、私が強くいられるのはクオンがエリンシアが皆が・・・そしてディータがいてくれたからだよ・・・私一人だったらきっと本当に闇の魔女として生きていたかもしれない」
「お人好しのカモメが?・・・ないわよ」
「そうかな・・・」
「ええ、私が認めたお人好しで無鉄砲でお節介で、その上猪突猛進で最近は戦闘狂にもなるんじゃないかと思う女の子はそんなことにはならないわよ」
「そうかな・・・ってひどいよ!?」
「ふふふ、元気が出たかしら?黄昏ているのなんてあなたには似合わないわよ、そういうのはあの根暗坊主に任せておきなさいな」
「ひどーい!・・・でも、ありがと、ディータ」
「ふふ、何のことかしらね、私は思ったことを言っただけよ」
ディータのお陰でちょっと元気が出たよ。
ホント私は仲間に恵まれてるね・・・。
「ふあ~あ」
「あら、おねむの時間かしら?」
「もう、子ども扱いしないでよー」
ひどいなー、でも、少し安心できたからなのか眠くなってきちゃったよ。
「私もそろそろ寝ようかな」
「そうしなさい、明日は指輪が完成次第ツァインに戻るのでしょう?」
「うん」
そう、もしかしたらグランルーンの情報が今日にでも入っているかもしれないしね、早く戻らないと。
私は一度背伸びをすると、洞窟の中にある小屋へと足を向けた。
ディータはそんな私の後は宙に浮きながらついてくるのだった。
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