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3章
クオンの成長
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「ЁξФ☆●!!」
奇声を発しながらこちらに突っ込んでくる影。その特攻を難なく躱し、僕は敵を観察する。
どう見ても人間とは思えない・・・とすれば、魔物の異常種か魔族。
「はぁっ!」
「¶●▼ξ!!」
僕の攻撃を右腕で防ぐ影―――――僕は敵が魔族なのかそれとも他の何かなのか調べるために魔剣に魔力を通さず、通常の攻撃を放つ。影は右腕で僕の攻撃を受け止めるとその受け止めた右腕には傷一つ残っていなかった。―――――――ーいや、正確には付いた傷は一瞬で塞がり、血も何も流れなかったのだ。そして敵もその傷に対して痛みを感じている様子はなく、あの再生の仕方は昔戦ったヘインズと似ている者があった。
「魔族!」
僕は再び今度は魔剣に魔力を込め、聖属性を付与する。そして思いっきり敵を斬り裂いた。
「Й◆▼Ω~~~~!!!!」
悲鳴のような奇声を上げる影の魔族。どうやら、今度の攻撃はダメージが通ったらしい。
影は再び奇声を上げると、こちらに四足歩行の姿になり突っ込んでくる、先ほどまではまだ人間のような移動方法をしていたのだが、どうやらこの魔族は獣に近いらしい。
本能のまま怒り任せにこちらに突っ込んでくるので攻撃は読みやすく、躱しやすい――――――が。
「喰らうとマズいか」
僕が今いた場所の後ろには城壁があったのだが、それがまるで飴細工のように砕け散った―――――――この魔族の攻撃は当たるわけにはいかなそうだ。
僕はそう思うとスピードで敵を攪乱し始める、風の魔法を使った移動方法で、敵の死角に入り込み斬る。そして、敵がこちらに攻撃をしてくる前にその場から移動するという攻撃を続けた。
一撃、二撃、三撃と少しずつダメージを与えていくと敵の動きが段々と鈍くなってくる、いいぞ、うまくいきそうだ。
ダメージがかなり蓄積したのか影の魔族はフラつき膝を地面につけた。
「トドめだ!」
僕は再び、敵の死角に入り込むと今度は敵の背中から心臓のあたりに向かって突きを放った。魔族に心臓があるかわからないが少なくとも大ダメージは与えられるだろう。
僕の剣が後少しで敵に届くと思われたその時、影の敵は両腕を頭上に上げた後、思いっきり地面へと叩き付けた。そして――――――。
「うわああああ!!」
地面は抉れ、その衝撃波で迫る僕を弾き返すのだった。
「全方位に攻撃できるのか・・・がはっ」
衝撃波だけだというのに僕は全身の骨にひびが入ったのでは無いか?というほどのダメージを受ける―――――まずいね。
前を向くと影の魔族がこちらに突撃してくるのが見えた――――――――いけない、これを喰らうわけには!
僕は咄嗟に横に飛びのき敵の攻撃を躱す。
すると敵は再び手を頭上にあげ先ほどの衝撃波を再び放ってきた。
「があああああ!!」
僕はその衝撃波で再び、吹き飛ばされ壁に激突する。そして再び迫りくる魔族。
その魔族をなんとか躱しても、またも衝撃波により吹き飛ばされてしまう。
「このままじゃ・・・」
そう、いつかは捕まり殺されるだろう。
どうする―――――――もし、僕じゃなくカモメであれば敵の衝撃波は魔法で防ぎ、迫ってきた魔族は闇の魔法で撃退するだろう。エリンシアであれば衝撃波の届かない場所まで下がって魔導銃からの遠距離攻撃で仕留めるのではないだろうか・・・。
だが、僕にはあの衝撃波を防ぐ魔法も無ければ、遠距離からの攻撃手段もない・・・どうする?
敵の突撃を躱し、再び衝撃波で吹き飛ばされた僕・・・このままだと衝撃波だけでも体力を削り取られる――――――もし、ヴィクトールさんなら・・・体を武器に変えて敵の攻撃ごと粉砕するだろう。
僕にはそれだけの攻撃力がない・・・だが、やれるとすればその方法だけだ攻撃力が足りないなら工夫して強くすればいい!
そう思うと僕は壁に向かって走り出す、そして壁に足を付けると風の魔法を足元で爆発させ加速する。
そして、敵とは違う方向に飛び、壁に向かって疾っていく。そして壁に衝突する前に再び壁に足で着地する。
だが、ただ着地するのではなく風の魔法を使ってクッションのように勢いを吸収させ、まるでゴムボールのようにそれを反発させる。そして、僕が弾き返される瞬間、再び風のボールを破裂させさらに加速する。それを繰り返し、どんどんと加速し突撃力を上げていった。敵から見れば、僕は壁を飛び跳ねるバネのように見えていたかもしれない。
そして、十分に加速をつけたころに敵は僕を捉えきれなくなったのか再び衝撃波で全方位に攻撃をしようとしていた。あれを突破できなければ勝機は無い。僕は最後にもう一度、風のボールで加速をするとそのまま敵に向かって一直線に跳ぶ。
敵の衝撃波がこちらに向かってくる、僕は弾丸のように飛びながら剣を衝撃波に向けて出す。―――――――そして。
「うおおおおおおおお!!」
一つの弾丸となった僕はそのまま衝撃波を貫き、敵をも貫いた。
勢いは弱まったものの止まりきれず、そのまま地面にぶつかり転げていく。捨て身の一撃になったため自分自身もかなりのダメージである。
だが、弾丸のようになった僕に貫かれ大きな風穴を開けた魔族は、まるで風に飛ばされた灰のようにその姿を崩していった。
「なんとか勝てたか・・・」
体中にダメージがあるが、辛くも勝利した僕は剣を地面に刺し、杖代わりにして立ち上がろうとするが剣は地面に刺さらず、僕はバランスを崩して地面に倒れた。
なぜだろうと、魔剣を見てみると、今の攻撃の威力に耐えられなかったのか魔剣は折れてしまっていた。今の一撃には魔剣を折るほどの威力があったというわけだ・・・しかし困ったな、魔剣が無いと僕は魔族との戦いで足手まといになってしまう・・・別の剣を探さないとだな。
「カモメは大丈夫かな・・・いや、違うか・・・カモメ後は頼んだよ」
体中のダメージもさることながら今の一撃で体力もすべて使い切ってしまったようだ、僕は地面に突っ伏しながらそのまま気絶した。
奇声を発しながらこちらに突っ込んでくる影。その特攻を難なく躱し、僕は敵を観察する。
どう見ても人間とは思えない・・・とすれば、魔物の異常種か魔族。
「はぁっ!」
「¶●▼ξ!!」
僕の攻撃を右腕で防ぐ影―――――僕は敵が魔族なのかそれとも他の何かなのか調べるために魔剣に魔力を通さず、通常の攻撃を放つ。影は右腕で僕の攻撃を受け止めるとその受け止めた右腕には傷一つ残っていなかった。―――――――ーいや、正確には付いた傷は一瞬で塞がり、血も何も流れなかったのだ。そして敵もその傷に対して痛みを感じている様子はなく、あの再生の仕方は昔戦ったヘインズと似ている者があった。
「魔族!」
僕は再び今度は魔剣に魔力を込め、聖属性を付与する。そして思いっきり敵を斬り裂いた。
「Й◆▼Ω~~~~!!!!」
悲鳴のような奇声を上げる影の魔族。どうやら、今度の攻撃はダメージが通ったらしい。
影は再び奇声を上げると、こちらに四足歩行の姿になり突っ込んでくる、先ほどまではまだ人間のような移動方法をしていたのだが、どうやらこの魔族は獣に近いらしい。
本能のまま怒り任せにこちらに突っ込んでくるので攻撃は読みやすく、躱しやすい――――――が。
「喰らうとマズいか」
僕が今いた場所の後ろには城壁があったのだが、それがまるで飴細工のように砕け散った―――――――この魔族の攻撃は当たるわけにはいかなそうだ。
僕はそう思うとスピードで敵を攪乱し始める、風の魔法を使った移動方法で、敵の死角に入り込み斬る。そして、敵がこちらに攻撃をしてくる前にその場から移動するという攻撃を続けた。
一撃、二撃、三撃と少しずつダメージを与えていくと敵の動きが段々と鈍くなってくる、いいぞ、うまくいきそうだ。
ダメージがかなり蓄積したのか影の魔族はフラつき膝を地面につけた。
「トドめだ!」
僕は再び、敵の死角に入り込むと今度は敵の背中から心臓のあたりに向かって突きを放った。魔族に心臓があるかわからないが少なくとも大ダメージは与えられるだろう。
僕の剣が後少しで敵に届くと思われたその時、影の敵は両腕を頭上に上げた後、思いっきり地面へと叩き付けた。そして――――――。
「うわああああ!!」
地面は抉れ、その衝撃波で迫る僕を弾き返すのだった。
「全方位に攻撃できるのか・・・がはっ」
衝撃波だけだというのに僕は全身の骨にひびが入ったのでは無いか?というほどのダメージを受ける―――――まずいね。
前を向くと影の魔族がこちらに突撃してくるのが見えた――――――――いけない、これを喰らうわけには!
僕は咄嗟に横に飛びのき敵の攻撃を躱す。
すると敵は再び手を頭上にあげ先ほどの衝撃波を再び放ってきた。
「があああああ!!」
僕はその衝撃波で再び、吹き飛ばされ壁に激突する。そして再び迫りくる魔族。
その魔族をなんとか躱しても、またも衝撃波により吹き飛ばされてしまう。
「このままじゃ・・・」
そう、いつかは捕まり殺されるだろう。
どうする―――――――もし、僕じゃなくカモメであれば敵の衝撃波は魔法で防ぎ、迫ってきた魔族は闇の魔法で撃退するだろう。エリンシアであれば衝撃波の届かない場所まで下がって魔導銃からの遠距離攻撃で仕留めるのではないだろうか・・・。
だが、僕にはあの衝撃波を防ぐ魔法も無ければ、遠距離からの攻撃手段もない・・・どうする?
敵の突撃を躱し、再び衝撃波で吹き飛ばされた僕・・・このままだと衝撃波だけでも体力を削り取られる――――――もし、ヴィクトールさんなら・・・体を武器に変えて敵の攻撃ごと粉砕するだろう。
僕にはそれだけの攻撃力がない・・・だが、やれるとすればその方法だけだ攻撃力が足りないなら工夫して強くすればいい!
そう思うと僕は壁に向かって走り出す、そして壁に足を付けると風の魔法を足元で爆発させ加速する。
そして、敵とは違う方向に飛び、壁に向かって疾っていく。そして壁に衝突する前に再び壁に足で着地する。
だが、ただ着地するのではなく風の魔法を使ってクッションのように勢いを吸収させ、まるでゴムボールのようにそれを反発させる。そして、僕が弾き返される瞬間、再び風のボールを破裂させさらに加速する。それを繰り返し、どんどんと加速し突撃力を上げていった。敵から見れば、僕は壁を飛び跳ねるバネのように見えていたかもしれない。
そして、十分に加速をつけたころに敵は僕を捉えきれなくなったのか再び衝撃波で全方位に攻撃をしようとしていた。あれを突破できなければ勝機は無い。僕は最後にもう一度、風のボールで加速をするとそのまま敵に向かって一直線に跳ぶ。
敵の衝撃波がこちらに向かってくる、僕は弾丸のように飛びながら剣を衝撃波に向けて出す。―――――――そして。
「うおおおおおおおお!!」
一つの弾丸となった僕はそのまま衝撃波を貫き、敵をも貫いた。
勢いは弱まったものの止まりきれず、そのまま地面にぶつかり転げていく。捨て身の一撃になったため自分自身もかなりのダメージである。
だが、弾丸のようになった僕に貫かれ大きな風穴を開けた魔族は、まるで風に飛ばされた灰のようにその姿を崩していった。
「なんとか勝てたか・・・」
体中にダメージがあるが、辛くも勝利した僕は剣を地面に刺し、杖代わりにして立ち上がろうとするが剣は地面に刺さらず、僕はバランスを崩して地面に倒れた。
なぜだろうと、魔剣を見てみると、今の攻撃の威力に耐えられなかったのか魔剣は折れてしまっていた。今の一撃には魔剣を折るほどの威力があったというわけだ・・・しかし困ったな、魔剣が無いと僕は魔族との戦いで足手まといになってしまう・・・別の剣を探さないとだな。
「カモメは大丈夫かな・・・いや、違うか・・・カモメ後は頼んだよ」
体中のダメージもさることながら今の一撃で体力もすべて使い切ってしまったようだ、僕は地面に突っ伏しながらそのまま気絶した。
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