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4章
シェリー
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クーネル国の砦の上に黒い炎が炸裂する。それを見ていたクーネル国の兵士たちの生き残りが震撼した。
「あ、あれは・・・」
「姫のおられる場所から出ているぞ!」
「そんな、まさか姫が魔族に・・・」
兵士たちは見慣れぬ黒い炎を見て、魔族が放ったものではないかと思ってしまう。それもそうだ、あれだけの魔法を使える人間がいるとは普通思わないだろう、しかも黒い炎は見た目だけで言えば禍々しく見えるのだから。
「心配ないニャ、あれはカモメの魔法にゃ」
「ミャア殿!それは本当ですか!」
近くで倒した帝国兵を「邪魔ニャ」と言いながら積み重ねていたミャアが、不安に思っているクーネル国の兵士に声を掛けた。
「本当よ、あれがあの子の魔法、恐らく魔族の方が消滅させられたのでしょうね」
「おお、マスコット殿!みんな聞いたか、姫様は無事らしいぞ!」
「「「「おおおおおお!」」」」
「誰がマスコットよ!私はディータよ、微塵もあってないじゃない!・・・って聞きなさいよおおお!」
姫の無事と魔族の撃退を喜ぶ、クーネル国の兵士たちが地鳴りのように響くほどの歓声を上げた。
「それにしてもまた、派手にやりましたわね」
「まあ、景気づけに丁度いいんじゃない?」
「反撃の狼煙ですわね」
場所は変わり、砦内の広間にいるクーネル国の王女シェリーは目の前の光景に驚きを覚えていた。
魔族という存在はそれだけでも恐怖の象徴である、現に、クーネル国は魔族が襲撃してきたというだけで滅んでしまっているのだ。その魔族を相手に、一方的に勝利を収めたあの黒髪の女性は何者なのだろう?
いや、本人もあの魔族も言っていたではないか、「闇の魔女」だと。
闇の魔女と言えば、グランルーンが指名手配させたグランルーンの王と英雄ヴィクトールを殺したと言うあの闇の魔女だろう・・・しかし、彼女は私たちを助けてくれて、しかも重傷を負ったアルバートの怪我も治癒させてくれた。
(ううん、それよりも――――――)
シェリーが天井に空いた穴の向こう側にいるカモメを見ていると、カモメがその視線に気づいたのか、穴から飛び降りて戻ってくる。
「大丈夫、怪我はない?」
「は、はい!」
シェリーは緊張からかどもってしまう。
「あはは、ならよかった。そっちの騎士の人も大丈夫そうかな?」
「はい、もうほとんど治りました、そのうち目が覚めるとおもいます」
治癒魔法を掛けていたコロが答えてくれる、かなりの深手だったのだがさすがコロである。その傷は殆ど塞がっており、騎士の顔色も良くなっていた。
「あ、あのお姉さま!お姉さまは闇の魔女さまなのですか?あ、いえ、それよりも、なぜ私を助けてくれたのでしょう?ううん、私をじゃなくてこの国を助けて頂けるのでしょうか?あ、申し訳ありません、お礼も言わず、私と私の大事な仲間を助けて頂きありがとうございました、これからも末永くお願いします、じゃなかった、えっと、あの・・・あうう」
「おおう・・・と、とりあえず、詳しいことは後で順を追って説明するよ―――――っていうか、お姉さま?」
色々と一気にまくしたてられて喋られたがなにゆえ、私がお姉さま?いや、それ以外にもなんか変な言葉があった気もするけど・・・。
「あわわわ、すみません、お姉さまがかっこよくてつい憧れの気持ちが前に・・・あのお姉さまをお姉さまと呼んでもいいでしょうか?お願いしますお姉さま」
あ、この子、どうあってもお姉さまと呼ぶ気だ・・・というかすでに呼びまくってる。
「えっと、まあ、いいけど」
「ありがとうございます、お姉さま!」
そう言うと、シェリーは歳相応の満面の笑顔で可愛らしく笑った。その声で気が付いたのか、床に倒れて治療を受けていた騎士が目を開けた。
「ひ、姫・・・さま」
「アルバート!目が覚めたのね!」
アルバートという名前らしい騎士の元にシェリーと呼ばれた王女は走り寄っていく。
「姫様・・・よかった、ご無事で」
「お姉さまが助けてくださったの!凄かったのよ、あの魔族を圧倒的に倒しちゃったんだから!」
「魔族を・・・?・・・・っ!」
まだ、フラフラの足取りをしているアルバートだったが、私を見て王女を庇うように間に立ち、こちらを睨んできた。
「貴様・・・グランルーンの闇の魔女だなっ、何が目的だ!」
「え、アルバート!?」
「普通はそうだよね・・・」
悲しいけど、普通の人の反応はこうである、あそこの王女様がちょっとおかしいのだ。いや、でも目の前で魔族を倒して、自分の配下の騎士の治療をしたのだ、それを見ているからこそのあの反応なのかもしれないな・・・アルバートさんは気絶をしていてそのことを知らないだろうし。
「貴様、まさか我が国の王女を誑かし、国を乗っ取るつもりか!」
「誑かす!お姉さまに!・・・それはそれで・・・はっ、じゃない!やめなさいアルバート、あなたはあの方に救われたのよ!」
「なっ・・・どういうことです」
若干怖いことが聞こえた気がするが気にしないでおこう・・・きっと気のせいだ。
「あの、僕が説明します」
「あ、コロ。ごめんお願い、私説明とか苦手なんだよね」
私は頭を掻きながら笑う、どうもうまく説明って出来ないんだよね、話しながら考えるのって苦手。
「カモメさんは今、ツァイン王国の客将として扱われています」
客将・・・私ってそう言う扱いだったんだ、初めて知った。っていうか居候気分だったよ。
「ツァイン・・・そういえば、あの国は魔族の撃退に成功したと」
「はい、カモメさん達がいたからです」
その実、敵の親玉を倒したのはアネルさんなので、もし私がいなくて魔族は撃退出来ていただろうけど、そう言った方が都合がいいらしく、説明するときはそう言おうと、王様たちと話し合って決めていた。
「さすがですお姉さま!」
私達が、ツァインの使者として帝国打倒の協力を願いに来たこと、その代わりにクーネル国の解放を手伝うことを惜しまないことを伝えると、なぜか目をランランと輝かせて王女がそう言った。
「私は私の目的があってやってるだけだよ?」
そう、私の目的、一つは、私を闇の魔女として指名手配させたグランルーンの大臣をぶん殴ること、そしてもう一つは、ディータの宿願でもある魔王を倒すこと、そしてその魔王は帝国にいる可能性が高いのだ。
「それでもです!その目的のお陰で私たちは救われました、本当にありがとうございます!」
「ううん、王女様を救えてよかったよ」
「シェリーとお呼びください!」
「ふぇ?・・・ああ、えっとシェリー様」
「シェリーと呼び捨てでお願いします!」
「ええ~っと・・・シェリー」
「はい!あなたのシェリーです!」
「・・・・・・・・」
えっと、あれ・・・この子、ちょっとおかしいような?・・・・あれ?
「ひ、姫様・・・」
「あ、こほん、申し訳ありません、取り乱しました。」
取り乱す要素ってほとんどなかったよね?
「では、お姉さまのお仲間も交えて、今後の事を話し合いたいのですがよろしいですか?」
「うん、私たちは大丈夫だよ、アルバートさんもいいかな?」
「仕方あるまい、だが、私はまだ貴様を信用したわけではないからな」
「うん、わかった」
私を睨みつけるアルバートの脛をシェリーが思いっきり蹴り飛ばしたのだが、脛あてをしていた為、シェリーの方が大ダメージを受けていた。
「で、では移動しましょう」
涙目になりながら、私たちを奥の部屋へと案内してくれるのだった。
「あ、あれは・・・」
「姫のおられる場所から出ているぞ!」
「そんな、まさか姫が魔族に・・・」
兵士たちは見慣れぬ黒い炎を見て、魔族が放ったものではないかと思ってしまう。それもそうだ、あれだけの魔法を使える人間がいるとは普通思わないだろう、しかも黒い炎は見た目だけで言えば禍々しく見えるのだから。
「心配ないニャ、あれはカモメの魔法にゃ」
「ミャア殿!それは本当ですか!」
近くで倒した帝国兵を「邪魔ニャ」と言いながら積み重ねていたミャアが、不安に思っているクーネル国の兵士に声を掛けた。
「本当よ、あれがあの子の魔法、恐らく魔族の方が消滅させられたのでしょうね」
「おお、マスコット殿!みんな聞いたか、姫様は無事らしいぞ!」
「「「「おおおおおお!」」」」
「誰がマスコットよ!私はディータよ、微塵もあってないじゃない!・・・って聞きなさいよおおお!」
姫の無事と魔族の撃退を喜ぶ、クーネル国の兵士たちが地鳴りのように響くほどの歓声を上げた。
「それにしてもまた、派手にやりましたわね」
「まあ、景気づけに丁度いいんじゃない?」
「反撃の狼煙ですわね」
場所は変わり、砦内の広間にいるクーネル国の王女シェリーは目の前の光景に驚きを覚えていた。
魔族という存在はそれだけでも恐怖の象徴である、現に、クーネル国は魔族が襲撃してきたというだけで滅んでしまっているのだ。その魔族を相手に、一方的に勝利を収めたあの黒髪の女性は何者なのだろう?
いや、本人もあの魔族も言っていたではないか、「闇の魔女」だと。
闇の魔女と言えば、グランルーンが指名手配させたグランルーンの王と英雄ヴィクトールを殺したと言うあの闇の魔女だろう・・・しかし、彼女は私たちを助けてくれて、しかも重傷を負ったアルバートの怪我も治癒させてくれた。
(ううん、それよりも――――――)
シェリーが天井に空いた穴の向こう側にいるカモメを見ていると、カモメがその視線に気づいたのか、穴から飛び降りて戻ってくる。
「大丈夫、怪我はない?」
「は、はい!」
シェリーは緊張からかどもってしまう。
「あはは、ならよかった。そっちの騎士の人も大丈夫そうかな?」
「はい、もうほとんど治りました、そのうち目が覚めるとおもいます」
治癒魔法を掛けていたコロが答えてくれる、かなりの深手だったのだがさすがコロである。その傷は殆ど塞がっており、騎士の顔色も良くなっていた。
「あ、あのお姉さま!お姉さまは闇の魔女さまなのですか?あ、いえ、それよりも、なぜ私を助けてくれたのでしょう?ううん、私をじゃなくてこの国を助けて頂けるのでしょうか?あ、申し訳ありません、お礼も言わず、私と私の大事な仲間を助けて頂きありがとうございました、これからも末永くお願いします、じゃなかった、えっと、あの・・・あうう」
「おおう・・・と、とりあえず、詳しいことは後で順を追って説明するよ―――――っていうか、お姉さま?」
色々と一気にまくしたてられて喋られたがなにゆえ、私がお姉さま?いや、それ以外にもなんか変な言葉があった気もするけど・・・。
「あわわわ、すみません、お姉さまがかっこよくてつい憧れの気持ちが前に・・・あのお姉さまをお姉さまと呼んでもいいでしょうか?お願いしますお姉さま」
あ、この子、どうあってもお姉さまと呼ぶ気だ・・・というかすでに呼びまくってる。
「えっと、まあ、いいけど」
「ありがとうございます、お姉さま!」
そう言うと、シェリーは歳相応の満面の笑顔で可愛らしく笑った。その声で気が付いたのか、床に倒れて治療を受けていた騎士が目を開けた。
「ひ、姫・・・さま」
「アルバート!目が覚めたのね!」
アルバートという名前らしい騎士の元にシェリーと呼ばれた王女は走り寄っていく。
「姫様・・・よかった、ご無事で」
「お姉さまが助けてくださったの!凄かったのよ、あの魔族を圧倒的に倒しちゃったんだから!」
「魔族を・・・?・・・・っ!」
まだ、フラフラの足取りをしているアルバートだったが、私を見て王女を庇うように間に立ち、こちらを睨んできた。
「貴様・・・グランルーンの闇の魔女だなっ、何が目的だ!」
「え、アルバート!?」
「普通はそうだよね・・・」
悲しいけど、普通の人の反応はこうである、あそこの王女様がちょっとおかしいのだ。いや、でも目の前で魔族を倒して、自分の配下の騎士の治療をしたのだ、それを見ているからこそのあの反応なのかもしれないな・・・アルバートさんは気絶をしていてそのことを知らないだろうし。
「貴様、まさか我が国の王女を誑かし、国を乗っ取るつもりか!」
「誑かす!お姉さまに!・・・それはそれで・・・はっ、じゃない!やめなさいアルバート、あなたはあの方に救われたのよ!」
「なっ・・・どういうことです」
若干怖いことが聞こえた気がするが気にしないでおこう・・・きっと気のせいだ。
「あの、僕が説明します」
「あ、コロ。ごめんお願い、私説明とか苦手なんだよね」
私は頭を掻きながら笑う、どうもうまく説明って出来ないんだよね、話しながら考えるのって苦手。
「カモメさんは今、ツァイン王国の客将として扱われています」
客将・・・私ってそう言う扱いだったんだ、初めて知った。っていうか居候気分だったよ。
「ツァイン・・・そういえば、あの国は魔族の撃退に成功したと」
「はい、カモメさん達がいたからです」
その実、敵の親玉を倒したのはアネルさんなので、もし私がいなくて魔族は撃退出来ていただろうけど、そう言った方が都合がいいらしく、説明するときはそう言おうと、王様たちと話し合って決めていた。
「さすがですお姉さま!」
私達が、ツァインの使者として帝国打倒の協力を願いに来たこと、その代わりにクーネル国の解放を手伝うことを惜しまないことを伝えると、なぜか目をランランと輝かせて王女がそう言った。
「私は私の目的があってやってるだけだよ?」
そう、私の目的、一つは、私を闇の魔女として指名手配させたグランルーンの大臣をぶん殴ること、そしてもう一つは、ディータの宿願でもある魔王を倒すこと、そしてその魔王は帝国にいる可能性が高いのだ。
「それでもです!その目的のお陰で私たちは救われました、本当にありがとうございます!」
「ううん、王女様を救えてよかったよ」
「シェリーとお呼びください!」
「ふぇ?・・・ああ、えっとシェリー様」
「シェリーと呼び捨てでお願いします!」
「ええ~っと・・・シェリー」
「はい!あなたのシェリーです!」
「・・・・・・・・」
えっと、あれ・・・この子、ちょっとおかしいような?・・・・あれ?
「ひ、姫様・・・」
「あ、こほん、申し訳ありません、取り乱しました。」
取り乱す要素ってほとんどなかったよね?
「では、お姉さまのお仲間も交えて、今後の事を話し合いたいのですがよろしいですか?」
「うん、私たちは大丈夫だよ、アルバートさんもいいかな?」
「仕方あるまい、だが、私はまだ貴様を信用したわけではないからな」
「うん、わかった」
私を睨みつけるアルバートの脛をシェリーが思いっきり蹴り飛ばしたのだが、脛あてをしていた為、シェリーの方が大ダメージを受けていた。
「で、では移動しましょう」
涙目になりながら、私たちを奥の部屋へと案内してくれるのだった。
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