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5章
グランルーン解放
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ツァイン、大陸の辺境にあるこの国にベラリッサ法国の王であるメリアンナ女王が来訪していた。
謁見の間ではツァインの国王フィルディナンドと闇の魔女と呼ばれるカモメとその仲間でありグラシアールの者でもあるエリンシア、そして、元伝説のパーティに所属していた冒険者アネル、ラガナやレディ達、そしてメリアンナ女王と言った顔ぶれが揃っていた。
「では、魔女殿にグランルーンの解放を頼みたいと?」
「ええ・・・他の国は我がベラリッサ法国が何とか致します、ですので、ツァインの方、特にカモメさんにはグランルーンの解放をお願いしたいのです」
「なぜだ?他の国も含め、共に叩けば良いだけではないか?」
王様の言う通りである、一つ一つ協力して解放していけばいいじゃない、なんでグランルーンだけ?
「一つは我が国ベラリッサ法国は魔族に対して攻撃は出来ますが、人間に対しては出来るだけ攻撃をしたくないのです」
「光の女神の教えか・・・」
王様の呟いた光の女神の教え、これは光の女神が直接説いた教えというわけではない。ベラリッサ法国は光の女神を崇める宗教国である。そして、光の女神は人間を愛し、生き物を愛する優しき女神として称えられている。その為、ベラリッサは自国の防衛以外で人同士の争いをしない。今回は魔族が相手という事で力を貸すというのだ。
「もう一つは、現在わが国で保護をしているラインハルト殿からの頼みでもあるからです」
「ラインハルトさんがベラリッサにいるの?」
「ええ、大臣の暴挙からグランルーンの王子を護り、共に逃げ延びてまいりました」
「そうなんだ・・・よかった」
グランルーンが魔族に降ってから心配をしていたのだ。
「逃げ延びてきたのはお二人だけですの?」
「いえ、後、何人かの兵士とグラシアール商会の若君もおります」
「それって・・・」
どうやら、逃げ延びた者の中にはエリンシアの弟もいるらしい。・・・だが、エリンシアの両親はおらず、諸手を挙げて喜ぶことは出来なかった。
「弟さんの話ではグラシアールの会頭は弟さんを逃がすために魔族を引き付けたと・・・」
「そうですの・・・お父様が」
「エリンシア、すぐに助けに行こう!」
「状況も解らず闇雲に突っ込んでも駄目ですわよ、行くにしてもまずはラインハルトさん達と合流いたしましょう」
「で、でもっ」
「大丈夫ですわ、お父様はとてもお強いお方魔族などにやられは致しませんわ」
「うう・・・」
エリンシアだって本当はすごい心配なはずだ・・・私を諭すエリンシアの手は強く握られている。
本当は今すぐ、グランルーンに行きたいだろう。
「ふむ、そう言う事であれば俺に異存はないが・・・魔女殿たちは良いか?」
「もちろん!」
エリンシアの家族を助ける為、故郷を取り戻すためにもラインハルトさん達と協力してグランルーンを解放しよう。
「そうと決まれば善は急げだね」
「ふむ、では行くのは魔女殿とエリンシア殿は決まりとして後は誰を連れて行く?」
ミャアとコロはクーネル国での疲れもあるだろうし今回は休んでいてもらいたい、となると、レディとラガナかな?
「グランルーンは久しぶりねぇん・・・わたしも行っていいかしらぁん?」
私が考えているとレディが手を上げてくれる。レディがいるなら心強いね。
「あら、私も当然行くわよ?」
まさか置いていかないわよねと言わんばかりに私の周りと飛び回るディータ。
「うん、心強いよディータ」
私がそう言うと、満足そうに胸を張る。
後はラガナに頼もうか・・・でも、そうするとツァインの戦力が減りすぎるよね・・・どうしよう。
グランルーンにクーネル国にいた魔族並みの力を持つ敵がいたら厄介だ。今回はメリアンナ女王の助けも期待できない・・・なら、出来るだけ戦力を整えたいが・・・。
「なら、僕も行こうかな。ヴィクトールさんのお墓参りもしたいし」
たった、10日くらいしか離れていなかったというのに懐かしく感じる声、そしてその声を聴くと妙に心が温かくなる。
グランルーンを出てからずっと私を支えてくれていた存在である青年の姿を見ると私の心は踊り出した。
「クオン!!」
「ただいま、カモメ」
私は久しぶりのクオンの姿に心の赴くままにクオンに抱き着いた。
(へぇ、この嬢ちゃんが相棒の嫁さんかい?)
「よ、嫁じゃないよ!?」
いきなりの声に私は慌ててクオンから離れて弁解する・・・あれ?
「今の誰?」
周りを見るとコハクとリーナ、それにソフィーナとヒスイがいるが、4人の声ではなかった。
はて・・・?
(俺様だよ!)
「ふぇ!?」
再び声が響くとクオンの腰についていた剣がふわりと浮かぶ。
「け、剣が喋ってる・・・」
(カカカ、お暑いところを見せてくれるじゃねぇか!)
「わわっ」
あまりに驚いて私はクオンに再び抱き着いてしまった。それをヒューヒューと揶揄ってくる喋る剣。
「クレイジュ、カモメを揶揄わないでくれないか?」
(おおっと、相棒が言うんじゃしょうがねぇ)
クオンが窘めるとクレイジュと呼ばれた剣は再びクオンの腰に落ち着く。
「クオン・・・それって・・・」
「うん、聖剣クレイジュ、ダンジョンで手に入れた聖武具だよ」
「わー、ちゃんと手に入れられたんだね、さっすがクオン!・・・ちょっと変な剣だけど」
「ありがとう」
(変な剣とはひでぇなぁ・・・)
喋る剣が変じゃなかったら何が変だというのだろう。
「ふむ、クオン、良く戻ったな・・・しかし、かえって早々で行けるのか?」
「はい、問題ありません」
「そうか、では頼む。」
「解りました」
これで今回グランルーンに向かうメンバーは決まった。
私とエリンシア、レディにディータ、それに聖剣を手に入れたクオンだ。
向こうに着けばラインハルトさんもいるし、かなりの戦力になるだろう。
「では、魔女殿・・・いい報告を期待しているぞ?」
「まっかせてよ!」
戦いに行くとはいえ、久しぶりの里帰りともなる。
だけど、エリンシアの家族が心配でもある為、嬉しい気持ちにはなれなかった。
早くグランルーンを解放して、皆を助けて、大手を振って里帰りしたいな・・・。
私はそう思いながら皆と共にツァインを後にするのだった。
謁見の間ではツァインの国王フィルディナンドと闇の魔女と呼ばれるカモメとその仲間でありグラシアールの者でもあるエリンシア、そして、元伝説のパーティに所属していた冒険者アネル、ラガナやレディ達、そしてメリアンナ女王と言った顔ぶれが揃っていた。
「では、魔女殿にグランルーンの解放を頼みたいと?」
「ええ・・・他の国は我がベラリッサ法国が何とか致します、ですので、ツァインの方、特にカモメさんにはグランルーンの解放をお願いしたいのです」
「なぜだ?他の国も含め、共に叩けば良いだけではないか?」
王様の言う通りである、一つ一つ協力して解放していけばいいじゃない、なんでグランルーンだけ?
「一つは我が国ベラリッサ法国は魔族に対して攻撃は出来ますが、人間に対しては出来るだけ攻撃をしたくないのです」
「光の女神の教えか・・・」
王様の呟いた光の女神の教え、これは光の女神が直接説いた教えというわけではない。ベラリッサ法国は光の女神を崇める宗教国である。そして、光の女神は人間を愛し、生き物を愛する優しき女神として称えられている。その為、ベラリッサは自国の防衛以外で人同士の争いをしない。今回は魔族が相手という事で力を貸すというのだ。
「もう一つは、現在わが国で保護をしているラインハルト殿からの頼みでもあるからです」
「ラインハルトさんがベラリッサにいるの?」
「ええ、大臣の暴挙からグランルーンの王子を護り、共に逃げ延びてまいりました」
「そうなんだ・・・よかった」
グランルーンが魔族に降ってから心配をしていたのだ。
「逃げ延びてきたのはお二人だけですの?」
「いえ、後、何人かの兵士とグラシアール商会の若君もおります」
「それって・・・」
どうやら、逃げ延びた者の中にはエリンシアの弟もいるらしい。・・・だが、エリンシアの両親はおらず、諸手を挙げて喜ぶことは出来なかった。
「弟さんの話ではグラシアールの会頭は弟さんを逃がすために魔族を引き付けたと・・・」
「そうですの・・・お父様が」
「エリンシア、すぐに助けに行こう!」
「状況も解らず闇雲に突っ込んでも駄目ですわよ、行くにしてもまずはラインハルトさん達と合流いたしましょう」
「で、でもっ」
「大丈夫ですわ、お父様はとてもお強いお方魔族などにやられは致しませんわ」
「うう・・・」
エリンシアだって本当はすごい心配なはずだ・・・私を諭すエリンシアの手は強く握られている。
本当は今すぐ、グランルーンに行きたいだろう。
「ふむ、そう言う事であれば俺に異存はないが・・・魔女殿たちは良いか?」
「もちろん!」
エリンシアの家族を助ける為、故郷を取り戻すためにもラインハルトさん達と協力してグランルーンを解放しよう。
「そうと決まれば善は急げだね」
「ふむ、では行くのは魔女殿とエリンシア殿は決まりとして後は誰を連れて行く?」
ミャアとコロはクーネル国での疲れもあるだろうし今回は休んでいてもらいたい、となると、レディとラガナかな?
「グランルーンは久しぶりねぇん・・・わたしも行っていいかしらぁん?」
私が考えているとレディが手を上げてくれる。レディがいるなら心強いね。
「あら、私も当然行くわよ?」
まさか置いていかないわよねと言わんばかりに私の周りと飛び回るディータ。
「うん、心強いよディータ」
私がそう言うと、満足そうに胸を張る。
後はラガナに頼もうか・・・でも、そうするとツァインの戦力が減りすぎるよね・・・どうしよう。
グランルーンにクーネル国にいた魔族並みの力を持つ敵がいたら厄介だ。今回はメリアンナ女王の助けも期待できない・・・なら、出来るだけ戦力を整えたいが・・・。
「なら、僕も行こうかな。ヴィクトールさんのお墓参りもしたいし」
たった、10日くらいしか離れていなかったというのに懐かしく感じる声、そしてその声を聴くと妙に心が温かくなる。
グランルーンを出てからずっと私を支えてくれていた存在である青年の姿を見ると私の心は踊り出した。
「クオン!!」
「ただいま、カモメ」
私は久しぶりのクオンの姿に心の赴くままにクオンに抱き着いた。
(へぇ、この嬢ちゃんが相棒の嫁さんかい?)
「よ、嫁じゃないよ!?」
いきなりの声に私は慌ててクオンから離れて弁解する・・・あれ?
「今の誰?」
周りを見るとコハクとリーナ、それにソフィーナとヒスイがいるが、4人の声ではなかった。
はて・・・?
(俺様だよ!)
「ふぇ!?」
再び声が響くとクオンの腰についていた剣がふわりと浮かぶ。
「け、剣が喋ってる・・・」
(カカカ、お暑いところを見せてくれるじゃねぇか!)
「わわっ」
あまりに驚いて私はクオンに再び抱き着いてしまった。それをヒューヒューと揶揄ってくる喋る剣。
「クレイジュ、カモメを揶揄わないでくれないか?」
(おおっと、相棒が言うんじゃしょうがねぇ)
クオンが窘めるとクレイジュと呼ばれた剣は再びクオンの腰に落ち着く。
「クオン・・・それって・・・」
「うん、聖剣クレイジュ、ダンジョンで手に入れた聖武具だよ」
「わー、ちゃんと手に入れられたんだね、さっすがクオン!・・・ちょっと変な剣だけど」
「ありがとう」
(変な剣とはひでぇなぁ・・・)
喋る剣が変じゃなかったら何が変だというのだろう。
「ふむ、クオン、良く戻ったな・・・しかし、かえって早々で行けるのか?」
「はい、問題ありません」
「そうか、では頼む。」
「解りました」
これで今回グランルーンに向かうメンバーは決まった。
私とエリンシア、レディにディータ、それに聖剣を手に入れたクオンだ。
向こうに着けばラインハルトさんもいるし、かなりの戦力になるだろう。
「では、魔女殿・・・いい報告を期待しているぞ?」
「まっかせてよ!」
戦いに行くとはいえ、久しぶりの里帰りともなる。
だけど、エリンシアの家族が心配でもある為、嬉しい気持ちにはなれなかった。
早くグランルーンを解放して、皆を助けて、大手を振って里帰りしたいな・・・。
私はそう思いながら皆と共にツァインを後にするのだった。
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