141 / 412
5章
危機
しおりを挟む
「爆発炎弾!!」
逃げ惑う兵士たちに魔法を撃ち放つ、小さな影がひとつ。
「なんなんだよ、あのぬいぐるい!」
「知らねぇよ、魔女のペットとかじゃねぇのか!!」
「……ムカ」
その影は自分の陰口を聞き、その方向へ再び爆発炎弾を放つ。
火の魔法を近くで炸裂され、陰口を言った兵士たちはこんがりと焼け気絶するのであった。
「天罰よ……それにしても、この体の魔力も結構溜まってきたわね、普通の魔法ならかなりの数撃てるようになったわ」
ぬいぐるみ……ではなく、ディータの使ている魔法生物、ソウルイーターの体は魔物の魔石を食べることによって魔力の量を増やすことが出来た。その為、少しずつではあるがディータは昔の、女神だった頃の力を取り戻しつつあるのだ。
「さて、出来るだけ殺さないようにはしてるつもりだけど……大丈夫よね」
ディータが周りを見渡すと、そこにはこんがり焼けて倒れている無数の兵士の姿がある。
手加減はしているはずとは言うが、余り優しくはない光景であった。
「ここら辺はこんなもんかしらね、ちょっと中庭の方へ行ってみようかしら?」
「きゃああああああああああああ!!」
中庭の方へ移動しようとするディータの耳に大きな悲鳴が聞こえてくる。
「な、何!?」
「あら、ディータさん、奇遇ですわね!」
「奇遇じゃないわよ何なのアレ!?」
前から走ってきたのはエリンシアであった、そして、その後ろには大量の人間……ではなく、ゾンビが追いかけているではないか。
「どうやら、お城に死霊使いがいたみたいですわね!」
「だからって、あの量はおかしいでしょ!どんだけ死体あったのよここのお城!!」
「まったくですわ!!」
ゾンビの群れから必死に走って逃げる二人である。
ゾンビはモンスターのランクで言うとランクEと弱い部類に入る魔物である。
「エリンシア、さっさと片付けちゃいなさいよ!あなたなら問題ないでしょう!?」
その為、数が多いと言えど、エリンシアにとってそれほど脅威ではないはずだ……ディータは思い疑問を口にする。
「うう、だって気持ち悪いんですもの!!」
ゾンビと言うのは腐った死体の状態で呼び出される、その為、見た目もひどく、臭いもキツイ。
その為、余り戦いたくないというエリンシアの気持ちは分からないでもなかった。
「だからって、このままじゃ私達もアレのお仲間よ!!」
仲間と言うのは別に噛まれるとゾンビになるとかそう言う事ではない、何れ力尽き、殺されて、動く死体の仲間入りということだ。
「うう、それはお勘弁してほしいですわ……」
「だったら、まとめて吹っ飛ばしちゃいなさい!」
「わかりましたわよ!」
エリンシアはその場に立ち止まると振り返り、大勢で襲ってくるゾンビを見る。
ゾンビたちは目玉が落ちかけているのや、体が崩れかかっているのやら色々な形のものがいるが、そのどれも直視していたいものではなかった。
「うう……夢に出そうですわ……聖滅全力魔弾!!」
光属性の込められた全力魔弾がゾンビたちを包み込み、消滅させる。
そして、後ろに聳える城壁諸共、跡形もなく消し去った。
「纏めてやっちゃいなさいって言ったけど……やり過ぎじゃない?」
「欠片も残したくありませんでしたの!」
当然ですわ、とエリンシアは頬を膨らませながら言った。
かわい子ぶってもその恐ろしい光景に、近くで見ていた兵士たちは全力でこの場を離れていた。
「ちっ!」
そんな中、舌打ちをしながらこの場を離れる人影がひとつ。
「追うわよ!」
「ええ!」
ゾンビたちが来た方向へ逃げたことから、恐らくゾンビたちを操っていた死霊使いであろうと予想をし、エリンシアとディータはその後を追った。
「ワタクシにゾンビを襲わせたお礼はきっちり致しますわ!」
「面白そうだから手伝うわよ!」
その言葉が聞こえてか聞こえていないのか分からないが、逃げ出す男は背中に寒気が走ったのか身体を震わせるのであった。
「逃げ足が速いですわね!」
二人は男を追うと男は城の中へと入っていった。
「城の西側ね……」
「元々、ワタクシが担当する場所ですわね、丁度いいのでこのまま暴れながらいきましょうか?」
「そうね……あら?」
ディータは何かに気付いたのか声を上げるとフラッと飛んでいく。
エリンシアはそんなディータの後を追いかけた。
「どうしましたの?」
「なんか怪しい階段発見よ」
「あら、お宝でもあるのでしょうか?」
「かもしれないわね、ちょっと盗んで……じゃなかった、寄り道していかない?」
「賛成ですわ」
元々、隠されていたのだろう、床の一部が跳ね上がり、地下へと進む階段が露になっている。
恐らく先ほどの死霊使いがこの先に逃げたのだろうが、二人の意識はすでにこの中に何があるのかに興味を移されていた。
二人が階段を下りていくと、そこには大きな空間が広がっている。
その空間の真ん中に一つの影がぽつりと立っていた。
「ヒ…ヒヒヒヒ」
「先程の死霊使いの方ですわね」
「そういえば、忘れていたわね」
ゾンビをけしかけられた怒りをすでに忘れている二人は面倒くさそうに真ん中に立つ死霊使いを見ていた。
「アンタ!ここに財宝があるなら置いていきなさい!そうすれば見逃してあげるわよ!」
「あら…まるで私たち、盗賊みたいですわね」
「闇の魔女の一味よ!」
「おほほほ、カモメさんの悪名が増えますわ」
どうせ、この戦いが終わったらチャラになるわよと言うディータに、エリンシアはそれもそうですわねと肯定する。その女神とお嬢様の会話を聞いて死霊使いの男は後ろへ後ずさりをしていた。
「こ、ここに財宝なんてない!」
「あら、ならなんであなたはここに逃げたの?隠すと身のためにならないわよ?」
ディータが問いただすと、少し退いていた死霊使いは再び笑い出した。
「ヒヒヒ、あの方の実験の産物……今こそ使う時ですよねぇ!」
男がそう言うと、後ろの方に一つの黒い影が現れる。
「全ての扉を開いた!お前らはもうおわr―――びゃ!」
最後まで言う事も出来ず、死霊使いは後ろに現れた影の腕でその首をへし折られた。
そして、その影の足に踏まれ、まるでトマトのように頭を潰されるのであった。
「な……」
「あれは……」
その黒い影の正体に気付いた二人は驚愕する。
五年前の戦いで見た黒い身体の赤い瞳の化け物、人間が死んだあと、魔族の使い魔として生まれ変わった姿である。
「魔鬼……」
ディータが呟く。そして、その後の光景にさらに驚くこととなる。
「そう言えば、全部の扉を開けたとか言っておりましたわね」
後ろの、恐らく魔鬼を閉じ込めている部屋があるであろう通路から、次々に魔鬼が現れたのだ。
「これは……まずいですわね」
一転、お宝さがしムードから絶体絶命へと転換するディータとエリンシアであった。
逃げ惑う兵士たちに魔法を撃ち放つ、小さな影がひとつ。
「なんなんだよ、あのぬいぐるい!」
「知らねぇよ、魔女のペットとかじゃねぇのか!!」
「……ムカ」
その影は自分の陰口を聞き、その方向へ再び爆発炎弾を放つ。
火の魔法を近くで炸裂され、陰口を言った兵士たちはこんがりと焼け気絶するのであった。
「天罰よ……それにしても、この体の魔力も結構溜まってきたわね、普通の魔法ならかなりの数撃てるようになったわ」
ぬいぐるみ……ではなく、ディータの使ている魔法生物、ソウルイーターの体は魔物の魔石を食べることによって魔力の量を増やすことが出来た。その為、少しずつではあるがディータは昔の、女神だった頃の力を取り戻しつつあるのだ。
「さて、出来るだけ殺さないようにはしてるつもりだけど……大丈夫よね」
ディータが周りを見渡すと、そこにはこんがり焼けて倒れている無数の兵士の姿がある。
手加減はしているはずとは言うが、余り優しくはない光景であった。
「ここら辺はこんなもんかしらね、ちょっと中庭の方へ行ってみようかしら?」
「きゃああああああああああああ!!」
中庭の方へ移動しようとするディータの耳に大きな悲鳴が聞こえてくる。
「な、何!?」
「あら、ディータさん、奇遇ですわね!」
「奇遇じゃないわよ何なのアレ!?」
前から走ってきたのはエリンシアであった、そして、その後ろには大量の人間……ではなく、ゾンビが追いかけているではないか。
「どうやら、お城に死霊使いがいたみたいですわね!」
「だからって、あの量はおかしいでしょ!どんだけ死体あったのよここのお城!!」
「まったくですわ!!」
ゾンビの群れから必死に走って逃げる二人である。
ゾンビはモンスターのランクで言うとランクEと弱い部類に入る魔物である。
「エリンシア、さっさと片付けちゃいなさいよ!あなたなら問題ないでしょう!?」
その為、数が多いと言えど、エリンシアにとってそれほど脅威ではないはずだ……ディータは思い疑問を口にする。
「うう、だって気持ち悪いんですもの!!」
ゾンビと言うのは腐った死体の状態で呼び出される、その為、見た目もひどく、臭いもキツイ。
その為、余り戦いたくないというエリンシアの気持ちは分からないでもなかった。
「だからって、このままじゃ私達もアレのお仲間よ!!」
仲間と言うのは別に噛まれるとゾンビになるとかそう言う事ではない、何れ力尽き、殺されて、動く死体の仲間入りということだ。
「うう、それはお勘弁してほしいですわ……」
「だったら、まとめて吹っ飛ばしちゃいなさい!」
「わかりましたわよ!」
エリンシアはその場に立ち止まると振り返り、大勢で襲ってくるゾンビを見る。
ゾンビたちは目玉が落ちかけているのや、体が崩れかかっているのやら色々な形のものがいるが、そのどれも直視していたいものではなかった。
「うう……夢に出そうですわ……聖滅全力魔弾!!」
光属性の込められた全力魔弾がゾンビたちを包み込み、消滅させる。
そして、後ろに聳える城壁諸共、跡形もなく消し去った。
「纏めてやっちゃいなさいって言ったけど……やり過ぎじゃない?」
「欠片も残したくありませんでしたの!」
当然ですわ、とエリンシアは頬を膨らませながら言った。
かわい子ぶってもその恐ろしい光景に、近くで見ていた兵士たちは全力でこの場を離れていた。
「ちっ!」
そんな中、舌打ちをしながらこの場を離れる人影がひとつ。
「追うわよ!」
「ええ!」
ゾンビたちが来た方向へ逃げたことから、恐らくゾンビたちを操っていた死霊使いであろうと予想をし、エリンシアとディータはその後を追った。
「ワタクシにゾンビを襲わせたお礼はきっちり致しますわ!」
「面白そうだから手伝うわよ!」
その言葉が聞こえてか聞こえていないのか分からないが、逃げ出す男は背中に寒気が走ったのか身体を震わせるのであった。
「逃げ足が速いですわね!」
二人は男を追うと男は城の中へと入っていった。
「城の西側ね……」
「元々、ワタクシが担当する場所ですわね、丁度いいのでこのまま暴れながらいきましょうか?」
「そうね……あら?」
ディータは何かに気付いたのか声を上げるとフラッと飛んでいく。
エリンシアはそんなディータの後を追いかけた。
「どうしましたの?」
「なんか怪しい階段発見よ」
「あら、お宝でもあるのでしょうか?」
「かもしれないわね、ちょっと盗んで……じゃなかった、寄り道していかない?」
「賛成ですわ」
元々、隠されていたのだろう、床の一部が跳ね上がり、地下へと進む階段が露になっている。
恐らく先ほどの死霊使いがこの先に逃げたのだろうが、二人の意識はすでにこの中に何があるのかに興味を移されていた。
二人が階段を下りていくと、そこには大きな空間が広がっている。
その空間の真ん中に一つの影がぽつりと立っていた。
「ヒ…ヒヒヒヒ」
「先程の死霊使いの方ですわね」
「そういえば、忘れていたわね」
ゾンビをけしかけられた怒りをすでに忘れている二人は面倒くさそうに真ん中に立つ死霊使いを見ていた。
「アンタ!ここに財宝があるなら置いていきなさい!そうすれば見逃してあげるわよ!」
「あら…まるで私たち、盗賊みたいですわね」
「闇の魔女の一味よ!」
「おほほほ、カモメさんの悪名が増えますわ」
どうせ、この戦いが終わったらチャラになるわよと言うディータに、エリンシアはそれもそうですわねと肯定する。その女神とお嬢様の会話を聞いて死霊使いの男は後ろへ後ずさりをしていた。
「こ、ここに財宝なんてない!」
「あら、ならなんであなたはここに逃げたの?隠すと身のためにならないわよ?」
ディータが問いただすと、少し退いていた死霊使いは再び笑い出した。
「ヒヒヒ、あの方の実験の産物……今こそ使う時ですよねぇ!」
男がそう言うと、後ろの方に一つの黒い影が現れる。
「全ての扉を開いた!お前らはもうおわr―――びゃ!」
最後まで言う事も出来ず、死霊使いは後ろに現れた影の腕でその首をへし折られた。
そして、その影の足に踏まれ、まるでトマトのように頭を潰されるのであった。
「な……」
「あれは……」
その黒い影の正体に気付いた二人は驚愕する。
五年前の戦いで見た黒い身体の赤い瞳の化け物、人間が死んだあと、魔族の使い魔として生まれ変わった姿である。
「魔鬼……」
ディータが呟く。そして、その後の光景にさらに驚くこととなる。
「そう言えば、全部の扉を開けたとか言っておりましたわね」
後ろの、恐らく魔鬼を閉じ込めている部屋があるであろう通路から、次々に魔鬼が現れたのだ。
「これは……まずいですわね」
一転、お宝さがしムードから絶体絶命へと転換するディータとエリンシアであった。
0
あなたにおすすめの小説
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~
雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。
左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。
この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。
しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。
彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。
その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。
遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。
様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる