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5章
窮地
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「思った以上に堅いわね」
「エリンシアの全力魔弾ですら、破壊できないなんて……」
すでに、傷の一つも残っていない状態の白魔鬼。
せめて、傷を与えることで動きを止められれば威力の高い攻撃を連発するという事も試せるのだが、あの再生能力ではそれも難しい。
「はああ!!」
エリンシアに続き、クオンが白魔鬼との間合いを詰めて戦う、先ほどのエリンシアの戦い方を見て相手の怪光線を封じる手段を覚えたのだろう。
クオンは相手の口が自分の方へと向けられないよう、常に敵の背後に回りながら戦っていた。
「さっすがクオン!」
「でも、あれでは、あの根暗男も全力の一撃を与えることは出来ないわ」
エリンシアと違いクオンの攻撃は斬撃である、魔力を込めた魔導銃の引き金を引くだけのエリンシアと違って、クオンは剣術なのだ、その攻撃には力の込め方や体重移動などクオンが技を放つにはそれなりの体制を整えなければならない。
普段であれば、敵にダメージを与え隙のできたことろに強烈な一撃を放つのだが、白魔鬼はすぐに再生してしまう為、隙を作ることが出来なかった。
これではいくらクオンでも渾身の一撃を与えることができない。
「どうしたら……」
「せめて、こちらに気を引いてみるわ……闇魔滅砲!」
ディータの攻撃が白魔鬼に向かって迫る。
白魔鬼はその攻撃に気付くと躱し、こちらの方を見る、そしてそれを隙と判断したクオンが跳び、白魔鬼の脳天を目掛けてクレイジュを振り上げた。
その瞬間、白魔鬼の口の端が上がるのをカモメは見つける。
「クオン駄目!!」
「!?」
白魔鬼が振り返ると、すぐさま怪光線をクオン目がけて放つ。
クオンは跳んでしまっている為、それを躱すことはできない。
(こいつはいけねぇ!)
「くっ!」
怪光線がクオンの間近に迫ると、クレイジュが光る。
クオンの周りに光の壁のようなものが現れ、怪光線の攻撃を一秒近く止めた。
完全に防ぐことは出来なかったが、一秒もあればクオンは身を捻り、怪光線を避けることに成功する。
「クレイジュ、助かった」
(なんの、相棒が無事で何よりだぜ!)
クオンの無事を確認して、カモメはほっと息を吐く。
「こちらに気を引かれた振りをしたというの…?」
「こいつ……」
(どうやらそうみたいだぜ)
ディータ、クオン、クレイジュが口々にそう言う。
どういうこと?とカモメは頭の上にハテナを浮かべるが、その答えをエリンシアが言ってくれた。
「知性があるんですのね……まるで獣のように襲ってくるから知性は無くなったものと思っておりましたのに」
そう、確かにカモメ達は白魔鬼が反射的に目の前の敵を攻撃したし、大半の攻撃を避けようともしないので暴走を続けているのだろうと思っていた。だが……。
「おや、気づいてしまったか?残念じゃ」
カモメ達に見つめられると、両手を左右に広げながらまるで芝居のようなしぐさで残念がる白魔鬼の姿があった。
「ゴリアテ……なの?」
「ふむ、それは何とも言えんの……ゴリアテとしての記憶もあるがヘインズとしての記憶もあるのじゃ」
白魔鬼には食べた者の知識を奪う力があるのか、それとも、たまたまヘインズの力が強かった為、その記憶が残っているのかわからないが、白魔鬼の中にはゴリアテとヘインズどちらの記憶も残っているようだった。
「ふむ……ワシが誰かなど、些細な事じゃの……お主等が死ぬことには変わりないのじゃから」
口端を上げながら、白魔鬼はそう言う。
「はいそーですかって、私たちがやられると思う?」
「滅びるのはお前の方だ」
そう言うと、私とクオンは同時に仕掛ける。
もちろん、相手の怪光線を警戒し、ふたりして左右に分かれてからの同時攻撃だ。
私のバトーネとクオンのクレイジュが同時に側面から白魔鬼を襲う、これならばどちらかに向いた瞬間、向かれた方は回避行動に移り、もう一人が全力の一撃を頭部に放てば、倒せるかもしれない。後は、敵の頭部の防御力を上回る攻撃を出来るかどうかだ。
そう思っていたのだが、その目論見は甘かった。
「ハッハッハ!ワシに怪光線しかないと思ったのか!!」
そう言うと、白魔鬼の体中から青白い光が周囲に向かって放たれる。
それは、魔力の塊……いや、魔力で出来た炎のようなものだったのだろう、その炎に襲われ、カモメとクオンは弾かれ、床を転がった。
「きゃあああ!」
「ぐああああ!」
「カモメ!」
(相棒!)
床を転がりながら前進にまとわりつく炎を消し、なんとか、敵を睨みつける二人。
だが、白魔鬼は二人に手をかざすと次の攻撃を仕掛けようとしていた。
「させませんわ!!」
エリンシアが敵の行動を止める為、魔導銃を放つ、その一発はリヒトブレスにより、かなりの一撃になっている為、白魔鬼の腕を貫いた。
「ほう……」
面白いと言わんばかりに口端を上げ、エリンシアを見る白魔鬼の腕はすでに再生している。
「まるでスライムですわね……」
千切ってもすぐに再生してしまう白魔鬼の身体はまるでゼリー状ですぐになくなった部分が埋まっていしまうスライムの様だった。
「あんな、下等な魔物と一緒にしてほしくないのだがの……」
そういうと、白魔鬼はエリンシアに向けて手をかざす、そして、掌から青白い炎を出すとエリンシアの体を焼いた。
「きゃあああああ!!」
「エリンシア!!」
まとわりついた炎をカモメ達と同じく床に転がり消す、エリンシア。
このままではまずいとディータはその表情を歪めた。
再生を繰り返す敵、その弱点は堅く簡単には貫けない、そして、徐々に敵の攻撃を受け体力を減らしていくカモメ達……勝つ一手が見当たらないのだ。
なにか、何か手は無いのか……ディータは必死にその頭を回転させる。
だが、その方法を見つけることはできなかった……。
「万事休すか……」
そう思う、ディータの横で、何か覚悟を決めた表情をする少女が一人。
「ディータ……あれをやってみるよ」
「カモメ?『あれ』?」
言われてすぐにカモメが何を言っているのか分からなかったディータだが、カモメの言うアレの正体にすぐ気づく。
「なるほど……あれね……でも、危険よ?成功するとも限らないわ……もし失敗すればここにいる全員をあなたが殺すことになるかもしれない」
「……」
「ま、あの化け物に殺されるよりはその方がマシでしょうね、エリンシア達もそう言うでしょうよ」
「ディータ」
「やりなさいカモメ。そして成功させなさい」
「うん!」
そう言うと、カモメは黒い魔力を全身に纏いだした。
「エリンシアの全力魔弾ですら、破壊できないなんて……」
すでに、傷の一つも残っていない状態の白魔鬼。
せめて、傷を与えることで動きを止められれば威力の高い攻撃を連発するという事も試せるのだが、あの再生能力ではそれも難しい。
「はああ!!」
エリンシアに続き、クオンが白魔鬼との間合いを詰めて戦う、先ほどのエリンシアの戦い方を見て相手の怪光線を封じる手段を覚えたのだろう。
クオンは相手の口が自分の方へと向けられないよう、常に敵の背後に回りながら戦っていた。
「さっすがクオン!」
「でも、あれでは、あの根暗男も全力の一撃を与えることは出来ないわ」
エリンシアと違いクオンの攻撃は斬撃である、魔力を込めた魔導銃の引き金を引くだけのエリンシアと違って、クオンは剣術なのだ、その攻撃には力の込め方や体重移動などクオンが技を放つにはそれなりの体制を整えなければならない。
普段であれば、敵にダメージを与え隙のできたことろに強烈な一撃を放つのだが、白魔鬼はすぐに再生してしまう為、隙を作ることが出来なかった。
これではいくらクオンでも渾身の一撃を与えることができない。
「どうしたら……」
「せめて、こちらに気を引いてみるわ……闇魔滅砲!」
ディータの攻撃が白魔鬼に向かって迫る。
白魔鬼はその攻撃に気付くと躱し、こちらの方を見る、そしてそれを隙と判断したクオンが跳び、白魔鬼の脳天を目掛けてクレイジュを振り上げた。
その瞬間、白魔鬼の口の端が上がるのをカモメは見つける。
「クオン駄目!!」
「!?」
白魔鬼が振り返ると、すぐさま怪光線をクオン目がけて放つ。
クオンは跳んでしまっている為、それを躱すことはできない。
(こいつはいけねぇ!)
「くっ!」
怪光線がクオンの間近に迫ると、クレイジュが光る。
クオンの周りに光の壁のようなものが現れ、怪光線の攻撃を一秒近く止めた。
完全に防ぐことは出来なかったが、一秒もあればクオンは身を捻り、怪光線を避けることに成功する。
「クレイジュ、助かった」
(なんの、相棒が無事で何よりだぜ!)
クオンの無事を確認して、カモメはほっと息を吐く。
「こちらに気を引かれた振りをしたというの…?」
「こいつ……」
(どうやらそうみたいだぜ)
ディータ、クオン、クレイジュが口々にそう言う。
どういうこと?とカモメは頭の上にハテナを浮かべるが、その答えをエリンシアが言ってくれた。
「知性があるんですのね……まるで獣のように襲ってくるから知性は無くなったものと思っておりましたのに」
そう、確かにカモメ達は白魔鬼が反射的に目の前の敵を攻撃したし、大半の攻撃を避けようともしないので暴走を続けているのだろうと思っていた。だが……。
「おや、気づいてしまったか?残念じゃ」
カモメ達に見つめられると、両手を左右に広げながらまるで芝居のようなしぐさで残念がる白魔鬼の姿があった。
「ゴリアテ……なの?」
「ふむ、それは何とも言えんの……ゴリアテとしての記憶もあるがヘインズとしての記憶もあるのじゃ」
白魔鬼には食べた者の知識を奪う力があるのか、それとも、たまたまヘインズの力が強かった為、その記憶が残っているのかわからないが、白魔鬼の中にはゴリアテとヘインズどちらの記憶も残っているようだった。
「ふむ……ワシが誰かなど、些細な事じゃの……お主等が死ぬことには変わりないのじゃから」
口端を上げながら、白魔鬼はそう言う。
「はいそーですかって、私たちがやられると思う?」
「滅びるのはお前の方だ」
そう言うと、私とクオンは同時に仕掛ける。
もちろん、相手の怪光線を警戒し、ふたりして左右に分かれてからの同時攻撃だ。
私のバトーネとクオンのクレイジュが同時に側面から白魔鬼を襲う、これならばどちらかに向いた瞬間、向かれた方は回避行動に移り、もう一人が全力の一撃を頭部に放てば、倒せるかもしれない。後は、敵の頭部の防御力を上回る攻撃を出来るかどうかだ。
そう思っていたのだが、その目論見は甘かった。
「ハッハッハ!ワシに怪光線しかないと思ったのか!!」
そう言うと、白魔鬼の体中から青白い光が周囲に向かって放たれる。
それは、魔力の塊……いや、魔力で出来た炎のようなものだったのだろう、その炎に襲われ、カモメとクオンは弾かれ、床を転がった。
「きゃあああ!」
「ぐああああ!」
「カモメ!」
(相棒!)
床を転がりながら前進にまとわりつく炎を消し、なんとか、敵を睨みつける二人。
だが、白魔鬼は二人に手をかざすと次の攻撃を仕掛けようとしていた。
「させませんわ!!」
エリンシアが敵の行動を止める為、魔導銃を放つ、その一発はリヒトブレスにより、かなりの一撃になっている為、白魔鬼の腕を貫いた。
「ほう……」
面白いと言わんばかりに口端を上げ、エリンシアを見る白魔鬼の腕はすでに再生している。
「まるでスライムですわね……」
千切ってもすぐに再生してしまう白魔鬼の身体はまるでゼリー状ですぐになくなった部分が埋まっていしまうスライムの様だった。
「あんな、下等な魔物と一緒にしてほしくないのだがの……」
そういうと、白魔鬼はエリンシアに向けて手をかざす、そして、掌から青白い炎を出すとエリンシアの体を焼いた。
「きゃあああああ!!」
「エリンシア!!」
まとわりついた炎をカモメ達と同じく床に転がり消す、エリンシア。
このままではまずいとディータはその表情を歪めた。
再生を繰り返す敵、その弱点は堅く簡単には貫けない、そして、徐々に敵の攻撃を受け体力を減らしていくカモメ達……勝つ一手が見当たらないのだ。
なにか、何か手は無いのか……ディータは必死にその頭を回転させる。
だが、その方法を見つけることはできなかった……。
「万事休すか……」
そう思う、ディータの横で、何か覚悟を決めた表情をする少女が一人。
「ディータ……あれをやってみるよ」
「カモメ?『あれ』?」
言われてすぐにカモメが何を言っているのか分からなかったディータだが、カモメの言うアレの正体にすぐ気づく。
「なるほど……あれね……でも、危険よ?成功するとも限らないわ……もし失敗すればここにいる全員をあなたが殺すことになるかもしれない」
「……」
「ま、あの化け物に殺されるよりはその方がマシでしょうね、エリンシア達もそう言うでしょうよ」
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