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7章
魔族の罠
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「人間どもはどうなった?」
「城の外の同胞を悉く倒し、城の中へ侵入した」
「そうか、なら、あれを発動させろ」
「解った……だが、負けは許されんぞ?我らが負ければ魔王様の元へ奴らを行かせることになる」
「解っている……人間如きに我らの王の手を煩わせるわけにはいかぬ」
ヴァルネッサ城の一室、魔族の十二神将であるグラネルザと女性の魔族が一人小さなオーブのようなものの前に立っていた。そのオーブのような物がカモメたちの様子を映し出す。
カモメ達は今まさに城の中に突入したところであった。
それを見た女性の魔族はオーブへ手をかざす。
するとオーブが光り出したのだ。
「よし、このまま一気に奥へと進んじゃおう!」
城の中に突入したカモメは皆へと声を掛ける。
だが、それと同時に自分たちの足元に魔法陣が現れた。
「なんですの!?」
エリンシアが慌てて声を上げると、周りの景色が歪む。
「マズいわね、これは空間魔法よ!」
空間魔法……リーナが使っていた瞬時に別の場所へと移動のできる魔法だ。
「どこかに飛ばされる!?」
「みんな、一か所に……」
アネルが一か所に集まってと言うより早く空間魔法が発動した……そして、先ほどまでカモメ達のいた場所には誰もいなくなったのだった。
カモメは光に包まれると先ほどまでいた場所とは違う景色の場所にいることに気付く。
「建物の中……だけど、さっきとは違う場所だよね……城の中の別の場所に移動させられた?」
「正解です」
「誰!?」
「失礼、私は十二神将が一人、ジェシーと申します」
「……十二神将」
十二神将ということは先ほどの魔法陣はやはり魔族の罠だったようだ。
「ここはどこ!クオン達は何処に行ったの!」
「質問の多い方ですね、ここは先ほどあなたの言った通りヴァルネッサ城の一室です……そしてあなた達は別々に転移をさせられた……という事です」
「じゃあ、みんなも……」
「ええ、別の魔族がいる部屋に送られております……あなた方人間は寄り集まり数で戦う種族……一人にしてしまえば赤子と同然ですから……ですが、貴方は違う『闇の魔女』であり『闇の子』ある貴方は……ですから私があなたの相手をするのです」
「……どういうこと?」
「ふふふ、すぐにわかりますよ!」
ジェシーと名乗った魔族が纏っていたフード付きのマントをたなびかせながらこちらへと突っ込んでくる。
だが、そのスピードはさして速くなかった為、カモメは即座に闇の刃を放った。
魔力が上がり、闇の刃の力も上がっているカモメの攻撃はジェシーを切り刻む。
そして、闇の刃に切り刻まれたジェシーはその場で動きを止めた。
「大きな口を叩いてた割には一瞬だったね」
「……何が一瞬なのでしょう?」
「なっ!?」
動きを止め、倒したのだろうと思ったジェシーが先ほどと変わらない口調で話し出す。
その声には痛みを我慢しているような色は見えなかった。
「ならっ、闇魔滅砲!!」
カモメの放った闇の魔法がジェシーを飲み込み、後ろにあった部屋の壁を破壊する。
「どうだ!」
「ふふふ、素晴らしいですね」
「……嘘」
だが、次の瞬間には吹き飛ばしたはずのジェシーが顔色も変えず立ち上がり、そして、壊れたはずの壁すらも修復されていた。
「ああ、後ろの壁ですか?ここは異空間に作られた特別な場所です。少しくらいの破壊であれば見ての通りすぐに戻ってしまうのです。便利でしょう?」
「そうだね、王様にプレゼントしたいくらいだよ」
憎まれ口を返すカモメであるが内心は焦っていた、あの魔族はまるでダメージを受けていない。
カモメの攻撃を防いだ感じも無く、避けてもいなかった。
だが、だからと言って、ダメージを我慢しているという感じでもない……一体どういうことなのだろう。
「もしかして、お姉さんもこの空間と一緒で勝手に修復されてたりするのかな?」
「ふふふ、どうでしょう?そう思いますか?」
正直、思わない。
だって、修復されているのであれば一瞬でも傷はつくはずだ。
だが、先ほどの闇の刃の時も今の時も彼女に傷はついていなかった。
「厄介な敵だね」
「お褒めに預かり、ありがとうございます」
「褒めてないよ!電爆撃!!」
もしかしたら、この人は魔族ではないのかもしれない、そう思って闇の魔法以外の魔法を放つが魔族は涼しい顔をしていた。
「魔族にそんな魔法は効きませんよ?私でなくともです」
「知ってるよ、本当にお姉さんが魔族か試しただけだよ!暴風轟炎!」
「おお、素晴らしい……ですが、これも効きませんね」
合成魔法である暴風轟炎もやはり効かない。
魔族であることは間違いないようだ……だが、それであれば闇の魔法であればダメージを与えられるはずなのだが……闇の魔法まで他の魔法と同じように効いていない……いや、もしかして。
「もしかして、貴方には魔法そのものが効かない?」
「おお、素晴らしい、自分でお気づきになられるとは……そろそろ教えてさし上げようかと思っていたのですよ……あなたを殺す前に」
その言葉と共にカモメの周りに無数の黒い刃が現れる。
「これはっ!?」
そう、最初に放ったカモメの闇の刃だ。
カモメはその闇の刃をバトーネで払いのけるがその次の瞬間、今度は闇魔滅砲がカモメを襲った。
「くっ、風邪よ!!」
とっさに風の魔法で壁を作り闇魔滅砲を防ぐ……が、その直後、カモメの身体に電撃が走った。
「きゃああああああ!」
「おや、もう一つありますよ?」
今のは魔族か確認するために放った電爆撃だ、そして、確認のためにもう一発カモメは魔法を放っている。
―――――――――――暴風轟炎。
カモメの合成魔法がカモメ自身に襲い掛かったのだ。
「そうそう、私は魔法が効かないだけではなく、私の身体で受けた魔法を一度だけ使うことが出来るのですよ……ああ、言うの、遅かったですかね?ふふふ」
「くっ……」
炎と風に身を切ったカモメは治癒魔法を自分に使いならがその場に立ち上がった。
「おお、素晴らしい!素晴らしい根性です!」
「くっ……」
厄介な相手だとカモメは思った。
魔法が効かない相手がいるなんて思いもしなかったのだ。
カモメは静かにピンチを迎えていたのだった。
「城の外の同胞を悉く倒し、城の中へ侵入した」
「そうか、なら、あれを発動させろ」
「解った……だが、負けは許されんぞ?我らが負ければ魔王様の元へ奴らを行かせることになる」
「解っている……人間如きに我らの王の手を煩わせるわけにはいかぬ」
ヴァルネッサ城の一室、魔族の十二神将であるグラネルザと女性の魔族が一人小さなオーブのようなものの前に立っていた。そのオーブのような物がカモメたちの様子を映し出す。
カモメ達は今まさに城の中に突入したところであった。
それを見た女性の魔族はオーブへ手をかざす。
するとオーブが光り出したのだ。
「よし、このまま一気に奥へと進んじゃおう!」
城の中に突入したカモメは皆へと声を掛ける。
だが、それと同時に自分たちの足元に魔法陣が現れた。
「なんですの!?」
エリンシアが慌てて声を上げると、周りの景色が歪む。
「マズいわね、これは空間魔法よ!」
空間魔法……リーナが使っていた瞬時に別の場所へと移動のできる魔法だ。
「どこかに飛ばされる!?」
「みんな、一か所に……」
アネルが一か所に集まってと言うより早く空間魔法が発動した……そして、先ほどまでカモメ達のいた場所には誰もいなくなったのだった。
カモメは光に包まれると先ほどまでいた場所とは違う景色の場所にいることに気付く。
「建物の中……だけど、さっきとは違う場所だよね……城の中の別の場所に移動させられた?」
「正解です」
「誰!?」
「失礼、私は十二神将が一人、ジェシーと申します」
「……十二神将」
十二神将ということは先ほどの魔法陣はやはり魔族の罠だったようだ。
「ここはどこ!クオン達は何処に行ったの!」
「質問の多い方ですね、ここは先ほどあなたの言った通りヴァルネッサ城の一室です……そしてあなた達は別々に転移をさせられた……という事です」
「じゃあ、みんなも……」
「ええ、別の魔族がいる部屋に送られております……あなた方人間は寄り集まり数で戦う種族……一人にしてしまえば赤子と同然ですから……ですが、貴方は違う『闇の魔女』であり『闇の子』ある貴方は……ですから私があなたの相手をするのです」
「……どういうこと?」
「ふふふ、すぐにわかりますよ!」
ジェシーと名乗った魔族が纏っていたフード付きのマントをたなびかせながらこちらへと突っ込んでくる。
だが、そのスピードはさして速くなかった為、カモメは即座に闇の刃を放った。
魔力が上がり、闇の刃の力も上がっているカモメの攻撃はジェシーを切り刻む。
そして、闇の刃に切り刻まれたジェシーはその場で動きを止めた。
「大きな口を叩いてた割には一瞬だったね」
「……何が一瞬なのでしょう?」
「なっ!?」
動きを止め、倒したのだろうと思ったジェシーが先ほどと変わらない口調で話し出す。
その声には痛みを我慢しているような色は見えなかった。
「ならっ、闇魔滅砲!!」
カモメの放った闇の魔法がジェシーを飲み込み、後ろにあった部屋の壁を破壊する。
「どうだ!」
「ふふふ、素晴らしいですね」
「……嘘」
だが、次の瞬間には吹き飛ばしたはずのジェシーが顔色も変えず立ち上がり、そして、壊れたはずの壁すらも修復されていた。
「ああ、後ろの壁ですか?ここは異空間に作られた特別な場所です。少しくらいの破壊であれば見ての通りすぐに戻ってしまうのです。便利でしょう?」
「そうだね、王様にプレゼントしたいくらいだよ」
憎まれ口を返すカモメであるが内心は焦っていた、あの魔族はまるでダメージを受けていない。
カモメの攻撃を防いだ感じも無く、避けてもいなかった。
だが、だからと言って、ダメージを我慢しているという感じでもない……一体どういうことなのだろう。
「もしかして、お姉さんもこの空間と一緒で勝手に修復されてたりするのかな?」
「ふふふ、どうでしょう?そう思いますか?」
正直、思わない。
だって、修復されているのであれば一瞬でも傷はつくはずだ。
だが、先ほどの闇の刃の時も今の時も彼女に傷はついていなかった。
「厄介な敵だね」
「お褒めに預かり、ありがとうございます」
「褒めてないよ!電爆撃!!」
もしかしたら、この人は魔族ではないのかもしれない、そう思って闇の魔法以外の魔法を放つが魔族は涼しい顔をしていた。
「魔族にそんな魔法は効きませんよ?私でなくともです」
「知ってるよ、本当にお姉さんが魔族か試しただけだよ!暴風轟炎!」
「おお、素晴らしい……ですが、これも効きませんね」
合成魔法である暴風轟炎もやはり効かない。
魔族であることは間違いないようだ……だが、それであれば闇の魔法であればダメージを与えられるはずなのだが……闇の魔法まで他の魔法と同じように効いていない……いや、もしかして。
「もしかして、貴方には魔法そのものが効かない?」
「おお、素晴らしい、自分でお気づきになられるとは……そろそろ教えてさし上げようかと思っていたのですよ……あなたを殺す前に」
その言葉と共にカモメの周りに無数の黒い刃が現れる。
「これはっ!?」
そう、最初に放ったカモメの闇の刃だ。
カモメはその闇の刃をバトーネで払いのけるがその次の瞬間、今度は闇魔滅砲がカモメを襲った。
「くっ、風邪よ!!」
とっさに風の魔法で壁を作り闇魔滅砲を防ぐ……が、その直後、カモメの身体に電撃が走った。
「きゃああああああ!」
「おや、もう一つありますよ?」
今のは魔族か確認するために放った電爆撃だ、そして、確認のためにもう一発カモメは魔法を放っている。
―――――――――――暴風轟炎。
カモメの合成魔法がカモメ自身に襲い掛かったのだ。
「そうそう、私は魔法が効かないだけではなく、私の身体で受けた魔法を一度だけ使うことが出来るのですよ……ああ、言うの、遅かったですかね?ふふふ」
「くっ……」
炎と風に身を切ったカモメは治癒魔法を自分に使いならがその場に立ち上がった。
「おお、素晴らしい!素晴らしい根性です!」
「くっ……」
厄介な相手だとカモメは思った。
魔法が効かない相手がいるなんて思いもしなかったのだ。
カモメは静かにピンチを迎えていたのだった。
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