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7章
魔王との戦い②
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グラネルザが持っている大剣をエリンシアに向けて振り下ろす。
エリンシアはそれをスルりと躱し、グラネルザの横腹に蹴りを入れる。
「ぐおっ」
グラネルザが怯んだところに魔導銃を打ち込もうとするが、もう一人の十二神将、イルザがその攻撃に割って入る。イルザは花弁の形をした魔力の塊をエリンシアに向けて放ってきた。
エリンシアはそれを後ろに大きく飛びのき躱し、イルザに向けて聖滅弾を放つが、それをイルザは大きな花の塊を盾にして防いだ。
そして、自分から眼を離したエリンシアにグラネルザは再び大剣を持って襲い掛かる。
「おっとですわ!」
「ちっ、すばっしこい奴だ!」
エリンシアはそれを再び後ろに大きく飛び躱した。
「さすがに二人相手は難しいですわね」
「この小娘、本当に人間?私たち二人相手に出来るなんて……」
「あら、こんなに可愛らしい人間は他にはおりませんわよ!」
エリンシアは再び聖滅弾を放つと、その弾の後を追いかけるように走り出す。そして、イルザが魔弾を先ほどと同じように防ぐとその花の盾が無い方向からもう一発聖滅弾を放った。
「なっ!?」
エリンシアの放った聖滅弾がイルザを捉える。
だが、間一髪のところでもう一枚、花の盾を召喚したが、生成するのに時間が足らなかったのか聖滅弾は花の盾を壊し、イルザの身体に命中した。
花の盾で威力を大分、削がれてしまったのか、イルザに命中はしたもののそれ程のダメージを与えられなかった。
そして、その隙を突いてグラネルザが大剣をエリンシアに向けて振り下ろす。
エリンシアはその攻撃を床を転がりながら躱したが、そこをグラネルザの蹴りに捉えられた。
「くっ」
「イルザ!」
「解っているわ!」
グラネルザの蹴りをお腹に喰らい、後ろに大きく転げるエリンシアに、イルザは魔力の花びらを飛ばす。
蹴り飛ばされて体制の整っていないところにその攻撃が飛んできたため、エリンシアはその攻撃を避けることが出来ない。
避けることの出来ない事を悟ったエリンシアは魔導銃を花びらに構え撃った。
エリンシアの魔弾は花弁をいくつか捕らえ、打ち消すも、全てを打ち消すことは出来ず、何枚かの花びらにその体を斬り裂かれた。
「やりますわね……」
花弁に裂かれたところから赤い血を流すエリンシアであるが、それ程深くないのか、それを気にせず、魔族たちを見据える。
「貴様のような人間がいたことに驚いている、恐らく、魔女の懐刀と言ったところだろう」
「でも、私たち二人を相手にするのは無謀だったわね」
「魔女の助けも期待できんぞ?」
「どういうことですの?」
「魔女は今、この異空間にはいない。我らの仲間の命を懸けた一撃に外の世界に放り出された」
「しかも、その衝撃でここにつながる扉が壊れてしまったわ……だからもう、魔女はここには来れない……でも、安心して、あなた達を殺したら次はあの魔女も殺してあげるから」
勝ち誇ったように笑うイルザ。
確かにこの状況でカモメの援軍が期待できないのは辛い……だが。
「お~っほっほっほ!」
「何を笑っているのかしら?」
イルザの笑いを打ち消すかのようにエリンシアは高笑いを上げた。
「まったく、こんな大事な時までドジっ子なんですから、カモメさんは……確かに、カモメさんがここから追い出されたしまったのは痛いですわ……ですが、それならばカモメさん抜きであなた達を倒してしまえばいいだけの事ですわ!」
「無理だ」
「あら、どうしてそう言えますの?」
「闇の女神や光の女神が我が王に勝てるわけがない……それに魔女の懐刀の貴様も我々二人相手では勝ち目が無かろう?」
「あら、残念ですわね?」
「……何?」
訝しく方眉を上げるグラネルザに、エリンシアは可愛くウインクをしながら答える。
「カモメさんの懐刀はワタクシではありませんわよ?ですわよね、クオンさん?」
「ぐあっ!?……何!?」
突如現れた少年の剣がグラネルザに襲い掛かる……クオンが背後から自分の武器であるクレイジュを使いグラネルザの背中を斬り裂いたのだ。
「グラネルザ!ちっ、新手か!!」
グラネルザの背中を斬り裂いたクオンに、イルザは魔力の花弁を放つがクオンはそれを軽々と躱した。
「遅刻ですわよ?」
「はは、ごめん、しかも仕留めそこなったみたいだ」
背中を斬り裂かれたグラネルザにイルザは回復魔法らしきものを掛ける。
すると、見る見るうちに背中の傷が塞がった。
「そうみたいですわね」
「それよりも……あっちでディータ達と戦っている男は……」
「魔王ですわ」
「やっぱり……」
(相棒、アイツはやばいぜ)
「ああ、解ってる……とんでもない強さだ……」
「そう言う事ですわ……ですので早く助太刀に行きませんと!」
「了解!」
剣と銃を構えるエリンシアとクオン。
その言葉が届いたのか、回復を終えたイルザが『調子に乗って……』とイラついたように言葉を零した。
「聖滅弾!」
エリンシアの魔弾をイルザの盾が防ぐ、そして、炸裂した魔弾の爆発の中から、クオンは魔族に襲い掛かる。
「速い!?」
イルザを狙ったクオンであったが、あと一歩のところでグラネルザにその攻撃を防がれてしまう。
だが、攻撃を止められたクオンは即座に体を回転させながらグラネルザの腕を蹴り上げた。
「何っ!?」
そこに後ろからエリンシアの魔弾が飛来する。
「があ!?」
グラネルザは腕を跳ね上げられて、大剣でそれを切り払うことも出来ずまともに魔弾を喰らい、後ろに転げる。
「大丈夫!?」
「ああ……だが……」
「厄介なのが増えたわね……」
クオンと言う強力な援軍に先ほどまで数の有利でなんとかエリンシアを押していた二人であったが、その数も同じになり、不利な立場へと変わってしまった事を痛感していた。
「我ら十二神将が人間に後れをとるとは……」
「仕方ないわね……アレを使うわ」
「あれ?……まさか、貴様、あの女の言っていた魔鬼化を使ったのか?」
「ええ……そうよ……それに私だけではないわ」
「馬鹿な、魔王様に禁じられた筈……」
「解っている……でも、それでも魔王様の為に人間に負けるわけにはいかないのよ!!」
イルザは自分の核を貫き、自らその動きを止めた。
そして、一度動きを止めたイルザの身体は、徐々に黒く変わっていく。
「大バカ者め……」
ディータ達と戦いながらその様子を見ていた魔王は舌打ちをしながら言葉を漏らす。
そして、イルザは魔鬼へと変貌したのだった。
エリンシアはそれをスルりと躱し、グラネルザの横腹に蹴りを入れる。
「ぐおっ」
グラネルザが怯んだところに魔導銃を打ち込もうとするが、もう一人の十二神将、イルザがその攻撃に割って入る。イルザは花弁の形をした魔力の塊をエリンシアに向けて放ってきた。
エリンシアはそれを後ろに大きく飛びのき躱し、イルザに向けて聖滅弾を放つが、それをイルザは大きな花の塊を盾にして防いだ。
そして、自分から眼を離したエリンシアにグラネルザは再び大剣を持って襲い掛かる。
「おっとですわ!」
「ちっ、すばっしこい奴だ!」
エリンシアはそれを再び後ろに大きく飛び躱した。
「さすがに二人相手は難しいですわね」
「この小娘、本当に人間?私たち二人相手に出来るなんて……」
「あら、こんなに可愛らしい人間は他にはおりませんわよ!」
エリンシアは再び聖滅弾を放つと、その弾の後を追いかけるように走り出す。そして、イルザが魔弾を先ほどと同じように防ぐとその花の盾が無い方向からもう一発聖滅弾を放った。
「なっ!?」
エリンシアの放った聖滅弾がイルザを捉える。
だが、間一髪のところでもう一枚、花の盾を召喚したが、生成するのに時間が足らなかったのか聖滅弾は花の盾を壊し、イルザの身体に命中した。
花の盾で威力を大分、削がれてしまったのか、イルザに命中はしたもののそれ程のダメージを与えられなかった。
そして、その隙を突いてグラネルザが大剣をエリンシアに向けて振り下ろす。
エリンシアはその攻撃を床を転がりながら躱したが、そこをグラネルザの蹴りに捉えられた。
「くっ」
「イルザ!」
「解っているわ!」
グラネルザの蹴りをお腹に喰らい、後ろに大きく転げるエリンシアに、イルザは魔力の花びらを飛ばす。
蹴り飛ばされて体制の整っていないところにその攻撃が飛んできたため、エリンシアはその攻撃を避けることが出来ない。
避けることの出来ない事を悟ったエリンシアは魔導銃を花びらに構え撃った。
エリンシアの魔弾は花弁をいくつか捕らえ、打ち消すも、全てを打ち消すことは出来ず、何枚かの花びらにその体を斬り裂かれた。
「やりますわね……」
花弁に裂かれたところから赤い血を流すエリンシアであるが、それ程深くないのか、それを気にせず、魔族たちを見据える。
「貴様のような人間がいたことに驚いている、恐らく、魔女の懐刀と言ったところだろう」
「でも、私たち二人を相手にするのは無謀だったわね」
「魔女の助けも期待できんぞ?」
「どういうことですの?」
「魔女は今、この異空間にはいない。我らの仲間の命を懸けた一撃に外の世界に放り出された」
「しかも、その衝撃でここにつながる扉が壊れてしまったわ……だからもう、魔女はここには来れない……でも、安心して、あなた達を殺したら次はあの魔女も殺してあげるから」
勝ち誇ったように笑うイルザ。
確かにこの状況でカモメの援軍が期待できないのは辛い……だが。
「お~っほっほっほ!」
「何を笑っているのかしら?」
イルザの笑いを打ち消すかのようにエリンシアは高笑いを上げた。
「まったく、こんな大事な時までドジっ子なんですから、カモメさんは……確かに、カモメさんがここから追い出されたしまったのは痛いですわ……ですが、それならばカモメさん抜きであなた達を倒してしまえばいいだけの事ですわ!」
「無理だ」
「あら、どうしてそう言えますの?」
「闇の女神や光の女神が我が王に勝てるわけがない……それに魔女の懐刀の貴様も我々二人相手では勝ち目が無かろう?」
「あら、残念ですわね?」
「……何?」
訝しく方眉を上げるグラネルザに、エリンシアは可愛くウインクをしながら答える。
「カモメさんの懐刀はワタクシではありませんわよ?ですわよね、クオンさん?」
「ぐあっ!?……何!?」
突如現れた少年の剣がグラネルザに襲い掛かる……クオンが背後から自分の武器であるクレイジュを使いグラネルザの背中を斬り裂いたのだ。
「グラネルザ!ちっ、新手か!!」
グラネルザの背中を斬り裂いたクオンに、イルザは魔力の花弁を放つがクオンはそれを軽々と躱した。
「遅刻ですわよ?」
「はは、ごめん、しかも仕留めそこなったみたいだ」
背中を斬り裂かれたグラネルザにイルザは回復魔法らしきものを掛ける。
すると、見る見るうちに背中の傷が塞がった。
「そうみたいですわね」
「それよりも……あっちでディータ達と戦っている男は……」
「魔王ですわ」
「やっぱり……」
(相棒、アイツはやばいぜ)
「ああ、解ってる……とんでもない強さだ……」
「そう言う事ですわ……ですので早く助太刀に行きませんと!」
「了解!」
剣と銃を構えるエリンシアとクオン。
その言葉が届いたのか、回復を終えたイルザが『調子に乗って……』とイラついたように言葉を零した。
「聖滅弾!」
エリンシアの魔弾をイルザの盾が防ぐ、そして、炸裂した魔弾の爆発の中から、クオンは魔族に襲い掛かる。
「速い!?」
イルザを狙ったクオンであったが、あと一歩のところでグラネルザにその攻撃を防がれてしまう。
だが、攻撃を止められたクオンは即座に体を回転させながらグラネルザの腕を蹴り上げた。
「何っ!?」
そこに後ろからエリンシアの魔弾が飛来する。
「があ!?」
グラネルザは腕を跳ね上げられて、大剣でそれを切り払うことも出来ずまともに魔弾を喰らい、後ろに転げる。
「大丈夫!?」
「ああ……だが……」
「厄介なのが増えたわね……」
クオンと言う強力な援軍に先ほどまで数の有利でなんとかエリンシアを押していた二人であったが、その数も同じになり、不利な立場へと変わってしまった事を痛感していた。
「我ら十二神将が人間に後れをとるとは……」
「仕方ないわね……アレを使うわ」
「あれ?……まさか、貴様、あの女の言っていた魔鬼化を使ったのか?」
「ええ……そうよ……それに私だけではないわ」
「馬鹿な、魔王様に禁じられた筈……」
「解っている……でも、それでも魔王様の為に人間に負けるわけにはいかないのよ!!」
イルザは自分の核を貫き、自らその動きを止めた。
そして、一度動きを止めたイルザの身体は、徐々に黒く変わっていく。
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