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7章
魔王との戦い④
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「何がおかしいんですか?」
不敵な笑みを魔王とディータ達に向けるリーンへクオンは問う。
「あら、笑っていたかしら?」
「笑っておりましたわね、まるで何かを企んでいると言わんばかりにですわ……?」
「うふふ、企んでいるだなんてそんな……私は唯、魔王様の勇姿に見惚れていただけですよ?」
どう見ても、見惚れているという表情ではなかったとクオンとエリンシアは思うが、追及したところではぐらかされるだけだろう。
「エリンシア、油断しないで」
「解っておりますわ……というより、出来るわけがありませんわ……あの方……とんでもないですわ」
エリンシアの言う通り、リーンはただそこに立っているだけだというのに、それでもその強さが解るほど、とてつもないプレッシャーを感じていた。
それを証拠に、クオンとエリンシアから、動いてもいないのに汗が流れ落ちている。
向かい合った敵の脅威に、体が反応しているのだろう。
「それでは、グラネルザさん、イルザさん……私達もこの人間を倒し、魔王様の元へ行くとしましょう」
「うむ、貴方がいてくれるのであれば百人力だ!」
「ええ!」
先ほどまでクオンとエリンシアに押されて、焦りを見せ始めていたグラネルザとイルザであったが、その表情には余裕と覇気が戻っていた。
「結構ピンチかもね」
「ですわね……ですが……」
「うん、負けるわけにはいかない!」
力強い言葉と共に、クオンが走り出す。
一直線にリーンに目掛けて奔りだすと、それを見たリーンは手の中に杖のようなものを出現させる。
魔法を唱えるのかと思ったが、どうやら、その杖でクオンの攻撃を受け止めようとしているようだった。
「舐められてるね……でも!」
クオンはスピードをさらに上げると、一直線にリーンに向かっていたその軌道をグラネルザへと変える。
「あら?」
「何!?」
グラネルザはリーンが来たことにより余裕が戻っていたが、逆にそれが油断へと繋がったのだ。
「先ず一人!!」
「しまっ!?」
完全に棒立ち状態であった、グラネルザはクオンの胴斬りを無防備に受けてしまう。
……いや、受けたように見えた。
が、クオンの刃はグラネルザに届く、ほんの数ミリ前で止まっていた。
「なっ!?」
「うふふ、残念♪」
後ろを見ると、リーンの持っていた杖の先端が光っている。
リーンは咄嗟に魔法を唱えて、グラネルザの周りにバリアのようなものを張っていたのだ。
「そんな、早すぎますわ!」
クオンのスピードも異常なほど早い。
不意を突いたとはいえ、魔族で十二神将でもあるグラネルザが対応できないほどのスピードだ。
そのクオンのスピードに、リーンは先ほどまで自分が杖で受け止めるつもりで構えていたにも関わず、方向転換したクオンの意図を瞬時に読み取り即座に魔法を発動させたのだ……こちらも異常なほど早い。
「くっ!」
これ以上続けてもグラネルザにダメージを与えられないことを悟ったクオンは一度、後ろに飛びのき距離を取る……が。
「いらっしゃ~い♪」
距離を取ったはずのクオンの隣にリーンが待ち構えていた。
そして、持っていた杖を振ると、咄嗟にそれに反応しクレイジュで杖を受け止めるクオンであったが、杖の勢いはクレイジュで受け止めたにも関わらず、衰えず、クオンは弾き飛ばし、部屋の端にある柱へと叩き付けた。
「クオンさん!……くっ、聖滅弾!」
「……あらあら」
「なっ!?」
エリンシアのセイクリットブリッツがリーンを捉える……いや、リーンはその魔弾を避けようともしなかった……そして、今度は杖で受け止めるでもなく、魔法でバリアを貼るでもなくそのまま身体で受けたのだが……まるで、そよ風に吹かれたとでも言わんばかりに、魔弾の当たった時にでた衝撃で靡いている、自分のピンクの髪を抑えるだけであった。
「驚いている暇はありませんよ?」
「え!?」
先ほどまで、自分の銃口の先にいたはずのリーンがいつの間にか自分の隣にいる、それに驚き、咄嗟にリーンの方へ銃口を向け直すエリンシアであったが、銃口を向けたその時にはすでにそこにリーンはいなかった。
そして、さらに背後に回ったリーンはまたも杖を振るう。
「くっ、光纏躰!」
とっさに光の強化魔法を使い、自分の体を強化するエリンシアであったが、強化したにもかかわらず、クオンと同じく吹き飛ばされ、柱へと叩きつけられていた。
「がっ……」
「これはおまけです♪」
そう言った、リーンの周りには光の玉が無数に浮かんでいる。
そして、リーンが手を前にやると、光の玉はクオン達、目掛けて飛んできた。
「ぐああああああ!!」
「きゃああああああ!!」
クオンとエリンシアの悲鳴が木霊する。
光の玉はクオン達の元へと飛んでくると、クオン達に触れた瞬間、爆発を起こしたのだ。
「あら、もう終わり?………あら?」
爆発で起きた煙が晴れてくると、そこには倒れず、立っている二人の姿が見えた。
リーンの光の玉を喰らった二人であるはずなのに、その体にはそれらしい傷痕がない。
「ああ、なるほど……まだ、仲間がいたんですね?」
リーンが扉の方に目をやると、そこには二つの人影が立っている。
コロとレディである。
リーンの光の玉が炸裂するその瞬間、コロが光の魔法で二人を護ったのだ。
「おまたせぇん!助けに来たわよぉん!」
「まったく、次から次へと……グラネルザさん、イルザさん……あちらの二人は任せても?」
「ああ、もちろんだ!」
「このまま何もせずにはいられないわ」
そう言うと、二人の魔族がレディたちの方へと歩き出す。
「あらぁん……他にも敵がいたのねぇん」
「どうしましょう、あのままじゃ、クオンさん達が……」
「解ってるわぁん……でも、あの二人も簡単には通してくれなそうよん……」
クオン達を気にしながらも、自分たちも気を抜くにはいかない状況に早変わりしたレディ達……敵を見据えながら、今、自分たちのとれる、最善の行動を考えるのであった。
不敵な笑みを魔王とディータ達に向けるリーンへクオンは問う。
「あら、笑っていたかしら?」
「笑っておりましたわね、まるで何かを企んでいると言わんばかりにですわ……?」
「うふふ、企んでいるだなんてそんな……私は唯、魔王様の勇姿に見惚れていただけですよ?」
どう見ても、見惚れているという表情ではなかったとクオンとエリンシアは思うが、追及したところではぐらかされるだけだろう。
「エリンシア、油断しないで」
「解っておりますわ……というより、出来るわけがありませんわ……あの方……とんでもないですわ」
エリンシアの言う通り、リーンはただそこに立っているだけだというのに、それでもその強さが解るほど、とてつもないプレッシャーを感じていた。
それを証拠に、クオンとエリンシアから、動いてもいないのに汗が流れ落ちている。
向かい合った敵の脅威に、体が反応しているのだろう。
「それでは、グラネルザさん、イルザさん……私達もこの人間を倒し、魔王様の元へ行くとしましょう」
「うむ、貴方がいてくれるのであれば百人力だ!」
「ええ!」
先ほどまでクオンとエリンシアに押されて、焦りを見せ始めていたグラネルザとイルザであったが、その表情には余裕と覇気が戻っていた。
「結構ピンチかもね」
「ですわね……ですが……」
「うん、負けるわけにはいかない!」
力強い言葉と共に、クオンが走り出す。
一直線にリーンに目掛けて奔りだすと、それを見たリーンは手の中に杖のようなものを出現させる。
魔法を唱えるのかと思ったが、どうやら、その杖でクオンの攻撃を受け止めようとしているようだった。
「舐められてるね……でも!」
クオンはスピードをさらに上げると、一直線にリーンに向かっていたその軌道をグラネルザへと変える。
「あら?」
「何!?」
グラネルザはリーンが来たことにより余裕が戻っていたが、逆にそれが油断へと繋がったのだ。
「先ず一人!!」
「しまっ!?」
完全に棒立ち状態であった、グラネルザはクオンの胴斬りを無防備に受けてしまう。
……いや、受けたように見えた。
が、クオンの刃はグラネルザに届く、ほんの数ミリ前で止まっていた。
「なっ!?」
「うふふ、残念♪」
後ろを見ると、リーンの持っていた杖の先端が光っている。
リーンは咄嗟に魔法を唱えて、グラネルザの周りにバリアのようなものを張っていたのだ。
「そんな、早すぎますわ!」
クオンのスピードも異常なほど早い。
不意を突いたとはいえ、魔族で十二神将でもあるグラネルザが対応できないほどのスピードだ。
そのクオンのスピードに、リーンは先ほどまで自分が杖で受け止めるつもりで構えていたにも関わず、方向転換したクオンの意図を瞬時に読み取り即座に魔法を発動させたのだ……こちらも異常なほど早い。
「くっ!」
これ以上続けてもグラネルザにダメージを与えられないことを悟ったクオンは一度、後ろに飛びのき距離を取る……が。
「いらっしゃ~い♪」
距離を取ったはずのクオンの隣にリーンが待ち構えていた。
そして、持っていた杖を振ると、咄嗟にそれに反応しクレイジュで杖を受け止めるクオンであったが、杖の勢いはクレイジュで受け止めたにも関わらず、衰えず、クオンは弾き飛ばし、部屋の端にある柱へと叩き付けた。
「クオンさん!……くっ、聖滅弾!」
「……あらあら」
「なっ!?」
エリンシアのセイクリットブリッツがリーンを捉える……いや、リーンはその魔弾を避けようともしなかった……そして、今度は杖で受け止めるでもなく、魔法でバリアを貼るでもなくそのまま身体で受けたのだが……まるで、そよ風に吹かれたとでも言わんばかりに、魔弾の当たった時にでた衝撃で靡いている、自分のピンクの髪を抑えるだけであった。
「驚いている暇はありませんよ?」
「え!?」
先ほどまで、自分の銃口の先にいたはずのリーンがいつの間にか自分の隣にいる、それに驚き、咄嗟にリーンの方へ銃口を向け直すエリンシアであったが、銃口を向けたその時にはすでにそこにリーンはいなかった。
そして、さらに背後に回ったリーンはまたも杖を振るう。
「くっ、光纏躰!」
とっさに光の強化魔法を使い、自分の体を強化するエリンシアであったが、強化したにもかかわらず、クオンと同じく吹き飛ばされ、柱へと叩きつけられていた。
「がっ……」
「これはおまけです♪」
そう言った、リーンの周りには光の玉が無数に浮かんでいる。
そして、リーンが手を前にやると、光の玉はクオン達、目掛けて飛んできた。
「ぐああああああ!!」
「きゃああああああ!!」
クオンとエリンシアの悲鳴が木霊する。
光の玉はクオン達の元へと飛んでくると、クオン達に触れた瞬間、爆発を起こしたのだ。
「あら、もう終わり?………あら?」
爆発で起きた煙が晴れてくると、そこには倒れず、立っている二人の姿が見えた。
リーンの光の玉を喰らった二人であるはずなのに、その体にはそれらしい傷痕がない。
「ああ、なるほど……まだ、仲間がいたんですね?」
リーンが扉の方に目をやると、そこには二つの人影が立っている。
コロとレディである。
リーンの光の玉が炸裂するその瞬間、コロが光の魔法で二人を護ったのだ。
「おまたせぇん!助けに来たわよぉん!」
「まったく、次から次へと……グラネルザさん、イルザさん……あちらの二人は任せても?」
「ああ、もちろんだ!」
「このまま何もせずにはいられないわ」
そう言うと、二人の魔族がレディたちの方へと歩き出す。
「あらぁん……他にも敵がいたのねぇん」
「どうしましょう、あのままじゃ、クオンさん達が……」
「解ってるわぁん……でも、あの二人も簡単には通してくれなそうよん……」
クオン達を気にしながらも、自分たちも気を抜くにはいかない状況に早変わりしたレディ達……敵を見据えながら、今、自分たちのとれる、最善の行動を考えるのであった。
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(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
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