221 / 412
7章
魔王との戦い⑦
しおりを挟む
「魔王様!魔王様!」
自分の腕で貫き動かなくなってしまった魔王にイルザは言葉をかけ続ける。
自分の仲間が主である魔王の腹部を貫く様を見て、呆けてしまっていたグラネルザであったが、必死に魔王に言葉をかけるイルザを見て、事態を理解したのか、リーンを睨みつけた。
「貴様……貴様あああああああ!!」
「あらあら、うるさいわねぇ」
グラネルザは疾り、リーンへと攻撃を仕掛ける。
持っていた大剣を怒りに任せ、力の限り振り下ろした……が。
その大剣はリーンへと届く前に何かにへし折れてしまう。
「何っ!?」
グラネルザの大剣はリーンの前にいつの間にか移動していたイルザによってへし折られていた。
「身体が……勝手に……お願いだリーン殿、魔王様に回復を!!」
「だ~め♪」
「このままでは魔王様は……頼むリーン殿!」
「しつこいですねぇ、駄目なものは駄目ですよ……だって、私を敵とみなした魔王さんは邪魔にしかなりませんからね。私だって残念なんですよ?魔王さんにはまだ頼んでいたこともあったというのに……それを達成する前に殺すことになったんですから……まったく、役立たずですねぇ」
「なんだと……リーン!貴様!!」
「はいはい、もう五月蠅いので意識失くしちゃってくださいね」
「なっ……そん…………」
何かを反論しようとしていたイルザが、急に何もしゃべらなくなる。
その赤い瞳にはまるで何も映っていないかのように虚空を見ていた。
「貴様、イルザに何をした!」
「何って、本来の通り、唯の使い魔になっていただいたのですよ?」
魔族が人間を魔鬼にした時は、本来人間は唯の魔獣のごとく目の前の敵を襲うようになる……ということは?
「ガアアアアアアアアア!!」
「くっ、イルザ!」
グラネルザに襲い掛かるイルザ。
折れた大剣でイルザの繰り出す長いツメの攻撃をグラネルザは何とか躱していた。
「さて、それじゃあ、そこの犬はイルザに任せるとして、私は魔王と女神に止めを刺しましょうか」
「ぐっ……」
魔力をほとんど使い切ってしまっているディータ達は片膝を付いたまま、リーンを睨みつけているがリーンを撃退することが出来ないということは承知していた。
このままでは、魔王たちだけでなく、自分たちも全滅してしまう。
なにか、なにかこのピンチを脱出する方法はないのだろうか……必死に策を考えるディータであったが、思いつかなかった。
「まずは、瀕死の魔王さんを殺しておきましょうか」
「やめろぉお!!」
グラネルザの悲痛の叫びが聞こえてくるがリーンはそれを意に反さない。
そして、魔王の目の前にまで来たリーンは魔王に手をかざすと魔力を手に集中させた。
恐らく光の魔法であろう魔法を魔王に向かって放とうとした、その時。
「我を侮るな女狐!」
地に臥し、倒れていた魔王が起き上がり、リーンへと魔弾を放った。
「あら?」
魔王の銀色の魔弾がリーンに襲い掛かる。
「あらあら、しぶといですね」
魔王に撃とうとしていた光の魔法を自分に襲い来る銀色の魔弾に対して放ち、それを相殺するリーン。
「貴様如きに我を殺せると思うな!」
「死にぞこないのくせに、元気ですねぇ」
魔王とリーンが魔弾の打ち合いを始めると、魔力を使い切り片膝を付いて動けなくなっているディータとレナの元に、近づいてくるものがいた。
「大丈夫ですか?」
――――――コロである。
レディと共にグラネルザと戦っていたコロであったが、グラネルザがイルザと戦い始め、こちらを気にもしなくなったことで行動を開始していた。
「クオンさんとエリンシアさんは治癒魔法を掛けました、ディータさん達にも掛けますね」
「助かるわ……でも、回復をしてももう魔力がないのよ……」
「僕の魔力を少し分けます」
「そんなことが出来るの?」
「ソウルイーターのディータさんなら出来るんじゃないでしょうか?」
相手の魂を食べることによって魔力を増やしてきたディータである。
もしかしたら、魔力だけでも奪えるのではとコロは言うのだが。
「それは無理よ……私は相手の魂から魔力を吸収するのであって器用に魔力だけは奪えないわ」
「そうなんですか……でも、体力だけでも回復しておきますね」
「ありがと」
コロがディータの回復をし始めたころ、大きな声が辺りに響き渡った。
「ぐおおおおおおおおおお!!!」
グラネルザである。
「……何あれ」
グラネルザと戦っていたイルザがまるで先ほどまでとは別人のように変貌を遂げていた。
その姿はまるで蜘蛛のような姿をしていた。
手足は八本に増えており、綺麗であったその顔は見る影もないほど、化け物のソレと化していた。
大きな牙が生え、眼はまるで赤いビー玉のようなものが六つ付いており、そのどれも虚空を見ているかのように虚ろの目をしていた。
そして、その八本あるうちの一本の腕が、グラネルザの胸を貫いていたのだ。
「グギャギャ!」
「ぐ……がああ!」
二本目の腕をグラネルザに刺すと、再び、グラネルザの悲鳴が聞こえてくる。
「が……はっ」
グラネルザから力が抜け、貫かれた腕に自分の体を預けるようにぶら下っている。
それを見て、すでに目の前の獲物に抵抗する力がないことを理解したのか、止めの為にグラネルザの頭に貫こうともう一本、腕を突きだそうとするイルザであったがその一本が届く前に別の声が上がった。
「うっふううううううん!!!」
――――――レディだ。
「あらぁん、ついつい、手を出しちゃったわぁん……助ける必要なんてないんだけど……見ていられなかったわぁねぇん」
大きなウォーアクスを肩に担ぎながらレディはやれやれと言った表情で言う。
「可哀想な子ねぇん……自分の意志と関係なく仲間を攻撃しちゃうなんてぇん……」
憐みの表情を浮かべながらイルザを見るレディ。
攻撃をされて標的を変えたのか、イルザはレディを見ていた。
「あら、敵はレディさんだけじゃありませんわよ?」
「だね、僕らを忘れないで欲しいな」
「グギャ!」
コロの回復魔法により復活した二人が、イルザに追撃を放った。
その衝撃でイルザの腕に貫かれていたグラネルザが、その腕を離れ、ディータ達の方まで転がっていく。
「ぐ……」
身体を二か所貫かれ、すでにもう虫の息に近いグラネルザが、ディータの方を見ると、傷ついた体を引きずりながらちかづいてきた。
「闇の女神よ……頼みがある……俺を喰え……」
「はあ!?」
死にかけながらやってきて、いきなり何を言いだすのかとディータは驚いた表情を見せる。
だが、グラネルザの表情は冗談を言っている訳でもなく、本気の様だった。
確かに、グラネルザの魔力を食べれば、ディータの力は戻るかもしれないが、敵であるディータになぜ力を与えるようなことをいいだすのかと、もしかしたら何かの罠なんではないかと警戒をするディータであった。
自分の腕で貫き動かなくなってしまった魔王にイルザは言葉をかけ続ける。
自分の仲間が主である魔王の腹部を貫く様を見て、呆けてしまっていたグラネルザであったが、必死に魔王に言葉をかけるイルザを見て、事態を理解したのか、リーンを睨みつけた。
「貴様……貴様あああああああ!!」
「あらあら、うるさいわねぇ」
グラネルザは疾り、リーンへと攻撃を仕掛ける。
持っていた大剣を怒りに任せ、力の限り振り下ろした……が。
その大剣はリーンへと届く前に何かにへし折れてしまう。
「何っ!?」
グラネルザの大剣はリーンの前にいつの間にか移動していたイルザによってへし折られていた。
「身体が……勝手に……お願いだリーン殿、魔王様に回復を!!」
「だ~め♪」
「このままでは魔王様は……頼むリーン殿!」
「しつこいですねぇ、駄目なものは駄目ですよ……だって、私を敵とみなした魔王さんは邪魔にしかなりませんからね。私だって残念なんですよ?魔王さんにはまだ頼んでいたこともあったというのに……それを達成する前に殺すことになったんですから……まったく、役立たずですねぇ」
「なんだと……リーン!貴様!!」
「はいはい、もう五月蠅いので意識失くしちゃってくださいね」
「なっ……そん…………」
何かを反論しようとしていたイルザが、急に何もしゃべらなくなる。
その赤い瞳にはまるで何も映っていないかのように虚空を見ていた。
「貴様、イルザに何をした!」
「何って、本来の通り、唯の使い魔になっていただいたのですよ?」
魔族が人間を魔鬼にした時は、本来人間は唯の魔獣のごとく目の前の敵を襲うようになる……ということは?
「ガアアアアアアアアア!!」
「くっ、イルザ!」
グラネルザに襲い掛かるイルザ。
折れた大剣でイルザの繰り出す長いツメの攻撃をグラネルザは何とか躱していた。
「さて、それじゃあ、そこの犬はイルザに任せるとして、私は魔王と女神に止めを刺しましょうか」
「ぐっ……」
魔力をほとんど使い切ってしまっているディータ達は片膝を付いたまま、リーンを睨みつけているがリーンを撃退することが出来ないということは承知していた。
このままでは、魔王たちだけでなく、自分たちも全滅してしまう。
なにか、なにかこのピンチを脱出する方法はないのだろうか……必死に策を考えるディータであったが、思いつかなかった。
「まずは、瀕死の魔王さんを殺しておきましょうか」
「やめろぉお!!」
グラネルザの悲痛の叫びが聞こえてくるがリーンはそれを意に反さない。
そして、魔王の目の前にまで来たリーンは魔王に手をかざすと魔力を手に集中させた。
恐らく光の魔法であろう魔法を魔王に向かって放とうとした、その時。
「我を侮るな女狐!」
地に臥し、倒れていた魔王が起き上がり、リーンへと魔弾を放った。
「あら?」
魔王の銀色の魔弾がリーンに襲い掛かる。
「あらあら、しぶといですね」
魔王に撃とうとしていた光の魔法を自分に襲い来る銀色の魔弾に対して放ち、それを相殺するリーン。
「貴様如きに我を殺せると思うな!」
「死にぞこないのくせに、元気ですねぇ」
魔王とリーンが魔弾の打ち合いを始めると、魔力を使い切り片膝を付いて動けなくなっているディータとレナの元に、近づいてくるものがいた。
「大丈夫ですか?」
――――――コロである。
レディと共にグラネルザと戦っていたコロであったが、グラネルザがイルザと戦い始め、こちらを気にもしなくなったことで行動を開始していた。
「クオンさんとエリンシアさんは治癒魔法を掛けました、ディータさん達にも掛けますね」
「助かるわ……でも、回復をしてももう魔力がないのよ……」
「僕の魔力を少し分けます」
「そんなことが出来るの?」
「ソウルイーターのディータさんなら出来るんじゃないでしょうか?」
相手の魂を食べることによって魔力を増やしてきたディータである。
もしかしたら、魔力だけでも奪えるのではとコロは言うのだが。
「それは無理よ……私は相手の魂から魔力を吸収するのであって器用に魔力だけは奪えないわ」
「そうなんですか……でも、体力だけでも回復しておきますね」
「ありがと」
コロがディータの回復をし始めたころ、大きな声が辺りに響き渡った。
「ぐおおおおおおおおおお!!!」
グラネルザである。
「……何あれ」
グラネルザと戦っていたイルザがまるで先ほどまでとは別人のように変貌を遂げていた。
その姿はまるで蜘蛛のような姿をしていた。
手足は八本に増えており、綺麗であったその顔は見る影もないほど、化け物のソレと化していた。
大きな牙が生え、眼はまるで赤いビー玉のようなものが六つ付いており、そのどれも虚空を見ているかのように虚ろの目をしていた。
そして、その八本あるうちの一本の腕が、グラネルザの胸を貫いていたのだ。
「グギャギャ!」
「ぐ……がああ!」
二本目の腕をグラネルザに刺すと、再び、グラネルザの悲鳴が聞こえてくる。
「が……はっ」
グラネルザから力が抜け、貫かれた腕に自分の体を預けるようにぶら下っている。
それを見て、すでに目の前の獲物に抵抗する力がないことを理解したのか、止めの為にグラネルザの頭に貫こうともう一本、腕を突きだそうとするイルザであったがその一本が届く前に別の声が上がった。
「うっふううううううん!!!」
――――――レディだ。
「あらぁん、ついつい、手を出しちゃったわぁん……助ける必要なんてないんだけど……見ていられなかったわぁねぇん」
大きなウォーアクスを肩に担ぎながらレディはやれやれと言った表情で言う。
「可哀想な子ねぇん……自分の意志と関係なく仲間を攻撃しちゃうなんてぇん……」
憐みの表情を浮かべながらイルザを見るレディ。
攻撃をされて標的を変えたのか、イルザはレディを見ていた。
「あら、敵はレディさんだけじゃありませんわよ?」
「だね、僕らを忘れないで欲しいな」
「グギャ!」
コロの回復魔法により復活した二人が、イルザに追撃を放った。
その衝撃でイルザの腕に貫かれていたグラネルザが、その腕を離れ、ディータ達の方まで転がっていく。
「ぐ……」
身体を二か所貫かれ、すでにもう虫の息に近いグラネルザが、ディータの方を見ると、傷ついた体を引きずりながらちかづいてきた。
「闇の女神よ……頼みがある……俺を喰え……」
「はあ!?」
死にかけながらやってきて、いきなり何を言いだすのかとディータは驚いた表情を見せる。
だが、グラネルザの表情は冗談を言っている訳でもなく、本気の様だった。
確かに、グラネルザの魔力を食べれば、ディータの力は戻るかもしれないが、敵であるディータになぜ力を与えるようなことをいいだすのかと、もしかしたら何かの罠なんではないかと警戒をするディータであった。
0
あなたにおすすめの小説
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる