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7章
魔王との戦い⑯
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「う……あらぁん……」
「大丈夫、レディ?」
「カモメちゃん……」
治癒魔法をかけたレディが目を覚ます。
「……っ、クオンちゃんはぁん!?」
「………」
先ほどまでの事を思い出し、クオンの無事を聞くレディにカモメは視線を落とし、答えることは出来なかった。レディはカモメの様子を見て、理解する。
「連れていかれたのねぇん……っ!」
レディは、自らの拳を力の限り床に叩きつけた。
その威力はすさまじく、床に小さなクレーターが出来る。
「レディ……」
力の限り叩き付けたのだろう、レディの拳から血が流れる。
その手を取り、カモメは再び治癒魔法を掛けた。
「大丈夫だよ、レディ、クオンは絶対取り戻すから!」
「カモメちゃん…………そうねぇん、ごめんなさぁい、カモメちゃんの方が辛いのにぃん……」
「ありがと、レディ……うん、今も不安だけど……下を向いてるとまたエリンシアに引っ叩かれちゃうからね♪」
「エリンシアちゃんが?……強いのねぇん二人とも………なら私も頑張らないとねぇん……コロちゃんの分もぉん」
「うん……だね!」
カモメがレディの治療をしている中、ディータ達は魔王と対峙している。
だが、魔王の動きは先ほど、ディータ達が戦っていた時より動きが悪い。
リーンから受けた傷のせいなのか、それとも、洗脳された為なのか。
ディータはその魔王の姿を見て同情の心を持ち始めていた。
「哀れなものね……リーンに騙され、仲間を洗脳され……挙句は自分もなんて……」
千年前には自分達の世界に侵略を賭けてきた相手である。
ディータにとって、子供のような存在の人間たちを数多く殺している。
そんな相手に同情なんてするわけがない……そう思っていたが……。
いざ、魔王のその姿を見ると、憐みの心が現れるのであった。
「貴方の部下である魔族ももう残っていない……いいえ、貴方の世界にはまだいるのでしょうけど……その人たちを護るために私たちの世界に侵略してきた……王としては当然の選択なのでしょうね……」
好敵手である自分の語り掛けに魔王は微塵も反応しない。
魔王からこの世界を救うためにディータは戦ってきた……その結果がこれである。
魔王からの脅威は無くなったかもしれない……だが、結局魔王の脅威からリーンの脅威に変わっただけで世界の危機には変わらない。しかも、リーンが居なければ魔王はこの世界に侵略する意味は無かったのだ。
………そう、魔族たちも魔族たちに殺された人間たちも無駄死にである。
そう考えると段々と腹が立ってくる。
「まったく、あんな女に騙されて……終いには操られて無様姿を晒す……やっぱり貴方は三流の魔王ね」
そして、その三流魔王から世界を救うために努力をした自分も道化である。
結局、あのリーンの掌の上なのだ。
「せめて、私がこの手で葬ってあげるわ……魔王として殺してあげる……女神の慈悲だと思いなさい!」
ディータの手から闇の魔法が迸る。
闇の刃が魔王の右腕を斬り飛ばした。
「避けられもしないのね……エリンシア!」
「はいですわ!!光祝福!」
身体を強化したエリンシアが、魔王を蹴り飛ばす。
魔王はそれを防ごうと残った左腕を前に出すが、強化されたエリンシアの攻撃を何の強化も無い魔王の腕が抑えられる訳もなく、鈍い音を立てて折れ曲がった。
「ぐ……が……」
続けて魔王の腹を蹴り飛ばす。
魔王は、抵抗することも無くその蹴りを喰らい吹き飛んだ。
「どういうことですの?」
確かに魔王はリーンとの戦いの時の傷もあるし、洗脳されているのだから多少は動きも鈍くなるだろう……だが、今の魔王は弱すぎる。
先ほどまでの圧倒的な強さがない。
エリンシアはあまりにも手ごたえの無い魔王に疑問を抱いた。
「リーンさんはなぜ、魔王を置いていったのですの?……これでは」
そうだ、リーンがいた時は魔王は魔弾等を使い、しっかりと動いていた。
だが今は、まともに動いていない……恐らくまともに魔王自身が思考をしていないのだろう。
リーンがこの場にいなくなったことで魔王は真面に動くことが出来なくなっているのだ。
だとしたら、なぜ、リーンは魔王を置いていったのだろう。
自分の思い通りに動かすことのできる状態になった魔王だ、一緒に連れて行けばもっと使いようがあったはずだ。
「邪魔だったのかもしれないわね……」
「魔王さんが……ですの?」
「多分……そうでもないと魔王を残していく意味がないもの」
「ですわよね」
本当の所は分からない、もしかしたらリーン自身、魔王がまともに動かないとは思っていなかったのかもしれない。もしくは唯々、いらなくなっただけかも知れない。
後は……魔王が私たち伝えると困る情報を持っていたのかもしれない。
「考えられるとしたら一番最後のかしらね……」
自分の思考に自分で答えるディータ。
「でも、だからといって、手を抜く気はないわよ。聞こうにもまともに喋れなそうだものね」
そう、このまま魔王を残していくわけにも行かない。
殺さずに残していった場合、リーンが魔王に何をさせるか分からないのだ。
恐らく、リーンは私達に魔王を殺させようとしているのだろう。自分で殺さなかったのはなぜなのかわからないが、人質を取っていった以上、私たちを殺す為に残したとは思えない。
「さあ、これで止めよ」
まともに動かず、倒れた状態からゆっくりと起き上がろうとする魔王に近づき、手をかざすディータ。
そして……。
「……闇魔滅砲」
小さく呟くと、かざした手から闇の魔法が放たれ、魔王の胸に大きな穴を空けた……そして。
血を口から溢して、魔王は地面に倒れるのであった。
「さようなら、魔王」
「ふ……貴様に感謝することになるとはな闇の女神よ」
「っ!?……アンタ正気に」
「死にかけているからだろうな……ぐ……あ奴の洗脳が弱まったようだ」
口から血を零しながら魔王はニヤリと笑った。
「………」
「なんて顔をしている闇の女神よ……我は魔王ぞ?貴様にそのような顔をされる謂れはないわ」
「っ!……別に、三流魔王には似合いの死にざまだと思っただけよ」
「ふ……確かにな……ごほっ」
すでに喋るのも辛そうである。
「聞け、闇の女神よ……あ奴が我を洗脳し、殺そうとした理由に心当たりがる」
「……へえ、教えてくれるんだ?」
「ふっ……あ奴の吠えずらが見たいからな……がはっ……もう時間がない、黙って聞くのだ」
「ええ」
ニヤリと笑うと魔王は語り始めるのだった。
「大丈夫、レディ?」
「カモメちゃん……」
治癒魔法をかけたレディが目を覚ます。
「……っ、クオンちゃんはぁん!?」
「………」
先ほどまでの事を思い出し、クオンの無事を聞くレディにカモメは視線を落とし、答えることは出来なかった。レディはカモメの様子を見て、理解する。
「連れていかれたのねぇん……っ!」
レディは、自らの拳を力の限り床に叩きつけた。
その威力はすさまじく、床に小さなクレーターが出来る。
「レディ……」
力の限り叩き付けたのだろう、レディの拳から血が流れる。
その手を取り、カモメは再び治癒魔法を掛けた。
「大丈夫だよ、レディ、クオンは絶対取り戻すから!」
「カモメちゃん…………そうねぇん、ごめんなさぁい、カモメちゃんの方が辛いのにぃん……」
「ありがと、レディ……うん、今も不安だけど……下を向いてるとまたエリンシアに引っ叩かれちゃうからね♪」
「エリンシアちゃんが?……強いのねぇん二人とも………なら私も頑張らないとねぇん……コロちゃんの分もぉん」
「うん……だね!」
カモメがレディの治療をしている中、ディータ達は魔王と対峙している。
だが、魔王の動きは先ほど、ディータ達が戦っていた時より動きが悪い。
リーンから受けた傷のせいなのか、それとも、洗脳された為なのか。
ディータはその魔王の姿を見て同情の心を持ち始めていた。
「哀れなものね……リーンに騙され、仲間を洗脳され……挙句は自分もなんて……」
千年前には自分達の世界に侵略を賭けてきた相手である。
ディータにとって、子供のような存在の人間たちを数多く殺している。
そんな相手に同情なんてするわけがない……そう思っていたが……。
いざ、魔王のその姿を見ると、憐みの心が現れるのであった。
「貴方の部下である魔族ももう残っていない……いいえ、貴方の世界にはまだいるのでしょうけど……その人たちを護るために私たちの世界に侵略してきた……王としては当然の選択なのでしょうね……」
好敵手である自分の語り掛けに魔王は微塵も反応しない。
魔王からこの世界を救うためにディータは戦ってきた……その結果がこれである。
魔王からの脅威は無くなったかもしれない……だが、結局魔王の脅威からリーンの脅威に変わっただけで世界の危機には変わらない。しかも、リーンが居なければ魔王はこの世界に侵略する意味は無かったのだ。
………そう、魔族たちも魔族たちに殺された人間たちも無駄死にである。
そう考えると段々と腹が立ってくる。
「まったく、あんな女に騙されて……終いには操られて無様姿を晒す……やっぱり貴方は三流の魔王ね」
そして、その三流魔王から世界を救うために努力をした自分も道化である。
結局、あのリーンの掌の上なのだ。
「せめて、私がこの手で葬ってあげるわ……魔王として殺してあげる……女神の慈悲だと思いなさい!」
ディータの手から闇の魔法が迸る。
闇の刃が魔王の右腕を斬り飛ばした。
「避けられもしないのね……エリンシア!」
「はいですわ!!光祝福!」
身体を強化したエリンシアが、魔王を蹴り飛ばす。
魔王はそれを防ごうと残った左腕を前に出すが、強化されたエリンシアの攻撃を何の強化も無い魔王の腕が抑えられる訳もなく、鈍い音を立てて折れ曲がった。
「ぐ……が……」
続けて魔王の腹を蹴り飛ばす。
魔王は、抵抗することも無くその蹴りを喰らい吹き飛んだ。
「どういうことですの?」
確かに魔王はリーンとの戦いの時の傷もあるし、洗脳されているのだから多少は動きも鈍くなるだろう……だが、今の魔王は弱すぎる。
先ほどまでの圧倒的な強さがない。
エリンシアはあまりにも手ごたえの無い魔王に疑問を抱いた。
「リーンさんはなぜ、魔王を置いていったのですの?……これでは」
そうだ、リーンがいた時は魔王は魔弾等を使い、しっかりと動いていた。
だが今は、まともに動いていない……恐らくまともに魔王自身が思考をしていないのだろう。
リーンがこの場にいなくなったことで魔王は真面に動くことが出来なくなっているのだ。
だとしたら、なぜ、リーンは魔王を置いていったのだろう。
自分の思い通りに動かすことのできる状態になった魔王だ、一緒に連れて行けばもっと使いようがあったはずだ。
「邪魔だったのかもしれないわね……」
「魔王さんが……ですの?」
「多分……そうでもないと魔王を残していく意味がないもの」
「ですわよね」
本当の所は分からない、もしかしたらリーン自身、魔王がまともに動かないとは思っていなかったのかもしれない。もしくは唯々、いらなくなっただけかも知れない。
後は……魔王が私たち伝えると困る情報を持っていたのかもしれない。
「考えられるとしたら一番最後のかしらね……」
自分の思考に自分で答えるディータ。
「でも、だからといって、手を抜く気はないわよ。聞こうにもまともに喋れなそうだものね」
そう、このまま魔王を残していくわけにも行かない。
殺さずに残していった場合、リーンが魔王に何をさせるか分からないのだ。
恐らく、リーンは私達に魔王を殺させようとしているのだろう。自分で殺さなかったのはなぜなのかわからないが、人質を取っていった以上、私たちを殺す為に残したとは思えない。
「さあ、これで止めよ」
まともに動かず、倒れた状態からゆっくりと起き上がろうとする魔王に近づき、手をかざすディータ。
そして……。
「……闇魔滅砲」
小さく呟くと、かざした手から闇の魔法が放たれ、魔王の胸に大きな穴を空けた……そして。
血を口から溢して、魔王は地面に倒れるのであった。
「さようなら、魔王」
「ふ……貴様に感謝することになるとはな闇の女神よ」
「っ!?……アンタ正気に」
「死にかけているからだろうな……ぐ……あ奴の洗脳が弱まったようだ」
口から血を零しながら魔王はニヤリと笑った。
「………」
「なんて顔をしている闇の女神よ……我は魔王ぞ?貴様にそのような顔をされる謂れはないわ」
「っ!……別に、三流魔王には似合いの死にざまだと思っただけよ」
「ふ……確かにな……ごほっ」
すでに喋るのも辛そうである。
「聞け、闇の女神よ……あ奴が我を洗脳し、殺そうとした理由に心当たりがる」
「……へえ、教えてくれるんだ?」
「ふっ……あ奴の吠えずらが見たいからな……がはっ……もう時間がない、黙って聞くのだ」
「ええ」
ニヤリと笑うと魔王は語り始めるのだった。
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