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2部 1章
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「着いたぞ、ここが冒険者ギルドだ」
私達は門番の人の案内で冒険者ギルドまで辿り着く、ここに来るまでに門番の人が軽くこの街の事を紹介してくれた。
この街はラリアスという街らしい、この大陸の中でも辺境に位置する街で街としての大きさは普通くらい、人口もほどほどである。この街を統治するのはこの街の領主さまと呼ばれる人で、街の平穏を考える良い人らしい……街の人からも人気があるとか。
そして、この街の冒険者はおおよそ、500人程らしい。
この数はそれほど多くは無いらしい、500人と言えばかなり多いように感じるのだけれど、ほとんどが駆け出しで、有事の際に活躍できるほどの実力を持つ人は少ないらしい。
辺境でそれほど力を持っていない、そしてトップに立つ人間が街の人に慕われていると聞くと、なんとなくツァインに似ているのかな……。
まだここに到着して間もないというのに私はこのラリアスと言う街に親近感を持ち始めていた。
冒険者ギルドの扉を潜ると、中には冒険者らしい人物が幾人か、恐らく併設されているのであろう酒場のようなところで賑わっていた。冒険から帰ってきた後なのかな、防具のあちこちに傷が見られる、だけど、楽しいそうに仲間うちで飲んでいた。
「ほれ、あの奥のカウンターだ」
門番の人……あ、名前はモルバと言うらしい。
モルバは一番奥のカウンターに私たちを案内する。
モルバの後に続いてカウンターに近づくと、恐らく受付の人だろう、一人の女性が私達に向かって微笑んで話しかけてきた。
「冒険者ギルドにようこそ、モルバさんが連れてきたということは冒険者希望の方々でしょうか?」
「ああ、悪いなミオン、ちょっと訳ありでな、冒険者の登録をさせてやりてぇんだが……」
「冒険者登録ですね……訳ありというのは?」
受付のミオンさんと呼ばれた女性は、可愛らし眼をキョトンとさせながらこちらに尋ねてきた。
「どうやら、偽ギルドに騙されたみたいでな……」
「まあ……それは……申し訳ありません」
ミオンはその綺麗な金髪を地面に向け、頭を垂れる。
いきなり頭を下げられて、私は慌ててしまう。
「え、いやあの、貴方は何もしてないよ!?」
ミオンに謝られることはない、騙したのはその偽ギルドで……ああ、いや、そもそもそんな偽ギルド存在しないのだけど……。
「いえ、そのような偽ギルドを放置していたのは私達冒険者ギルドの落ち度です……貴方がたに嫌な思いをさせてしまい申し訳ありません」
なんて、真面目な人だろう……私にはこの人が輝いて見えるよ……嘘を吐いているという負い目もある為、直視できなかった……。
私がミオンから視線を逸らすと、珍しい……とーっても、珍しいことに隣で脂汗をダラダラ流しているクオンの姿があった。
さすがのクオンもまさか、ここまで紳士的な対応をされるとは思っていなかったのだろう。そして嘘を吐いたことに自分の良心が締め付けられているのだ……。
だが……。
「謝れば済むという問題ではないとわよ?」
ここに、平然とそれを受け入れる、我らが産みの親、闇の『女神』と呼ばれる傍若無人がいた。
そのまさかのセリフに私とクオンは全力でそちらを向く、首が飛んで行くんじゃないかと言うくらい勢いよくディータに顔を向けた。恐らく、その顔はこの世の全てを信じられないというくらいの驚きと絶望の顔に満ちていただろう。
だが、当のディータはドヤ顔である。
「申し訳ありません……賠償をお望みであれば、相談の上、出来る限りの事をさせていただきます」
「あら、気前がいいのね……それじゃあ……きゃっ」
貰えるものは貰いますと言うばかりに何かを要求しようとしたディータがとても可愛らしい声を上げる。
ディータの頭に拳骨が炸裂していた。
それを落としたのはもちろん、まるで悪魔を見るような顔をしていた私とクオンではなく……エリンシアである。
「まったく、何を言っておりますの……ええっと、ミオンさんでしたわね」
「はい」
「騙されたのはこちらの落ち度、冒険者ギルドが気にする必要はありませんわ、ですので賠償も謝罪も必要ありません……ですが、ワタクシ達、身分証になる物がなく困っておりますの、ですので、改めてここの冒険者ギルドで登録したいんですけれどしていただけます?」
「それはもちろん、我々冒険者ギルドは来るものは拒みませんので……それでよろしいのですか?」
「ええ、当然ですわ」
うんうん……とういうか、偽ギルドの話だって嘘なのに……何かしてもらったら私はこの街で大手を振って冒険出来ないよ……まったく、ディータったらなんであんなことを……いつもはもっと常識的で、変なことを言うのは私の筈なのに……。
「あ、あと、出来ればでよろしいんですけれど……」
「はい、なんでしょう?」
「ワタクシ達、とぉ~っても田舎者ですの、ですので街の事も恐らくギルドの事もよく分からないと思いますの……ですので、ミオンさんに色々教えてもらっても構いませんかですわ?」
「え、ええ、それはもちろん、偽ギルドの分も正確な情報をお伝えいたします」
ここに来て、やっと、さっきのディータの言動が演技だということが解った。
なぜかと言うと、拳骨を喰らいしゃがみ込んでいたディータがミオン達に見えない角度でエリンシアに親指を立てている。それに対してエリンシアが親指を立て返していたのだ。
ああ、確かにこれで、解らないことはミオンから聞けるということになるんだろうけど………なんか、心が痛い……頑張ってギルドに貢献しよう……私は心にそう決めた。
「では、早速登録させていただいてもよろしいでしょうか?」
「あ、はい、お願いします」
私とクオンが頭を抱えていると、ミオンが提案してくる。
もちろん、それが目的なので断る理由はない。
「では、先ずお名前を伺ってもよろしいですか?」
「うん、私はカモメ=トゥエリア」
「クオン=ドースティンです」
「エリンシア=グラシアールですわ」
「ディータよ」
あれ、そう言えばディータって苗字はないのか……それもそうだよね、女神だし……、まあ、苗字の無い人もいるから大丈夫だと思うけど……うーん、この外の世界も苗字ない人いるのかな?そもそも、苗字がある人がいない可能性もあるのか……私はドキドキしながら全員の名前を聞いたミオンがどんな反応を返してくるのかを待った。
「はい、カモメさんに、クオンさん、エリンシアさんにディータさんですね……では、犯罪者名簿をチェックしてきますの少々お待ちください」
そう言うと、ミオンは綺麗な長い金髪をたなびかせて奥へと歩いていく。
「へー、犯罪者名簿なんてあるんだ?」
「当然だ、もちろん、冒険者になった後に犯罪を犯した場合も冒険者の資格は剥奪されるから気を付けろよ?」
「へー、そうなんだ?」
「それにしても、下手な芝居うちやがって……あんなことしなくてミオンは真摯に答えてくれるぞ?」
「かもしれないわね……でも、はいそうですかと簡単に信用はしないのよ」
「はは、一度騙されてるもんなお前さん達は……まあ、冒険者ってのはそれくらい強かな方がいいだろう……それにミオンの奴もああ見えて有能だ……お前さん達の意図には気づいてるだろうしな」
「え、そうなの?」
意図って、出来る限りミオンから情報を聞き出そうとしているってことだよね?
それってバレてたら駄目なんじゃ……。
私がそう考えていると、隣のクオンが肘で私の肘をつついてくる……うん?
「多分、あれは本来なら足元を見るような場面でも僕らはそんなことしませんよっていうアピールでもあるんだと思う」
「おお……」
なるほど、最初ディータが言ったみたいに足元を見て何かを要求するのが普通なのかな……いやでも、冒険者ギルド悪くないし、それもどうなの?って思うけど、きっとそう言う事をする人がいるんだろうな……ディータがそれを言ったのはそう言う事を言える場面でもちゃんとそれを止められる人間がいて、それに従うっていうところを見せたってことなのか……。
つまり、あれで信用も得ようとしたわけだ……あれ、でもそれってミオンにバレてるなら意味ないんじゃ?
「そんなことはねぇよ、それをしない人間っていうのは俺でもわかったし、頭の回るやつがパーティにいるなら信用も出来る……ミオンの評価は高いと思うぜ?」
そんなものなのか……私にはよくわからないけど、きっとそうなのだろう。
私たちが話していると、ミオン戻ってきた。
「お待たせしました、犯罪者名簿には名前がなかったので登録に移らせてもらいますね」
「うん、お願い」
よーし、これでこっちの大陸で冒険が出来る!
結界の中では結局、冒険者らしいことは全然できなかったのでこっちでは色々と冒険するぞー!
これから冒険者として出来ることを考えながら私は心を躍らせるのであった。
私達は門番の人の案内で冒険者ギルドまで辿り着く、ここに来るまでに門番の人が軽くこの街の事を紹介してくれた。
この街はラリアスという街らしい、この大陸の中でも辺境に位置する街で街としての大きさは普通くらい、人口もほどほどである。この街を統治するのはこの街の領主さまと呼ばれる人で、街の平穏を考える良い人らしい……街の人からも人気があるとか。
そして、この街の冒険者はおおよそ、500人程らしい。
この数はそれほど多くは無いらしい、500人と言えばかなり多いように感じるのだけれど、ほとんどが駆け出しで、有事の際に活躍できるほどの実力を持つ人は少ないらしい。
辺境でそれほど力を持っていない、そしてトップに立つ人間が街の人に慕われていると聞くと、なんとなくツァインに似ているのかな……。
まだここに到着して間もないというのに私はこのラリアスと言う街に親近感を持ち始めていた。
冒険者ギルドの扉を潜ると、中には冒険者らしい人物が幾人か、恐らく併設されているのであろう酒場のようなところで賑わっていた。冒険から帰ってきた後なのかな、防具のあちこちに傷が見られる、だけど、楽しいそうに仲間うちで飲んでいた。
「ほれ、あの奥のカウンターだ」
門番の人……あ、名前はモルバと言うらしい。
モルバは一番奥のカウンターに私たちを案内する。
モルバの後に続いてカウンターに近づくと、恐らく受付の人だろう、一人の女性が私達に向かって微笑んで話しかけてきた。
「冒険者ギルドにようこそ、モルバさんが連れてきたということは冒険者希望の方々でしょうか?」
「ああ、悪いなミオン、ちょっと訳ありでな、冒険者の登録をさせてやりてぇんだが……」
「冒険者登録ですね……訳ありというのは?」
受付のミオンさんと呼ばれた女性は、可愛らし眼をキョトンとさせながらこちらに尋ねてきた。
「どうやら、偽ギルドに騙されたみたいでな……」
「まあ……それは……申し訳ありません」
ミオンはその綺麗な金髪を地面に向け、頭を垂れる。
いきなり頭を下げられて、私は慌ててしまう。
「え、いやあの、貴方は何もしてないよ!?」
ミオンに謝られることはない、騙したのはその偽ギルドで……ああ、いや、そもそもそんな偽ギルド存在しないのだけど……。
「いえ、そのような偽ギルドを放置していたのは私達冒険者ギルドの落ち度です……貴方がたに嫌な思いをさせてしまい申し訳ありません」
なんて、真面目な人だろう……私にはこの人が輝いて見えるよ……嘘を吐いているという負い目もある為、直視できなかった……。
私がミオンから視線を逸らすと、珍しい……とーっても、珍しいことに隣で脂汗をダラダラ流しているクオンの姿があった。
さすがのクオンもまさか、ここまで紳士的な対応をされるとは思っていなかったのだろう。そして嘘を吐いたことに自分の良心が締め付けられているのだ……。
だが……。
「謝れば済むという問題ではないとわよ?」
ここに、平然とそれを受け入れる、我らが産みの親、闇の『女神』と呼ばれる傍若無人がいた。
そのまさかのセリフに私とクオンは全力でそちらを向く、首が飛んで行くんじゃないかと言うくらい勢いよくディータに顔を向けた。恐らく、その顔はこの世の全てを信じられないというくらいの驚きと絶望の顔に満ちていただろう。
だが、当のディータはドヤ顔である。
「申し訳ありません……賠償をお望みであれば、相談の上、出来る限りの事をさせていただきます」
「あら、気前がいいのね……それじゃあ……きゃっ」
貰えるものは貰いますと言うばかりに何かを要求しようとしたディータがとても可愛らしい声を上げる。
ディータの頭に拳骨が炸裂していた。
それを落としたのはもちろん、まるで悪魔を見るような顔をしていた私とクオンではなく……エリンシアである。
「まったく、何を言っておりますの……ええっと、ミオンさんでしたわね」
「はい」
「騙されたのはこちらの落ち度、冒険者ギルドが気にする必要はありませんわ、ですので賠償も謝罪も必要ありません……ですが、ワタクシ達、身分証になる物がなく困っておりますの、ですので、改めてここの冒険者ギルドで登録したいんですけれどしていただけます?」
「それはもちろん、我々冒険者ギルドは来るものは拒みませんので……それでよろしいのですか?」
「ええ、当然ですわ」
うんうん……とういうか、偽ギルドの話だって嘘なのに……何かしてもらったら私はこの街で大手を振って冒険出来ないよ……まったく、ディータったらなんであんなことを……いつもはもっと常識的で、変なことを言うのは私の筈なのに……。
「あ、あと、出来ればでよろしいんですけれど……」
「はい、なんでしょう?」
「ワタクシ達、とぉ~っても田舎者ですの、ですので街の事も恐らくギルドの事もよく分からないと思いますの……ですので、ミオンさんに色々教えてもらっても構いませんかですわ?」
「え、ええ、それはもちろん、偽ギルドの分も正確な情報をお伝えいたします」
ここに来て、やっと、さっきのディータの言動が演技だということが解った。
なぜかと言うと、拳骨を喰らいしゃがみ込んでいたディータがミオン達に見えない角度でエリンシアに親指を立てている。それに対してエリンシアが親指を立て返していたのだ。
ああ、確かにこれで、解らないことはミオンから聞けるということになるんだろうけど………なんか、心が痛い……頑張ってギルドに貢献しよう……私は心にそう決めた。
「では、早速登録させていただいてもよろしいでしょうか?」
「あ、はい、お願いします」
私とクオンが頭を抱えていると、ミオンが提案してくる。
もちろん、それが目的なので断る理由はない。
「では、先ずお名前を伺ってもよろしいですか?」
「うん、私はカモメ=トゥエリア」
「クオン=ドースティンです」
「エリンシア=グラシアールですわ」
「ディータよ」
あれ、そう言えばディータって苗字はないのか……それもそうだよね、女神だし……、まあ、苗字の無い人もいるから大丈夫だと思うけど……うーん、この外の世界も苗字ない人いるのかな?そもそも、苗字がある人がいない可能性もあるのか……私はドキドキしながら全員の名前を聞いたミオンがどんな反応を返してくるのかを待った。
「はい、カモメさんに、クオンさん、エリンシアさんにディータさんですね……では、犯罪者名簿をチェックしてきますの少々お待ちください」
そう言うと、ミオンは綺麗な長い金髪をたなびかせて奥へと歩いていく。
「へー、犯罪者名簿なんてあるんだ?」
「当然だ、もちろん、冒険者になった後に犯罪を犯した場合も冒険者の資格は剥奪されるから気を付けろよ?」
「へー、そうなんだ?」
「それにしても、下手な芝居うちやがって……あんなことしなくてミオンは真摯に答えてくれるぞ?」
「かもしれないわね……でも、はいそうですかと簡単に信用はしないのよ」
「はは、一度騙されてるもんなお前さん達は……まあ、冒険者ってのはそれくらい強かな方がいいだろう……それにミオンの奴もああ見えて有能だ……お前さん達の意図には気づいてるだろうしな」
「え、そうなの?」
意図って、出来る限りミオンから情報を聞き出そうとしているってことだよね?
それってバレてたら駄目なんじゃ……。
私がそう考えていると、隣のクオンが肘で私の肘をつついてくる……うん?
「多分、あれは本来なら足元を見るような場面でも僕らはそんなことしませんよっていうアピールでもあるんだと思う」
「おお……」
なるほど、最初ディータが言ったみたいに足元を見て何かを要求するのが普通なのかな……いやでも、冒険者ギルド悪くないし、それもどうなの?って思うけど、きっとそう言う事をする人がいるんだろうな……ディータがそれを言ったのはそう言う事を言える場面でもちゃんとそれを止められる人間がいて、それに従うっていうところを見せたってことなのか……。
つまり、あれで信用も得ようとしたわけだ……あれ、でもそれってミオンにバレてるなら意味ないんじゃ?
「そんなことはねぇよ、それをしない人間っていうのは俺でもわかったし、頭の回るやつがパーティにいるなら信用も出来る……ミオンの評価は高いと思うぜ?」
そんなものなのか……私にはよくわからないけど、きっとそうなのだろう。
私たちが話していると、ミオン戻ってきた。
「お待たせしました、犯罪者名簿には名前がなかったので登録に移らせてもらいますね」
「うん、お願い」
よーし、これでこっちの大陸で冒険が出来る!
結界の中では結局、冒険者らしいことは全然できなかったのでこっちでは色々と冒険するぞー!
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よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
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