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2部 3章
災厄の魔女
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覚束ない足取りで、ふらりふらりと闇の中へと歩いていく男性。
その男性を走って追いかけるメリッサであったが、男性は覚束ない足取りで歩いているにも関わらず追いつくことが出来ない。
「そっちに行っては駄目です!!」
必死に叫ぶが、男性の意識は夢の中にでもいるかのように微睡んでいて反応がない。
メリッサの直感が、この先へ行ってはいけないと警鐘を鳴らす。
だが、必死に追いかけるが男性はどんどんと進んで行ってしまった……そして……。
「ふふふ……いらっしゃい」
闇を走り、その先へ抜けると、そこは集落の真ん中にある広場であった。
そして、その広場の真ん中にある噴水に一人の女性が腰を掛けて微笑んでいる。
森の入り口で見た女性だ……。
「む……ここは……」
メリッサが男性に追いつくと、男性は夢の中から覚醒する。
今自分のいる場所を見回して、何が起きているのか理解しがたい状況の様だ。
その男性が、噴水にいる女性を見ると、一瞬でその顔色を変えた。
「災厄の魔女!!貴様、なぜここにいる!!」
「やっぱり……あの人が災厄の魔女……」
「あら、余分なのがついてきているわね……起きていた女以外にも勘の鋭いのがいたのね……これ、寝ている者にしか効かないものね」
そう言って、手に持っているオーブのようなものを見る災厄の魔女……彼女の口ぶりからどうやら、あれのせいでカモメさん達は目を覚まさないらしい……何かの魔導具だろうか。
「追いつきましたわ!メリッサさん、無事ですの!」
「エリンシアさん……はい、でも……」
「どうやら、あの方が災厄の魔女のようですわね……カモメさんが起きなかったのもあの方のせいですの」
「そうみたいです、あのオーブで眠らせているようなことを言っていました」
なるほどですわと、エリンシアが頷く。
そう、あのオーブでカモメ達を眠らせているのであれば、あのオーブさえ壊してしまえばカモメ達を起こすことが出来るのだ。
ならば、先ずはあのオーブを狙うべきですわねと、エリンシアは狙いを定めた。
だが、エリンシアが行動に移す前に災厄の魔女は腰につけていたバッグにそのオーブをしまってしまう。
そして、もう片方の手に持っていた杖を掲げると、エルフの男性を見据えた。
「ふふふ、貴方には十分楽しませてもらったわ……でも、そろそろ貴方にも飽きてしまったの……ちょうど他のおもちゃも出来たことだし……仲間と一緒にしてあげるわね」
そう言うと、魔女は杖に魔力を流す……あれも、魔導具のようだ。
「避けてくださいまし!!」
エリンシアの声に、メリッサはとっさにその場を離れるが……エルフの男性は反応できず、魔女の杖から放たれたエネルギーを無防備に浴びてしまった。
すると……。
「なっ……そんなっ……」
「石に……」
エネルギーを浴びたエルフの男性は足から徐々に石へと変化していった。
「あれも魔導具ですわね……」
対象を石化させる魔導具……厄介なものを持っていますわとエリンシアは溜息を吐く。
だが、逆に言えばあの杖を壊してしまえば、エルフたちの石化は解くことができるだろう。
「ふふふ、いいわぁ、その表情……苦しみ、恐怖するその顔……最っ高だわ♪」
徐々に石化する自分にもがきながら抵抗しようとする男性を見て、心の底から楽しそうに笑う災厄の魔女。その姿を見てエリンシアは苛立つ。
「その笑い方、気に入りませんわ!!!」
魔導銃を取り出して、杖へと狙いを定めて放つ。
「ふふふ、慌てんぼさんね」
だが、弾丸は杖へと届く前に風の結界で弾かれてしまう。
「……あ……あ」
そして、エルフの男性はもがくその姿のまま、石像になってしまった。
その姿を見て、なお楽しそうに笑う災厄の魔女。
「あらあら、いい表情で石になったわね……最高だわ……これから毎日ここに来て見ようかしら……うふふふふふ」
「お悪趣味ですわ!」
何度も魔導銃を放つエリンシアだが、その弾丸は魔女に届く前に防がれてしまう。
「ふふふ、それじゃあ、今度はあなたに楽しませてもらおうかしらね……ふふ、貴方のお仲間は私を倒さなければ目を覚まさないわよ……頑張ってね」
「………おつむにきましたわ……メリッサさん下がっててくださいまし!光祝福!!」
最初から全力全開である……光の魔法を纏ったエリンシアは一瞬にして魔女の懐に潜り込み、その拳を叩き込んだ。
「あら、びっくり」
だが、またしても風の結界に邪魔をされる……いや、たとえ風の結界があっても、結界を砕いて、あの憎たらしい顔に拳を叩き込めると思っっていた。
エリンシアの全力の一撃にはそれだけの力がある、たとえディータやカモメの風の結界であっても破れるだけの威力をもっているつもりだったのだ。
それだけ、この魔女の魔力が高いということだろう……もしかしたらカモメさんと同じくらい魔力が高いのかもしれない……。だが……。
「一撃で砕けないなら、何発も殴るまでですわ!!!」
二撃、三撃、と何度も何度もその風の結界を殴り続ける。
「………あら?」
十数発ほど殴り続けたとき、魔女の風の結界にヒビが入る。
それを見た魔女は楽しそうに笑う。
「ぶっ壊れなさいですわあああ!!!」
渾身の一撃を叩き込まれた風の結界は、音を立てて割れた。
そして、そのまま、無防備な魔女へと拳を振るうエリンシア。
だが、その拳は魔女に届く前にエリンシアの身体ごと吹き飛ばされてしまった。
「ふふふ、予想以上に強いのねぇ……驚いちゃったわ」
「……余裕ぶっていられるのも今のうちですわよ」
恐らく風の魔法であろう一撃を受け、後ろに大きく飛ばされたエリンシアであったが、空中で軽やかに一回転すると、地面に華麗に着地を決め、再び魔女を見据える。
「面白いわ……久しぶりにまともに戦ってみようかしら……」
そう言って、噴水から立ち上がった魔女の周りに魔力が迸った。
「赤い……魔力……」
普通、魔力の色は青である……イレギュラーで黒い魔力を出す暴れん坊が、エリンシアの仲間には二人ほどいるが、それは闇の魔法を使うからである。
ということは、この災厄の魔女も何かしら変わった魔法を使うのだろうか……。
彼女の魔力を見てエリンシアは警戒を強めた。
「……やっぱり、これを見た奴は嫌な顔をするわね……殺したくなるわ」
赤い魔力に反応したエリンシアを見て終始笑顔だった魔女があからさまに嫌な顔をする。
どういうことだろう……普通と違う魔力を放てば、誰しも警戒すると思うのだが、しかもしれが、今、命を懸けて戦っている敵となれば尚の事である。
エリンシアとの戦いをまるで遊びのように楽しんでいたこの魔女がなぜそんな反応をするのか、エリンシアは気になったが……正直今はそれどころではない。
この飛んでもなく強い魔力を持った魔女相手に、エリンシアはなんとしても勝たなければならないのだ。
そうしなければ、自分の仲間が一生眠ったままになってしまう……そんなのはエリンシアの望むところではない。
「何か知りませんけれど……負けるわけにはいきませんわ」
エリンシアは拳を握ると、魔女の眼を真っ直ぐに睨み返し、構えるのだった。
その男性を走って追いかけるメリッサであったが、男性は覚束ない足取りで歩いているにも関わらず追いつくことが出来ない。
「そっちに行っては駄目です!!」
必死に叫ぶが、男性の意識は夢の中にでもいるかのように微睡んでいて反応がない。
メリッサの直感が、この先へ行ってはいけないと警鐘を鳴らす。
だが、必死に追いかけるが男性はどんどんと進んで行ってしまった……そして……。
「ふふふ……いらっしゃい」
闇を走り、その先へ抜けると、そこは集落の真ん中にある広場であった。
そして、その広場の真ん中にある噴水に一人の女性が腰を掛けて微笑んでいる。
森の入り口で見た女性だ……。
「む……ここは……」
メリッサが男性に追いつくと、男性は夢の中から覚醒する。
今自分のいる場所を見回して、何が起きているのか理解しがたい状況の様だ。
その男性が、噴水にいる女性を見ると、一瞬でその顔色を変えた。
「災厄の魔女!!貴様、なぜここにいる!!」
「やっぱり……あの人が災厄の魔女……」
「あら、余分なのがついてきているわね……起きていた女以外にも勘の鋭いのがいたのね……これ、寝ている者にしか効かないものね」
そう言って、手に持っているオーブのようなものを見る災厄の魔女……彼女の口ぶりからどうやら、あれのせいでカモメさん達は目を覚まさないらしい……何かの魔導具だろうか。
「追いつきましたわ!メリッサさん、無事ですの!」
「エリンシアさん……はい、でも……」
「どうやら、あの方が災厄の魔女のようですわね……カモメさんが起きなかったのもあの方のせいですの」
「そうみたいです、あのオーブで眠らせているようなことを言っていました」
なるほどですわと、エリンシアが頷く。
そう、あのオーブでカモメ達を眠らせているのであれば、あのオーブさえ壊してしまえばカモメ達を起こすことが出来るのだ。
ならば、先ずはあのオーブを狙うべきですわねと、エリンシアは狙いを定めた。
だが、エリンシアが行動に移す前に災厄の魔女は腰につけていたバッグにそのオーブをしまってしまう。
そして、もう片方の手に持っていた杖を掲げると、エルフの男性を見据えた。
「ふふふ、貴方には十分楽しませてもらったわ……でも、そろそろ貴方にも飽きてしまったの……ちょうど他のおもちゃも出来たことだし……仲間と一緒にしてあげるわね」
そう言うと、魔女は杖に魔力を流す……あれも、魔導具のようだ。
「避けてくださいまし!!」
エリンシアの声に、メリッサはとっさにその場を離れるが……エルフの男性は反応できず、魔女の杖から放たれたエネルギーを無防備に浴びてしまった。
すると……。
「なっ……そんなっ……」
「石に……」
エネルギーを浴びたエルフの男性は足から徐々に石へと変化していった。
「あれも魔導具ですわね……」
対象を石化させる魔導具……厄介なものを持っていますわとエリンシアは溜息を吐く。
だが、逆に言えばあの杖を壊してしまえば、エルフたちの石化は解くことができるだろう。
「ふふふ、いいわぁ、その表情……苦しみ、恐怖するその顔……最っ高だわ♪」
徐々に石化する自分にもがきながら抵抗しようとする男性を見て、心の底から楽しそうに笑う災厄の魔女。その姿を見てエリンシアは苛立つ。
「その笑い方、気に入りませんわ!!!」
魔導銃を取り出して、杖へと狙いを定めて放つ。
「ふふふ、慌てんぼさんね」
だが、弾丸は杖へと届く前に風の結界で弾かれてしまう。
「……あ……あ」
そして、エルフの男性はもがくその姿のまま、石像になってしまった。
その姿を見て、なお楽しそうに笑う災厄の魔女。
「あらあら、いい表情で石になったわね……最高だわ……これから毎日ここに来て見ようかしら……うふふふふふ」
「お悪趣味ですわ!」
何度も魔導銃を放つエリンシアだが、その弾丸は魔女に届く前に防がれてしまう。
「ふふふ、それじゃあ、今度はあなたに楽しませてもらおうかしらね……ふふ、貴方のお仲間は私を倒さなければ目を覚まさないわよ……頑張ってね」
「………おつむにきましたわ……メリッサさん下がっててくださいまし!光祝福!!」
最初から全力全開である……光の魔法を纏ったエリンシアは一瞬にして魔女の懐に潜り込み、その拳を叩き込んだ。
「あら、びっくり」
だが、またしても風の結界に邪魔をされる……いや、たとえ風の結界があっても、結界を砕いて、あの憎たらしい顔に拳を叩き込めると思っっていた。
エリンシアの全力の一撃にはそれだけの力がある、たとえディータやカモメの風の結界であっても破れるだけの威力をもっているつもりだったのだ。
それだけ、この魔女の魔力が高いということだろう……もしかしたらカモメさんと同じくらい魔力が高いのかもしれない……。だが……。
「一撃で砕けないなら、何発も殴るまでですわ!!!」
二撃、三撃、と何度も何度もその風の結界を殴り続ける。
「………あら?」
十数発ほど殴り続けたとき、魔女の風の結界にヒビが入る。
それを見た魔女は楽しそうに笑う。
「ぶっ壊れなさいですわあああ!!!」
渾身の一撃を叩き込まれた風の結界は、音を立てて割れた。
そして、そのまま、無防備な魔女へと拳を振るうエリンシア。
だが、その拳は魔女に届く前にエリンシアの身体ごと吹き飛ばされてしまった。
「ふふふ、予想以上に強いのねぇ……驚いちゃったわ」
「……余裕ぶっていられるのも今のうちですわよ」
恐らく風の魔法であろう一撃を受け、後ろに大きく飛ばされたエリンシアであったが、空中で軽やかに一回転すると、地面に華麗に着地を決め、再び魔女を見据える。
「面白いわ……久しぶりにまともに戦ってみようかしら……」
そう言って、噴水から立ち上がった魔女の周りに魔力が迸った。
「赤い……魔力……」
普通、魔力の色は青である……イレギュラーで黒い魔力を出す暴れん坊が、エリンシアの仲間には二人ほどいるが、それは闇の魔法を使うからである。
ということは、この災厄の魔女も何かしら変わった魔法を使うのだろうか……。
彼女の魔力を見てエリンシアは警戒を強めた。
「……やっぱり、これを見た奴は嫌な顔をするわね……殺したくなるわ」
赤い魔力に反応したエリンシアを見て終始笑顔だった魔女があからさまに嫌な顔をする。
どういうことだろう……普通と違う魔力を放てば、誰しも警戒すると思うのだが、しかもしれが、今、命を懸けて戦っている敵となれば尚の事である。
エリンシアとの戦いをまるで遊びのように楽しんでいたこの魔女がなぜそんな反応をするのか、エリンシアは気になったが……正直今はそれどころではない。
この飛んでもなく強い魔力を持った魔女相手に、エリンシアはなんとしても勝たなければならないのだ。
そうしなければ、自分の仲間が一生眠ったままになってしまう……そんなのはエリンシアの望むところではない。
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