348 / 412
2部 3章
災厄の手先
しおりを挟む
場所は変わり、エルフの集落の広場である。
広場には数人のエルフの石像とエリンシアの石像、そして、エリンシアの近くにはレンが警戒を続けながら立っていた。
「ディータ、異常はないか?」
レンは上を向くと、風の魔法で上空に飛んでいるディータに話しかける。
「今のところは無いわね」
彼女が上空にいるのは、集落の中心であるこの広場の上空から集落全体を見渡すためである。
いつ敵が襲ってきてもすぐに察知できるようにするためだ。
「集落入り口の根暗坊主も特に問題ないみたいね……」
「メリッサとローラは?」
「あの二人も大丈夫そうよ」
クオンは集落の入り口で襲撃に備えている。
敵の狙いがディータではなく石像にされたもの全てである以上、集落全体を護らなければならない。
そして、もし襲撃があるのならば集落の入り口であるクオンのいる場所を通ることになるだろうという予測からだった……ただし、必ずしもそうとは限らない。もし、ローラのように他者を召喚する能力や魔法だったとすれば集落の中に突然湧き出てくる可能性もあるのだ。そうなった場合、クオンだけでは対処できない為、メリッサとローラには集落内を見回ってもらっている。
ただし、メリッサはまだ未熟の為、ローラと一緒に行動をしてもらっている。
ディータ的にはローラとメリッサが一緒に行動すると言うのは一抹の不安を覚えるのだが、メリッサ自身が大丈夫だと言っているので大丈夫だろう……彼女の天啓スキルは『看破』……嘘を見破ることの出来る力だと言う。ならば、少なくともローラが嘘をついていない……もう、メリッサに危害を加えるつもりが無いと言うのは本当の事だろうと思うことにした。
戦力の少ない今、元は敵だった相手でも信用するしかないのだ。
「………?」
ディータが空から辺りを見回していると、違和感に気づいた。
「あれは……っ!爆発炎弾!!」
突如、上空に向かって炎の魔法を撃つディータ。
その魔法が上空で弾け飛び、警戒をしている他のメンバーに合図を送ったのだ。
上空に爆発炎弾が放たれた場合の合図は『敵襲』である。
「敵はどこだ!」
「集落の西よ!恐らく魔物ね!骨の魔物がいきなり現れたわ!」
そう、地面から白い何かが生えているのに気付いたディータが目を凝らして見てみると、地面から白い骨の魔物が這い出てきていた。
「私が行くわ!レン、エリンシアをお願い!」
「了解した!」
ディータは骸骨の魔物が出てきた西側へと急ぐ、そこにも石像となったエルフがいるからだ……恐らく、奴らの狙いはエルフの石像だろう。
「させないわよ、闇の刃!」
ディータの繰り出した闇の刃が、骨の魔物を斬り裂くと、魔物はその場で消滅した。
「魔石が出ない……?ということは魔物じゃないのかしら……っ!?」
出てきた一匹の骸骨の魔物を倒し、魔石が出ないことに疑問を思っていたディータの周りに、今度は数匹の同じ骸骨の魔物が現れた。
「数で来られるとマズいわね……」
ディータは舌打ちをすると、再び、闇の魔法でその骸骨たちを一掃する。
そして、次に出てきたのはただの骸骨ではなかった。
「こっちが本命ってことかしらね」
出てきたのは鎧を装着し、手に大剣を持った大柄の骸骨であった。
見るからに、先ほどまでの骸骨とは違う。
恐らく強さも格段に強いだろう……。
「……嫌な魔力を放っているわね」
他の弱い骸骨からも微弱ながら赤い魔力を感じだが、この鎧を着た骸骨は他の骸骨より大きな魔力を感じた………その魔力を感じることでやはりこの敵が災厄の魔女の手先だと言うことがわかる。
「それにしてもこの魔力……魔女以外にも似たようなものを感じたことがある気がするんだけど……どこだったかしら……」
赤い魔力に何かしらの覚えを感じるディータであるが、それが何だったのか思い出せない。
「おっと!?」
鎧の骸骨が、ディータ目掛けて大剣を振るう。
どうやら他の骸骨と違い、石像を狙うわけではなく、ディータを敵として認識しているようだ。
「闇の刃!」
闇の刃が鎧の骸骨へと襲い掛かる……だが、ディータの放った闇の刃は鎧の骸骨の持つ大剣で一刀両断されてしまった。
「……嘘!?」
闇の魔法である闇の刃がこうもあっさりとしかもたかが鎧を着た骸骨に防がれるとは思わず、驚きの声を上げるディータ。
そのディータに向かって再び、鎧の骸骨が大剣を振るう。
ディータはその場を飛びのき、地面を転がりながらその攻撃を躱すが、その躱した先に再び骸骨たちが現れた。
「ちっ……数が多いわよ!闇の牢爆!」
周りに現れた骸骨を闇の魔法で吹き飛ばす……だが、次の瞬間、鎧の骸骨がディータの目の前へと迫っていた。
「なっ!?」
咄嗟に鎧の骸骨の攻撃を風の結界で防ぐ、だが、風の結界は鎧の骸骨の攻撃を防ぎきれず破壊され、避けきれなかったディータの二の腕に傷をつけた。
「やってくれたわね……」
予想以上の強さを持っている鎧の骸骨に、油断もあっただろう、エルフの石像が狙われている為、集中力も欠いていたのだろうが、それでもダメージを受けるとは思っていなかったディータである。
己の考えの甘さを叱咤し、目の前の敵に集中することにした。
先ほどから、他の場所でも戦闘の音も聞こえてくる。
敵が出現したのはここだけではないのだ……なら、目の前の敵を少しでも早く倒し、次の敵へと向かわなければならない。
その為にも、今は目の前の敵に集中である。
ディータの周りに、黒い魔力があふれ出す。
そのディータへ、鎧の骸骨が再び大剣を振り上げる……が。
「エリンシア、貴方の戦い方、真似させてもらうわよ」
普段から、魔法で戦うため、あまり敵との距離を詰めないディータである。
そのディータが、敵へと足を踏み出し、懐へ潜り込んだ。
そして、骸骨の顔面へ掌を向けると……。
「闇魔滅砲!!」
至近距離で闇の魔法をぶっ放したのだ。
これならば、骸骨は大剣で防ぐことも、避けることも出来ない。
頭をなくした鎧の骸骨は、赤い粒子へと変わり、消滅したのだった。
ディータはそんな敵を見ることもなく、周りに他の敵がいないことを確認すると、上空へ飛びあがり次の敵を探すのであった。
広場には数人のエルフの石像とエリンシアの石像、そして、エリンシアの近くにはレンが警戒を続けながら立っていた。
「ディータ、異常はないか?」
レンは上を向くと、風の魔法で上空に飛んでいるディータに話しかける。
「今のところは無いわね」
彼女が上空にいるのは、集落の中心であるこの広場の上空から集落全体を見渡すためである。
いつ敵が襲ってきてもすぐに察知できるようにするためだ。
「集落入り口の根暗坊主も特に問題ないみたいね……」
「メリッサとローラは?」
「あの二人も大丈夫そうよ」
クオンは集落の入り口で襲撃に備えている。
敵の狙いがディータではなく石像にされたもの全てである以上、集落全体を護らなければならない。
そして、もし襲撃があるのならば集落の入り口であるクオンのいる場所を通ることになるだろうという予測からだった……ただし、必ずしもそうとは限らない。もし、ローラのように他者を召喚する能力や魔法だったとすれば集落の中に突然湧き出てくる可能性もあるのだ。そうなった場合、クオンだけでは対処できない為、メリッサとローラには集落内を見回ってもらっている。
ただし、メリッサはまだ未熟の為、ローラと一緒に行動をしてもらっている。
ディータ的にはローラとメリッサが一緒に行動すると言うのは一抹の不安を覚えるのだが、メリッサ自身が大丈夫だと言っているので大丈夫だろう……彼女の天啓スキルは『看破』……嘘を見破ることの出来る力だと言う。ならば、少なくともローラが嘘をついていない……もう、メリッサに危害を加えるつもりが無いと言うのは本当の事だろうと思うことにした。
戦力の少ない今、元は敵だった相手でも信用するしかないのだ。
「………?」
ディータが空から辺りを見回していると、違和感に気づいた。
「あれは……っ!爆発炎弾!!」
突如、上空に向かって炎の魔法を撃つディータ。
その魔法が上空で弾け飛び、警戒をしている他のメンバーに合図を送ったのだ。
上空に爆発炎弾が放たれた場合の合図は『敵襲』である。
「敵はどこだ!」
「集落の西よ!恐らく魔物ね!骨の魔物がいきなり現れたわ!」
そう、地面から白い何かが生えているのに気付いたディータが目を凝らして見てみると、地面から白い骨の魔物が這い出てきていた。
「私が行くわ!レン、エリンシアをお願い!」
「了解した!」
ディータは骸骨の魔物が出てきた西側へと急ぐ、そこにも石像となったエルフがいるからだ……恐らく、奴らの狙いはエルフの石像だろう。
「させないわよ、闇の刃!」
ディータの繰り出した闇の刃が、骨の魔物を斬り裂くと、魔物はその場で消滅した。
「魔石が出ない……?ということは魔物じゃないのかしら……っ!?」
出てきた一匹の骸骨の魔物を倒し、魔石が出ないことに疑問を思っていたディータの周りに、今度は数匹の同じ骸骨の魔物が現れた。
「数で来られるとマズいわね……」
ディータは舌打ちをすると、再び、闇の魔法でその骸骨たちを一掃する。
そして、次に出てきたのはただの骸骨ではなかった。
「こっちが本命ってことかしらね」
出てきたのは鎧を装着し、手に大剣を持った大柄の骸骨であった。
見るからに、先ほどまでの骸骨とは違う。
恐らく強さも格段に強いだろう……。
「……嫌な魔力を放っているわね」
他の弱い骸骨からも微弱ながら赤い魔力を感じだが、この鎧を着た骸骨は他の骸骨より大きな魔力を感じた………その魔力を感じることでやはりこの敵が災厄の魔女の手先だと言うことがわかる。
「それにしてもこの魔力……魔女以外にも似たようなものを感じたことがある気がするんだけど……どこだったかしら……」
赤い魔力に何かしらの覚えを感じるディータであるが、それが何だったのか思い出せない。
「おっと!?」
鎧の骸骨が、ディータ目掛けて大剣を振るう。
どうやら他の骸骨と違い、石像を狙うわけではなく、ディータを敵として認識しているようだ。
「闇の刃!」
闇の刃が鎧の骸骨へと襲い掛かる……だが、ディータの放った闇の刃は鎧の骸骨の持つ大剣で一刀両断されてしまった。
「……嘘!?」
闇の魔法である闇の刃がこうもあっさりとしかもたかが鎧を着た骸骨に防がれるとは思わず、驚きの声を上げるディータ。
そのディータに向かって再び、鎧の骸骨が大剣を振るう。
ディータはその場を飛びのき、地面を転がりながらその攻撃を躱すが、その躱した先に再び骸骨たちが現れた。
「ちっ……数が多いわよ!闇の牢爆!」
周りに現れた骸骨を闇の魔法で吹き飛ばす……だが、次の瞬間、鎧の骸骨がディータの目の前へと迫っていた。
「なっ!?」
咄嗟に鎧の骸骨の攻撃を風の結界で防ぐ、だが、風の結界は鎧の骸骨の攻撃を防ぎきれず破壊され、避けきれなかったディータの二の腕に傷をつけた。
「やってくれたわね……」
予想以上の強さを持っている鎧の骸骨に、油断もあっただろう、エルフの石像が狙われている為、集中力も欠いていたのだろうが、それでもダメージを受けるとは思っていなかったディータである。
己の考えの甘さを叱咤し、目の前の敵に集中することにした。
先ほどから、他の場所でも戦闘の音も聞こえてくる。
敵が出現したのはここだけではないのだ……なら、目の前の敵を少しでも早く倒し、次の敵へと向かわなければならない。
その為にも、今は目の前の敵に集中である。
ディータの周りに、黒い魔力があふれ出す。
そのディータへ、鎧の骸骨が再び大剣を振り上げる……が。
「エリンシア、貴方の戦い方、真似させてもらうわよ」
普段から、魔法で戦うため、あまり敵との距離を詰めないディータである。
そのディータが、敵へと足を踏み出し、懐へ潜り込んだ。
そして、骸骨の顔面へ掌を向けると……。
「闇魔滅砲!!」
至近距離で闇の魔法をぶっ放したのだ。
これならば、骸骨は大剣で防ぐことも、避けることも出来ない。
頭をなくした鎧の骸骨は、赤い粒子へと変わり、消滅したのだった。
ディータはそんな敵を見ることもなく、周りに他の敵がいないことを確認すると、上空へ飛びあがり次の敵を探すのであった。
0
あなたにおすすめの小説
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
竜皇女と呼ばれた娘
Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる