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第2章
第35話 龍出動
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「大王様、時が満ちました。出動のご準備を」
なんの時が満ちたんだろう? 利子ちゃんが大真面目に龍に進言してるんだけど。
「うーん、政治のことは政治家が頑張りなさい。珠子は大統領なんだし」
ちょこちょこ逃げようとした龍を利子ちゃんが捕まえて羽交い絞めにした。
「大王、これは宇宙全体の平和のための第一歩です。この国のこの職業の女性の地位を上げることで、世界中で虐げられている女たちの地位も自動的にあがります。そうすればこの星で固まってしまった悲しみの波動が溶け、宇宙全体の波動が上がります」
うーん、なんか利子ちゃんの迫力すごい、龍が羽交い絞めにされて身動きできないでいるんだけど、大王をあんな扱いしていいんだろうか。
「い、いや、わしはこれから晩酌を・・・」
「うるさあああああああい! つべこべ言わずに行くんだよおおおお!」
えっ! 大王が逆ハラされてるうううううううう。
「利子ちゃん、大王の意志は宇宙の意志なんじゃないの?」
「これは、宇宙の意志よ!」
(いや、あんたの意志だろ!)
「あの、つかぬことをお伺いしますが、龍に乗るのはあ?」
「もちろん、あなたよ珠ちゃん」
(やっぱり)
「あの、私は乗るとは言っていませんが」
「これは宇宙の意志よ、珠ちゃん。決められたことなのよ」
(いや、だから、あんたの意志だろ、意志っていうか我儘じゃねえ? なんでも宇宙出してきても駄目だよお)
「でも、出動ってどこに行くの」
「この国の、眠っている意識を目覚めさせにいくのよ」
「だからどこに?」
「場所とかじゃなくて意識だから、行きたいと願えば行ける」
「じゃあ、私と龍が願わなければ行かないのね」
「でも、貴方たちは行くのです。なぜならそれが使命だから」
利子ちゃんんがそう言うと、目の前に一瞬強い光が現れ、曼荼羅みたいのが現れて、くるくる回りだした。
そして、私は曼荼羅の中に吸い込まれ、いつの間にか龍に乗って、知らない場所に来ていた。
なんの時が満ちたんだろう? 利子ちゃんが大真面目に龍に進言してるんだけど。
「うーん、政治のことは政治家が頑張りなさい。珠子は大統領なんだし」
ちょこちょこ逃げようとした龍を利子ちゃんが捕まえて羽交い絞めにした。
「大王、これは宇宙全体の平和のための第一歩です。この国のこの職業の女性の地位を上げることで、世界中で虐げられている女たちの地位も自動的にあがります。そうすればこの星で固まってしまった悲しみの波動が溶け、宇宙全体の波動が上がります」
うーん、なんか利子ちゃんの迫力すごい、龍が羽交い絞めにされて身動きできないでいるんだけど、大王をあんな扱いしていいんだろうか。
「い、いや、わしはこれから晩酌を・・・」
「うるさあああああああい! つべこべ言わずに行くんだよおおおお!」
えっ! 大王が逆ハラされてるうううううううう。
「利子ちゃん、大王の意志は宇宙の意志なんじゃないの?」
「これは、宇宙の意志よ!」
(いや、あんたの意志だろ!)
「あの、つかぬことをお伺いしますが、龍に乗るのはあ?」
「もちろん、あなたよ珠ちゃん」
(やっぱり)
「あの、私は乗るとは言っていませんが」
「これは宇宙の意志よ、珠ちゃん。決められたことなのよ」
(いや、だから、あんたの意志だろ、意志っていうか我儘じゃねえ? なんでも宇宙出してきても駄目だよお)
「でも、出動ってどこに行くの」
「この国の、眠っている意識を目覚めさせにいくのよ」
「だからどこに?」
「場所とかじゃなくて意識だから、行きたいと願えば行ける」
「じゃあ、私と龍が願わなければ行かないのね」
「でも、貴方たちは行くのです。なぜならそれが使命だから」
利子ちゃんんがそう言うと、目の前に一瞬強い光が現れ、曼荼羅みたいのが現れて、くるくる回りだした。
そして、私は曼荼羅の中に吸い込まれ、いつの間にか龍に乗って、知らない場所に来ていた。
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