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入塔試験(面接)
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窓を開けて朝の風を部屋に入れる。
新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んで、私は心地良く気持ちを落ち着けた。
今日は珍しく、朝から使い魔のクロが物書き机の上に登っていた──私の占いを見守ってくれるみたい。
クロは、タロットカードの束に向けて興味深そうに真っ黒なヒゲをピンッと張って、香箱座りをしていた。
今日は特殊魔術研究所の所長面接の日だ。
私は自分の気持ちを引き締めたくて、タロットカードを一枚引いてみることにした。
いつものように、タロットカードを物書き机の上で両手でかき混ぜるようにシャッフルし、また一つの束に戻す。束を三つの山にカットして、それを適当な順番で元に戻す。
カードの束の上から六枚を捨てて、七枚目を物書き机に裏返して置いた──カードをめくると、『隠者』のカードだった。
『隠者』のカードには、太陽のような眩い明かりが込められたランプを持つ老人の姿が描かれている。ランプからは鋭く明るい光が放たれていて、暗い小麦畑の中を照らしている。隠者はまるで考え事をするかのように俯いて向こう側を向いているため、こちらから彼の顔や表情は分からない。
「内省、熟考かぁ……そうよね。面接を受ける前に、改めて私が黒の塔を目指す理由を整理した方がいいわよね。それに、隠者のランプは進む道を照らすもの、人に進む道を教えるもの──魔術教育についてお話ししたらいいのかしら?」
私は正式にハートネット家の養子になってから、魔術教育にも興味が出てきた。
お義母様みたいに、たくさんの貴族家から「うちの子に是非魔術を教えてください」と言われるような、引く手あまたの魔術教師になれたら素敵だなと思う。
それにフレデリカ様の魔術訓練を受けてからは、子供の頃に家庭教師の先生から受けた授業とは教え方が全然違くて、魔術の教育方法自体にも興味が湧いてきていた。
コンコンッ。
その時、私の部屋の扉が控えめにノックされた。
「お嬢様、朝食のお時間です」
「すぐ行くわ」
メイドに声をかけられ、私はすぐに応答した。
***
今私の目の前には、二階建ての古びた煉瓦積みの洋館がある。そしてその裏手には、天を見上げるほどに高くそびえる塔が立っている。
どちらの建物も、おそらく元の壁の色は煉瓦の赤茶色だったみたいなのだけれど、呪い魔術の影響でところどころ黒ずんで不穏なオーラを放っている。
どこからどう見ても禍々しくて恐ろしげな建物だ──これが、本日の私の試験会場になっているドラゴニア王立特殊魔術研究所だ。
特殊魔術研究所──通称「黒の塔」は、ドラゴニア王宮の端の方にひっそりとある。
王宮から塔にたどり着くまでには森一つ通り抜ける必要があって、その森の草木も、黒の塔に近づくにつれて呪い魔術の影響を受けて真っ黒に染まっていた。
今まではセルゲイに、オルティス侯爵家の離れから転移魔術陣を使って黒の塔にある彼の研究室に直接送ってもらっていたから、建物の外観や周囲の様子なんて全然分からなかった。
でも、もし普通に王宮の正門から案内されてここに来ていたら、私、黒の塔の受験を早々に諦めていたかもしれない──そのくらい、見た目からしてホラーだ。
「確か、試験会場は洋館の方だったはず……」
私は、見張りの騎士すら誰も立っていない二階建ての建物の方に近づいた。
大きな木製の扉の前に立つと、呪いの冷んやりとおぞましい気配がよりはっきりと感じられて、「本当にここで合ってるのかしら?」「私このまま家に帰れなくなるのではないかしら?」と心配になるくらいビシッと腕に鳥肌が立った。
──だって! 何かいわくがありそうな幽霊屋敷にしか見えないんですもの!!
私はおそるおそる扉に付いてる真っ黒なドアノッカーに手を伸ばした。
ドアノッカーに手が触れそうになった瞬間、ギギギッと錆びついたような重苦しい音を立てて、扉が開いた。
「ヒィイッ!!」
寿命がたっぷり三年分は縮んだかと思うくらい、私は凍えた背筋から飛び跳ねた。
「おや? あんたが今日来るって言われてた受験生かい?」
扉の向こうから顔を覗かせたのは、とても綺麗な女性だった。
赤茶色のウェーブがかったボブヘアに、紅茶のような赤色の瞳をしていて、目鼻立ちがはっきりしている華やかな美人だ。背が高く、スタイルも良くて、真っ黒な軍服風の制服をバシッとカッコよく着こなしていた。
「!? は、ハイッ! そうです!」
「ハハッ。そんなに緊張しなくていいよ。あたしはカーラ。受験生が来たら、案内するように言われてるんだ」
私が慌てて裏返った声で返事をすると、カーラさんはからりと微笑んだ。
カーラさんの笑顔や雰囲気はなんだかあたたかくて、少しだけ気持ちがホッと和んだ気がした。ここにたどり着くまでがものすごくホラーな雰囲気で、試験会場も幽霊屋敷風の洋館で、私はすっかり怖気付いていたみたい。
カーラさんはそのまま私を案内してくれた。
「塔の魔術師には、女性の方もいらっしゃるんですね」
「そうだね。あたしの他に、もう一人いるよ。……ほら、ここが面接会場だ」
一階奥の部屋まで、私は案内された。
いざ試験会場の閉ざされた扉を目にすると、普通の木製扉なのになぜか異様な威圧感を感じてしまう──またドキドキと緊張感が高まってくる。
「所長、カーラです。受験生を連れて参りました」
「どうぞ」
カーラさんが扉をノックして声をかけると、部屋の中から澄んだ男性の声が聞こえてきた。
カーラさんが扉を開けると、私に中に入るように促してくれた。
試験会場は、小さな応接室のような場所だった。
立派なローテーブルを挟んで奥側のソファには、テオドール第三王子殿下が座り、彼の斜め後ろの壁際には、かなり大柄な男性が護衛のように立っていた。
ドラゴニア王国国民として、私はテオドール殿下の姿絵は何度か拝見したことはあった。でも、ご本人に直接お会いしたのは初めてだ。
ドラゴニア王国の王族には、初代国王で火竜だったガシュラ陛下の血が流れている。
テオドール殿下は火竜の加護が特に厚いらしく、強い火属性の魔力の現れでもある深紅色の髪と瞳をされている。男性にしては線が細めで、お顔立ちも優美に整っていて、とても優しそうで落ち着いた印象だ。
「ドラゴニア王立特殊魔術研究所所長のテオドール・ドラゴニアです。本日の面接官を務めます」
テオドール殿下がソファから立ち上がり、声を掛けてくださった。
「王国の星にご挨拶申し上げます。ハートネット伯爵家が長女のエヴァと申します。本日は殿下の貴重なお時間を賜り、恐悦至極にございます」
私はドレスのスカートを少し摘み上げると、ハートネット家でしっかりおさらいしたカーテシーを披露した。
殿下は一つ頷かれると、「あまり堅苦しいのは苦手だから、普通に話してもらって構わない」とおっしゃって、早速私に向かいの席をすすめてくださった。
私は「失礼します」と小さく返事をして、ソファに腰かけた。
殿下からは黒の塔の志望理由や、塔に入ったら研究したい分野、将来はどんな魔術師になりたいのかなどなど、いろいろと質問された。
私は殿下に失礼がないよう、でも以前引いた『愚者』のカードのように、できるだけこの場の会話を楽しむように回答した。
殿下がとても穏やかに受け答えしてくださったおかげで、私も落ち着いて回答できたと思う。
ただ、殿下の護衛からの圧が半端なかった。
黒の塔の制服を着ているから塔の魔術師だとは思うのだけれど、それにしてもかなりの大柄で、まるで騎士のように鍛え上げられたガッシリとした体格をしている。
目つきも鋭くて、ただこっちを見てるだけなのかもしれないけれど、ビリビリとくるような異様な威圧感があった。
彼の色鮮やかな山吹色の髪と、黒の塔の真っ黒な制服とのコントラストに、私は南の地に生息しているという噂の猛毒魔物のドクドクヤドクガエルの警告色を思わず思い出していた。
殿下との面接はあらかじめ知っていたから心の準備もできていたけれど、護衛の方については完全にノーマークだったわ……私、無事に家に帰れるかしら? このままビビり散らして死んでしまわないかしら?
「ジーン?」
「はっ」
「受験生をあまり怖がらせないように」
殿下が少し困ったように、護衛の方に注意してくださった。
護衛の方は野太く低い声で「はっ」とだけ返事を返していた。
今にも射殺してきそうな視線は多少和らいだから、私はできるだけ護衛の方は気にしないよう、その後の質問にも答えていった。
***
「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。こちらで失礼させていただきます」
小一時間ほどで面接も終わり、私は殿下に丁寧に挨拶を申し上げた後、面接会場を出た。
ハートネット家からの迎えの馬車に乗り、王宮の敷地内を出たところで、本日の疲れがどっと出てきた。少しはしたないけれど、窓辺に寄りかかる。
「……はぁ、こんなので大丈夫なのかしら……?」
質疑応答自体は、無難に終わったと思う。
護衛の人は結局最後まで怖かったわ……
ガタゴトと馬車に揺られて、私はハートネット家へと帰った。
新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んで、私は心地良く気持ちを落ち着けた。
今日は珍しく、朝から使い魔のクロが物書き机の上に登っていた──私の占いを見守ってくれるみたい。
クロは、タロットカードの束に向けて興味深そうに真っ黒なヒゲをピンッと張って、香箱座りをしていた。
今日は特殊魔術研究所の所長面接の日だ。
私は自分の気持ちを引き締めたくて、タロットカードを一枚引いてみることにした。
いつものように、タロットカードを物書き机の上で両手でかき混ぜるようにシャッフルし、また一つの束に戻す。束を三つの山にカットして、それを適当な順番で元に戻す。
カードの束の上から六枚を捨てて、七枚目を物書き机に裏返して置いた──カードをめくると、『隠者』のカードだった。
『隠者』のカードには、太陽のような眩い明かりが込められたランプを持つ老人の姿が描かれている。ランプからは鋭く明るい光が放たれていて、暗い小麦畑の中を照らしている。隠者はまるで考え事をするかのように俯いて向こう側を向いているため、こちらから彼の顔や表情は分からない。
「内省、熟考かぁ……そうよね。面接を受ける前に、改めて私が黒の塔を目指す理由を整理した方がいいわよね。それに、隠者のランプは進む道を照らすもの、人に進む道を教えるもの──魔術教育についてお話ししたらいいのかしら?」
私は正式にハートネット家の養子になってから、魔術教育にも興味が出てきた。
お義母様みたいに、たくさんの貴族家から「うちの子に是非魔術を教えてください」と言われるような、引く手あまたの魔術教師になれたら素敵だなと思う。
それにフレデリカ様の魔術訓練を受けてからは、子供の頃に家庭教師の先生から受けた授業とは教え方が全然違くて、魔術の教育方法自体にも興味が湧いてきていた。
コンコンッ。
その時、私の部屋の扉が控えめにノックされた。
「お嬢様、朝食のお時間です」
「すぐ行くわ」
メイドに声をかけられ、私はすぐに応答した。
***
今私の目の前には、二階建ての古びた煉瓦積みの洋館がある。そしてその裏手には、天を見上げるほどに高くそびえる塔が立っている。
どちらの建物も、おそらく元の壁の色は煉瓦の赤茶色だったみたいなのだけれど、呪い魔術の影響でところどころ黒ずんで不穏なオーラを放っている。
どこからどう見ても禍々しくて恐ろしげな建物だ──これが、本日の私の試験会場になっているドラゴニア王立特殊魔術研究所だ。
特殊魔術研究所──通称「黒の塔」は、ドラゴニア王宮の端の方にひっそりとある。
王宮から塔にたどり着くまでには森一つ通り抜ける必要があって、その森の草木も、黒の塔に近づくにつれて呪い魔術の影響を受けて真っ黒に染まっていた。
今まではセルゲイに、オルティス侯爵家の離れから転移魔術陣を使って黒の塔にある彼の研究室に直接送ってもらっていたから、建物の外観や周囲の様子なんて全然分からなかった。
でも、もし普通に王宮の正門から案内されてここに来ていたら、私、黒の塔の受験を早々に諦めていたかもしれない──そのくらい、見た目からしてホラーだ。
「確か、試験会場は洋館の方だったはず……」
私は、見張りの騎士すら誰も立っていない二階建ての建物の方に近づいた。
大きな木製の扉の前に立つと、呪いの冷んやりとおぞましい気配がよりはっきりと感じられて、「本当にここで合ってるのかしら?」「私このまま家に帰れなくなるのではないかしら?」と心配になるくらいビシッと腕に鳥肌が立った。
──だって! 何かいわくがありそうな幽霊屋敷にしか見えないんですもの!!
私はおそるおそる扉に付いてる真っ黒なドアノッカーに手を伸ばした。
ドアノッカーに手が触れそうになった瞬間、ギギギッと錆びついたような重苦しい音を立てて、扉が開いた。
「ヒィイッ!!」
寿命がたっぷり三年分は縮んだかと思うくらい、私は凍えた背筋から飛び跳ねた。
「おや? あんたが今日来るって言われてた受験生かい?」
扉の向こうから顔を覗かせたのは、とても綺麗な女性だった。
赤茶色のウェーブがかったボブヘアに、紅茶のような赤色の瞳をしていて、目鼻立ちがはっきりしている華やかな美人だ。背が高く、スタイルも良くて、真っ黒な軍服風の制服をバシッとカッコよく着こなしていた。
「!? は、ハイッ! そうです!」
「ハハッ。そんなに緊張しなくていいよ。あたしはカーラ。受験生が来たら、案内するように言われてるんだ」
私が慌てて裏返った声で返事をすると、カーラさんはからりと微笑んだ。
カーラさんの笑顔や雰囲気はなんだかあたたかくて、少しだけ気持ちがホッと和んだ気がした。ここにたどり着くまでがものすごくホラーな雰囲気で、試験会場も幽霊屋敷風の洋館で、私はすっかり怖気付いていたみたい。
カーラさんはそのまま私を案内してくれた。
「塔の魔術師には、女性の方もいらっしゃるんですね」
「そうだね。あたしの他に、もう一人いるよ。……ほら、ここが面接会場だ」
一階奥の部屋まで、私は案内された。
いざ試験会場の閉ざされた扉を目にすると、普通の木製扉なのになぜか異様な威圧感を感じてしまう──またドキドキと緊張感が高まってくる。
「所長、カーラです。受験生を連れて参りました」
「どうぞ」
カーラさんが扉をノックして声をかけると、部屋の中から澄んだ男性の声が聞こえてきた。
カーラさんが扉を開けると、私に中に入るように促してくれた。
試験会場は、小さな応接室のような場所だった。
立派なローテーブルを挟んで奥側のソファには、テオドール第三王子殿下が座り、彼の斜め後ろの壁際には、かなり大柄な男性が護衛のように立っていた。
ドラゴニア王国国民として、私はテオドール殿下の姿絵は何度か拝見したことはあった。でも、ご本人に直接お会いしたのは初めてだ。
ドラゴニア王国の王族には、初代国王で火竜だったガシュラ陛下の血が流れている。
テオドール殿下は火竜の加護が特に厚いらしく、強い火属性の魔力の現れでもある深紅色の髪と瞳をされている。男性にしては線が細めで、お顔立ちも優美に整っていて、とても優しそうで落ち着いた印象だ。
「ドラゴニア王立特殊魔術研究所所長のテオドール・ドラゴニアです。本日の面接官を務めます」
テオドール殿下がソファから立ち上がり、声を掛けてくださった。
「王国の星にご挨拶申し上げます。ハートネット伯爵家が長女のエヴァと申します。本日は殿下の貴重なお時間を賜り、恐悦至極にございます」
私はドレスのスカートを少し摘み上げると、ハートネット家でしっかりおさらいしたカーテシーを披露した。
殿下は一つ頷かれると、「あまり堅苦しいのは苦手だから、普通に話してもらって構わない」とおっしゃって、早速私に向かいの席をすすめてくださった。
私は「失礼します」と小さく返事をして、ソファに腰かけた。
殿下からは黒の塔の志望理由や、塔に入ったら研究したい分野、将来はどんな魔術師になりたいのかなどなど、いろいろと質問された。
私は殿下に失礼がないよう、でも以前引いた『愚者』のカードのように、できるだけこの場の会話を楽しむように回答した。
殿下がとても穏やかに受け答えしてくださったおかげで、私も落ち着いて回答できたと思う。
ただ、殿下の護衛からの圧が半端なかった。
黒の塔の制服を着ているから塔の魔術師だとは思うのだけれど、それにしてもかなりの大柄で、まるで騎士のように鍛え上げられたガッシリとした体格をしている。
目つきも鋭くて、ただこっちを見てるだけなのかもしれないけれど、ビリビリとくるような異様な威圧感があった。
彼の色鮮やかな山吹色の髪と、黒の塔の真っ黒な制服とのコントラストに、私は南の地に生息しているという噂の猛毒魔物のドクドクヤドクガエルの警告色を思わず思い出していた。
殿下との面接はあらかじめ知っていたから心の準備もできていたけれど、護衛の方については完全にノーマークだったわ……私、無事に家に帰れるかしら? このままビビり散らして死んでしまわないかしら?
「ジーン?」
「はっ」
「受験生をあまり怖がらせないように」
殿下が少し困ったように、護衛の方に注意してくださった。
護衛の方は野太く低い声で「はっ」とだけ返事を返していた。
今にも射殺してきそうな視線は多少和らいだから、私はできるだけ護衛の方は気にしないよう、その後の質問にも答えていった。
***
「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。こちらで失礼させていただきます」
小一時間ほどで面接も終わり、私は殿下に丁寧に挨拶を申し上げた後、面接会場を出た。
ハートネット家からの迎えの馬車に乗り、王宮の敷地内を出たところで、本日の疲れがどっと出てきた。少しはしたないけれど、窓辺に寄りかかる。
「……はぁ、こんなので大丈夫なのかしら……?」
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